244:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:53:55.76 ID:my8qAWPQo
僕は戸惑いながらもとりあえず母さんのからかい気味の誤解を解いた。それにしても麻
衣が僕の家を訪ねて来るとは予想外にも程がある。以前からいきなり教室に訪ねて来たり
したことはあったけど、まさか休日に自宅に尋ねてくるとは考えたことすらなかった。
245:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:54:24.53 ID:my8qAWPQo
僕の熱を測り終えた麻衣は、僕の額に当てた手をそのままにしていた。そして不意に小
さな身体を僕の方に屈めた。今度は彼女の唇は前より少しだけ長い間、僕の口の上に留ま
っていた。
246:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:55:06.69 ID:my8qAWPQo
「そんなこと聞いてないじゃない」
突然麻衣が初めて感情を露わにして言った。「二見さんとかお兄ちゃんのことなんか今
は聞いていないでしょ」
247:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:55:55.31 ID:my8qAWPQo
「ありがとうって、何か変なの」
彼女は笑った。そして再び僕たちはどちらからともなくく唇を交わした。そのときふと
目をドアの方に向けると、母さんが紅茶とお茶菓子を持って部屋の外に立っていた。
248:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:57:12.78 ID:my8qAWPQo
僕たちは僕と麻衣の馴れ初めから恋人同士になった今に至るまでの心境を語り合ったの
だった。僕が話せることはあまりなかった。パソ部の部室を訪れた麻衣に惹かれて好きに
なったこと、そのためにはたとえ彼女が僕のことなんかに振り向いてくれなくても協力し
ようと思ったこと。自分ではもっといろいろ複雑な想いを抱えて悩んできたつもりだった
249:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:58:42.19 ID:my8qAWPQo
僕は黙って頷いた。麻衣はもう少し何かを話したそうだったけど結局回想の続きを話し
始めた。
「それで先輩にいろいろ女神スレのこととか教わったりパソコンを選んでもらったりして
250:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 22:59:11.03 ID:my8qAWPQo
「あたしそろそろ帰るね。もう遅いし」
もう今日だけでも何度目かわからないほどお互いに抱きしめあってキスしあっていたた
め、思っていたより遅い時間になってしまったようだった。
251:名無しNIPPER[sage]
2016/05/06(金) 22:59:46.76 ID:my8qAWPQo
今日は以上です
また投下します
252:名無しNIPPER[sage]
2016/05/08(日) 10:52:25.70 ID:SQSsyl/JO
おつんつん
253:名無しNIPPER[saga]
2016/05/12(木) 23:14:11.46 ID:PRviaZz6o
その翌日、麻衣はきっかり七時半に僕を迎えに来た。玄関まで迎えに出た母さんに礼儀
正しくあいさつした彼女は、母さんの後ろからぎこちなくおはようと声をかけた僕を見て
微笑んだ。
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