魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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171: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:23:54.89 ID:0t/Lxfak0

それぞれに御簾へと近づく二人。
薄い結界に触れる事はなく、だけれど近づけて合わせたその掌からは、熱が伝わるような気がした。


以下略 AAS



172: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:24:24.41 ID:0t/Lxfak0

だから、触れることはできない。
連れて行こうとすればその途端に自分は無力となり、そのまま息絶えてしまう。

あの日、天使に出会った日
以下略 AAS



173: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:25:09.81 ID:0t/Lxfak0

近衛「天使殿は天の使い。明白に不浄を謳う魔ではないとはいえ、ニンゲンである自分も大差は御座いません」

天使「止めて。言わないでください…」

以下略 AAS



174: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:25:41.01 ID:0t/Lxfak0

天使「ですからどうか… 近衛様の想いが私を穢すだなどと、思わないでください」

近衛「天使、殿…」

以下略 AAS



175: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:26:27.04 ID:0t/Lxfak0

唐突に、格子窓が勢いよく開けられる。
柱に戸が打ち付けられ、跳ね返るほどの乱雑さ。

そこから鴨居をくぐり入ってきたのは――
以下略 AAS



176: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:26:58.34 ID:0t/Lxfak0

近衛「これより長い戦争になります故… 城内の警備も手薄に、また気配も人少なになるかと。天使殿がそれに不安を感じられぬよう、ご説明などをしておりました」

魔王「……不安?」

以下略 AAS



177: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:27:39.85 ID:0t/Lxfak0

近衛「…? 陛下…?」

魔王「この魔王殿でもっとも堅牢な、戸を開く事すら容易でもない部屋があろう? この戦の間は、そこで天使を匿っておいてやろう。安心だろう? 感謝しろよ…?」

以下略 AAS



178: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:28:08.23 ID:0t/Lxfak0

――――――――――――――――


本殿中央・奥殿(魔王の社殿)
以下略 AAS



179: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:28:37.85 ID:0t/Lxfak0

『自分は、天使殿を愛し――』


遮ってやった、自分の忠臣の言葉。
以下略 AAS



180: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:29:10.69 ID:0t/Lxfak0

魔王と、天使の影。
だが、その2つの影は遠い。

魔王が手を斜め横に伸ばすと、その影も伸びる。
以下略 AAS



181: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:29:37.86 ID:0t/Lxfak0

魔王「……くく」

天使「魔王……?」

以下略 AAS



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