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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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133 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:13:33.25 ID:NvquJAlAO
[3、心残り?]
凛希「はぁぁぁ!!!」バッ
凛希【たつまきおとし!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!
ドシュルルルルル………!!!
真姫「次はこっちよ!」グッ
凛「うん!」グッ
ダンッ! ダンッ!
グルグルグル グルグルグル
ドキュッ!!
真姫凛【ファイアトルネードDD!】
ドゴォォォォォォォ!!
ドシュルルルルル………!!
134 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:14:58.37 ID:NvquJAlAO
凛「………はぁ〜……」ドサッ
真姫「ちょっと凛、砂だらけになるわよ?」
海未「3人ともいい感じですね」
希「そうやろうそうやろう」ドヤッ
海未「すごくいい顔ですね、拳をめり込ませたくなります」
希「ひど……!?」ゴーン
希「あ、真姫ちゃんウチのベットボトルとって〜」
真姫「えーっと……これ?」
希「ありがとう〜」キュッキュッ
希「〜〜♪」ゴクッ
凛「そういえば海………」
希「ーーー!!」ブフゥーー!!!
真姫「な、なにしてるのよ希!!」
凛「にゃぁぁ………」びっしょり
希「うぇぇ……なんでキャラメルの味するん?」ウルウル
真姫「はぁ?自分のペットボトルなんだから自分が買ったんじゃ……」
凛「………」ポタポタ
海未「………凛」
135 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:15:42.76 ID:NvquJAlAO
凛「い、いや…!凛のせいじゃないよ!?」キョロキョロ
真姫「……目泳ぎすぎよ」
海未「りぃ〜〜ん〜〜??」ゴゴゴゴ!
凛「はぃぃ!!すみませんでしたぁ!!」
希「一体どうやって……ってあれ?」
希「これウチのペットボトルじゃないやん」
真姫「希はいつもそれ飲んでなかった?」
希「ラベルは似てるんやけど少し違うかなぁ……」
凛「ま、間違って飲んだら面白いな〜って思って……ね?」あはは……
希「わざわざ買ってきたんやねぇ……」ユラァ…
凛「の、希ちゃん!笑顔だよほら!にっこにっこにー!」
希「………」
凛「………」
希「にっしっしっしっし!」ニンマリ
凛「おぉぅ……」
海未「あれほど邪にまみれた笑顔は初めて見ました」
真姫「休憩行ってるわね」スタスタ
海未「私も行きます」スタスタ
136 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:16:33.71 ID:NvquJAlAO
希「……んぉ」ピタッ
凛「?」
希「………まず顔洗ってきて」
凛「?……そっか!」
凛「今凛はキャラメルまみれだから…」
凛「ほっほ〜ん!」ピーン!
凛「ふふふ」ジリジリ
希「り、凛ちゃん?」タジッ……
凛「ふっふっふっ」
希「…………」ダラダラ
凛「ワシワシMAXだにゃー!!」ガバッ
希「いやぁぁぁぁ!!!!」ダダダダッ!!
137 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:35:25.36 ID:NvquJAlAO
にこ「あいつらなにしてんの?」
花陽「さ、さぁ…」
穂乃果「おでん缶うまし」モグモグ
絵里「もはや持参する域にまで達してしまったのね」
ことり「キンキンに冷えてるんだって」
真姫「それ言いたいだけでしょ?」クルクル
穂乃果「キンキンに冷えてやがる!!」
海未「わかりましたから黙っててください」
138 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:36:34.46 ID:NvquJAlAO
凛「ぅ〜……まだベタベタが取れないにゃ〜…」バシャバシャ
希「服は着替えるとして髪はな〜」バシャバシャ
凛「希ちゃんのせいだにゃ」
希「ワシワシ?」
凛「聞き間違えがヒドイ」
凛「んっ……!」ブルブル!
希「冷たっ!」
凛「よし!これで大丈夫にゃ!」
希「じゃあウチらも休憩しに……」
「あ、もしかして星空さん?」
凛「ん?」クルッ
「あー!やっぱり!今ちょっといい?」
凛「ぁ………」チラッ
希「?」
「お、希ちゃんもいる!」
希「やほ〜」フリフリ
「いいかな?」
凛「は、はい、少しだけなら……」
「よかったー!こっちきて!こっち!」
希「えーっと??」
凛「さ、先みんなのとこ行ってて!」タッタッタッ
希「ちょ、凛ちゃん!?」
凛「すぐ戻るから!」タッタッタッ
「ちょっと後輩借りてくね!」
希「……も〜……」
139 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:38:03.74 ID:NvquJAlAO
陸上部グラウンド
「みんなー!連れてきたよ!」
部員A「あー、その子がこの前言ってた凛ちゃんですか?部長」
部長「そう!」ドヤッ
部員B「なんでドヤ顔なんですかー……?」
凛「えっと……部長?どうして凛……」
部長「ちょっとだけウチの部員のために力を貸してくれないかな」
凛「??」
140 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:39:50.85 ID:NvquJAlAO
絵里「ちょっとー、休憩は10分よ?」
穂乃果「これだけポカポカ陽気だと……眠くなっちゃうね〜」スヤスヤ
花陽「寝てる!?」
ことり「おきてー…!」ツンツン
にこ「あれ、凛は?」
海未「まだきていないのですか?」
真姫「どこ行ったのよまったく…」はぁ……
希「……ウチが呼んでくる!」タッタッタッ
絵里「あ、ちょ……希!」
絵里「行っちゃった……」
海未「先ほどのことで喧嘩でもしたんでしょうか」
真姫「もしそうだとしたら世界一どうでもいい喧嘩の理由ランキング1位ね」
海未「では2位は……」
141 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:40:53.35 ID:NvquJAlAO
海未「この間、にこが真姫の肩をトントンして真姫が振り返ったところをほっぺをプニっとされてしまったことで数日間にことほとんど口をきなかったあれですかね」
真姫「あれはにこちゃんが悪いのよ」
にこ「あの後膝げりからのバックドロップ食らわしといてよく言うわ」
真姫「………知らない」プイッ
にこ「……ちょっと真姫」ポン
真姫「なに……」クルッ
プニッ
にこ「……」
真姫「……」
にこ「……」…フッ
真姫「せいっ!!」ドゴォ!!
にこ「おぐっ……!?」ゴフッ…!
真姫「はぁぁぁ!!!」グワッ!
にこ「いやぁぁぁ!!」ブワァ……!
ボゴォォ……!!
真姫「……ふぅ」パンパン
にこ「に……ごぉ……」ピクピク
海未「今人体からしてはいけない音が鳴ったのですが……」ホゴォッテナリマシタヨ
真姫「さあね」
凛ママ「よーし、休憩終わり!行くぞー!」
「おー!!」
にこ「……ぉ……おぉぉ……」ガクガク
142 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:43:33.08 ID:NvquJAlAO
希「えーっと……確か凛ちゃんはこっちの方に……」
ザワザワ
希「?……何か騒がしい?」
「ねえあの子すごく速いね」
「陸上部にあんな子いたっけ?」
「可愛いしねぇ〜!」
「わかる〜!」
希「………まさか」タッタッタッ
143 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:45:46.26 ID:NvquJAlAO
凛「ッ…ゴー……ル……!」ダダッ!
部長「ぬわー!負けた!」タッタッタッ
部員A.B「おおー……やっばマジ速い」ダダダッ
凛「はぁ……はぁ……」
部長「すごいね……記録だけなら全国トップレベルだよ」
凛「そ、そうですか?」はぁ……はぁ…
部員A「もったいないねー」
部員B「サッカー部次二回戦だっけ?」
凛「はい!みんなで頑張ってます!」
部長「陸上部来てくれると思ってたのにな〜」チラッ
凛「ご、ごめんなさい!」
部員A「ちょっと、それはダメですよ」
部長「わかってるよー」ムゥ…!
