文才ないけど小説かく 7
1- 20
367:背負うモノ 2/3 ◆d9gN98TTJY[sage]
2017/01/01(日) 21:18:19.70 ID:EVe1yNDXo
 だが、優先した事が正しかったかどうかは分からない。
「可愛いからイイよね?」という、首を傾げながらの理屈の見えない問いかけに頭を
抱え、ただ
「可愛くなければ追い出しているところだ」と答えるのが精一杯だった。
 三回目にしてようやく蜜柑を口に出来て、しばし静かな時間を堪能していると、また
以下略 AAS



368:背負うモノ 3/3 ◆d9gN98TTJY[sage]
2017/01/01(日) 21:18:48.22 ID:EVe1yNDXo
 あまり表情が変わらないその顔の、瞳が僅かに見開かれる。
「うりゃ」
 一度だけで終わる、その軽いもたれ掛りは止めなかった。
 ただその遠慮がちな接触が、接触後の沈黙が、彼女の気持ちを伝えてくるようで
居た堪れなく感じられた。
以下略 AAS



369:名無しNIPPER[sage]
2017/01/01(日) 21:19:21.06 ID:EVe1yNDXo
以上です

初ボケの出ができて満足です


370:名無しNIPPER[sage]
2017/01/02(月) 00:04:32.30 ID:0IfAcPqdo
>>369
読みました
時期的に、男女のだらっとした新年の書き初めの風景を描きたかったのだろうなと理解しました
しかし、かろうじて、です
どういう状況を書いてあるのか把握するのに苦労しました
以下略 AAS



371:名無しNIPPER[sage]
2017/01/02(月) 00:31:38.43 ID:x/2uiOGso
あ、一行目「アザラシで良くない?」が抜けてた……
どうもです


372:孤独の味(お題:酒)0/7[sage]
2017/01/08(日) 16:34:41.62 ID:eqTV8GGAo
投下します


373:孤独の味(お題:酒)1/7[sage]
2017/01/08(日) 16:35:15.98 ID:eqTV8GGAo
 大学四年生のときに、私は彼と知り合った。
 仮に彼のことをサイトウと呼ぶことにする。
 四年のゼミの配属先が私とサイトウは同じだった。専攻が同じだったにもかかわらず、私と彼はそれまで一度
も顔を合わせたことがなかった。必修の科目でも私と彼は常に別のクラスを選び続け、一度も平行線が交わるこ
とがなかったということだ。ゆえに、最初の授業の日、少し早めにゼミの教室に入って彼を目にした時、別の専
以下略 AAS



374:孤独の味(お題:酒)2/7[sage]
2017/01/08(日) 16:35:47.95 ID:eqTV8GGAo
 その年の夏休み私は卒論の準備が順調だったため、実家に帰ることにした。ありがちなことではあるが、一人
暮らしのうちに身につけた私の価値観と両親の価値観とにズレが生じており、ほんの三日生活を共にしただけで
険悪な雰囲気が家族の間に生まれてしまった。そういうわけで私は帰省を後悔しながら東京の下宿に戻り、する
こともないので大学で研究資料を集めることにした。
 その時偶然出会ったのがサイトウだった。彼は私と同様に下宿にとどまり(私は一度は帰ったわけだが)、図
以下略 AAS



375:孤独の味(お題:酒)3/7[sage]
2017/01/08(日) 16:36:23.87 ID:eqTV8GGAo
「そう。いや、ちょっとしたことでね。こっちで就活進めてたのに、今更地元に戻ってこいなんて言い出して
さ。実際、まだ本格的に動き出してないから強く言い返すこともできなかった。俺自身、なんで東京で就職した
いかと言われれば、特に理由もないんだ」
 私はそう話してからすぐ、余計なことを言ったな、と思った。しかし同時に、それほど親しい相手ではないか
らこそ、好きなだけ話したって構うものかという気になった。その日は酒の席でもないのに、私は妙に饒舌にな
以下略 AAS



376:孤独の味(お題:酒)4/7[sage]
2017/01/08(日) 16:36:49.51 ID:eqTV8GGAo
 秋が去り、冬の季節に差し掛かった頃のこと。私は結局東京で就職先を見つけ、親との軋轢を残したまま自ら
の進路を決めていた。人生を生きて行くうちに、いくつか不和を抱えることになるのは、仕方のないことだ。そ
んな悟りを開き、卒論の仕上げに集中していた。
 十二月の最後のゼミの時、私はサイトウの異変に気がついた。
 いつもポーカーフェイスで、自らを隠している彼が、すっかり弱りきって見えたのだ。
以下略 AAS



482Res/279.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice