八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/07(月) 23:32:36.55 ID:ttV+FyVW0
この探偵と容疑者、実に楽しそうである。
楓さんが小声で「これもある意味じゃ勝負ね」とこっちを見て笑ったが、確かにそうかもな。探偵と容疑者の直接対決。
さて、我らが探偵はどう出るか。
楓「まずみんな分かっているとは思うけれど、あの時夕食会場からお酒を持ち出すことが出来たのは、電気が回復してすぐに部屋を出た3人しか恐らくいない……そうよねミス・ワトソン?」
凛「えっ、あ、ああ。うん、そうだと思う」
突然の呼びかけに驚く凛。莉嘉は「ワトソン?」と何のこっちゃと首をかしげているが、今は面倒だから触れないでくれ。
凛「プロデューサーと楓さんと私が懐中電灯を取りに行って、その間部屋から誰も出てないらしいから、その間に持ち出すのは無理だと思う。私たちもお互いが何も持ってなかったのは分かってるし」
楓「そうね。部屋へ残った文香ちゃんも、あの誰がいつ戻ってくるか分からない状況でお酒を隠すのはまず不可能でしょう」
くまなく探した結果夕食会場のどこにもお酒は無く、そして外へ出そうと窓を開ければ嵐のせいで必ず痕跡が残る。なので、お酒は部屋を出て行った誰かが持っていった……そう考えるのが普通だろう。
楓「つまり考えられるのは早苗さん、レナさん、幸子ちゃん、そして、莉嘉ちゃん……ここまではいいかしら?」
楓さんの確認に、莉嘉も探偵団も、全員が頷く。
楓「それじゃあここからが重要なのだけど……実はさっきまで、莉嘉ちゃん意外の人たちに確認しに行ってたのよ」
莉嘉「確認?」
楓「ええ。なんでアリバイを聞いた時に、嘘をついたのか、とね」
その発言に、さしもの莉嘉も目をパチくりさせ驚いた様子。そりゃ、こんな強引な捜査もそう無いわな。
莉嘉「っていうか、みんな嘘ついてたんだ」
楓「けれど聞いてみたら、どれも剣聖武蔵とは関係のない理由からだったわ。……あまり声を大にして言えないものだけど」
莉嘉「えっ。何それ」
そこで楓さんはチラと俺を見る。言っていいものかというなぞらしい。いや、それを俺に委ねますか。
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