らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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671:母の夢の戻り道 4/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:47:59.88 ID:tkcstJKX0

 みっつ、授業を終えて。みっつめの、休み時間。
 昼休みまで、あとひとつ。朝と比べて、空が暗くなっている。
 朝にはずっと向こうにあった雲が、いつしかこちらにやってきて。
 わたしたちの上で、空を鎖じている。
以下略 AAS



672:母の夢の戻り道 5/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:48:30.87 ID:tkcstJKX0

 え、と思って、みゆきさんをまじまじとみる。
 理由を聞いてもいいですか? と、彼女らしい、謙虚な会話に繋がると思っていた。
 きっと、わたしが同じ立場でも、そうやってワンクッション置くと思う。
 そうではなくて、教えてほしいと断定する返事が来るとは、思っていなかった。
以下略 AAS



673:母の夢の戻り道 6/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:49:23.35 ID:tkcstJKX0

 玄関に立つ。グラウンドを雨が叩く放課後。
 運動部のひとたちが、廊下や空き教室でそれぞれなにかのトレーニングをはじめようとするざわめきが、いつもより放課後の校舎を満たしている。
 けれど、うるさいはずのそれは、雨の雰囲気のせいか、それほどおおきなかたまりだとも思えなくて。
 生徒たちのにぎやかさは、背中越しに遠く。私は立ちほうけている。
以下略 AAS



674:母の夢の戻り道 7/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:50:07.93 ID:tkcstJKX0

 特に部活や委員の用事が無くったって。放課後にだらだらおしゃべりを続けるグループなんて珍しくもない。
 だからてくてくと、ふたりで話せるてきとーな場処を探して歩いたって、べつにうしろめたくもなんともなくて。
 校舎の隅っこ。壁を背に腰をおろす。階段の踊り場のひとつにたむろして、ふたりきり。

以下略 AAS



675:母の夢の戻り道 8/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:50:39.28 ID:tkcstJKX0

「……じゃあ、聞いても、いいですか?」
「う、うん、なんでもどうぞ」

 すこしだけ、もじもじとわくわくが入り交じったように。おそるおそると。わたしの内面を知りたがることを、申し訳なさそうに。
以下略 AAS



676:母の夢の戻り道 9/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:51:59.71 ID:tkcstJKX0

 おかあさんの理想は、きっとみゆきさんのようなひとだったんじゃないかって。教室に着いた朝から、ずっと考えてた。
 べつに、自分のことを嫌いになったとか、こんなふうに育ってしまって、母親に申し訳ないと思っているとか、そういうことじゃない。
 ただ、みゆきさんが、おかあさんの娘だったなら。そんな想像が、今日はずっとぽわぽわわいておさまらないだけの話しで。
 なんだか今日は、そんな不安定な気分だったんだと、わたしは自嘲する。
以下略 AAS



677:母の夢の戻り道 10/10[sage saga]
2018/12/04(火) 01:52:44.21 ID:tkcstJKX0

「……いやはやお恥ずかしいところを」
「いえいえ、ぜんぜん」

 そんなことを言いあいながら、雨上がりの虹のしたを歩く。
以下略 AAS



678:名無しNIPPER
2018/12/08(土) 16:06:12.46 ID:SrWhn7CC0
投稿乙です。
まとめさせていただきました。

最後にコメント書いてくれるとうれしいです。


679:名無しNIPPER
2019/01/01(火) 22:50:01.07 ID:wy/s3BEr0
あけましておめでとうございます



680:名無しNIPPER
2019/01/31(木) 23:10:21.85 ID:ggsxsjBR0
あけおめ


681:名無しNIPPER
2019/02/04(月) 22:53:14.38 ID:1BD8f55b0
保守


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