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少年エルフ「人間の娘を育てたら魔王を倒すことになりました」
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25 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:35:25.76 ID:wuEFNQ+K0
○大浴場・脱衣所
カパッ
少年エルフは飾り耳付きウィッグを外した。
少年エルフ「ふぅ、これ耳が蒸れる……。 仕方ないけど」ポリポリ
ペタペタ……ガラガラガラ
少年エルフ「すごい湯気、先が見えないや」
少年エルフは大浴場に足を踏み入れると。
石鹸「!」
少年エルフ「うわあ!?」
つるーん
ドタ ガラガラカラーン
少年エルフは石鹸を踏んで盛大に転んでしまった。
26 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:36:44.27 ID:wuEFNQ+K0
少年エルフ「いたた……」
ペタペタペタ
少年エルフ「え?」
湯気の向こうから委員長があらわれた。
委員長「大丈夫? すごい音が……、エルフ子さん?」
少年エルフ「うそ……(なんで居るの!?)」
少年エルフは咄嗟に下半身を隠した。
委員長「あなたその耳……『エルフ族』なの?
27 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:38:27.96 ID:wuEFNQ+K0
○Aクラス専用女子寮・洗濯室
スチャ
第七王女「ふむ……(都合よく窓があいてて助かったわい)」
第七王女が洗濯室の開いていた高窓から忍びこんだ。
第七王女「おぉ……(最新の洗濯魔導器がこんなに)」
王女は並んだ洗濯槽と乾燥器に感嘆の声をあげる。
第七王女「ふむぅ……(なんという資金力、やはり裏がありそうじゃな)」
スッ
第七王女「……(しかし、まずはエルフと連絡を取らねば)」
第七王女は音も立てずに移動を始めた。
28 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:39:31.77 ID:wuEFNQ+K0
○大浴場
少年エルフ「あの…… その……」わたわた
ガラガラガラッ
更に誰かが脱衣所に入ってきたようだ。
少年エルフ「え? そんな!?」
委員長「……こっちよ」グイ
少年エルフ「え? え?」
ザプン
委員長は少年エルフを引っ張って湯船にはいった。
29 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:40:35.88 ID:wuEFNQ+K0
○
少年エルフ「あ、あの……」カアア
委員長「ダメ、喋らないで……”無音霧”」
委員長は魔法の霧を辺りに造り出した。
ゴソゴソ
脱衣所に入ってきた何者かは何かを探しているようだった。
少年エルフ「何してるんだろう、入ってこない……」
委員長「静かに、離れないでください、」ぎゅう
委員長は少年エルフを抱き寄せる。
少年エルフ「あのちょっと近い、離して……」カアア
委員長「駄目です、私の魔法はそんなに範囲がありませんから」
30 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:41:50.57 ID:wuEFNQ+K0
むにゅう
少年エルフ「ッ……(うわぁ背中に胸が、やらわかい!)」ドキドキ
ガラガラッ
脱衣所の何者かは出て行ったようだ。
委員長「よかった、中には入ってこなかったようですね」
少年エルフ「あの、今のは……」
委員長「最近、校内に不審者が出るという噂です」
少年エルフ「不審者? どういう?」
委員長「まってくださいまた誰か来ます」
ドタドタドタ……ガララッ
風紀委員「誰か入ってる!?」
風紀委員が制服のまま大浴場に入ってきた。
31 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:42:55.98 ID:wuEFNQ+K0
委員長「(潜って……)はい私です」
少年エルフ「ブクブク……」
少年エルフは頭を押さえられて湯船に潜らされた。
風紀委員「委員長またこんな時間に入ってる。 例の変質者がでたのよ早く部屋に戻って」
委員長「わかりましたわ」
\キャー 出たー/
風紀委員「あっちか、被害があったら後で報告して」
ドタドタドタ
風紀委員はあわただしく駆け出していった。
委員長「……行きましたわ」
少年エルフ「ぶはっ」
委員長「大丈夫ですか? ……耳先まで真っ赤ですよ」
少年エルフ「う……、のぼせました」ドキドキドキ
32 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:43:53.67 ID:wuEFNQ+K0
○廊下
廊下の曲がり角で第七王女は様子を伺っていた。
\バタバタ/ \キャー/
曲がり角の先から足音と悲鳴が聞こえてくる。
第七王女「……(妙じゃな、こんな夜更けに騒がしいのう)」
王女が廊下の先を伺うと。
狼男「へっへっへ……」
パンツをはいた狼男が息を切らせて走って来た。