部長「でもサッカーが嫌になったらいつでも……」
「ウチの部員引き抜こうとするのやめてや〜」ザッザッ
144 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:46:35.39 ID:NvquJAlAO
凛「希ちゃん!」
部長「やだなぁ〜、冗談だよ、冗談!」
希「ほんまに〜?」ジトー…
部長「ほんとだよ!この目に誓って!」キラキラ
希「……」
希「……」チラッ
部員AB「……」キラキラ
希「……はぁー、まあいいや、行こっか」スタスタ
凛「う、うん!」タッタッ
部長「私たちはいつでも待ってるからねー!」
部員AB「いつでも大歓迎」グッ
希「やっぱり本気やん!!」
145 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:48:26.42 ID:NvquJAlAO
希「凛ちゃんモテモテやったね〜」スタスタ
凛「部活の体験入部の時に少し話すようになって……」スタスタ
凛「あんな風に走ったのははじめてだったけど」
希「……後悔してる?」
凛「そ、そんなこと……!」
希「……そっか」
凛「………」
凛「……ごめんね、練習抜けだしちゃって」
希「……いや、うん……」
希「……」
凛「……」
希「…凛ちゃん」
凛「なに?のぞ……わぷっ!」ギュウ!
希「凛ちゃんはウチの大事な後輩やからね」ギュウッ…!
希「凛ちゃんがいなくなると寂しいんよ」ギュゥッ……
凛「希ちゃん……」
希「ワシワシもできなくなるし」
凛「台無しだにゃ!!」ゴーン
希「さ、戻ろっか!みんなも待ってるし」
凛「うん!」
希「よーし、みんなの所まで競争!負けたらジュース奢り!」ダッ!
凛「いきなりはずるいにゃー!」ダッ!
希「にっししし!」タッタッタッ
146 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:49:20.88 ID:NvquJAlAO
凛「……」タッタッタッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「凛ちゃんはウチの大事な後輩やからね」ギュウッ…!
希「凛ちゃんがいなくなると寂しいんよ」ギュゥッ……
凛「希ちゃん……」チラッ
凛「!」
希「………」シュン……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「………ふふ」ニヘラァ ダッ!
希「勝負する相手間違えた……!!」ゴーン
147 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:50:48.80 ID:NvquJAlAO
希「凛ちゃん連れてきた〜!」タッタッタッ
凛「遅れてごめんなさい!!」はぁ…はぁ…
絵里「もう、どこ行ってたの?」
海未「少し休憩したら入ってください」
凛「うん!……?」ジー……
にこ「……なによ」
凛「どーしてそんなにボロボロなのかにゃ?」
にこ「そんなのあそこの赤巻き髪に聞きなさいよ」クイッ
真姫「だ、誰が赤巻き髪よ!!」
凛「?」
海未「気にしないでください、2位の喧嘩です」
凛「??」
花陽ママ「やっと来たわね〜凛ちゃん」
凛「かよちんママ!」
花陽ママ「ちょっとあっちに来てほしいのよ〜」ウフフ
凛「なんだろう?」
花陽ママ「それは後のお楽しみ〜」
花陽ママ「あ、にこちゃんもね」
にこ「わ、私もですか?」
真姫「にこちゃん何したの?」
にこ「なんでにこが呼ばれたら悪いことしたみたいにいうのよ!」
148 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:51:35.29 ID:NvquJAlAO
海未「私も行きますね」スッ
花陽ママ「そうしてくれると助かるわ」
真姫「海未まで加わるなんて……」
にこ「にこやっぱり何かしてたのかも……」
にこ「真姫ちゃん……」
にこ「今までありがとう……!!」およよ…!
真姫「にこちゃん、あなたのことは忘れないわ……!」
にこ「真姫ちゃん…!」
真姫「にこちゃん……!」
にこ真姫 ガシッ
海未「もういいですか?」
にこ真姫「あ、はい」
149 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:52:44.02 ID:NvquJAlAO
凛「凛たち……怒られるのかなぁ……」トボトボ
にこ「今日のお昼ご飯野菜炒めだったのよ……」トボトボ
にこ「最後の晩餐にはあんまりじゃない?」
海未「あなたたちはどうしてそう悪い想像しか浮かばないのですか……?」
凛にこ「だって………ねぇ?」
海未「日頃からやましい事をしてるからそういう発想になるんですよ」
凛「やましい事なんて……ってあれ?」
凛「あれかよちんだよね?……おーい!」
花陽 クルッ
花陽「………!」パァァ!
花陽「凛ちゃぁん!」ブンブン
凛「かよちん!」タッタッタッ
花陽「も〜!どこ行ってたの?」
凛「ち、ちょっとね……!」アハハ…
花陽「あ、にこちゃんも」
にこ「なんでそんな温度差あんのよ」
凛「ところでかよちんも何かしたのかにゃ?」
花陽「えぇぇ!?」
150 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:10:12.79 ID:jr3mKf2tO
にこ「違うの?」
花陽「違うよぉ!!」
花陽「聞いてないの?」
花陽ママ「ふふ、秘密にした方が面白いかと思って」ウフフ
海未「説明をお願いします」
花陽ママ「今回はね、必殺技についてみんなに集まってもらったのよ」
凛にこ「必殺技ぁ!?」
凛「じゃあ海未ちゃんも?」
海未「私はあなたたちが遊ばないよう見張っておく係です」
にこ「なるほど、信用は微塵もないと」
凛「失礼しちゃうにゃ〜」
花陽「うぅ〜……そんなに悪いことしたかなぁ……」
海未「いえ、花陽は信用していますよ」ニコッ
花陽「ほんと……!?良かったぁぁ」
にこ「………」
凛「………」
海未「……」
花陽ママ「それじゃあ説明を……」
にこ凛「凛(にこ)は!?」
海未「二人は先ほど自分で言っていたではありませんか」
にこ「……面白いじゃない」
凛「完璧にやりきってぎゃふんと言わせるにゃぁ!!」
花陽ママ「それじゃあ説明するわね〜」
花陽ママ(この子たちは見ていて飽きないわね〜)ウフフ
151 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:11:30.48 ID:jr3mKf2tO
説明終了
にこ凛花陽「いやいやいやいや無理無理無理無理」
海未「やると言ったではありませんか」
にこ「そ、そうだけど……」
花陽「流石にこれは……」
凛「限度があるにゃ!」
海未「次の敵の情報はこの間伝えたでしょう?」
凛「……えーっと……?」
にこ「もちろん覚えてるわよ」
にこ「圧倒的な守備力を誇る無敵のチーム」
花陽「これまでの試合では全試合無失点」
にこ「地方のチームと思って侮るなかれ」
花陽「田舎ならではのチームワークでここまで勝ち上がって来た……」
花陽にこ「千羽山高校!!」
凛「おー」パチパチ
海未「久しぶりに見ましたねそれ」
花陽ママ「その圧倒的な守備力を破ろうと無我夢中で攻撃し、守備が手薄になったところを狙う」
花陽ママ「今までどれだけのチームがそれにやられてきたか……」ヤレヤレ
海未「つまり、こちらも確固たる守備力を身につけなければなりません」
海未「FWが心置きなく責められるように」
凛「でも次の試合明日だし……」
にこ「非現実的って言うか……」
花陽「た、たしかに……」
152 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:12:44.14 ID:jr3mKf2tO
海未「何言ってるんですか!!」
凛にこ花陽「……!!」ビクッ
海未「人間死ぬ気になればなんでもできるんです!!」
海未「チームのためなら一夜で城でも建てられるはずです!」
凛にこ花陽「ひぃぃ……」
花陽ママ「花陽ちゃんがやっと自分の役割を理解し始めたのはいいんだけど……」
花陽ママ「これからのことを考えるとこっちも圧倒的な守備力が欲しいなと思ってね〜?」
花陽「圧倒的……」
海未「そのためには3人が一番相性がいいと思ったので」
凛にこ花陽「………」
にこ「………二人とも」
凛花陽「……うん」コクリ
にこ「絶対成功させて海未にぎゃふんって言わせるわよ!!」
凛「おおーー!!!!」
花陽「おおー……ぎゃふん!?」
海未「ふふ、楽しみです」
153 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:13:55.47 ID:jr3mKf2tO
にこ「見てなさい!」
海未(にこはなんだかんだで決して手は抜かず、リーダーシップも十分……)
凛「でも明日の試合に響きそうだにゃ〜……」
にこ「まったく、だらしないわね〜」
凛「にこちゃん最近疲れたまりやすくなってるんじゃない?」
にこ「そうそう、一回寝たぐらいじゃ疲れが……って、誰がおばあちゃんよ!!」
花陽「ふふふ」
海未(凛は文句を言ったりはしますが練習では誰よりも真面目でムードメーカー的存在)
花陽「練習終わりにラーメン行こっか!」
凛「行く!」
にこ「ほんと単純ねあんたは……」
海未(花陽は二人の中和的存在、そしてあの朗らかな雰囲気)
海未(日頃からの行動を見ていて……)
海未(あなたたちを疑ったことなんて一度もありませんよ)
海未「チームにこりんぱな、始動です!」
にこりんぱな「おー!」
海未(きっとこれからも)
154 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:14:44.38 ID:jr3mKf2tO
凛「そうだ、凛ね〜、ものマネ覚えたの」
にこ「へ〜、どんなの?」
凛「いくよ?」スッ
花陽「ワクワク」
海未(また凛はおかしなことを……)フフ
凛「破廉恥です!!」キリッ
海未(………)
にこ「あっはははははは!!!!」ゲラゲラ
花陽「ブフゥ!!」
花陽「ふっ……ふふ……んぶっ!!」プルプル
海未(前言撤回です)
海未「凛ーー!!!!」クワッ!
