真・恋姫夢想【凡将伝Re】5

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1 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/13(日) 21:15:03.19 ID:RiN2+QrN0
 時は二世紀末、漢王朝の時代。
 四世三公の名家たる袁家に代々仕えし武家である紀家に生まれた一人の男児。
 諱(いみな)を霊、真名を二郎というこの男は様々な出会いや経験を重ねていく中で、やがて世を席巻していく。
 しかし、彼には誰にも言えない一つの秘密があった。
 彼の頭の中には、異なる世界における未来で生きてきた前世の記憶が納められていたのだ――。
 これは、三国志っぽいけどなんか微妙に違和感のある世界で英雄豪傑(ただし美少女)に囲まれながら右往左往迷走奔走し、それでも前に進もうとする凡人のお話である。


※リトライとなりますが大筋ではそんなに変わらない見込みで
※なろうにても投下しております。こっちで書いて推敲してからなろうに投稿って感じです
※合いの手長文歓迎です
※ネガティブな書き込みはあっちでは削除するけどこっちではスルーか検証。


前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573818977/

過去スレ
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526044205/
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480942592/
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445344769/

どんどこいくよ。

お盆までに完結できたらいいなの精神ですわ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1573818977

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1644754502
2 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/13(日) 21:18:25.30 ID:RiN2+QrN0
        | / ィ/  /  / ∨ イ:|  | ト、 | ヽ  ∨  |
        ∨. //    ' !l /´    !|: ,ハ!| Y.  V  | ̄ ̄ ̄¨ヽ
        /乂 〃    |.l |! |    |イ::.ム仕≧!|  ∨ |       \
      , ィ´/¨7' i  | |::|:l !|:匕   //::/ィ'チ无勹 | | | \    /
     / .l.,'  ,'.| | ::! !::!从弍≧、/ レ' 弋::::::リ リ .,' | |ハ     /
     \ .|l  ! | | ::::いレ/「::::└!       `辷, イ / :: | |∧   i ←袁術
      \|  |ハ | ::::いト、弋‐リ_       ノイ:::: | | W  |
        W Vハ! | ハ \ ''"´   ′  '´´ l::::. | ト、| l\ l
         ヽク  ハ  ヽ >-     rヽ    ノ:::.  |   い! `┘
         /  /ハ   :::> 、     ┘  イ/:::.  :|   ヽヽ
        / _/:::::::::::\   ::::.≧ー ‐「 W7 レ::::.  ハ   \\
  _,, -iイ>'"..::::::::::::::::::::::≧: 、 .:::::マ‐┤ |ノ_!:::.   /:: ハ:..   ヽ > 、
./ , イ /  ..::::::::::::::::://    \ .:::} _| 「  ` く / ̄`ヽ:::::..   \:::::...> 、_
 / //  .:::::::::::::::::::::l ̄ ̄ ̄|⌒ヽ', .::「J      )     V::::::::... >、:::::::::..`>-
/ / /  .:::::::::::::::::/ ̄\   |  い .:|∧      |ニ, -‐ァ⌒):::::::::::::....:::\::::::::::::::..
.. / /  .::::::::::>' ̄`>_」―‐-、   い :| _>――-、j ! レ´ /  / 〉-┐:::::::::::::::\:::::::::::
:/ /  ..:::::::::└‐ '"´ノ |    \  !厂       \| /  /  | :::::::::::::::::::\:::::::

これでご理解いただきたい
そういうスレです
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 04:02:05.55 ID:kb1fMy4Bo
二年越しの新スレだ!!
最後までお付き合いいたしますぞ!!
4 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 16:58:05.83 ID:Yo7ay6Bq0
>>3
頑張るやで
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 18:17:55.07 ID:0MozjzEC0
なろうでも書いてるのはマルチポストでマナー違反では?
堂々と開き直るのはいかがなものかと
6 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 21:44:48.53 ID:Yo7ay6Bq0
「姉者、来客だぞ」

日輪はとうに地平に姿を隠し、満月がその存在を高らかに主張するような時刻である。日中の過酷と言っていい練兵。それをこなし、湯を使って軽く夜食――曹操からの差し入れである――をつまむかどうか、それとも酒精を呷るかという至福の時間帯。
夏候惇は訝しげに声の主である妹を見る。この時間を大事にしているというのは衆知の事実だというのに。だが。いやだからこそ、その来客に興味を抱く。

「ふむ。秋蘭自らの報せとなれば会わんわけにはいかぬな。いい、通してくれ」

常にあらず、どこか楽しげな表情の妹。それを見て夏候惇は秘蔵の火酒を準備する。どうやら余程の来客らしい、と。
そしてその予想は正しくあった。

「何だ、二郎か。珍しいなこんな夜更けに」

通された青年の姿に夏候惇は拍子抜けしつつも納得する。なるほど、これならば追い返すわけにもいかないわけだ、と。

「どうした、夜這いにでも来たのか?」

薄手の夜着からのぞく脚線美を見せつけながらニヤリ、と笑う。
ん?と身を乗り出して胸の谷間をあからさまに強調する。常ならば目は釘づけなれどもつれない返事なのだが。

「ああ、まあ、そうなる、か……」

苦悶と言っていい口調でそんな言葉を捻りだす。その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。

「ほう、なかなか面白そうな顔をする。だが、辛気臭いのは好かんな。正直話を聞く気にもならん」
7 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 21:45:23.53 ID:Yo7ay6Bq0
んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。
なにをする、と顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。

「な……!」

「お、少しは見れる顔になったではないか」

辛気くさいのは勘弁だ。とばかりに笑う夏候惇に、紀霊も苦笑する。
かなわないな、と。

「で、だ。どうした。二郎がこんな時に、こんな時刻に私を訪ねるということは何かあったのだろう」

わくわく、と目を輝かす夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。

「や、大変なことは起こってるだろう。蜀とか蜀とか蜀とかさ」

気炎万丈。笑みを深めた夏候惇が吠える。

「は、論ずるに足りんな、足りんよ。
 華琳様が本気を出せば鎧袖一触の有象無象でしかない!
 ああ、なるほど。なるほどな。確かに華琳様自ら出るのは難しい、な。
 なるほど。曹家の名代としたら私しかないな。
 水臭いな、二郎よ。漢朝のためならば粉骨砕身するともさ」

夏候惇は漢朝の直臣でもある。その言に迷いはない。何より腕が鳴るというものである。

「や、春蘭の手を煩わせるつもりはないよ」

「ほお?私の出る幕はない、と……?」

剣呑な表情を浮かべる夏候惇にやや狼狽えながらも紀霊は説明を続ける。

「いくつか理由はある。まず、洛陽は安泰ではない。涼州、益州。ここは不穏極まりない。手を打ってはいるが、洛陽が囲まれる可能性だってある。それに……」

言い募る男の言を遮って夏候惇は問う。

「御託はいい。正直どうでもいいからな!
何だか知らんが泣きつきに来たんだろう?私に」

聞かせろよ、その話と囁く夏候惇に紀霊は白旗を上げる。
色々ご破算だが、これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。

「……正直華琳の動きが読めない。そして華琳の動き次第で詰んでしまう。
そこまで追い詰められてる。だから春蘭の口添えがどうしても欲しいってわけさ」

「口添えとは言ってもな……。
 私は華琳様の決定に抗うことはないぞ?
 華琳様の意向に口を挟むことなぞできん」

「それでいいさ。ただ、俺は俺にできることをするしかないってことさね。
 でも、春蘭の言うことに耳を傾けない華琳でもないだろう?」

まあ、その進言の内容にもよるのではあるのだろうが、と紀霊は内心で呟く。
8 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 21:45:50.95 ID:Yo7ay6Bq0
「ほう、言うではないか。
まあ、確かに私の言葉であれば華琳様は聞き入れてくれるかもしれんな?
しかしできることが私に泣きつくことというのは何とも、な。
怨将軍としては立つ瀬がないのではないか?」

