文才ないけど小説かく 7
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10:白い空の下で 1/4 ◆d9gN98TTJY[sage]
2016/02/07(日) 23:13:33.25 ID:lRIA5Tkuo

 厚手の手袋越しだというのにすっかり指先は冷えていて、それほど長く空を見ていたのか
と少し驚いた。
 自転車を支える手はすっかりかじかんでいたのに、まだこの胸は熱いつもりで――。零れ
出た息が白いのは当然の事だろうに、この身が立ち竦むに任せて、ただ、空を見ていた。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2016/02/07(日) 23:15:10.92 ID:lRIA5Tkuo
投下しなおします


12:白い空の下で 1/4 ◇ ◆d9gN98TTJY[saga]
2016/02/07(日) 23:15:58.89 ID:lRIA5Tkuo

 厚手の手袋越しだというのにすっかり指先は冷えていて、それほど長く空を見ていたのか
と少し驚いた。
 自転車を支える手はすっかりかじかんでいたのに、まだこの胸は熱いつもりで――。零れ
出た息が白いのは当然の事だろうに、この身が立ち竦むに任せて、ただ、空を見ていた。
以下略 AAS



13:白い空の下で 2/4 ◆d9gN98TTJY[saga]
2016/02/07(日) 23:17:16.65 ID:lRIA5Tkuo

 昨晩は今に劣らず寒かった。
 けれど窓の鍵は普段通り外していて、耐えられない寒さならそれこそいつもの様に、前足
を器用に使って窓を開けて入ってくるだろうと。                         ユメウツツ
 稀によくある。矛盾のようでそうではない日常の、猫が喧嘩をして駆けて行く喧騒を、夢現
以下略 AAS



14:白い空の下で 3/4 ◆d9gN98TTJY[saga]
2016/02/07(日) 23:18:25.68 ID:lRIA5Tkuo

 巧く抱かないと曲がりくねって滑り落ちる。あの柔軟な身体はもう無くて。
 手に抱いた硬さと冷たさばかりが思い出される。
 空を見ている。
 体中にあった暑さも、胸を焦がす程の熱ももはや感じられない。ただ、寒さと冷たさばかり
以下略 AAS



15:白い空の下で 4/4 ◆d9gN98TTJY[saga]
2016/02/07(日) 23:19:28.97 ID:lRIA5Tkuo

 どれほど空を見ても、雪の冷たさを感じずにいられるようにはならなくても。
 どれほど慣れても、寒さを覚えずにはいられなくても。
 判っている筈のことをどれだけ考えても、実際の日々には叶わなくても。
 ただ、空を見ている。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage]
2016/02/07(日) 23:20:37.59 ID:lRIA5Tkuo
以上です


17:名無しNIPPER[sage]
2016/02/08(月) 04:08:26.33 ID:oAC4nmtGo
>>16 おつ
じわりと沁みるような喪失が印象的でした
乱暴にあらすじをまとめれば『飼い猫が死んで悲しい』になるんだろうか

このお話には劇的さはないけれど、逆にそれが味になっている節がある
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage]
2016/02/08(月) 07:12:25.45 ID:+wZ66Ukpo
お題下さい


19:名無しNIPPER[sage]
2016/02/08(月) 16:26:31.17 ID:zIi+VF6Bo
>>18
爆竹


20:名無しNIPPER[sage]
2016/02/08(月) 17:53:28.20 ID:+wZ66Ukpo
把握


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