第七王女「くっ!? 曲者ーッ!!」
33 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:45:17.52 ID:wuEFNQ+K0
○脱衣所
少年エルフ「え? 無くなってる!?」
委員長「やっぱり、先ほどのは噂の下着泥棒さんでしたね」
少年エルフ「うそ……、委員長も?」
委員長「私のは隠してたので無事です。ほらこれで耳を」
クルクル
委員長はタオルで少年エルフの頭を包み耳も隠す。
委員長「服を着たら私の部屋へ、そちらの方が近いですから」
少年エルフ「はい……」カアア
少年エルフは委員長に背中を向けて服を着だす。
少年エルフ「う……(すごいスース―する)」
34 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:46:28.87 ID:wuEFNQ+K0
○廊下
\くせものー/
風紀委員「こっちね!」
風紀委員が駆け付けると、第七王女が狼男と戦っている。
第七王女「おのれ珍妙な奴め! わらわが成敗してくれる」
ヒュンヒュン
第七王女はナイフを持って狼男と高速戦闘を行っている。
狼男「ぬぅ、なんというデンジャラスガール」
風紀委員「見つけた! 覚悟なさい下着泥棒っ”麻痺”」
シュババッ
駆け付けた風紀委員の杖から麻痺光線が飛び出す。
35 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:47:18.62 ID:wuEFNQ+K0
バシン
狼男「うおっと、こりゃまずい逃げるか」
麻痺光線を避けると狼男は窓へとりつく。
第七王女「おのれ逃すか」
シュッ
狼男「いってぇ!?」バタバタ
狼男は尻にナイフが刺さるもそのまま逃げていった。
第七王女「ぬぅ、逃がしたか。しかしこんなところに狼男とは……」
36 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:48:38.58 ID:wuEFNQ+K0
○委員長の部屋
バタン
委員長「これで一安心ですね、大丈夫ですかエルフ子さん」
少年エルフ「あ、あの……その、なんで」
委員長「『なぜエルフ族に驚かないか』ですか?」
少年エルフ「……はい」
委員長「そうですね……、うん。知ってもらったほうが早いですね」
バサッ
そういうと委員長は団子ヘアーを下す。
委員長「手を」
37 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:49:21.23 ID:wuEFNQ+K0
少年エルフ「何?」ドキドキ
委員長は少年エルフの手を取り、自身の頭へ促す。
委員長「わかりますか?」
少年エルフ「これは……角?」
少年エルフが触る先に髪の下に突起が当たる。小さい角のようだ。
委員長「はい、私は『魔族返り』なのです」
38 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:50:05.33 ID:wuEFNQ+K0
○廊下
風紀委員「あ、あなた!」
第七王女は風紀委員に呼びかけられた。
第七王女「うーむ(しまったどう誤魔化すかのう)わらわは……その」
風紀委員「貴方素晴らしい身体能力だわ、風紀委員会に入らない」
第七王女「おお? ……うむ任せるのじゃ、あのような狼藉物を一緒に捕まえようぞ!」
第七王女はその場のノリで風紀委員会に所属した。
39 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:51:33.78 ID:wuEFNQ+K0
○委員長の部屋
委員長「似た境遇の方と会うのは初めてなのでとても嬉しいのです」
少年エルフ「あの……『エルフ族』は嫌いじゃないの?」
委員長「嫌い? なぜ? こんなにカワイイ子なのに」ぎゅうう
委員長は少年エルフを抱きしめるとクルクルと回転する。
少年エルフ「え?あの(あれ? カワイイ子?)」
ゴン、カチャ
委員長「あらいけない……、メガネメガネ」オロオロ
委員長は落としたメガネを探しているが拾えない。
少年エルフ「……あの、ここに」
スッ
委員長「ありがとうございます。 駄目ね、メガネがないと小さいものは見えなくって」
少年エルフ「小さい……」ズーン
委員長「どうしたのエルフ子さん?」
委員長にエルフがオトコだということはバレていなかった。
○
40 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/08(土) 21:52:02.81 ID:wuEFNQ+K0
※つづく
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/08(土) 22:31:51.12 ID:eKshMX9v0
乙
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/09(日) 08:50:34.56 ID:JEfzwzd4O
乙
43 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:15:50.62 ID:z/rOQc510
#4 マッガーレ、スプーン!
44 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:17:04.40 ID:z/rOQc510
○翌日、休憩時間・中庭
第七王女「と、いうわけで風紀委員になったのじゃ」
娘「フリーでいようって話じゃなかったっけ?」
第七王女「それはのう、まぁその場のノリでじゃな」
娘「まあいいけど……、確かに風紀委員とかなら一般の生徒が知らない所も調べられるでしょうね。 でも」
娘友「エルフさんと連絡がつかなかった、でしょ?」
娘「それよそれー、あー〜もう。心配だわ、ヘンな生徒に絡まれてないかしら」
娘友「そんな娘に朗報よ、エルフさん合同授業の薬草学に出るみたいよ」
娘「ホント!? 薬草学って何処?いつ?」
娘友「えっと別棟の次の時限みたい……」
フォン
娘は別棟へ消えた。
娘友「はっや」
第七王女「娘はエルフの事になると容赦がないのう」
娘友「前回の事もあるし、不安なんでしょ」
45 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:18:05.34 ID:z/rOQc510
○調合室
広くない薬草・魔法薬の実習室だが生徒は疎らである。
エルフ子(少年エルフ)「薬草学って人少ないね」
委員長「そうですね、魔法に比べるとやはり地味ですから」
ガタガタ
委員長とエルフ子は並んで座った。
エルフ子「委員長さんはどうして薬草学を?」
委員長「ただ単に植物が好きだったので……エルフ子さんは?」
エルフ子「僕も山育ちだし草花は好きだしそれに……」
娘「実際に薬師の助手をしてたからよね? エルフ」
娘があらわれた。
46 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:19:34.25 ID:z/rOQc510
エルフ子「あ、娘」
娘「ここ座るわね(……よかった会えたわ)」
ガタ
娘はエルフ子の隣に座った。
委員長「あらコンニチワ、エルフ子さんのお知り合い?」
エルフ子「あ、そうだね娘は僕の……えっと」アセアセ
委員長「……?」
娘「私とエルフ子は……親戚なのよ。 そうでしょエルフ」
エルフ子「うん、そう……いとこみたいなもの」アセアセ
委員長「そうでしたか……(いとこみたいな?)」
娘「貴方は? エルフ子と同じクラス?」
47 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:21:38.97 ID:z/rOQc510
委員長「ええ私は委員長です」
娘「そう委員長ね……、エルフが世話になってるわね」
委員長「いえエルフ子さんはその……まだ若いのにとても優秀ですね」
娘「知ってるわ長い付き合いだしね……(この感じ、まさか)」ニコニコ
委員長「私は日は浅いですけどすっかりいいお友達になりましたわ(親戚? 全然似てないじゃない)」ニコニコ
娘「そのようね(……怪しい)」ニコニコ
委員長「はい(……怪しい)」ニコニコ
エルフ子「どうしたの二人とも?」
娘「エルフ? 昨日は初日だったけど大丈夫だった?」
エルフ子「えっ! 大丈夫なにもないよ」ドキドキ
娘「……(ッ!? エルフがウソを……一体なにが)」
48 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:22:52.83 ID:z/rOQc510
委員長「エルフ子さんどうかしましたか? 大丈夫ですか?」
エルフ子「委員長さんまで、大丈夫だよ何もないって」ドキドキ
委員長「そうですよね……(この反応……普通じゃない)」
娘「とにかく、よろしくお願いしますね委員長さん(……さてはオトコと判って狙ってるわね! エルフは渡さないわよ)」
委員長「いえこちらこそよろしくお願いしますね娘さん(……さてはエルフハンターですね、エルフ子さんは私が守ります!)」
キーンコーンカーン……
授業が始まった。
49 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:24:08.34 ID:z/rOQc510
○Cクラスの教室
男子「次は何の授業だっけ?」
男子は同級生に話しかける。
「超魔力実習だ『裏切者』」
「教室移動だぞ『裏切者』」
男子「わかったから、それとその呼び方そろそろ勘弁してくれよ……」
男子のあだ名は『裏切者』になっていた。
「許してたまるか! なんで娘さんがお前みたいなゴリラと!!」
「絶望した死んでやるー」
ダダダ―。
同級生は現実から逃げ出した。
男子「はー、とりあえず移動するか」
50 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:25:50.71 ID:z/rOQc510
○魔法実技室
巨乳教師「始めての者もいるから言っておく、貴様らは魔力のないクズだ!」ぺシンッ
教師は教鞭を手にして高圧的に話している。
男子「……(美人だけど性格きつそうだな)」
娘友「……(おのれ巨乳め)」
巨乳教師「しかし、そんなお前らでも魔力に頼らない魔法を発見した。見ろ」
フワッ
\おお/
教師が手を放すと教鞭が空中に浮かび上がった。
娘友「なによ手品じゃない」ボソッ
51 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:26:50.38 ID:z/rOQc510
巨乳教師「そこ私語は禁止だ!」
シュッ ベシン!
娘友「ぎゃう!?」
浮遊していた教鞭がひとりでに振るわれ娘友の脳天を打った。
\おおお〜/
巨乳教師「これは隣の研究所にて発見され特別にこの学校での訓練が許されたものの一つだ。我々はこれを魔力を超えた魔力、すなわち超魔力とよぶ」
男子「すげぇ……」
巨乳教師「魔力は関係ない、貴様らにも出来る。潜在能力を開花させるのだ」
\うおおおーッ/
巨乳教師「では貴様らにはまずこれを曲げてもらおう」
52 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:29:22.54 ID:z/rOQc510
○
班ごとに分かれた生徒たちがスプーンを手にしきりに擦っている。
巨乳教師「そろそろ一人ぐらい曲げる奴は出ないのか?」
男子「ぬおお……」ゴシゴシ
「まっがーれ!……」ゴシゴシ
「チンチラホイ!」ゴシゴシ
巨乳教師「気合を入れろ!」
娘友「……こんなの曲がるわけないじゃない」
「友ちゃん……、でも現実に先生曲げてるし」
53 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:31:00.86 ID:z/rOQc510
娘友の前にスプーンが漂ってくるとひとりでにお辞儀をした。
娘友「……(バカな)」
超魔力教師「貴様、もっと集中しろ!」
娘友「でもセンセ、これ出来た生徒はいるんですか〜?」
超魔力教師「確かに出来る者は少ないかもな、だから少しでも曲げれた班は特別講習でより超魔力を伸ばしてもらうぞ」
「特別講習……」
「先生の……」
\うおおおお/
半数の生徒が曲げようと必死になる。
娘友「オトコてやつぁ……」
54 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:33:40.23 ID:z/rOQc510
○
「かってぇー」
同級生は力づくてスプーンを曲げようとしている。
「おい男子今こそゴリラパワーを見せてくれ」
男子「おいおい、それだと超魔力関係ないだろ」
「そんなの後でどうとでもなる。先輩情報によれば特別講習さえ受ければ出来るようになるらしいぜ」
男子「ホントか?……(超魔力が使えるようになれば娘にもバカにされないかもな)」
男子「よし、……フンッ」メキッ
ペキン
男子のもつスプーンの頭が吹っ飛んだ。
\おお/
55 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:34:44.22 ID:z/rOQc510
パシッ
超魔力教師「ほう貴様ら……、後で残れ」
教師は飛んできたスプーンの頭を受け止めると男子たちの班に言った。
「やったああ」
「ゴリラ万歳」
男子「やれやれ……」
○
56 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/15(土) 21:35:48.91 ID:z/rOQc510
※つづく
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/16(日) 03:59:57.13 ID:biMpVMZs0
乙
58 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:02:19.89 ID:18UGRFWk0
#5 強敵と書いて……
59 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:03:36.28 ID:18UGRFWk0
○調合室
生徒たちが課題の試薬を調合している。
ガヤガヤ
エルフ子(少年エルフ)「結構簡単だったね」
委員長「すごいですねエルフ子さん、こんなに早く出来るなんて」
エルフ子と委員長は課題を終えていた。
エルフ子「委員長さんだってできてるじゃない」
委員長「私は独学でやってましたから」
エルフ子「あと何したらいいんだろ?」
委員長「あとは自習ですよ、私はいつも新しい調合を試しています」
エルフ子「へぇどんなの? 見せて」
委員長「ふふ……、お見せするほどではないかもしれませんが」
60 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:04:44.24 ID:18UGRFWk0
○
娘「うぐぐ……、早く終わらせないと」
ゴリゴリ
娘は乳鉢と乳棒で試薬を混ぜ合わせる。
\わぁすごい/
\これは魔法薬に近い調合ですよ/
娘「むぐぐ……、あの子があんなに調合ができるなんて……」
ゴリゴリ……バチバチ
焦りから漏れた魔力が電撃となって試薬を焦がした。
娘「あっ……(そうよ体質的に無理なんだった、忘れてたわ)」
61 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:05:39.40 ID:18UGRFWk0
娘「ねぇエルフ、手伝ってくれない?」
エルフ子「娘? 仕方ないなぁ」
委員長「あら、手伝わなくていいんですよエルフ子さん。 課題なのですから」
エルフ子「え? でも……、ほら人によっては難しい所もあるから」
エルフ子は娘の課題を手伝い始める。
娘「ありがとパ……エルフ」ニコニコ
委員長「むー、(このままではエルフ子さんが)」
カチャカチャ
委員長は忘却薬を調合した。
62 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:06:48.32 ID:18UGRFWk0
○
エルフ子「娘、それ計ったら頂戴」
娘「はーい、やってるわ」
委員長「もうできますか?」
娘が振り向くと委員長が微笑んでいる。
娘「何……(邪気が)」
委員長「エルフ子さんと本当に仲がよろしいのですね」
娘「そりゃあ、長い付き合いだもの」
委員長「だとしても随分と……甘えすぎではありませんか?」
娘「それは仕方ないじゃない家族、……のようなものなんだし」
委員長「家族……、いとこでは家族ではないと思いますが?」
63 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:08:27.72 ID:18UGRFWk0
娘「……一緒にいたら家族よ」
委員長「はっきり申し上げて、エルフ子さんを便利に使ってないですか?」
娘「便利にってそんな……」
委員長「とりあえず、こちらに来たことを忘れて考えなおしてみては?」
娘「はぁ? それはどうい――」
委員長「あら、テガスベッタワー」
委員長は手にしていた忘却薬を振りまいた。
娘「だろうと思った」
ヒュッ
娘は薬をかわした。
64 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:09:37.71 ID:18UGRFWk0
エルフ子「娘まだー?」
ぼわっ
委員長・娘「「あ!?」」
撒かれた薬をエルフ子が頭からかぶってしまった。
エルフ子「うわぁ!? なにこれ」ゲホゲホ
委員長「きゃああ大変」
娘「こっち早く!!」
娘はエルフ子を引っ張って調合室のシャワーを浴びせる。
ザァー
\どうしましたか/
委員長「すません誤って薬品が掛かってしまい……」
65 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:10:55.11 ID:18UGRFWk0
娘「エルフ大丈夫?」
エルフ子「ん? んん」ボー
娘「とりあえず着替えさせないと……こっちへ」
ダダッ
娘はエルフ子を引っ張って教室を飛び出した。
委員長「ああもう、どうして」
66 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:12:45.70 ID:18UGRFWk0
○女子更衣室
娘「はやく着替えて」
エルフ子「ふえ?」ボー
娘「脱がすわよ」
テキパキ
エルフ子は娘に服を脱がされ、最後にウィッグを外され少年エルフに戻った。
少年エルフ「ほえ?」ボー
娘「様子がおかしいわね……解毒がいるのかしら」
ガラッ
委員長「あの……、中和剤をって。エルフ子さん!?」
委員長は一糸まとわぬ少年エルフを見て驚く。
娘「早く解毒を……って、どうしたの?」
委員長「ウソ……、生えてる!?」
娘「え、知ってたんじゃないの!?」
委員長「知って? 知ってたの!?」
67 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:15:39.54 ID:18UGRFWk0
○
少年エルフは娘のジャージを着せられ端に座っている。
少年エルフ「……(バレタ……見られた……)」カアア
委員長「……そうでしたか、それでこの学園に」
娘「貴方を誤解してたわ、それに『エルフ族』のことを黙っていてくれてありがとう」
娘は委員長に経緯を説明した。
委員長「それは私も似たような所がありますので」
娘「それでもよ……。 それと秘密を知ったついでにAクラスでエルフの事頼めるかしら?」
委員長「それはもちろん、大切なお友達ですから」ニコニコ
娘「いいえ、普通に友達でいいわよ」ニコニコ
委員長「……」ニコニコ
娘「……」ニコニコ
ゴゴゴゴゴゴ
68 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:16:51.19 ID:18UGRFWk0
少年エルフ「娘? 委員長さん?」
娘「大丈夫よ話はついたわ」ニコニコ
委員長「ええ聞きましたわ」ニコニコ
少年エルフ「……(なんか笑顔がコワイ)」
娘「それにしても魔王調査のことよく信じる気になったわね」
委員長「それは私も完全に他人事ではありませんし、ここに来てから『魔族返り』が進行してるような気がするのです」
少年エルフ「そうなんだ」
委員長「ええ、ですから私も魔王調査の件。手伝わせてください」
委員長が仲間に加わった。
○
69 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/22(土) 21:17:18.08 ID:18UGRFWk0
※つづく
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 11:49:32.02 ID:tCa1R7UN0
乙
71 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:36:16.31 ID:f8FMA2Nl0
#6 魔法学校の怪談
72 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:37:27.53 ID:f8FMA2Nl0
○夜・Aクラス専用女子寮
第七王女「おのれ曲者!」
ダダダダ
狼男「今日もいるのか!?」
またも現れた下着泥棒を第七王女が追いかけている。
風紀委員「それはこっちのセリフです、毎回毎回いい加減にしてください!」
風紀委員があらわれ行く手を遮る。
狼男「くっそ、今日は収穫ゼロか」
ダッ
狼男は窓を開け外へ逃げ出す。
風紀委員「3階なのに!?」
第七王女「逃がすか」
風紀委員「まってください!?」がしっ
風紀委員が飛びおりようとした第七王女を捕まえる。
第七王女「こりゃ、逃げられるじゃろう」
風紀委員「ダメです、危険すぎです。 それに夜間は外出禁止ですよ」
73 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:38:15.78 ID:f8FMA2Nl0
○翌日、中庭・昼食休憩
第七王女「なにが外出禁止じゃ、それだから捕まえられんのじゃ」
王女が不満をいいながらサンドイッチをかじる。
娘「なんだかんだと学校生活楽しんでない? 目的覚えてる?」
第七王女「もちろんじゃ、友。 調べはついておるよな」
娘友「もちろんよ……と、いいたけど噂レベルの情報しかないわね」
エルフ子(少年エルフ)「どんな噂」
娘友「そりゃもう……、七不思議ってやつよ」
エルフ子「え゛っ」
74 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:39:41.22 ID:f8FMA2Nl0
娘友「ひとつ……、音楽室の目が光る肖像画!」
第七王女「音楽室があるのか?」
委員長「音楽魔法や詠唱の発声練習用に一応、あまり使われてませんが」
エルフ子「……(コワイ)」フルフル
娘友「ふたつ……ひとりでになる人食いピアノ」
娘「それミミックじゃないの?」
エルフ子「……(音楽室コワイ)」フルフル
娘友「みっつ……走る初代校長像」
第七王女「ゴーレムじゃないの?」
エルフ子「……(コワイ)」フルフル
娘友「よっつ……うごめくホルマリン標本」
委員長「魔力標本が遊離魔力で動くのは実際ありますよ」
エルフ子「……(標本コワイ)」フルフル
75 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:42:05.23 ID:f8FMA2Nl0
娘友「いつつ……夜になると増える13階段」
娘「だいたい数え間違いよねそれ」
娘友「むっつ……異次元への入り口、開かずの扉」
委員長「そういえばAクラス校舎にありますね」
エルフ子「え゛え゛ッ!?」
娘友「ななつ……女子トイレの幽霊」
娘「ちょっと……」
娘友「やっつ……神出鬼没の狼男」
第七王女「あれはただの曲者じゃろう」
委員長「というよりヘンタイさんですね」
娘「それよりなんで七不思議が8個もあるのよ」
娘友「とりあえず調べたらこうなったわ」
76 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:43:07.20 ID:f8FMA2Nl0
エルフ子「全部本当なの?」ブルブル
委員長「いくつかは聞いたことありますが本当かどうかは」
娘「エルフ心配しないでほとんどデマよ」
エルフ子「ほんと?」
第七王女「しかしこれでは魔王城や魔物との関係はなさそうじゃのう」
娘友「そーね、記録でも魔王城の後にはお墓になってたし、それが怪談の出どころにもなってるんでしょうね」
委員長「昔お墓でしたはよくあるわね」
エルフ子「ひいぃ」
娘「大丈夫よエルフ、それに実家の裏手は墓地だったでしょう」
エルフ子「それはそうだけど……」
第七王女「それにしても噂が多い学校じゃのう」
委員長「やはり魔法の学校ですからそれの影響もありますかね」
77 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:43:53.16 ID:f8FMA2Nl0
娘「エルフは何か魔性の物とか感じないの?」
エルフ子「うーん、感じないというより学校全体に魔力が充満してるからよっぽど強いなにかじゃないとわからないよ」
第七王女「そうか、やっかいじゃのう」
娘友「他に手掛かりないけどどうする? 調べてみる?」
娘「そうね、何かわかるかもしれないし」
委員長「調べるといってもこれは夜じゃないとだめですよね? そこはどうしましょう」
第七王女「それはわららに任せるのじゃ、今夜はわらわが提案した大掛かりな狼男捕獲作戦を行うので教員、風紀委員の動きは把握済みじゃ」
娘友「じゃあ、時間になったら調べにいきましょう、調べる場所はそれぞれ割り当てないと……」
第七王女「ところで男子はなぜおらんのじゃ?」
娘友「男子くんは補習よ」
第七王女「何じゃ? 男子は魔法ができんからか?」
娘友「魔法はできないけど……超魔法、いえ超魔力がね……」
78 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:44:40.61 ID:f8FMA2Nl0
○夜・Aクラス用女子寮
第七王女「ようし、では作戦開始じゃ!」
\\おおー//
風紀委員たちの狼男捕獲作戦が始まった。
第七王女「各自配置につくのじゃ……(怪談の調査は娘らに任すしかないの)」
○
委員長「はじまったようですね、指示されたルートで校舎まで行きましょう」
エルフ子「う、うん」ビクビク
委員長「大丈夫ですか?」
エルフ子「え?! うん大丈夫行くよ」
79 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:45:20.55 ID:f8FMA2Nl0
○共同校舎・1階廊下
娘「流石王女ね、誰とも会わなかったわ」
娘友「ほんと、さてアタシ達は音楽室、階段、校長像か急がないと」
娘「そうね……(大丈夫かなパパ)」
娘友「どうしたの、エルフさんが心配?」
娘「そりゃそうよ……、人一倍怖がりなんだから」
○
80 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/04/29(土) 21:45:48.70 ID:f8FMA2Nl0
※つづく
81 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:34:19.02 ID:lJCNKDEk0
#7 ノッキンオンヘルゲート
82 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:35:16.30 ID:lJCNKDEk0
○夜・Aクラス専用校舎の2階廊下
エルフ子(少年エルフ)「う……ぐす」
増える13階段と標本室を見回ったエルフ子は半ベソである。
委員長「大丈夫ですかエルフ子さん?」
エルフ子「大丈夫だって、ちょっと驚いただけだから」ぐすぐす
エルフ子と委員長は真っ暗な廊下を歩いている。
委員長「そうですか……無理しなくて私に任せてもらってもいいんですよ」
エルフ子「ダメだよ委員長さんに任せっきりになっちゃうよ」
委員長「いいんです、友達ですから頼ってもいいんですよ」
エルフ子「ともだち……、うん」ニコ
83 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:36:15.19 ID:lJCNKDEk0
○2階女子トイレ前
委員長「さて、ここが開かずの扉と」
エルフ子「こっちが例のトイレ? こんなに近いの?」
トイレの入り口の対面に古い大扉がある。
エルフ子「これが開かずの扉」ブルブル
委員長「というか、搬入口なんですけどね」
エルフ子「搬入口?」
委員長「ほら見てください、扉の向こうは外ですよ」
エルフ子「ほんとだ、扉だけだ」
廊下の窓から扉の向こうをみると部屋はなく空中、外へつながっている。
エルフ子「どういうこと?」
委員長「古い建物でありがちですが、出入り口を通らない大きな荷物を入れるための扉で普段は使わないものなんですよ」
エルフ子「じゃあ開かずの扉って」
委員長「事情を知らない生徒が謎の扉ということで噂を造ったのでしょうね」
エルフ子「なあんだ」
委員長「その筈なんですが、実際に生徒が行方不明になることが……」
エルフ子「ひいぃ」
委員長「違いますごめんなさい、多分早期就職か退学ですよ、ほら次はトイレを……」
エルフ子「待って……、誰かこっちに来るよ」
委員長「こんな時間に?」
84 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:36:55.89 ID:lJCNKDEk0
○
コツコツ
巨乳教師「さあ、こっちよ」
男子「こんな時間に授業なんて……」
「だから特別授業なんだよ」
「うひひ」
男子と同級生は巨乳教師の後をついて夜の校舎を歩いていく。
巨乳教師「ここよ」
「あれここって」
男子「ここが教室か?」
「知らないのか、ここは開かずの扉だぞ」
巨乳教師「ふふ、いいえここは開くわよ。 ほら」
ガチャ、キュオオオオオオッ!
