にこ「きっと青春が聞こえる」
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436: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:00:04.52 ID:DRFjCdkxo

海未「穂乃果」

 優しい声だった。

 まるでお母さんみたいに、とっても、あったかい声だった。

海未「私たちは、大切なことを見失っていました」

海未「ことりに留学の話が持ち上がって」

海未「それは、決してことりにとってマイナスな話ではありません」

海未「むしろ、ことりの将来を考えるなら承諾しないなんて考えられない話です」

海未「私は、そう信じて疑いませんでした」

海未「だけどそれはことりのための言葉なんかじゃなかったんです」

海未「全て――自分のためのものでした」

穂乃果「え?」

 海未ちゃんの言葉に顔を上げる。

 海未ちゃんは――泣きそうな顔だった。


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