志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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名無しNIPPER
[sage]
2017/03/04(土) 02:14:29.43 ID:7MV/bgOk0
さんざん放置してしまってすいません…。
だいぶ終盤まで来てるので、できたら、この土日で完結できたらなあと思います。
待ってくださった方も、本当にありがとうございます。頑張って書ききります。
92
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/03/04(土) 02:41:57.43 ID:YU9WHx25o
乙乙
タブに残しておいた甲斐があったよ
93
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/03/04(土) 02:51:42.00 ID:6QEXTapjO
待て言うならいつまでも待つ!けど一ヶ月に一回はきてほしいかな…
94
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/03/04(土) 09:11:28.32 ID:x7tUhsMcO
おう乙
完結の意思があるのならいつまでだって待つよ
95
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/03/06(月) 03:56:35.03 ID:PsCR0EXeO
この土日っていつの土日なんだ
96
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/06(月) 17:09:03.07 ID:QqrE/sCZ0
現場からの帰り道、アタシとプロデューサーは山道を車で走っていた。
辺りはすっかり暗くなっていて、外はまだ雪が降っていた。あまりにひどい雪でさ、車道には、他の車はひとつも見当たらなかったね。
そうそう。言い忘れていたけど、残念なことに、その日の仕事は“ナシ”になったんだよ。
以下略
AAS
97
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/06(月) 17:14:08.06 ID:QqrE/sCZ0
それで、しばらく経ったころだったとおもう。プスンという嫌な音と共に車は止まったのは。
すぐに車から降りて気まずそうに顔を顰めた彼は「故障したみたいだ」とアタシに告げた。あいにく、電話も通じないようで、ロードサービスに助けを求めることもできなかった。
以下略
AAS
98
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/06(月) 17:17:47.21 ID:QqrE/sCZ0
暖房が消えてしまった車のなかは、凍えてしまうほどに寒かった。アタシは白い息を吐いて、それから、朱色のマフラーに顔を埋めた。
「悪かった、こんなことになって」
ハンドルを手放して、体を椅子に預けたプロデューサーが、ふいにそんなことを言ったものだから、アタシはおもわず彼の方を見た。
以下略
AAS
99
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/06(月) 18:24:19.84 ID:QqrE/sCZ0
どうして、と問われて、アタシはなにかを諦めるように声を出した。
「きっと、戻りたかったんだよ。才能のあったころのじぶんに」口を尖らせて、そうこたえた。
じぶんが出した答えに疑問を持つことはなかった。女の子はふつうの人になりきれなかった。だから男のもとを去っていった。アタシはそう思っていた。
以下略
AAS
100
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/06(月) 19:05:51.61 ID:QqrE/sCZ0
「でも」と言いかけて、アタシは口を噤んだ。
もしも、ほんとうにそれが理由だったとすれば、女の子は最後にはどんな気持ちになってしまったのだろう。どんな思いで彼に「ごめんなさい」と告げたのだろう。
アタシには分からなかった。分かりたくもなかった。
以下略
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