223: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:43:21.69 ID:Z5yxWWDco
「隊長君」
肩を掴まれ、顔を上げる。
そこには、神妙な面持ちの榊博士の姿があった。
224: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:46:15.20 ID:Z5yxWWDco
その後、博士が懐からもう一枚、全く同じ形状のカードを取り出したところで、何となく見当がついた。
「……携帯同士のカード交換が、神機使い同士の精神感応に相当する、と?」
225: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:47:40.87 ID:Z5yxWWDco
「それが原因で制限が外れて、読み取れるはずのなかった情報まで取得できるようになった……ということですね」
「2日前には傷を完治させていた君が目覚めなかったのも、突発的な変化による負荷が大きかったからだろう」
「……数値上は問題ないようだし、今の君なら大丈夫だと思うけど、なるべく気をつけてくれ」
226: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:49:29.57 ID:Z5yxWWDco
「……理由を聞いても、いいかな」
「……私には、隊長にふさわしい資質がないんです」
「"喚起"の"血の力"にしても、3人が"血の力"に目覚めた今、役立てる余地はありません」
227: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:51:53.29 ID:Z5yxWWDco
「でも、まだ"血の力"で神機使いの皆さんに、"感応種"への対応策を与える事は出来ます」
「……そうだ、極東支部で役に立てなくなったら、他の支部に異動させてもらうのもいいですね」
仲間も、無用な期待をせずにすむ。
228: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:52:48.35 ID:Z5yxWWDco
「なら、その話は聞けないな」
「私は君達ほど"ブラッド"の事を知らないし、問題にも思っていない」
「そんな……!でも――」
229: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:56:19.61 ID:Z5yxWWDco
とりあえずここまで
サカキとナナちゃんは喋らせにくいキャラ筆頭、でも敬語サカキはやってみたかった
極めて特殊な状態=黒ハンニとかアーサソールとかシオ残滓とか
230: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:03:25.51 ID:N5ib+HkXo
敬語というより丁寧語の方が適当か、と今更ながら
ちょっとだけ投下
231: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:07:04.71 ID:N5ib+HkXo
◇
"アナグラ"に数多くある地下施設の一つの、訓練場設備。
ここで行われる、アラガミのホログラム映像を用いた仮想演習は、新人の訓練だけでなく、
232: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:10:17.04 ID:N5ib+HkXo
有無を言わさず、私は彼女と共に演習を開始することとなった。
訓練場に投影された大小のホログラムと対峙し、攻撃に防御、回避の間合いなど、基本的な動作を身体に馴染ませていく。
3日も怠けていた割には、悪くない。
233: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:12:22.16 ID:N5ib+HkXo
ただ、彼女はその一突きを放つ事のみに集中しすぎていたらしい。
既に跳躍の体勢を取っていたホログラムは、寸前で槍先を飛び越える。
「えっ……!?」
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