凛「ごめんにゃーーー!!!」ヒィィ!
155 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:15:56.87 ID:jr3mKf2tO
一人で練習抜けて部室
ガラッ!
穂乃果「えーっとタオルタオル……」ガサゴソ
穂乃果「……あった!」
ブブブブブ
穂乃果「ん?メール?」
穂乃果「誰からだろ……」トトッ
穂乃果「知らないアドレスから……?」トッ
メンバーには言わぬこと
穂乃果「……メンバーに……?」
穂乃果「動画がついてる、再生……と」ピッ
穂乃果「…………」
穂乃果「ーーーー!!」
156 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:16:36.42 ID:jr3mKf2tO
グラウンド
海未「おや?穂乃果はどこへ行ったのですか?」
絵里「用事があるって先に帰っちゃったわよ?」
ことり「すごく慌ててたけど……どうしたのかな?」
海未「大方、ご自宅のお手伝いを忘れていたとかでしょう」ヤレヤレ
海未「さぁ!練習ですよ!」
みんな「おー!」
157 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:17:26.88 ID:jr3mKf2tO
練習終わり帰宅後
凛宅
凛「だだいまー!」ガチャッ
凛「なんとか形になってよかったにゃ〜」
凛「お風呂はいっちゃおーっと!」スタスタ
ピキッ……!
凛「痛っ……!?」グラッ ガシッ
凛「あ、危なかったぁぁ……」
凛「今日ちょっとハードだったからかにゃ?」
凛ママ「おーい!ご飯できてるぞー!」
凛「あぁ!!お風呂行こうと思ってたのに!」
158 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:18:14.85 ID:jr3mKf2tO
穂乃果宅
雪穂「あれ?おねーちゃんまだ帰ってないの?」
穂乃果ママ「そういえば遅いわねぇ、もう練習終わってるはずなんだけど……」
雪穂「どうせ買い食いでもしてるんでしょ」
雪穂「そのうち帰ってくるよ」
穂乃果ママ「それもそうね」
穂乃果ママ「手洗ってきなさい、先にご飯食べちゃいましょ」
雪穂「はーい!」
159 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:19:11.45 ID:jr3mKf2tO
鉄塔広場
ゴォォォォ!!!
ドゴォッ!!
ズザザザザザ!!!
「………」
「もう……いっかい……」
ブンッ!
フワッ
ゴォォォ!!
ドゴォッ!!
「うわぁぁぁぁ!!!」ゴロッゴロゴロ……!!
「うぐっ……!」ドサッ
ブラン……ブラン…
「……ゼッ……ゼッ……」ハァ…ハァ
「も………いっ……」ググッ
ドサッ
グゥゥゥ〜……
「……お腹……空いたなぁ」
160 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:19:55.02 ID:jr3mKf2tO
ゴロン
「……ハァ……ハァ……」
「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「動画がついてる、再生……と」ピッ
穂乃果「…………」
ケータイ『UTX高校第2回戦、試合開始です!』
穂乃果(これ……!UTXの試合映像?)
穂乃果(誰が送ってくれたのかわからないけど感謝しなきゃ!)
ケータイ『FWの綺羅がボールを受け取った!!』
穂乃果(うわぁ…やっぱり迫力あるなぁ……)
穂乃果(ここからどう組み立てて……)
161 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:21:02.74 ID:jr3mKf2tO
ダッ!クルッ トトッ ズザザッ!!
ドシュルルルルル!!!
穂乃果「………へ?」
ケータイ『……ゴ、ゴーーール!!』
ケータイ『目にも留まらぬ電光石火!!開始数分で先制点を決めてしまいましたぁ!!』
穂乃果「……うそ」
ケータイ『さぁ仕切り直して行きたいところです』
ケータイ『ピーーーーーーー!』
シュバッ ドゴォ!! ズザッ ドシュルルルルル!!
ドォォ!! ズズッ! ドゴォォ!! クルッ
ドシュルル!!!!
ズザッ ドシュルルルルル!!
ドシュルルルルル!!!
ドシュルルルルル!!!
穂乃果「ーーーーー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「………っ」グッ
穂乃果(……キーパーの穂乃果がしっかりしないと)
162 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:24:16.82 ID:jr3mKf2tO
[4、無敵の要塞]
千羽山高校 ベンチ
海未「もうそろそろですね」
花陽「うぅ…緊張してきました……」
ことり「ガッチガチだね……」
花陽「だってぇ…」
希「この試合も期待してるよ、花陽ちゃん!」ポンッ
花陽「ピャァァ!!」ビクゥッ!!
花陽 ガクッ
絵里「とどめさしてどうするのよ」
にこ「大丈夫よ、昨日の特訓の成果見せてやるんだから!」
にこ「ね、花陽、凛!」
花陽「そ、そうだね!」
凛「やるにゃー!」
海未「ふふ、楽しみにしていますよ」
にこ「見てなさい!ぎゃふんって言わせてやるんだから!」
海未(メンバーのやる気は十分………でも)
海未(一人、明らかに静かなんですよね……)
163 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:36:51.61 ID:jr3mKf2tO
穂乃果「………」スゥ……ハァ……
海未(緊張しているのでしょうか……穂乃果が?)
海未(いえありえませんね、幼い頃から緊張とは無縁でしたから…)
海未(では一体……?)
164 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:37:42.36 ID:jr3mKf2tO
穂乃果(………昨日の映像はショックだったけど……お陰でスッキリした)
穂乃果(このチームで一番出遅れてるのは穂乃果……)
穂乃果(決勝は多分UTXが来る……)
穂乃果(それまでにもっとレベルを上げないといけない……のに)
穂乃果(ヒントすらつかめてない……)
穂乃果(あるのは……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果ママ「足りない最後の1ピース……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果(わかるかぁぁぁ!!!)ガシガシ
穂乃果(とりあえず、この試合は絶対失点しないようにしないと)
穂乃果(穂乃果一人で)パンパン!
165 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:38:43.37 ID:jr3mKf2tO
海未「……穂乃果?」
穂乃果「なに?海未ちゃん」
海未「いえ、考え事をしていたようなので………もう直ぐ始まりますよ、お手洗いは行かなくて大丈夫ですか?」
穂乃果「うん、大丈夫!」ニパッ
凛「あ、凛ちょっと……」スタスタ
海未「直ぐですよ!凛!」
凛「わかってるにゃー!」タッタッタッ
花陽「……?凛ちゃん」
凛「にゃ?」クルッ
花陽「ぁ………えと……」
花陽「……大丈夫?」
凛「……」
凛「……うん」
海未「……?」
166 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:40:31.03 ID:jr3mKf2tO
角間「やってまいりましたフットボールフロンティア本選第二回戦!!」
角間「音の木坂vs千羽山、優れた攻撃翌力を誇る音の木坂は鉄壁ディフェンスを破ることができるのでしょうか!!」
FW
絵里、真姫
MF
海未、にこ、希、ことり
DF
亜里沙、雪穂、凛、花陽
GK
穂乃果
ピーーーーーーー
ドッ
角間「今、キックオフです!!」
167 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 02:13:27.95 ID:jr3mKf2tO
真姫(鉄壁守備……お手並み拝見ね)
真姫「ことり!」ドッ
ことり「ほっ!」トッ
炭野「いかせないっぺ!」
ことり「ふっふっふ、前の試合ではいいところなかったから」グッ
ことり「少しは活躍させてね!」ダッ!
炭野「ぬわぁ!?」
角間「抜いたぁ!!力強いドリブルだぁ!!」
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ええ!」トッ
角間「開始数分、早くもゴールに迫る!!」
タッタッタッ
真姫「絵里!」
絵里「まかせて!」
絵里(小細工なんていらない!)バッ!
