八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「またね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2017/08/07(月) 23:31:09.21 ID:ttV+FyVW0
莉嘉「な、なに言ってるの? アタシじゃないよー」
楓「それじゃあ、どうして部屋へ電話をしに行った、と嘘をついたの?」
莉嘉「嘘?」
楓「ええ。この階はどの部屋も電波が届かないから、談話室か一階へ行かなければ電話は出来ないはずでしょう?」
自分の携帯電話を取り出し、画面を見せるように掲げる楓さん。確かに、画面上部の方には圏外の文字が表示されている。
これは俺たち全員の携帯もそう。確認したので、間違いは無い。
莉嘉「そりゃあの時はそう言ったけど、部屋へ戻った後に電話できないのを思い出して、談話室まで行っただけだってば。説明が面倒だったからそう言ったの」
楓「それじゃあ、実際は談話室で電話をしたの?」
莉嘉「うん。だからそう言ってるじゃん」
あっけらかんとそう言う莉嘉。まぁ、そりゃそうくるわな。
別に莉嘉が言っている事におかしな店は無い。あの時はああ説明しただけで、実際は別の所で電話してましたーと言われればそれまでだ。何の疑いようもない。
楓「ふむ。そう言われると、こちらも納得するしかありませんね。特に証拠もありませんし」
凛「えっ」
楓さんの発言に、素っ頓狂な声が上がった。
上げたのは、誰でもない隣に座る助手。
凛「証拠……無いの?」
文香「……………」
しかし凛もそうだが、どちらかと言うと隣の鷺沢さんの方が「ガーン……」とややショックを受けているご様子。もしかして劇的な謎解きを期待していたりしたんだろうか……
莉嘉「えー証拠も無いのに疑ってたのー?」
楓「ふふ、ごめんなさい。でも証拠は無くても、莉嘉ちゃんが持ち出したんじゃないかと思った理由はあるの」
莉嘉「理由?」
楓「ええ。順に説明してもいいかしら?」
楓さんの犯人を追いつめる気のまるで無さそうなゆったりとしたトーンに、莉嘉も少々ぽかんとした様子だったが、すぐに顔を引き締め迎え撃つかのように笑う。
莉嘉「うん。いいよ! 聞かせて」
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