372: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 02:57:09.27 ID:Mm2oT6db0
そして父も母も妹も、時計すらも、彼の前から消えた。
なにも失くした彼は引きずられるようにふらふらと、
373: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 02:57:46.11 ID:Mm2oT6db0
それから僅か数年後。
374: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 02:59:04.58 ID:Mm2oT6db0
彼に開けられぬ錠前はなかった。
例えどれだけ難解な錠前であろうと、
375: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:01:00.77 ID:Mm2oT6db0
居場所を失くした彼はまた放浪の旅に出る事にした。
旅を続ければ顔馴染みもできる。
376: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:01:55.54 ID:Mm2oT6db0
お兄さん、どこかでお会いした事が?
377: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:02:47.22 ID:Mm2oT6db0
部屋を出ようとする手を強く引いた時、
身体の痛みからか娼婦はバランスを崩し、
378: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:03:34.08 ID:Mm2oT6db0
青年「娼館で殺し?」
379: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:04:46.71 ID:Mm2oT6db0
盗賊「……………」
380: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:05:59.68 ID:Mm2oT6db0
青年「まぁ、いいです。
問題はあなたの経歴です。
381: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/11/25(水) 03:06:55.96 ID:Mm2oT6db0
青年「で、娘の父親ですが、
10年前、彼女には内縁の夫がいました」
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