【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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328: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:08:14.35 ID:0GQMf/Jmo

「……お前は、俺が求める力を持っていた」
「心を通わせ、得たつながりを力に"喚起"する……家族を求めていた俺にとって、まさしくうってつけじゃないか」
「……実際、お前には頼ってばかりいたしな」

以下略 AAS



329: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:09:12.11 ID:0GQMf/Jmo

「……副隊長のお前が信頼関係を結んでいく横で、隊長の俺は何をしていた?」
「隊員を理解し、導くのが長である者の本分だというのに、俺は……」
「あいつらの抱えていたものを測れないどころか、己の都合を優先して逃げていただけじゃないか……!」

以下略 AAS



330: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:10:44.16 ID:0GQMf/Jmo

「……そうだね、ありがとう」

本当の彼は、自分を許せない。
家族を求めながら深く知り合えず、助けられなかった自身を悔いている。
以下略 AAS



331: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:16:50.73 ID:0GQMf/Jmo

私がフライアに所属した当初、その素性を知っていたのは、彼やラケル博士と、一部の人間のみ。
わざわざ言いふらしでもしなければ、秘匿するまでもない私の出自を、
ジュリウスは理由も聞かず、守り通してくれていた。
今でこそ、あまり思い出さなくなった程度には意識していない事柄だけど、
以下略 AAS



332: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:18:02.94 ID:0GQMf/Jmo

「大事にしよう、守ろうと突っ張ってきて、求めた憧憬から最も遠ざかっていたのは、俺自身だったのかもしれないな……」
「……だが、もう後戻りも出来ない」

目を閉じ、息を吐いた彼は、再び私に向き直る。
以下略 AAS



333: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:26:56.05 ID:0GQMf/Jmo

「……強いな、お前は……いや、強くなったと言うべきか」
「どちらにせよ、俺の目に狂いはなかったようだな」

ジュリウスの表情が、ふっと安らぐ。
以下略 AAS



334: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/11(金) 01:28:17.55 ID:0GQMf/Jmo
ここまで



335: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/16(水) 23:09:00.20 ID:KsfUajwQo

ジュリウスが抱えてきた葛藤と、私が心に縛りつけてきた妄信。
自然と解決しているかもしれなかった二つを引き裂き、歪ませた直接的な原因は、あのアラガミに集約されていた。


以下略 AAS



336: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/16(水) 23:22:06.61 ID:KsfUajwQo

私にとって、アラガミは災害のようなものだった。
局所的に食い止める事は出来ても、根絶はまず不可能な、防いでやり過ごすしかない自然現象。
有り体に言えば、"そういうもの"、という印象だった。

以下略 AAS



337: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/16(水) 23:23:32.72 ID:KsfUajwQo
とりあえずこれだけ
やっぱり戦闘になると筆が止まる……3月中に終わらない……


338: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/24(木) 01:23:13.38 ID:DnK4wTToo

要害の最深部。
アラガミと、それを喰らう者の両者が相まみえる緊張の中、崖上のマルドゥークが天を仰ぎ、咆哮を上げた。
その肉体から立ち昇る赤黒い渦に呼応し、どこに隠れていたのか、アラガミ側の戦力が周囲に展開される。

以下略 AAS



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