けらけらと笑う夏候惇に紀霊は肩をすくめる。

「この際そういうの、どうでもいいさ。
 もとより虚名だったしな。俺の風評を気にしてくれるなんて、春蘭は優しいな」

「な……! 
 何を、言うのだ……」

かぁ、と頬が上気するのを自覚し、夏候惇は狼狽する。

「それに!口添えすると決めたわけでもないからな!」

熱く抗弁する夏候惇の腰に手を回し、抱き寄せる。
言い募ろうとする夏候惇の今度は口を塞ぐ。
くちゅり、と淫靡な音が暫し響く。
口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇ほぉ、とため息を漏らす。

「これで、おあいこかな?」

は、と意識を覚醒させるも、抗う声は弱々しい。

「ば、バカ者……!」

先ほどまでの余裕はどこへやら。余裕のない夏候惇に紀霊は畳み掛ける。

「なに、春蘭には俺のお願いを聞いてもらわないといけないから……な?」

「やめ……、ん……っ!」

紀霊曰く、三勝一敗二分けとのことである。
9 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 21:51:45.21 ID:Yo7ay6Bq0
d姉曰く二勝一敗三分けらしいですよ

本日ここまですー

かんそうとかくだしあー

題名は、「交渉」が含まれているようななんかがええなあと思います
よろしくお願いします。

どんどこいきたいものです
10 :青ペン [sage saga]:2022/02/15(火) 10:44:18.00 ID:WA/8tgMxo
>>9
おっつーう。
ふむ?
然らば…。
【武門流の交渉術〜単刀直入一点突破〜】とでもするかい?
11 :青ペン [sage saga]:2022/02/15(火) 10:46:14.43 ID:WA/8tgMxo
>>5
マルチとはちと異なる…と思うぞぃ。
どちらかと言うとこちらで綴ったものを
ブラッシュアップしてから投稿しているからの。

例えて言うならこっちが漫画のネーム
なろうはペン入れまで終わった完成品。
12 :赤ペン [sage saga]:2022/02/16(水) 11:42:51.19 ID:TeNtR/v60
立て乙です
最初は曹操が原作の部下のお株を奪うのもありかと思ったけど前後不覚にはなりそうにないしそういう部分で罠にはめるのも解釈違いだしで…やるなら正々堂々物にしそうだから姉があそこまで認めてる相手ならガード緩みそうということで要望出してみました
>>6
>>その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。      既に上の方で笑ってたので
○その眼は固く閉じられており、夏候惇はますますその笑みを深める。 とかどうでしょう
>>7
>>んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。 これだと【さあ】で気合入れた感じもするので
○んなこと言ってもなあ、とぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。 の方が良いと思います
>>顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。 【ちゅ、と】だとバードキスと言うか軽く唇と唇を合わせる程度っぽく見えるので
○顔を上げた男の唇を奪い、とっておきの火酒を流し込む。     あ、よく見たら【にちゅ、と】だったか…誤字?
○顔を上げた男の唇を奪い、火酒を舌で転がし混ぜ合わせながら味わう。 口噛み酒だっけ?違うか
>>夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。   ここも既に上で苦笑してるので
○夏候惇の勢いに紀霊は笑みを歪める。 ただ上での苦笑は夏侯惇に対してで今回の苦笑はこれからの頼みごとに対してなのでちょっと違うのかな、と
>>これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。 間違いではないですが言動の括弧とは違うものを使った方が良いかな?
○これでこそ【あの】曹操が最も信頼するわけである。 まあ短い文なので読み間違えることは無いでしょうけど
>>8
>>言い募ろうとする夏候惇の今度は口を塞ぐ。           【今度】が浮いて見えるので
○先ほどのお返しとばかりに、言い募ろうとする夏候惇の口を塞ぐ。 それとも【言い募ろうとする夏候惇に今度は紀霊が口を塞ぐ。】の方が良いかな?
>>口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇ほぉ、とため息を漏らす。  百戦錬磨だからね、夏侯惇も曹操相手に経験は積んでても不意打ち以外じゃ勝ち目が薄すぎる
○口腔を蹂躙されるばかりであった夏候惇はほぉ、とため息を漏らす。 かこうとんほぉ、と言う電波が飛んできたけど私はしょうきです