168 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:51:09.42 ID:stfGZ3GkO
絵里「吹き荒れろ………」パキパキパキ
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!
真姫「はぁ!」ダンッ!
グルグルグル
角間「西木野が入って来ている!キュートチェインだぁ!!」
穂乃果「いっけー真姫ちゃん!」
ドキュッ!!!
真姫【ファイアトルネード!】
ゴォォォォォオ!!!!
169 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:52:20.92 ID:stfGZ3GkO
綾野「………」
綾野「いくずらぁ!!」
牧谷塩谷 ザッ
綾野牧谷塩谷【無限の壁!】
ドシュルルルルル!!!!
テンテンテン……
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「止めたぁ!!これぞ【無限の壁】、最強の鉄壁ディフェンスだぁ!」
真姫「あれが……」スタッ
絵里「無敵のディフェンス…….」
にこ「面白いじゃない」
綾野「牛の糞ズラ」ホジホジ
絵里真姫「……」ピキッ
ことり「二人とも怖い顔してるよぉ〜……」
希「えりちどーどー」
170 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:53:16.56 ID:stfGZ3GkO
綾野「ずら!」ドッ
原野 バッ
海未「どきなさい!」シュバッ
原野「なっ……!」
海未「次は私です」ジャリッ
海未「………」フッ
トンッ
ズバァッ!!
海未【菊一文字!!】
ゴォォォォォオ!!!!
171 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:54:31.41 ID:stfGZ3GkO
綾野【無限の壁!】
シュルルルルルル………!!!
テンテンテン……
海未「っく……!」
綾野「羊の鼻くそズラ」
穂乃果「次行けるよ!海未ちゃん!」
海未「もちろんです!」
綾野 ドッ!
山根「ほっ」トッ
真姫「させない!」ザッ
山根 ドッ
育井 ドッ
炭野トッ
角間「千羽山素早いパス回しです!」
にこ「掛け声なしで……」
希「なんて息のあったチームワーク…!」
炭野「今度はおいがだの番だ!」
172 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:55:43.68 ID:stfGZ3GkO
炭野「いくっぺ!」ドッ
育井「ああ!」トッ
海未「通しません」ザッ
育井「都会っ子には負けねえっぺ!」バッ
育井【モ[ン]グラフェイント!】ボグッ
海未「っな……!?」
ボコボコボコ
ポンッ!
育井「やっぱりたいしたごどねぇな!」トッ
海未「っこの…!」
育井「原野!」ドッ
原野「んだ!」トッ
花陽「行かせません!」ザッ
原野「はぁぁ!!」
トッ ダダダダダダダッ!!!
173 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:56:39.53 ID:stfGZ3GkO
原野【ラン・ボール・ラン!】
ダダダダッ!!!
花陽(この勢い……私じゃ止めれない……!!)ススッ
穂乃果(……ポジショニングをずらした?)
花陽「うわぁ!」ドサッ
原野「オラのとこの牛より遅いっぺ!!」
角間「立て続けに千羽山の必殺技が炸裂!!音の木坂止めれない!」
穂乃果「くるっ……!」
穂乃果(絶対に点は入れさせない…!!)グッ
原野「よし…このまま……!?」
174 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:58:03.99 ID:stfGZ3GkO
ドッ…!!
ビキビキビキ
カキーン!
亜里沙【アイスグランド】
シャー……!
亜里沙「ハラショー!」トッ
原野「……なかなかやるっぺ」
花陽「ふふ……」ンベッ
海未(やはり安定感が違いますね)フフ
角間「止めたぁぁ!!音の木坂の危機を助っ人絢瀬が凌ぎましたぁ!!」
穂乃果「ありがとー!花陽ちゃん、亜里沙ちゃん!」
雪穂「いい感じだよ!」
亜里沙「えへへ」
亜里沙「凛さん!」ドッ
凛「うん!」トッ
凛「っ……」ポロッ
希「凛ちゃん!」
凛「だ、大丈夫!」トッ
凛「にこちゃん!」ドッ
にこ「ええ!」トッ
山根「…….」ザッ
にこ「ちょっとあんた、レディに道を開けなさいよ」
芹沢山根育井 ザッ
にこ「ちょ、ちょっと……」
175 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:59:19.34 ID:stfGZ3GkO
「かごめ、かごめ、かーごめかごめ」グルグル
角間「こ、これは……千羽山の必殺技、【かごめかごめ】だぁ!!」
にこ(これ…….まずい…)
「かーごめかごめ」グルグル
にこ「のぞ……」
「「「たぁーーー!!!」」」バッ
ドゴォォォォォォォ!!
にこ「きゃぁぁぁ!!!」
ズザザザザザ!!
山根 トッ
角間「矢澤からボールを奪ったぁ!!」
雪穂「そんな…….!」
亜里沙「にこさんがあんなに簡単に……」
海未「!」
海未「みなさん!すぐに立て直して……」
原田「オラのとこのリクガメより遅いっぺ!」
田主丸「いくっぺ!」トッ
花陽「しまった……!」
田主丸「はぁぁぁ!」コォォォ!
176 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 18:00:40.14 ID:stfGZ3GkO
田主丸【シャインドライブ!】
パァァァァァァ!!!!
穂乃果「っく…!」
穂乃果(眩しすぎて……目が開けれない…!!)
凛「カバーに……!」グッ
凛「っ……」
穂乃果(見えない……)メツムリ
穂乃果「でも!!」グッ
ゴォォォォォオ!!!
穂乃果「絶対……決めさせない!!」バッ!
にこ「目を閉じたまま……!」
177 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 18:01:41.22 ID:stfGZ3GkO
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ゴォォォォォオ!!!
ことり「お願い……!!」
海未「当たってください!」
穂乃果「はぁぁぁ!!」
ーーーー!!
178 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 21:38:56.39 ID:stfGZ3GkO
ドシュルルルルル………!
テンテンテン……
穂乃果「………」
角間「きまったぁ!!先取点は千羽山だぁ!!」
179 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 21:40:59.53 ID:stfGZ3GkO
穂乃果「………ッ……」ギリッ
ガンッ!
亜里沙「……!」ビクッ
穂乃果(いれられるような威力じゃなかった……)
穂乃果(点を取られないようにって決めたばっかりなのに……)
穂乃果(なんで……穂乃果は……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「はぁぁぁ!!」ガッ
角間「止めたぁ!園田も先ほどの優木のように戻っていましたぁ!!」
雪穂「試合の時ぐらいかっこいいところ見せてよ」ガシッ
ゴォォォォォ!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「一人じゃまともに止められない……」ギュッ
雪穂「お姉ちゃん……?」
穂乃果「努力してるのに………」クシャッ……
海未「……穂乃果」
海未(こんな穂乃果、久しぶりに見ますね……)
ことり「や、やれることはできてたと思うよ?」
花陽「そうだよ!あれは仕方が……」
穂乃果「仕方がないじゃ意味ないんだよ……」ジロッ
180 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 21:41:57.63 ID:stfGZ3GkO
花陽「ヒッ……!」ビクッ
凛「ちょっと穂乃果ちゃん……!」ガシッ
穂乃果「……っ!うるさい!」バッ
凛「ぃっ…!」グラッ
ドサッ
海未絵里「穂乃果!!」バッ
穂乃果「……!」ハッ
穂乃果「ご、ごめん凛ちゃん……」スッ
凛「やっ……うん」ニコッ
グイッ
凛「よっと……」
181 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 23:07:07.95 ID:stfGZ3GkO
にこ「なに急に熱くなってるのかは知らないけど、一回頭冷やしなさい」ピンッ!
穂乃果「あてっ……!」ビシッ
希「はい穂乃果ちゃん、吸って〜」
穂乃果「へ?……すぅーーーー……!」
希「吐いて〜〜〜」
穂乃果「はぁーーーーー……!」
希「……落ち着いた?」
穂乃果「うん……ごめん、ね?」
凛「凛はだいじょうぶにゃー!!」
にこ「あんまり大きな声を出すとバカっぽさが目立つわよ」
凛「だからにこちゃん今日は静かなの?」
にこ「ぬぁんですってぇ!?」クワッ
凛「大きな声を出さない方がいいよにこちゃん」ニヤニヤ
にこ「だあぁぁぁ!!腹立つこいつ!」
ことり「ふふ」クスッ
海未「穂乃果」
穂乃果「ん?」
海未「私でよければ悩みの一つや二つ、聞かせてもらいますよ」
穂乃果「……!」
穂乃果「うん、ありがと」ニコッ
海未「ですからこの試合は集中してください」
海未「あなたの力が必要なんですから」
穂乃果「……そうだね」
穂乃果「ごめんみんな!取り返すよ!」
「おーー!!!」
海未「……」フーッ……
穂乃果「……」
182 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:07:49.65 ID:Ja9zi0C1O
穂乃果(……そうだ)
穂乃果(私がチームのみんなを不安にさせちゃダメだ)
穂乃果(……がんばれ、リーダー)パンッ!
雪穂(……お姉ちゃん)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「一人じゃ満足に止めれない……」グッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪穂(お姉ちゃんは嫌だったのかな……)
雪穂(【ホムラ・ザ・バンド】……)
雪穂「私は嬉しかったんだけどな……」ボソッ
183 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:08:46.91 ID:Ja9zi0C1O
千羽山1-0音の木坂
ピーーーーーーー
角間「1点ビハインド音の木坂!ここから巻き返しが……」
田主丸「はぁ!!」ガッ
真姫「きゃぁ!?」ドサッ
角間「千羽山奪い取ったぁ!!激しいプレーでしたが笛はなっていません!!」
にこ「ちょっと!今のファールでしょ!?」
原野「都会っ子は細かいっぺ」ヤレヤレ
にこ「っ…こいつ……!」
花陽「雪穂ちゃん!!」
雪穂「あっ……!」
角間「音の木坂高坂雪穂、反応が遅れ侵入を許してしまったぁ!!」
184 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:10:00.32 ID:Ja9zi0C1O
穂乃果(また、あれが来る……!)グッ
田主丸「はぁぁ!!」コォォォ!
田主丸【シャイン……】
花陽「させない!」ガッ!
田主丸「なに……!?」
角間「音の木坂小泉、何というファインプレー!!」
角間「シュートを放つ前にボールを取り返しましたぁ!!」
花陽「はぁ…はぁ……」
花陽(ギリギリ…)
花陽「雪穂ちゃん!」ドッ
雪穂「……!」トッ
育井 ザッ
雪穂「いける……!」グッ
185 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:11:15.38 ID:Ja9zi0C1O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「一人じゃ満足に止めれない……!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪穂「ぅ……」タジッ
雪穂(あ〜!もうなんでお姉ちゃんが出てくるのさ!?)
育井「はぁ!」バッ
雪穂「うぐっ……!」ズザザッ!
花陽(なんで……動きが悪い…?)
雪穂「……!」ザッ ガガッ
雪穂(取ら……れるっ……!?)ザザッ
育井「甘いっぺ!」バッ
雪穂「んっ……!」ザッ!
雪穂(誰か……!)キョロッ……
凛「っ…!」
炭野 ザッ
花陽「……!」
田主丸 ザッ
亜里沙「むー……」プクー
原野「ふんっ……!」ザッ
海未「……まずいですね」
にこ「もう一点とる気満々じゃない……!」
にこ「雪穂!一度穂乃果に……」
186 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:12:09.56 ID:Ja9zi0C1O
雪穂「うわったぁ!?」グラッ
雪穂「ととっ……!」ズザザ!
角間「どうしたどうしたぁ!?パスが出せないのかぁ!?」
雪穂(本当に…….まずいっ……!!)
花陽(どうしよう……どうする……?)
「………」スゥ……
穂乃果「雪穂ーー!!」
雪穂「!?」ビクッ
187 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:14:08.47 ID:Ja9zi0C1O
花陽ことり「び、びっくりしたぁ……」
穂乃果「ごめん雪穂!」
穂乃果「雪穂の大事にとってたアイス食べちゃった!!」
雪穂「はぁ!?」バッ
ズザザッ
角間「苦戦していた高坂雪穂、少し距離をとりました!」
雪穂「なにしてくれてんの!?あれ期間限定で最期の一つだったのに!!」
穂乃果「いやーお腹空いてたから……」
雪穂「絶対許さない……!ハーゲンダッツ3個だからね!!」
穂乃果「……ふふ」
雪穂「なんで笑ってんの!?」
穂乃果「……それでいいんだよ」
雪穂「?」
穂乃果「いつも通りの雪穂なら……」
穂乃果「なんてことないでしょ?」
雪穂「!」
花陽「穂乃果ちゃん……」
にこ「あいつ………」
にこ「アイスの罪は大きいわよ……」
花陽「そこ!?」
188 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:15:00.39 ID:Ja9zi0C1O
育井「よくわかんねぇごど言っでねぇでボールよごせ!」バッ
雪穂「……」トントン
雪穂(そうだよね、お姉ちゃんはキーパーなんだもん)
雪穂(自分の力で止めたいと思うのは当たり前)
雪穂「てやぁ!」クルッ
育井「んなっ……!」ガクッ
雪穂(私とサッカーしたくないって言ってるわけじゃない!)
花陽(動きが戻った……!)
穂乃果「いいぞー!雪穂ーー!」
雪穂(ここで負けてお姉ちゃんとサッカーできなくなる方が嫌だ!)
雪穂「凛さ……」
希「ちょうだい!」
雪穂「っ……と…!」ピタッ
雪穂「希さん!」ドッ
希「よし!」トッ
189 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:15:51.33 ID:Ja9zi0C1O
「かごめ、かごめ、かーごめかごめ」
にこ「まずい……!」
角間「またしても千羽山の【かごめかごめ】だぁ!!」
希「……ふむふむ」
希(対処法はある……でもタイミングが分からん……)
「かーごめかごめ」
希(このままやられるくらいなら……)
希「一か八か!」グッ
「2コンマ5秒ストップ!!」
希「んん……!?」ピタッ
「かーごめかごめ……」
希(……1……2……)グッ
「今!」
希「……!」バッ
「「「てやぁー!!」」」バッ
ドゴォォォォォォォ!!
希「うわぁぁぁぁ!!!」ドサッ
ズザザザザザ!!
角間「捕まってしまったぁ!!ボールは千羽山へと……?」
角間「こ、これは……」
190 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:16:54.61 ID:Ja9zi0C1O
角間「ボールはどこへ……?」
山根「……え、ボールは?」
海未「!」ダッ ダッ ダッ!
海未「ナイスパスです!」トッ
ことり「いつのまに……!」
希(あのアドバイスのおかげやね……)
希(ありがとう花陽ちゃん)ブイッ!
花陽「!」ブイッ!
原野「いくら前線までパスを繋げても、ゴールは割れないっぺ!」
海未「やってみなければ分かりませんよ」
絵里「あなたならいけるわ!海未!」
海未「……」コクリ
フッ
トンッ………
191 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:17:41.57 ID:Ja9zi0C1O
ズバァッ!!
海未【菊一文字!】
ドゴォォォォォォォ!!!
角間「再び必殺シュートが千羽山ゴールを襲います!」
綾野「無駄ズラ」
牧谷塩谷 ザッ
綾野牧谷塩谷【無限の壁!】
ドシュルルルルル!!!
角間「しかぁし!!音の木坂に巨大な壁が立ちふさがります!!」
角間「これを打ち砕く方法は…….」
192 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:18:48.55 ID:Ja9zi0C1O
グルグルグル
綾野「……ずら!?」
真姫「はぁぁぁああ!!」ドキュッ!
【ファイアトルネード】
ギリギリギリ……!!
角間「なんと西木野、ゼロ距離でのシュートチェインだぁ!!」
角間「これはいけるかぁ!?」
真姫「ふふ、驚いたかしら?」ググググッ
真姫「これなら……!」ググググッ!
花陽「UTXを打ち崩したこの方法なら……!」
にこ「やっちゃいなさい!真姫!」
綾野「……!」
真姫「はぁぁ!!」ググググッ
193 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:20:05.84 ID:Ja9zi0C1O
綾野「………フンッ」
真姫「……!」
綾野「豚の糞ズラ」
バチィッ!!
ブワァッ!
真姫「きゃぁ!!」ドサッ ゴロゴロゴロ!