扉が開くと光が渦巻いている。
85 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:37:33.44 ID:lJCNKDEk0
「うおおすげえ」
「ヤバくないか」
男子「先生これは一体」
巨乳教師「さぁ、授業を始めるわよ」
巨乳教師が手を振ると男子達が光の中へ放り込まれる。
\\うわああ//
86 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:38:10.63 ID:lJCNKDEk0
○
委員長「……(消えた……)」
エルフ子「……(今の魔法? 男子君……他のコもどこいったの?)」
エルフ子たちは女子トイレから隠れて様子を伺っていた。
巨乳教師「さぁて、貴方たちは飛び入りかしら?」
委員長・エルフ子「「……(気づかれてる!?)」」
巨乳教師「さぁ、こっちへ」
ブゥン
委員長「きゃああ」
エルフ子「うわああ」
委員長とエルフ子は空中に放り投げられ、そこで浮いている。
エルフ子「なにこれ? 動けない!?」
87 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:39:00.44 ID:lJCNKDEk0
巨乳教師「あら貴方はAの新顔ね、それと……」
委員長「これは正当な授業なんですか? それとも……」
巨乳教師「あらあら委員長さんじゃない、ちょうどよかった前から狙ってたのよ」
委員長「その口ぶり……生徒の行方不明は貴方が」
巨乳教師「うーん、その素質に頭脳。 あなたなら王にもなれるかもしれないわね」
委員長「王? 一体何を……」
巨乳教師「魔族返りの貴方なら魔王にもなれるわよ」
委員長「なぜそれを!? まさか貴方も」
巨乳教師「私? 私は違うわ
エルフ子「委員長さんこの先生、魔族だよ!」
委員長「え!?」
巨乳教師「あら正解よ。 ご褒美をあげなくちゃね」
ブゥン
\\きゃああ//
エルフ子と委員長は光の渦の中へ放り込まれた。
○
88 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/06(土) 23:39:58.03 ID:lJCNKDEk0
※つづく
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 07:20:59.30 ID:fMFticKL0
乙
90 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:20:52.65 ID:iA9e5ThD0
#8 トイレのコックリサン
91 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:23:44.05 ID:iA9e5ThD0
○翌日・昼休み、中庭
娘「エルフが居なーい!」
娘友「委員長さんも欠席みたいよ」
第七王女「あと男子もいなくなったようじゃ」
娘「男子はどうせ退学したんじゃないの?」
第七王女「それが学園外の白竜たちと電話したんじゃが居ないようじゃ」
娘友「王国まで一人で行けるわけないし……、同じく行方不明と考えた方がいいわね」
娘「別にどうでもいいわ」
娘友「もう少し興味もってあげて」
第七王女「あと風紀委員会で分かったのじゃが、生徒の行方不明者がかなりいるようじゃ」
娘「そうだったの」
92 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:24:52.96 ID:iA9e5ThD0
娘友「表沙汰にならないように、退学や、早期卒業、就職とか内々に処理してるみたい」
娘「……パパ達が担当したのは標本室と階段と開かずの扉だっけ?」
娘友「あと女子トイレの幽霊もよ」
娘「はぁ……午後からはサボりましょ」
93 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:26:35.71 ID:iA9e5ThD0
○Aクラス専用校舎・女子トイレ前
娘友「ここが女子トイレの幽霊が出るっていうトイレよ」
第七王女「本当におるのか?」
娘「……何か感じるけど、見えないわね」
娘友「そりゃ真っ昼間じゃね、でも大丈夫。 呼び出しかたがあるから」
第七王女「呼び出し方」
娘友「そう、個室のドアを『コックリサンコックリサン遊びましょう』といいながらノックすると返事が返ってくるという……」
第七王女「ほうほう」
娘友「でも返事を聞いてドアを開けると異次元に連れ去らわれてしまうという恐ろしいのろ……」
こんこんこん
娘「『コックリサンコックリサン遊びましょう』」
娘友「わーっ!? ちょっとはタメラッテ!?」
94 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:28:06.17 ID:iA9e5ThD0
\ハーイ カムイ―ン/
何処からか女性の声が答えた。
娘友「キャーー!?」
第七王女「割と気さくな声じゃな」
娘「そうね」ガチャ
娘は個室のドアを開ける。
娘友「だから心の準備が!? いやー!!」