6戦したのか…前と後を含めたとしてもスゲーな
d姉は自分の体に価値があることは分かってるよね…自分では大して価値がないと感じてても曹操が自分の体を求めている以上(こんな体に魅力はないだろう)とか言ったら曹操に無価値なものをありがたがる愚物って言っちゃうことになるもの
あと地味に二郎ちゃんが常日頃目線くぎ付けにしてたのもありそう…あれだけ引き付けているということはこの体は魅力的なんだな…みたいな
でも仮に夏侯惇が頭ピンクな上奏したところで曹操は受け付けるわけないからな…これは夏侯惇が前線に出ない方向にわずかでも天秤を傾ける為に…ベッドヤクザっぷりが板についてきたな
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 21:00:36.47 ID:yo5J1i+8O
?
14 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/17(木) 21:41:01.74 ID:uQxVk+360
>>12
赤ペン先生ありがとうございます!

>d姉は自分の体に価値があることは分かってるよね…自分では大して価値がないと感じてても曹操が自分の体を求めている以上(こんな体に魅力はないだろう)とか言ったら曹操に無価値なものをありがたがる愚物って言っちゃうことになるもの
>あと地味に二郎ちゃんが常日頃目線くぎ付けにしてたのもありそう…あれだけ引き付けているということはこの体は魅力的なんだな…みたいな
はおーが愛でてくれるからまあ、ヨシなのでしょうが、二郎ちゃんについては視線が露骨だからそこら辺は理解してそうでござるます

>でも仮に夏侯惇が頭ピンクな上奏したところで曹操は受け付けるわけないからな…これは夏侯惇が前線に出ない方向にわずかでも天秤を傾ける為に…ベッドヤクザっぷりが板についてきたな
草w
d姉が頭ピンクな上奏したらネコミミは本気で喜びそうですw
脳髄に回る栄養が胸部に搾取されているのは確定的に明らかとかなんとかw
15 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/17(木) 22:11:08.90 ID:uQxVk+360
というか今更ですが、
無双じゃなく夢想になっとるやんけ・・・
割とへこんだw
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 03:47:15.53 ID:fy/IAk9ZO
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 09:10:29.33 ID:WIDZ3uZl0
胡蝶の夢よ
てっきり二郎は無双できないよ、と言う伏線(伏線とはいっていない)なのかと
18 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/18(金) 13:58:37.08 ID:6HQsAwlQ0
>>17
無双なら幼年期にやったでしょ!
なら逆に夢想でよかったのか・・・?

まーそれはそれとして再構成楽しいです!
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:22:38.04 ID:SHUxHxf6o
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
20 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/21(月) 21:34:40.27 ID:bULO/UD60
それは勇気です

この言葉は大事だなって
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 23:54:59.14 ID:cCGGK7m+0
相変わらず掲示板をツイッターか何かと勘違いしてんのなお前
22 :赤ペン [sage saga]:2022/02/22(火) 09:33:03.09 ID:2nFWxS2S0
何!掲示板とはXYZを書き込んで助けを求めたり時間や場所の変更を書き込んだりするための物ではないのか?
 負けてもいい。 間違ってもいい。 ただ、最後をハッピーエンドで飾ることができるなら、それでいい。 それがヒーローの条件だ。
二次創作からの引用だけど…感銘を受けた【ヒーローの条件】
23 :青ペン [sage saga]:2022/02/23(水) 10:43:35.70 ID:UwGYdTrSo
>>22
いやそっちの掲示板じゃないから!?w
24 :赤ペン [sage saga]:2022/02/23(水) 11:51:53.70 ID:DD0+9pXQ0
えっ!?だって私それぐらいの感覚でちょいちょい書き込んでるよ…
まあいいや、(それぞれの心の中に掲示板はあるのです)とか(正しいの反対は悪ではない)とかエロい人が言ってた気がするし
25 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/23(水) 12:45:31.69 ID:HIFUR9E20
XYZでおなじみのシティハンターですが
「今日からシティハンター」は思いの外良作でした
原作への愛が感じられるのとオリキャラがいい味出しております
26 :青ペン [sage saga]:2022/02/24(木) 08:35:53.34 ID:xWKn62e4o
>>25
錦ソクラ先生の模写力はマジパネェ。
(その辺知りたい人は【一八先生 竹書房】で検索)
27 :赤ペン [sage saga]:2022/02/24(木) 20:15:08.79 ID:d6P4g2+50
主人公が俺ツエエ系チートで【もうあいつ一人で良いんじゃないかな】みたいなのだとヒロインの価値がトロフィーに見えてくることってない?
やっぱりどこか欠けてると言うか足りないところがあってこそ支えあう感じが魅力的に映るんじゃないかと思ったり
そう考えると二郎君って無知の知みたいな足りないところが沢山あるのがいい塩梅な気がする
28 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/26(土) 16:41:34.33 ID:anC2NqWG0
>>26
色々調べてクソ笑いましたわw
いや、原作へのリスペクトがにじみ出てよきですよ

>>27
>主人公が俺ツエエ系チートで【もうあいつ一人で良いんじゃないかな】みたいなのだとヒロインの価値がトロフィーに見えてくることってない?
それやるとトロフィーの価値上げるのも大変そうだなあという思いはあります

>そう考えると二郎君って無知の知みたいな足りないところが沢山あるのがいい塩梅な気がする
うへへありがとうございます
完全でも無欠でもありませんのがコンセプトなのでありがたい限りです
一応凡人が英雄英傑に囲まれて東奔西走四苦八苦するのがコンセプトの一つでございまするのでw
まー、VS孫家ルートじゃなくてよかったなって
VSはおールートは構想はありましたがそれだけは嫌だと必死に手を尽くすので実装されることはないでしょう
VS覇王(進化して真価発揮します)とか勝ち目さんが息しないものね・・・
29 :赤ペン [sage saga]:2022/03/05(土) 19:59:26.01 ID:TNYwFddN0
いつの間にか殺生石が割れてたとか言う噂を聞いたんだが…何?今回の戦争マジでヤバいの?
30 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/05(土) 21:00:32.88 ID:I5RE2l1A0
割れてたのか割られてたのか・・・
プーさんの近くに絶世の美女とかいやしませんかねぇ・・・
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/05(土) 23:55:21.15 ID:15fhSMpt0
本編マダー?
32 :赤ペン [sage saga]:2022/03/06(日) 10:27:29.10 ID:TotPJEoQ0
今の時期は許してあげよう、確定申告やらなにやらリアルが忙しいんだ
33 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/06(日) 12:29:25.22 ID:ngUl/vVh0
泊まり出張が多くてね
がんばります
34 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/07(月) 21:55:19.76 ID:K6OXCmyW0
やるわよ
35 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/07(月) 21:55:54.40 ID:K6OXCmyW0
「大将!うちを北伐軍に推挙してくれへんか!」

ばたん。と扉を開け放って張遼は叫ぶ。曹家の会議、その本番。
息も絶え絶え、と言った様子。如何に彼女がここまで全力で駆けつけたか、というのが分かろうというものである。