絵里「真姫!」ダッ
ヒュー……
テンテンテン……
綾野「っち、弾いた……」
花陽「海未ちゃんと真姫ちゃんでもダメだなんて……」
花陽「あと残ってるのは……」
花陽(……でも)チラッ
にこ「凛、準備しときなさい」
凛「はぁ……はぁ…」
にこ「……凛?」
凛「え…!?あ、う、うん!」
にこ「……何よ、ノリ悪いわね」
凛「えへへ……」
ピッ、ピーーーーーーー
角間「ここで前半終了のホイッスル!攻撃翌力が自慢の音の木坂も鉄壁守備に手も足も出ない!!」
角間「後半はどのような対抗策を講じてくるのでしょうかぁ!!」
194 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:20:43.22 ID:Ja9zi0C1O
トイレ
はぁ……はぁ……
バシャバシャッ
バシャバシャッ
フーッ……
キュッ……
ポタッ……ポタッ……
「………」ズキッ
195 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:21:44.19 ID:Ja9zi0C1O
海未「後半、凛と真姫で速攻をかけたいと思います」
絵里「頼んだわよ、二人とも」
真姫「任せなさい」クルクル
凛 ゴクゴク
凛「がんばるにゃー!」プハァ
にこ「勝てるかどうかはあんたらにかかってるんだからね」
希「緊張してるならワシワシするよ〜?」ワシワシ
真姫「ヴェェエ!?背後に立たないで!」
凛「にこちゃんしてもらったら?」
にこ「嫌に決まってんでしょ!!」
穂乃果「ん、そろそろ時間だね、みんな行こー!」
「おー!!」
ゾロゾロ
ことり「あれ、凛ちゃんどうしたの?」
凛「靴紐ほどけちゃって……先行ってて!」
ことり「待ってるよ?」
凛「だ、大丈夫、すぐ行くから!」
ことり「そう?」
凛「うん!」
希「ゆっくりでいいからね」
凛「はーい!」
ゾロゾロ
パタン
196 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:22:31.05 ID:Ja9zi0C1O
シュルルッ
グイッ
スッスッ
ペタッ
クイクイッ
トントン……
「………よし」
(あとはまた靴下をあげて隠せば……)
ガチャッ
凛「!?」ギクッ
凛「………」
197 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:23:09.56 ID:Ja9zi0C1O
凛「かよちん……」
花陽「ウソつき」
198 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:36:57.31 ID:Ja9zi0C1O
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「いよいよ後半戦が始まろうとしています!」
角間「両者位置につきました、両者一歩も譲らず、一体どのような結末を迎えるのでしょうか!」
ピーーーーーーー
角間「ホイッスルが鳴らされましたぁ!」
ドッ
にこ「行くわよ!」ドッ
凛「任せるにゃ!」トッ
原野「オラたちの勝ちは揺らがないっぺ!」ザッ
穂乃果「いけー凛ちゃん!」
199 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:38:37.38 ID:Ja9zi0C1O
凛【アクロバット……】グッ
凛「……!?」グラッ
花陽「…っ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「ウソつき」
凛「……」
花陽「本当にいいの?みんなに言わなくて」
凛「でも……!」
花陽「足の怪我はこじらせると大変だよ?」
花陽「今はまだプレイできててもこのまま続けると悪化以外ありえない……」
花陽「凛ちゃんが言わないなら私が…」
ガシッ!
花陽「!」
凛「それは……ダメ」
花陽「でも……」
凛「凛の仕事は……まだ残ってる」
凛「みんなと決勝に行きたい」
花陽「ならこの試合は休んで……」
凛「休んで!!」
花陽「っ……!」ビクッ
200 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:39:24.99 ID:Ja9zi0C1O
凛「もし負けちゃったら……」
凛「…………」
凛「一生後悔する」
花陽「……」
凛「凛が動けるうちはフィールドに立って、みんなと戦いたい」
花陽「…凛ちゃん…」
凛「ねぇかよちん」
花陽「……なに?」
凛「わがままいっても………いい?」
花陽「……!!」
花陽(それは……ズルイよ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
201 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:40:19.16 ID:Ja9zi0C1O
原野(バランスを崩した?)
原野(とにかくチャンス……!)バッ!
凛「………に……」グッ
凛「にぁぁ!!」クルッ
原野「っく……!」ガクッ
角間「抜いたぁ!必殺技と見せかけて華麗なスピンで抜きました!」
花陽「凛ちゃん……」
凛「よし!」
にこ「へぇ、やるじゃない」
凛「真姫ちゃん!」ドッ
ポーン
真姫(!少し流れてる…)
育井「いただき!」トッ
凛「ご、ごめん!」
海未「謝る暇があるなら上がりなさい!」ザッ
育井「ま〜たお前か、都会っ子はしつこいっぺ」バッ
202 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:41:22.46 ID:Ja9zi0C1O
育井【モグラフェイント!】ボグッ
ボコボコボコ
海未「この技の対処法は……」
育井 タッタッタッ
ポンッ!
海未「あなたの動きについて行くことです!」パシッ…!
育井「なっ……!?」
海未「真姫!」ドッ!
真姫「行くわよ、凛!」トッ
凛「うん!」
真姫凛 グッ
ダンッ! ダンッ!
グルグルグル グルグルグル
真姫凛 バッ!
203 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:42:23.70 ID:Ja9zi0C1O
ドキュッッッ!!!!!
真姫凛【ファイアトルネードDD!!】
ゴォォォォォォォ!!!
角間「出ましたぁぁ!!予選決勝で勝ち越しを決めた【ファイアトルネードDD】!!」
角間「これを千羽山、止めることができるのかぁ!?」
ゴォォォォォオ!!!!
牧谷塩谷 ザッ
【無限の壁!】
ドギュルルルルルル!!!
204 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:43:20.33 ID:Ja9zi0C1O
ビキビキ………
綾野「……!!」
真姫「いけ!!」
絵里「決まって!」
バリィン!!
綾野「ズラッ!?」ドサッ
ドシュルルルルル……!!!
真姫「よし…!」スタッ
角間「決まったぁぁ!!無敵の要塞を見事打ち破りました!」
角間「試合を振り出しに戻しました!!」
真姫「やったわね、凛!」クルッ
真姫「……凛?」
205 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:44:11.60 ID:Ja9zi0C1O
凛「うあぁぁ!!!」ドサッ
真姫「凛!!」ダッ
凛「ぐぅぅ……!」ギュゥッ
角間「おおっと……星空がシュート直後うずくまって動きません!!一体どうしたのでしょうか!」
花陽「……っ!」ダッ
ピーーーーーーー!
タッタッタッ
穂乃果「どう?真姫ちゃん」
真姫「……」クイッ
凛「うぅぅ……!!」ビクッ
真姫「………そこまで酷くはないけど、決して軽くはないわ……この試合はやめておいたほうがいいかも」
ことり「そんな……」
海未(一体どのタイミングで……)
海未(着地は別におかしくありませんでした、シュートの瞬間……?)
海未(いや……)
海未「凛、あなたまさか……」
206 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:45:03.10 ID:Ja9zi0C1O
角間「星空が抜けて代わりのメンバーが入ります!」
ヒデコ「精一杯やらせてもらうよ」
雪穂亜里沙「よろしくお願いします!」
花陽「よろしくお願いします」
海未「全く無茶するんですから……」はぁ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「あなたまさか、ずっと怪我していたのを隠していたのではないですか?」
凛「……!」
にこ「たしかに……」
にこ「前半体力だけが取り柄の凛にしては随分息が切れてたわよね」
凛「だけは余計だにゃ…」
真姫「休憩の時もよく飲み物を飲んでたし……」
絵里「そうなの?凛」
凛「えと……その……」
207 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:46:25.63 ID:Ja9zi0C1O
花陽「実は凛ちゃん、試合前にちょっと捻っちゃってたの」
凛「!」
にこ「試合の前?」
海未「……!お手洗いのあとですか?」
花陽「うん、急いで行こうとした時に挫いちゃったみたいで…」
海未「そうだったのですね」
にこ「それならそうと早く言いなさいよ、こんなになるまで黙ってるなんて」
凛「ご、ごめんなさい……」
希「まあまあ、凛ちゃんもみんなに気を使って言いだせなかったんやろうし……ね?」
にこ「うぐっ……」
にこ(たしかに少し押し付けてたとこはあったかも……)
海未「……すみません、今は凛の治療が先決ですね」
フミコ「私が医務室連れてくよ!」
ことり「うん、ありがとう!」
真姫(………ついさっきできた怪我じゃなかったけど……)
真姫(まあいいか)
海未「凛、今は一刻も早く治すことに専念してください」
凛「う、うん!」
海未「そして、試合の後に話があります」ニコッ
凛「ひぃぃ……!」ガタガタ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
208 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:47:19.73 ID:Ja9zi0C1O
花陽「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「なに?」
花陽「あのね……」コショコショ
穂乃果「!…わかった、やってみる」
千羽山1-1音の木坂
ピーーーーーーー
角間「音の木坂は星空の代わりにメンバーを入れ替えて試合再開です!」
角間「しかしこれでもう【ファイアトルネードDD】を放つことはできません!!」
角間「あと一点、お互いに緊張が走っております!」
209 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:49:12.18 ID:Ja9zi0C1O
ドッ!ドキュ!いけー!トッ、ドキュゥゥゥ!!
真姫「はぁ!!」ドキュッ!
綾野「ずらぁ!!」バシッ
育井「よっ!」ドキュ!
穂乃果「てやぁ!」バシッ
雪穂【ハンターズネット!】
山根「……!」ドサッ
原野【ラン・ボール・ラン!】
ことり「うわぁ!!」ドサッ
角間「刻一刻と時間が過ぎていきます……」
角間「どちらも譲らぬ攻防戦……!!」
角間「一体どうなってしまうのでしょうか!?」
210 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:50:01.53 ID:Ja9zi0C1O
真姫「あれ行くわよ、絵里!」トッ
絵里「もうやるしかないわよね……!」
ブワァァァ!!! ブワァァァ!!!
真姫絵里【ファイアブリザード!!】
ドゴォォォォォオ!!!!
角間「こ、これは新必殺技かぁぁ!?」
ことり「あの技……!」
希「えりちたちのお母さんの……!」
にこ「なんでもいいわ、決まりなさい!!」
真姫絵里「お願い!!」
綾野【無限の……】………?」
211 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:51:02.56 ID:Ja9zi0C1O
ヒュゥゥゥゥ…………
テンテンテン
海未「外……れた」
角間「凄まじいシュートでしたが失速し、外れてしまいましたぁ!!」
真姫「〜〜……!!もうっ!」ジャリッ!
絵里「ダメ………か」
角間「ボールは千羽山へと移ります!」
綾野 ドッ
育井「ほっ!」トッ
ブワァァァ!! ブワァァァ!! ブワァ!
絵里【スノー……】
原野「させないっぺ!」バッ
絵里「っぐ……!」
角間「千羽山原野、見事なブロックです!!」
ことり「ここで止めます!」
212 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:52:02.04 ID:Ja9zi0C1O
育井 ボグッ
ことり(さっきの海未ちゃんで対処法は分かってる!)
ボコボコボコ
育井 バッ
ことり「ここ!」ガッ
ことり「……!?」ズシッ
ことり(え……!?これ……)
ことり「………スイカ!?」
希(どこかのヒーロー思い出すなぁ……)
ポンッ!
育井【モグラシャッフル!】
育井「都会っ子は間抜けばかりだっぺ!」
ことり「そんなぁ〜……」
角間「育井がドリブルで上がっていきます!」
角間「FWの田主丸にパスが通りました、残すはディフェンスラインのみ!!」
213 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:53:19.01 ID:Ja9zi0C1O
にこ「海未、どうすんの!?」ハッ……ハッ……
絵里「決め手が全くないわ……」フゥ……
真姫「正直……これ以上は……」はぁはぁ
海未「………」
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「田主丸が小泉を抜きましたぁ!!」
角間「ゴールとの距離が近い、完全にフリーだぁぁ!!」
にこ「うそ!?」
海未「ま、まずいです!」
絵里「今決められたら……」
角間「ここでの得点は勝敗を決める一点となります!!」
角間「キーパー高坂、果たして止めることが……おや!?」
タッタッタッ
角間「なんと……」
穂乃果「………」タッタッタッ
角間「高坂が田主丸に向かって走っていきます!」
にこ「なにやってんのよあのバカァ!」
海未「ああ穂乃果……ついにヤケに……」
田主丸「いくっぺ!」コォォォ!
214 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:54:07.28 ID:Ja9zi0C1O
田主丸【シャインドライブ!!】
パァァァァ!!
穂乃果「!」
穂乃果(……ここ!!)バッ
ドゴォォォォ!!!
パァァァァァァァ!!!!!
角間「眩しくて全く見ることができません!!果たしてシュートは………」
215 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:55:25.41 ID:Ja9zi0C1O
シュルルルルル……!
穂乃果 ニッ
田主丸「な、なにっ……!?」
角間「止めていたぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「先程は得点を許したシュートを今度は正面からガッチリとキャッチ!」
穂乃果「花陽ちゃんのおかげだね……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「ちょっといい?」
穂乃果「なに?」
花陽「あのね」コショ
花陽「もし次シュート打たれそうになったら……」
花陽「花陽が出来るだけゴール前まで惹きつけるから、穂乃果ちゃんも出来るだけゴールから出てきておいて」
花陽「ゼロ距離で止めちゃえば眩しさなんて関係ないはずだから」
穂乃果「……わかった、やってみる」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果(…さっき決められたシュート、今度は止められた……)
花陽「………」ニッ
監督(小泉はボールを取ろうと思えば取れた)
監督(だがあえて高坂に止めさせることで自信を取り戻させた)
監督(………人間の心理をよく理解してる)
216 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:56:11.52 ID:Ja9zi0C1O
穂乃果(……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
角間「ゴールとの距離が近い、完全にフリーだぁぁ!!」
にこ「うそ!?」
海未「ま、まずいです!」
絵里「今決められたら……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「そんなに心配しなくたっていいじゃん……」ボソッ
217 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:57:01.14 ID:Ja9zi0C1O
亜里沙「穂乃果さん!」バッ
穂乃果「……!」ハッ
穂乃果「亜里沙ちゃん!」ドッ
亜里沙「んっ…!」トッ
角間「残り時間はごくわずか……このまま延長戦かぁ!?」
亜里沙(亜里沙のあのシュートなら……いや、それはダメ)
亜里沙(……なら)
亜里沙「……一か八か……!!」
穂乃果「いっけー亜里沙ちゃん!」
218 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:58:16.13 ID:Ja9zi0C1O
亜里沙「はぁっ……!」クルッ
田主丸「っち……!」ガクッ
原野「行かせないっぺ!」
山根 ザッ
亜里沙「っ……!」ピタッ
花陽「こっち!」バッ
亜里沙「…!お願いします!」ドッ
花陽 ドッ
亜里沙「ハラショー!」トッ
タッタッタッ
角間「絢瀬亜里沙がディフェンスから上がって行く!!」
角間「絢瀬妹はディフェンダーながら強力なシュートを持っています、それに賭けようというのでしょうかぁ!?」
絵里「ダメよ亜里沙……!!」
海未「あの技は……」
亜里沙「大丈夫です……よ!」ドッ
219 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 02:59:45.37 ID:Ja9zi0C1O
絵里「え、私?」トッ
角間「絢瀬妹が敵を引き付け、最後はエース絢瀬にボールを託したぁ!!」
絵里(どうする……私のシュートじゃあの壁は……)
綾野「フンッ」
にこ「なんでもいいから早く打ちなさい!」
絵里(なにか……なにかないの…!?ほかにもっといい方法……)
亜里沙「お姉ちゃん!」タッタッタッ
絵里(……!亜里沙?)クルッ
バチッ(アイコンタクト)
亜里沙(………亜里沙のやりたいこと、わかるよね?)タッタッタッ
絵里(……相変わらず無茶な作戦ね)
亜里沙(お姉ちゃんは考えたことなかった?)
絵里(……少しあったわ)
亜里沙「ふふ、よかった」ニコッ
絵里「こんな土壇場でやることじゃないんだけどね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バチッ
ねえお姉ちゃん
なに?
二人であの技を打ったら……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
220 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 03:00:37.72 ID:Ja9zi0C1O
亜里沙「面白いでしょ?」フフフ
絵里「……わんぱくな妹を持つ姉の身にもなりなさい」はぁ
絵里「……いくわよ亜里沙」スッ
亜里沙「うん!お姉ちゃん!」トンッ
221 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 03:01:22.51 ID:Ja9zi0C1O
絵里「ふっ…!」バッ
ポーン
亜里沙「てやぁ!!」ドゴォ!
