魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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179: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/14(月) 10:28:37.85 ID:0t/Lxfak0

『自分は、天使殿を愛し――』


遮ってやった、自分の忠臣の言葉。
あの言葉を遮らないままで居たならば、この天使はなんと返事をしたのだろう。
天使を見ながらそんなことを考えていた。

部屋にあるのは静寂のみ。
声を殺して泣く天使の涙でさえ、結界に吸収されて音もなく床に落ちる。


魔王「……」


揺ら揺らとゆれる蜀台の炎

いつかの夜を思い出した。
近衛と天使の二つの影は、いまでも脳裏に焼きついている。


魔王(抱き合う、影――)


天使の背後には、あの時よりも黒々とはっきりした影が壁に映し出されている。




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