「遅かったわね、いえ、ここは早かったと言うべきかもね。いずれにしてもアンタの席はないわ。北伐にて曹家から派するのは華琳様と秋蘭の二人。これは既に決まったことよ。
潔く諦めなさいな」

刺々しい台詞を張遼に投げつけたのは曹操の腹心。軍師たる荀ケである。
本来曹家のこれからを決めるこの会議に張遼の席は用意されてなかった。なぜならば、曹家の騎兵を遠隔地で鍛錬していたからだ。
ぶっちゃけ帰還を果たすとは曹家の誰も思っていなかったからである。それを知ってか知らずか。
張遼は吠える。

「アンタは黙っとき!うちは大将にお願いしとるんや!
 なあ、大将。一兵卒でもええんや。それでもええから北伐にうちを参軍さしてくれんやろか。
 あの阿呆!あのトンチキ娘に一発いてこましたらな気が済まんのや!
 うちは、うちはな。これで馬騰はんの最期を看取ったんや。
ほいで、馬騰はんの今際(いまわ)の際(きわ)の、あの言葉を!あの阿呆が!
 大将、頼むわ。うちはあの馬鹿娘に、いてこましたらんとほんま死んでも死にきれへん」

哀願の態で必死に頼み込む張遼。曹操はくすり、と笑う。

「あら、駄目よ霞。だって貴女。権官なれど……執金吾に任じられたのだからね」

その言葉に張遼は言葉を喪う。

「なん……やて……」

くすくす、と笑みを深めて曹操は言葉を連ねる。

「大出世ね、おめでとう。あの万夫不当の呂布と分けた、【一騎当千】こと趙雲の後釜よ。
 まさか、否(いや)とは言わないわよね?」

洛陽を乱した董卓の部将であった貴女には拒否権なぞないと、曹操はその笑み一つで示す。

「霞、悔しいのは貴女だけじゃないわよ?春蘭だってお留守番なのだから」

ただし、権官とは言え。太尉として、である。
その待遇、破格である。そして、気づく。

「そんなん……表も裏も、洛陽の軍権は大将のものってことですやんか……」
36 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/07(月) 21:56:22.37 ID:K6OXCmyW0
あっけにとられて放ったその言葉をきっかけにその場の空気が一気に緊張を孕む。
流石だな、と曹操は内心彼女に対する評価を二段階ほど上げる。
そこに気付くのはかの馬騰の薫陶なのであろう。本来の彼女はそのような些事に興味を抱かないほどに天衣無縫であったのだろう。
その天女に、地に足をつけさせた馬騰の手腕、いやさ親心に曹操は口を緩ませる。

「そこの馬鹿娘が言った通り、です。
 つまり、この漢朝。それは実質華琳さまの御手にあると言っていいでしょう。
 忌々しいあの、目の上のたんこぶである袁紹を除いて今上陛下を手中に収めることも可能。そう、このような好機、ないでしょう」

荀ケのその言葉。
瞬時に張遼は激昂する。

「あほか!月や詠の過ちを繰り返すんか!そんなもんな!」

その、張遼の言葉を遮ったのは夏候惇である。

「霞。
――少し黙れ」

異例である。
夏候惇は常に曹操の言を受けて動くのみ。思うままに言葉は放つ。それは全て主である曹操の判断基準のためのもの。
だから曹操の決に口を挟むこともないし、その前段階にて言の葉を発することもなかった。
だからこそ荀ケが戸惑う。