パキパキパキパキ
絵里亜里沙 ザッ
角間「こ、これは……【エターナルブリザード】の体勢ですが……!?」
絵里「はぁぁぁ!!」グルグルグル
亜里沙「はぁぁぁ!!」グルグルグル
222 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 03:02:24.91 ID:Ja9zi0C1O
ドキュッ!!!
絵里亜里沙「いっけぇぇぇ!!!」
ゴォォォォオォォオオオオ!!!!
ゴォォォォォォォオオオオオ!!!!
角間「出たぁぁぁぁぁ!!!!!絢瀬姉妹による強力な新必殺技です!!」
穂乃果「あ、あんなの見たことないよ!?」
希「えりちと亜里沙ちゃんの合体技……か」
希(よかったね、えりち)ニコッ
海未「………【ホワイトダブルインパクト……!】」ドヤッ
希(海未ちゃんのドヤ顔腹立つわ〜)
真姫(いつのまにあんな技……)
223 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 03:03:13.38 ID:Ja9zi0C1O
牧谷塩谷 ザッ
【無限の壁!】
ドギュルルルルル!!!!
絵里「……….」
亜里沙「……」
クルッ
スタスタ
綾野「……っ」タラッ ググググッ……
絵里亜里沙「………」
絵里亜里沙 ニッ
パチンッ(ハイタッチ)
224 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 03:04:37.37 ID:Ja9zi0C1O
バリィン!!!
綾野「ズラァァ!!」ドサッ
ドシュゥゥゥゥ……!!!!
角間「き………」
角間「決まったぁぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!
ピッピッピーーーーーーー!
角間「ここで試合終了のホイッスル!」
角間「準決勝へと駒を進めたのは新必殺技で決勝点をもぎ取った音の木坂だぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!
角間「どちらもよく守り、よく攻めた!この試合はフットボール史に残ることまちがいないでしょう!」
角間「実況は角間、角間でお送りしました!!」
ありがとうございました!!
225 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/12(金) 03:05:31.87 ID:Ja9zi0C1O
絵里「……信じてたわよ」
亜里沙「うん、亜里沙も」ニコッ
穂乃果「ぅ絵里ちゃぁーーん!!」ガバッ
雪穂「亜里沙ぁぁ!!」ガバッ
絵里「ほ、穂乃果!?ちょっと……重…!」ウグッ
亜里沙「ハラショー!雪穂、子供みたい」クスクス
穂乃果雪穂「だって……ね?」
花陽「すごい必殺技だったしね!」
ことり「うん!ゴォォォォ、ブワァァァ、ドカーンって!」
にこ「あんた語彙力どこに置いてきたのよ」
ことり「………」
ことり「母ちゃんの腹の……」
希「そこまでやことりちゃん」
真姫(……凛……)
真姫(勝ったわよ)グッ
226 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:18:50.71 ID:DVzIpAKOO
医務室
ガチャッ
穂乃果「凛ちゃん元気ー?」
凛「見てたよみんな!勝ったんだね!」
にこ「あったりまえじゃない、私を誰だと思ってるのよ」ファサァ……!
凛「にこちゃんがアワアワしてるとこもバッチリ映ってたにゃ」
にこ「うぐっ……!」ゴンッ
真姫「それで、どうなの?具合は」
凛「そ、それが……」チラッ
医務室の女性「試合なんてダメですよ、走るのも控えてください」ブッブー
絵里「そ、それじゃあ次の試合は……!」
女性「次ってことは来週よね?」
女性「んー……ダメかな?」
絵里「そんな……」
女性「もし決勝まで行けたら治ってる頃だと思うから、それまでの辛抱よ」フフ
みんな「………」ッ……
にこ(凛無しで準決勝……)
海未(ディフェンス、オフェンス面でかなりの戦力ダウンですね……)
花陽(……私が…無理にでも止めてれば)
227 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:19:50.68 ID:DVzIpAKOO
凛「お願いします、試合、出たいです」
海未「凛……」
花陽「凛ちゃん……」
女性「ダメよ」
凛「どうしても……ですか?」
女性「選手を守るのが私の役目、どうしてもよ」
凛「……」ギュッ
みんな「………」
「凛ちゃん」
凛「?」クルッ
凛「…!」
凛「………ことりちゃん……?」
ことり「……」
海未「ことり……?」
ことり「……メイド喫茶でした約束……覚えてる?」
凛「……なんでも言うこと聞くって言ったこと?」
ことり「うん、今使うね」
凛「……」
ことり「…………」
228 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:20:59.56 ID:DVzIpAKOO
ことり「私たちを信じて……まってて」
凛「………っ!」
ことり「絶対勝つから」
凛「………」
凛「……うん」コクリ
ことり「ありがとう凛ちゃん」ニコッ
凛「……」
凛「みんな」
凛「………ごめんなさい」ペコッ
絵里「……凛…」
凛「みんなに怪我してたこと黙ってて……」
みんな「………」
凛「………でも」
凛「凛がいなくてもみんななら次も絶対大丈夫だろうし……」
にこ「……は?」
凛「次の試合もいつも通りみんなで……」
にこ「ねえ」
凛「凛、ベンチから応援して……!」
にこ「希」
希「あいあいさー!」ガバッ!
凛「な、なに…!?」アワアワ
希「ワシワシMAXー!!」ワシワシー!
凛「なんで!?なんで!?」
凛「いにゃぁぁぁ!!!」
229 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:22:17.32 ID:DVzIpAKOO
凛「はぁ……はぁ……うぅん…」ビクビク
希「またつまらぬものを揉んでしまった」ワキッ
凛「ひどいにゃぁ!!」ゴーン!
にこ「あんたがバカなこと言うからでしょ」
にこ「……早く怪我治して戻ってきなさい」
にこ「みんな待ってるんだから」
凛「にこちゃん……」
凛「何か悪いものでも食べた?」
にこ「……」イラァ
ゴチンッ!!
凛「おぐぅぅ……!!」シュゥゥゥ……
ことり「うわぁ、痛そう」
凛「頭が……頭がぁぁ!!」
穂乃果「ちょっと!凛ちゃんの頭が悪くなったらどうするの!?」
真姫「……もともとそれほど良くない……」
凛「………」ガクッ
海未「やめましょう、もう凛のライフはゼロです」
230 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:22:56.51 ID:DVzIpAKOO
帰り道廊下
海未「……真姫」
真姫「なに?」
海未「わからなければそれで良いのですが、凛のケガについて……」
海未「あれは……」ごにょごにょ
真姫「…ええ、たしかに」ごにょごにょ
海未「なるほど、やはりでしたか」
海未「ありがとうございます」
真姫「……別に」クルクル
真姫(……凛、ご愁傷様)
231 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:24:03.83 ID:DVzIpAKOO
帰り道
海未「この時間になってもまだ明るいですね」テクテク
花陽「夕日が綺麗だね〜」テクテク
花陽「今日は穂乃果ちゃんたちとは帰らないの?」
海未「穂乃果はクレープが食べたいと一足先に帰ってしまいましたから」
凛「珍しいにゃ〜、いつもみんなで食べて帰るのに」
凛「よいしょ……っと!?」グラッ
花陽「ほっ!」ガシッ
花陽「大丈夫?まだ松葉杖慣れないみたいだね」
凛「ありがとうかよちん!」
海未「凛、こちらに行きましょう」
花陽「こっち?」
凛「あ、ごめんかよちん」
凛「凛、海未ちゃんとちょっと約束があるからここで……」
花陽「……そっか!バイバイ凛ちゃん海未ちゃん、気をつけてね!」
海未「はい、気をつけて帰ってくださいね」
凛「ばいばーい!」ブンブン
凛「ぅわっ……!」グラッ
ガシッ
凛「あ、ありがと海未ちゃん…」
海未「松葉杖つきながら全力で手を振る人がいますか……」ヤレヤレ
凛「ごめんごめん……」
凛「で、どこ行くの?」
海未「すぐそこですよ」
232 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/13(土) 16:24:58.65 ID:DVzIpAKOO
鉄塔広場へ続く階段
海未「はぁ……はぁ……」ザッ…ザッ…
凛「海未ちゃん、やっぱり凛自分で歩くよ?」
海未「いえ、私がここにしようと言ったのですから……!」ググッ
海未「なんの……これしきぃ……!!」ググググッ
凛「っと!」スタッ
凛「ありがと海未ちゃん!」
海未「い、いえ………」ゼェ……ゼェ……
海未「それより………何か聞こえませんか?」
凛「何か?」
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