らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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50:ひよりの旅 86/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:12:43.04 ID:W145K4B60
すすむ「……聞いていたのか、どうした、急に人間になって……」
まなぶ「……まつりさんと会う約束をしたからこれから出かける所だった」
すすむ「そうか……」
まなぶ「私は本星には行かない、ここに残る」
すすむ「おまえはこの星の生物ではない……」
以下略 AAS



51:ひよりの旅 87/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:14:10.93 ID:W145K4B60
 佐々木さんの話し、それはこの日本に来た時の出来事だった。
すすむ「千年くらい前、私達がこの日本に来たのは……そう、夏、丁度このくらいの季節だった、大陸を離れ、この日本に流れ着いた……
    追われて逃げて来た私達を当時の人々は手厚く迎えてくれた……そのお礼に私達は彼らに少々の知識と技術を教えた、すると彼らは私達を
    お稲荷様と崇めてしまった、当時の仕来りだったのだろう、私達に生贄として生娘を私達に差し出した……私達は拒否したのだがな、
    拒否をすると彼女達は人柱にとして埋められてしまうと分かった、だから彼女達を保護する目的で受け入れた……
以下略 AAS



52:ひよりの旅 87/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:15:14.57 ID:W145K4B60
 お稲荷さんが涙を流すのを初めて見た。つかさ先輩やかがみさんはもう見たのだろうか。でも見たと言っても人間の姿だから特段珍しい光景ではない。
千年前の恋人か……私に同意を求めていて悲壮に満ちていたあの姿は流石にもらい泣きしてしまった。いのりさんと逢う度に懐かしさと悲しさが同時に来たに違いない。
逢いたいけど逢えないか……拒み続けていた理由が分った……解決できるだろうか……それにはいのりさんに佐々木さんの全てを話す必要があるような気がする。
そうでないといのりさんは決められない……
そんな事をしたらまつりさんの二の舞になるかも……それとも受け入れてくれるかな……どちらにしろいのりさん次第か……
以下略 AAS



53:ひよりの旅 88/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:16:56.87 ID:W145K4B60
みゆき「故郷……本星に帰ると言われるのですか……いささかそれに関しては疑問もありますがそう言われる理由も納得できます……私達の計画は失敗したのですから」
みなみ「疑問?」
みゆき「いいえ、技術的な疑問なので気にしないで下さい」
ひより「失敗って、お稲荷さんとの共存ですか?」
高良先輩は頷いた
以下略 AAS



54:ひよりの旅 89/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:17:53.42 ID:W145K4B60
ゆたか「ゴホ、ゴホ……あ、あれ……おかしいな……」
皆が帰った後、ゆーちゃんの呼吸法が始まった。でも……私と同じようなミスを連発……集中できないのだろうか。
ひより「私が居るからかな、私も帰った方が良さそうだね」
私は帰り支度を始めた。
ゆたか「ひゆりちゃん……皆は話題にもしなかったけど……佐々木さんが帰る理由って千年前の恋人を助けられなかったから?」
以下略 AAS



55:ひよりの旅 90/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:18:53.25 ID:W145K4B60
 追い出された理由が分からない。最後は呼び捨てにまでされてしまった。何も分かっていないって言われたって……それじゃ分からないよ……
私は歩きながらゆーちゃんが豹変してしまった原因を考えている。
いや、豹変したわけじゃない。気が付かなかっただけなのかもしれない。いつからだろう。思い当たらない。
それじゃゆーちゃんとの会話から読み取るしかない。どんな話しをしたかな……
みなみちゃんと高良先輩が来る前にまなぶの話しをした。それから二人が来てから佐々木さんの話しをした……佐々木さん……
以下略 AAS



56:ひよりの旅 91/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:19:40.68 ID:W145K4B60
 お稲荷さん……最初は好奇心から始まった。そして疑問は生じてそれが確認に変わった。私はそれらを遠目で見ていると思っていた。ゲームのプレーヤーで居ると思っていた。
気が付いた時、私はゲームのキャラクターになっていた。当事者になっていた。いつからだろう。
かがみさんの病気が分かった時辺りからか……いや、もっと前だったかもしれない。でも今それはどうでもいい。問題は私もゆーちゃんも柊姉妹と同じ立場になっている。
同じ位置なら持ち上げるられない。誰も助けられない、いや、自分を助けて欲しい。
私はいったいどうすれば……誰かに助けを求めるしかない。しかも当事者じゃない人に……そんな人は居るのか。
以下略 AAS



57:ひよりの旅 92/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:20:51.92 ID:W145K4B60
『パチパチパチ』
演奏がおわると高良先輩が拍手をした。
みゆき「素晴らしい演奏でした」
みなみ「ふぅ……」
集中していたのがほぐれたのかみなみちゃんは息を吐いた。そして頭を上げ私達が座っている方を向いた。
以下略 AAS



58:ひよりの旅 93/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:21:53.58 ID:W145K4B60
ひより「自分に……問う……」
私は目を閉じた。
私はまなぶが好きだった……これは変えようのない事実。それは誤魔化しようがない。このまままなぶとまつりさんを手伝っても自分が惨めになるだけ……
いや、手伝うも何も……まなぶが告白してもう二人は既に……そうだよ、これが私の目的だった。
気付くのが遅すぎた。私には何かをする時間なんかない……
以下略 AAS



59:ひよりの旅 94/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:22:49.70 ID:W145K4B60
みなみ「待って」
岩崎家を出てしばらくするとみなみちゃんが走って私を追いかけてきた。私は立ち止まった。
ひより「みなみちゃん、どうしたの?」
みなみ「さっきはすまなかった、ひよりの気持ちも知らずに……」
ひより「それって、警告の事……ラブレターの代書を例にするなんて……リアリティがあったよ」
以下略 AAS



60:ひよりの旅 95/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:23:50.15 ID:W145K4B60
 力を振り絞って告白した。さぁ、もうあとは野となれ、山となれ!!
まなぶは一回溜め息を付いた。
まなぶ「……知っていた」
ひより「えっ!?」
思いもよらなかった返事……
以下略 AAS



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