232: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:10:17.04 ID:N5ib+HkXo
有無を言わさず、私は彼女と共に演習を開始することとなった。
訓練場に投影された大小のホログラムと対峙し、攻撃に防御、回避の間合いなど、基本的な動作を身体に馴染ませていく。
3日も怠けていた割には、悪くない。
「流石……それじゃあ、私も!」
私を観察しつつ、ほぼ同様の演習を受けていたエリナが、自分の相手から大きく距離を取った。
腰を据え、水平に神機を構えた彼女は、その表情を険しくさせる。
「はぁぁぁ……!」
本物さながらの速度で猛然と迫る大型ホログラムに対し、エリナは微動だしない。
その距離が僅かになった一瞬、彼女の神機が赤く発光した。
私と、勝機を見出したエリナの目が見開かれる。
「やあーっ!!」
勢いよく突き出された神機の穂先は、小規模ながら、オラクルエネルギーによる波動を纏う。
エリナの得意とする槍型神機の射程ならば、そのまま相手を捉えるには容易い距離だ。
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