志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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41:名無しNIPPER[saga]
2016/11/21(月) 03:27:30.51 ID:K1l634mG0

ある日、仕事が終わり帰り支度を済ませたアタシは、さっさと事務所を去ろうとしていた。夕暮に染まった窓の外を眺めるアタシはとても疲れていたし、「早く家に帰りたいなー」なんてことも思っていた。

だけど、扉に手をかけたアタシに向かって「あのさ」と彼が何かを言いかけたものだから、そのまま振り返って「んー、どうしたのー?」と甘ったるい声を漏らすことになったんだよね。

以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2016/11/21(月) 04:05:18.75 ID:K1l634mG0

「え……?」と思わず声を漏らしたアタシに、プロデューサーはこう続けた。 

「海外の監督で、わりと有名な人だ。どうにも監督曰く、世界中から選りすぐりの人材を集めた映画を撮りたいらしくてな。国籍を問わず、その手の業界の人間の紹介を通じてオーディションをしているみたいなんだ」

以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage]
2016/11/22(火) 01:05:21.78 ID:rjRGeq6IO
こわいな


44:名無しNIPPER[sage]
2016/11/25(金) 10:08:31.25 ID:vIfmc7goO
志希にゃんが幸せになれますように


45:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 07:33:06.78 ID:9lnWl9B+o
追いついた
期待


46:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 17:17:23.54 ID:1UtNLpHa0

ぐらぐらと歪んでいく視界の端に、彼の顔が微かに見えた。

「ギフ、テッド……」

以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 17:27:40.30 ID:IyhPaTkDO
困った志希にゃんだな
この調子じゃまた大事なものを無くしそう
大事なものはいつも、無くしてから気づく


48:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 18:02:08.34 ID:40zG+Zclo
ギフテッドではなくなったけど、思考や価値観は当時のままみたいだね


49:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 18:52:48.55 ID:1UtNLpHa0

「……やめてよ」

「え?」と眉を寄せる彼は不思議そうにアタシを見ていた。
いっそ、なにか、言ってやろうかと思った。ココで、この場所で、この男になにかを叫んでやろうかと思った。
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 19:12:40.98 ID:1UtNLpHa0

扉の外で、アタシは両手で顔を抑えて蹲った。

すべてを吐き出してしまいたいと思った。この抱え込んだ何もかもを、ぜんぶ、誰かに叫んでしまいたいと思った。

以下略 AAS



51:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 14:22:46.28 ID:4QC7f0vB0

――その日から、めまぐるしいくらいに時間は過ぎていった。

オーディションに向けた準備を着々と進めるために、これまで以上にレッスン量が増えた。
泣き言も言わず、アタシはがむしゃらにそれらすべてをこなしていった。
以下略 AAS



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