らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
1- 20
56:ひよりの旅 91/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:19:40.68 ID:W145K4B60
 お稲荷さん……最初は好奇心から始まった。そして疑問は生じてそれが確認に変わった。私はそれらを遠目で見ていると思っていた。ゲームのプレーヤーで居ると思っていた。
気が付いた時、私はゲームのキャラクターになっていた。当事者になっていた。いつからだろう。
かがみさんの病気が分かった時辺りからか……いや、もっと前だったかもしれない。でも今それはどうでもいい。問題は私もゆーちゃんも柊姉妹と同じ立場になっている。
同じ位置なら持ち上げるられない。誰も助けられない、いや、自分を助けて欲しい。
私はいったいどうすれば……誰かに助けを求めるしかない。しかも当事者じゃない人に……そんな人は居るのか。
以下略 AAS



57:ひよりの旅 92/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:20:51.92 ID:W145K4B60
『パチパチパチ』
演奏がおわると高良先輩が拍手をした。
みゆき「素晴らしい演奏でした」
みなみ「ふぅ……」
集中していたのがほぐれたのかみなみちゃんは息を吐いた。そして頭を上げ私達が座っている方を向いた。
以下略 AAS



58:ひよりの旅 93/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:21:53.58 ID:W145K4B60
ひより「自分に……問う……」
私は目を閉じた。
私はまなぶが好きだった……これは変えようのない事実。それは誤魔化しようがない。このまままなぶとまつりさんを手伝っても自分が惨めになるだけ……
いや、手伝うも何も……まなぶが告白してもう二人は既に……そうだよ、これが私の目的だった。
気付くのが遅すぎた。私には何かをする時間なんかない……
以下略 AAS



59:ひよりの旅 94/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:22:49.70 ID:W145K4B60
みなみ「待って」
岩崎家を出てしばらくするとみなみちゃんが走って私を追いかけてきた。私は立ち止まった。
ひより「みなみちゃん、どうしたの?」
みなみ「さっきはすまなかった、ひよりの気持ちも知らずに……」
ひより「それって、警告の事……ラブレターの代書を例にするなんて……リアリティがあったよ」
以下略 AAS



60:ひよりの旅 95/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:23:50.15 ID:W145K4B60
 力を振り絞って告白した。さぁ、もうあとは野となれ、山となれ!!
まなぶは一回溜め息を付いた。
まなぶ「……知っていた」
ひより「えっ!?」
思いもよらなかった返事……
以下略 AAS



61:ひよりの旅 96/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:25:01.06 ID:W145K4B60
『コンコン』
ドアをノックしても反応はなかった。三回ノックしても反応がなかったので私はドアを開けた。
ひより「ゆーちゃん入るよ……」
部屋が暗い……私はスイッチを入れて部屋を明るくした。ベッドの布団が膨らんでいる。布団を頭から被って寝ているようだ。私は部屋に入りゆっくりドアを閉めた。
ひより「こんばんは……」
以下略 AAS



62:ひよりの旅 97/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:26:02.29 ID:W145K4B60
 軽食を食べて再びゆーちゃんの部屋に戻った。
ひより「話しの途中だったね、それで私は何を手伝えば?」
ゆたか「うん、神社の倉庫に佐々木さんを呼んでほしい……」
ひより「佐々木さんを呼ぶ……私が、何故、ゆーちゃんが呼べば良いじゃない?」
ゆたか「だって、恥かしいでしょ……」
以下略 AAS



63:ひよりの旅 98/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:26:57.44 ID:W145K4B60
 それからおじさんは家に着くまで何も話さなかった。
おばさん……かなたさんはもう亡くなっていたのをつい忘れていた。
もし、お稲荷さんの薬があったら、おばさんは救えただろうか……
もう二十年以上前の話じゃないか、私も生まれていないのにそんな事できるわけない。
もし、佐々木さん達が帰るとき、お稲荷さんの仲間が迎えに来るならかなたさんや真奈美さんくらい生き返らせてもらいたい。
以下略 AAS



64:ひよりの旅 99/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:27:57.30 ID:W145K4B60
 日曜日の午後三時三十分。神社の入り口で待っていると佐々木さんがやってきた。
あれから誰とも連絡は取っていない。もう私の出来る事はし尽くした。
これで私の関わるミッションは全て終わる。小林さんとひろしさんは私が直接関わっていないから高良先輩にお任せだ。あとは時間が解決してくれる。
すすむ「場所は知っている……別に待っていなくても……」
ひより「もしもがありますからね……行きますか」
以下略 AAS



65:ひよりの旅 100/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:29:14.47 ID:W145K4B60
 ゆーちゃんの隣に並んだ。そしてゆーちゃんの目線を追った。そこには二人が居た。佐々木さんは立っている。いのりさんがしゃがんでいる。しゃがんでいる所は、
コンが入ったダインボールを置いた所だ。
すすむ「本当にあの時は助かりました、コンが行方不明になって、そのまま居なくなってしまったら……」
いのり「始めは私が世話をしました、途中から、コンの記憶が無くなっていたと分かった時からはまつりが主に世話をしました……まつりがあんなに世話焼きなんてすこし驚いた、
ところで今、コンはどうしています?」
以下略 AAS



66:ひよりの旅 101/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:30:20.77 ID:W145K4B60
 そこには狐の姿の佐々木さんが居た。この姿を見たのは記憶を消されたので覚えているのは夢の中だけ。その夢の中の狐と同じ姿がいのりさんの前に立っていた。
狐はゆっくり歩き出しいのりさんの目の前まで近づくとお座りをしていのりさんを見上げた。
いのりさんは狐を見ているだけだった。だけど逃げ出さない。そして気も失っていない。いや、そのどちらも出来ないほどの状態なのかも。
やはり早すぎた。もっと時間をかけてからこうすべきだった。ゆーちゃんの手が私の腕から放れた。ゆーちゃんも私と同じ様に考えているのかもしれない。
いのりさんと佐々木さんは数分間動かず沈黙が続いた。
以下略 AAS



728Res/1149.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice