志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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47:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 17:27:40.30 ID:IyhPaTkDO
困った志希にゃんだな
この調子じゃまた大事なものを無くしそう
大事なものはいつも、無くしてから気づく


48:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 18:02:08.34 ID:40zG+Zclo
ギフテッドではなくなったけど、思考や価値観は当時のままみたいだね


49:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 18:52:48.55 ID:1UtNLpHa0

「……やめてよ」

「え?」と眉を寄せる彼は不思議そうにアタシを見ていた。
いっそ、なにか、言ってやろうかと思った。ココで、この場所で、この男になにかを叫んでやろうかと思った。
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 19:12:40.98 ID:1UtNLpHa0

扉の外で、アタシは両手で顔を抑えて蹲った。

すべてを吐き出してしまいたいと思った。この抱え込んだ何もかもを、ぜんぶ、誰かに叫んでしまいたいと思った。

以下略 AAS



51:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 14:22:46.28 ID:4QC7f0vB0

――その日から、めまぐるしいくらいに時間は過ぎていった。

オーディションに向けた準備を着々と進めるために、これまで以上にレッスン量が増えた。
泣き言も言わず、アタシはがむしゃらにそれらすべてをこなしていった。
以下略 AAS



52:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 14:34:14.25 ID:4QC7f0vB0

あんなプロデューサーでも、それだけされたら、やっぱり分かってしまうんだねー。
彼は彼で、極力アタシを気に掛けるのをやめたんだ。だからもう、誰がどう見てもアタシ達の関係は冷え切っていた。でも、そんなのは、ずっと前からなのかもしれないけどさ。

だけどね、彼は朝のモーニングコールだけはかかさなかったんだよね。あれだけ嫌いな彼の声も、電話越しだったら不思議と素直に「おはよう」って言うことが出来た。もしかすると、彼からの「おはよう」は、アタシにとってあんまり嫌じゃなかったのかもね。
以下略 AAS



53:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 14:39:24.70 ID:4QC7f0vB0

『少女には才能があった。だから、物心がついたころには、勉強だって、スポーツだって、じぶんが興味を示したことは何だってできた。

ただ、まわりからその心を理解されないことに、もがき苦しんでいた。少女には分からなかった。みんなよりも先へ先へと前に進むたびに、みんなから取り残されていく不安感が、どうして積もっていくのかが、分からなかった。

以下略 AAS



54:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 14:52:43.03 ID:4QC7f0vB0

はじめに台本に目を通したとき、そのストーリーが、まるでアタシのために作られたのかと勘違いして、すごくビックリしたっけ。だって、そう思ってしまうくらい、その女の子がいまのアタシに似ていたんだから。

でもね、女の子とアタシとでは決定的にちがうところがあったんだよね。

以下略 AAS



55:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 14:56:32.31 ID:4QC7f0vB0

そう言えば、渡されたストーリーのなかで、ひとつだけ疑問点があったんだけどさ。

どうして、女の子はいちばん最後に“男の子のもとを去る”という選択肢を選んでしまったんだろうね。

以下略 AAS



56:名無しNIPPER[sage]
2016/12/01(木) 00:10:13.38 ID:lXX6xXzZo
まだかな


57:名無しNIPPER[sage]
2016/12/01(木) 07:19:57.79 ID:2gibj4oUO
苦しい
深い水の底に沈んだような息苦しさ


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