「アンタ……」

荀ケが更に何か言おうとするのを、ニヤリ、と口角を歪める。

「華琳様。私としては、二郎に肩入れしていただきたく」

曹家の大剣。一の家臣。夏候惇である。
その言は、重い。
そして夏候惇はそれを知って、言うのだ。言ったのだ。

「……へえ、どうしてかしら?」

曹操の問い。
ふむ、と夏候惇は頷く。それはそうだろう。これまで曹家と袁家は、裏でも表でも激しく争ってきていたのだから。

「なに、生まれてくる子。父(てて)なし子にするのは可哀想だな、というだけのことです」

愛しげに腹を撫でる夏候惇。その光景にその場が凍りつく。

「あ、アンタ、正気?華琳様以外に身体を許すとか、ありえないでしょうが!この、この……!」

荀ケの弾劾を、夏候惇は余裕を持って受け止める。

「だから貴様は馬鹿なのだ。血を繋いでなお華琳様に忠節を。
それが私の、夏候家の家長たる私の役目。
 少なくとも私はそう思っている。そしてその子種として二郎以上の男がいるものかよ」
37 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/07(月) 21:56:49.20 ID:K6OXCmyW0
子々孫々まで忠誠を、と夏候惇は恭しくひざまづく。名家夏候家の首魁である。その所作、簡にして潔。だがそれ故にその存在感は場を圧倒し、制圧する。

「無論、華琳様の命あらば、です。
 華琳様の命あらばこの子も流しましょう。鬼子母神にもなって父を討たせましょう。この身は華琳様のためにあるのですから。
 ――お気に触ったならば如何様にも」

この首刎ね給えとばかりに頭を垂れる夏候惇。

場の、静かなざわめき。それらを全て可笑しげに口角を上げて曹操は口を開く。
その存在感たるや、これまでの張遼や夏候惇の発言を圧倒的に塗りつぶすもの。

「――かつて私がまだ何の力もない小娘であった時、ある男が言ったわ。
私は丞相くらいならば軽く勤まるであろうと、ね」

丞相。大将軍が武において三公を上回るならば、文において三公に隔絶する地位である。
その言葉は果てしなく、重い。

「かつての私は宦官の孫として侮蔑され、迫害される日々だったわ。
無論、無知蒙昧な輩が何を言おうと、どうでもいいのだけれどもね」

それでも、と曹操は言葉を続ける。

「忌々しいことにね、そうまで私を評価しておきながら、よ。私に跪くのはお断りときた!
 なんて不遜、そして屈辱!」

気炎万丈。その怒気は控える武将たちを圧倒する。

「中華という盤面に幾多の指し手がいたわ。いずれも容易ならざる相手よ。それらを排除して、跳ね除けてようやく相対したのよ。その男――二郎とね。
 ええ、ようやく二郎と差し向かったのよね。私を誰より買っていながら、私に靡(なびか)かなかった二郎と、ね。
 なによ、そんなに麗羽がいいっていうのかしらね」

まったくもって不可解なことである、とばかりに曹操は大きくため息を一つ。

「話が逸れたわね。そして、いよいよ盤上で差し向かったと思ったら不粋な闖入者が湧いたわ――」

その表情はにこやかだが、曹操配下であれば分かる。これは嵐の前の静けさ。しかも控える嵐は過去に見たこともない規模であろう。
その言動にて誤解されることも多い。
だが、本来曹操は激情家なのである――。

「蜀なぞと自称する虫ども、きっちり踏みつぶしなさい!」

炎すら幻視されるような気迫。小柄であるはずの曹操。だがその覇気は英傑たる配下達を圧倒して余りある。

「御意!」

――後世、曹操がこの時に叛すればどうなったか。
思考実験として好まれる題材である。
38 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/03/07(月) 21:57:59.83 ID:K6OXCmyW0
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー

皆様の感想が心のガソリンなんやでぇ。。。
そしていつも感想くださってる方々には感謝を

頑張りたい
39 :青ペン [sage saga]:2022/03/08(火) 16:26:47.90 ID:IocHRAq8o
>>38
乙ーい。
今回のはなかなかに難しいにゃぁ…。

【張遼の慟哭、夏候惇の覚悟】…かなぁ…

なんかしっくり来ぬぇ…。
追って再提出するかも
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