432: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 22:57:57.10 ID:DRFjCdkxo
一週間。このぎくしゃくした部活動は、あと一週間で終わるみたいだった。
一週間後の今日、ネットにアップするための動画を撮影する。今日、生徒会長が私たちに告げたタイムリミットだった。
433: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 22:58:28.11 ID:DRFjCdkxo
なにやってるんだろう、私。
おんなじ言葉がずっと頭の中でぐるぐる回る。
434: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 22:59:00.68 ID:DRFjCdkxo
ことり「穂乃果ちゃん」
海未「穂乃果」
435: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 22:59:34.74 ID:DRFjCdkxo
ことり「穂乃果ちゃん」
私の疑問なんてお構いなしに、ことりちゃんは続ける。
436: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:00:04.52 ID:DRFjCdkxo
海未「穂乃果」
優しい声だった。
437: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:00:30.91 ID:DRFjCdkxo
ことり「私もだよ」
そう言うことりちゃんも、唇をかみしめてて。
438: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:01:04.65 ID:DRFjCdkxo
ことり「穂乃果ちゃん。私は、もうすぐ海外へ行くことになります」
ことり「それは、私にとっては将来を決める大切なことです」
439: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:01:42.54 ID:DRFjCdkxo
穂乃果「やめて! やめてよ!」
穂乃果「そんなの、わかってるくせに! 答えなんて聞かなくてもわかってるくせに!」
440: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:02:08.20 ID:DRFjCdkxo
言えなかった、大切な一言。
それはきっと、二人の気持ちを無駄にする。
441: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:02:37.72 ID:DRFjCdkxo
海未「私たちも教えられたんです。自分たちがどれだけ愚かな意地を張っていたのか」
ことり「だからもっと素直になろうって。素直にならなきゃだめだって。気づかされたの」
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