らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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62:ひよりの旅 97/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:26:02.29 ID:W145K4B60
 軽食を食べて再びゆーちゃんの部屋に戻った。
ひより「話しの途中だったね、それで私は何を手伝えば?」
ゆたか「うん、神社の倉庫に佐々木さんを呼んでほしい……」
ひより「佐々木さんを呼ぶ……私が、何故、ゆーちゃんが呼べば良いじゃない?」
ゆたか「だって、恥かしいでしょ……」
顔を赤らめるるゆーちゃん。
ひより「恥かしいって……その先にもっと恥かしい事をするでしょ、それじゃ告白なんて出来ないよ」
ゆたか「……ひよりちゃん、私を手伝ってくれるって言ったでしょ、それとも手伝ってくれないの」
いつになく言い寄って来た。何かあるのだろうか。訳がありそうだけど……
ひより「分かった、手伝うよ……それで呼んだらどうするの」
ゆたか「呼んだら佐々木さんを置いてそのまま離れて……」
恥かしいからか……それなら最初から一人ですればいいような気がするけど……これが手伝いになるなのかな。
ひより「離れてもゆーちゃんと佐々木さんの行く末は見させてもらうよ」
ゆたか「分からないようにしていれば……いいよ」
いや、もう考えるのはよそう、ゆーちゃんはその気になったそれでよしとしよう。
ひより「OK、分かった、それで決行の日時は?」
ゆたか「今度の日曜、午後四時ぴったりで」
四日後か……
佐々木さんを確実に来てもらうようにしないといけない。明日整体院に行こう。私は帰り支度をした。
ひより「午後四時ね、分かった、食事ありがとう」
ゆたか「もう遅いよね、電車も少なくなるし車で送るね」
え、ま、またあの運転を……体験するのか……
ゆーちゃんは部屋を出た。
ゆたか「おじさん、車を貸して……」
結局、私の家はそんなに遠くないと言う事でおじさんに送って貰う事になった。

そうじろう「ありがとう……」
ひより「どうしてお礼なんか、何もしていませんけど」
車は私の家に向かっている。ドアを開けた時のおじさんの表情とはちがって明るい顔になっていた。
そうじろう「ゆーちゃんだよ、君が来てから明るくなった」
ひより「いえいえ、私の前にみなみちゃんが来てくれていましたから……」
そうじろう「どっちでもいい、良かった……」
ひより「いいえ、まだ終わってはいませんけどね」
車は赤信号で止まった。
そうじろう「ふふ、ゆーちゃんも、もう、そんな歳になったのか……早いものだな」
ひより「そ、そうかな、私達が遅いだけかも、他はもっと……」
おじさんは笑った。
そうじろう「ふふ、こなたにしてもそうだった、まさか友達の所に行くとは思わなかった、つかさちゃん……初めて見た時は一人で何かするような子には見えなかった、
      こなたを誘ってレストラン経営か……しかも上手くやっている、驚いているよ」
ひより「そうですか……私もゆーちゃんも憧れの先輩の一人ですよ」
そうじろう「これは失礼した」
信号は青になり車は再び走り出した。
ひより「あの、おじさんの時はどうだったのですか」
そうじろう「私か……私は悩んだりしたりしなかった、対象は一人しか居なかったから……君に語って聞かせるほど経験は豊富ではない」
ひより「奥さん一筋って事ですよね、素晴らしいじゃないですか」
そうじろう「ふ、そのかなたは去った……こなたも、そして今度はゆーちゃんも、皆私から去っていく……」
しまった、余計な事を言ってしまったか。
ひより「す、すみません、悲しい事を思い出させてしまって……」
そうじろう「いや、楽しいかった事も同時に思い出したよ……こなたやゆーちゃんが居なければ田村さんにも会えなかった……確か漫画を描いていると聞いたが、
      漫画で食べていく気はあるのかい?」
ひより「い、いえ……まだそこまでは考えていません……」
そうじろう「そうか……その信号を右だったな」
ひより「はい……」




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