95 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:30:06.05 ID:iA9e5ThD0
○異空間・薄暗い中庭
バタン
第七王女「ほう……、ここが異次元かの」
娘「そのようね」
個室のドアをくぐると薄暗い中庭でテーブルと椅子がおいてある。くぐった扉は閉まると同時に消えた。
娘友「閉じ込められてないアタシ達」
娘「そうかもね……、それはあちらも同じようよ」
第七王女「む?」
スゥ
誰もいなかったテーブルに少女の姿が浮かび上がってくる。
狐女「久しぶりのお客さまね、どうぞゆっくりしていって」
狐の獣人が優雅に紅茶を飲んでいる。
96 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:32:31.80 ID:iA9e5ThD0
娘「あなたが『トイレの幽霊さん』?」
狐女「そうね……、そう呼ばれているわ」
娘「昨日の夜に男の子……じゃなかった、女生徒が二人やってきたでしょ、ひとりは背が低くてカワイイ……」
狐女「あらいきなり質問攻め? それならゲームをしましょう」
そういって狐女がテーブルを指さすとそこには文字盤とコインがある。
第七王女「数字、文字、はいといいえ……なんのゲームじゃ?」
狐女「なんでも教えてくれる『コックリゲーム』よ、知ってることから知らないことまでなんでもね」
娘「……(質問ゲームをしようっていうのね)いいわ、やるわ」
娘友「まってそれは闇のゲームよ! きっと呪いが」
娘「どっちみちゲームに付き合わないとここを出られないんじゃないの?」
狐女「さぁ、どうかしらね?」
娘友「それもゲームでしか答えないということなのね……うう」
第七王女「おもしろそうじゃ、やるのじゃ」
娘「問題ないわね……、じゃあ始めましょう」
狐女「うふふ、嬉しいわ」
娘たちは文字盤を囲みコインに指を置いた。
97 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:34:48.31 ID:iA9e5ThD0
狐女「『コックリサンコックリサン』と言ってから質問してね、そしたらコインが真実を示すから問われた者は正直に答えるのよ」
娘「ウソをつけないわけね」
狐女「そうよ、うふふ」
\コックリサンコックリサン/
娘「昨夜ここに女生徒が来たのを知ってるわね?」
娘友「うわコインが勝手に動く!?」
娘の問いかけにコインが『いいえ』を示した。
狐女「知らないわ」
娘「なんですって!!」
娘が憤慨するが、狐女は動じない。
狐女「じゃあ私の番ね」
娘友「幽霊さんも聞くの!?」
狐女「そうよ、ゲームだもの」
\コックリサンコックリサン/
98 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:36:53.26 ID:iA9e5ThD0
狐女「貴方は探してる人とどんな関係?」
コインが動き『カ』『ゾ』『ク』と示した。
狐女「……あら恋人でも探してるのかと思ったのに」
娘「探してるのは友人と私の家族よ」
娘友「ホントにィ? ただのカゾクなのぉ?」ニヨニヨ
娘「友!」
狐女「では次は貴方の番よ」
狐女は娘友に質問を促す。
娘友「アタシ?」
狐女「そうよ、どんなことでも答えてくれるわよ」
娘友「どんなことでも……、男子君が好きな人は誰っ!?」
娘「ちょっと友、そんなどうでもいいこと……」
娘友「どうでもよくない!」
狐女「だいじょうぶよ、聞いてみて」
\コックリサンコックリサン/
99 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:38:39.37 ID:iA9e5ThD0
コインは『娘』を示した。
娘友「ぎゃあー、ナムサーン!!」
狐女「あらあら三角関係になったかしら」
娘「なにもないわよ……(まったくあのバカは)」
狐女「ないの? つまらないわね」
\コックリサンコックリサン/
第七王女「この学園から消えた生徒はどこにおる?」
コインが動いて『マ』『カ』『イ』と示した。
娘「マカイって魔界?」
娘友「ホントこれ!?」
狐女「そうねあいつらは魔界の魔王城跡にいるわ」
100 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:40:41.31 ID:iA9e5ThD0
第七王女「魔王城跡じゃと!? どうすれば行けるのじゃ?」
狐女「ダメよ質問は一度に一つ、今度はこちらの番よ」
第七王女「むぅ」
\コックリサンコックリサン/
狐女「そうね貴方には消えてほしい人はいる?」
第七王女「何?」
コインが動いて『バ』『カ』『6』と示した。
第七王女「まったくじゃな、あのバカは消えた方が世の中のためじゃ」
狐女「えっとどんな方?」
娘「どーしよーもない王女の兄ね」
第七王女「アレと兄妹かと思うと悲しくなるわ」
狐女「……仲が悪いのね」
101 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:43:16.72 ID:iA9e5ThD0
娘「また私の番ね」
\コックリサンコックリサン/
娘「さっき言った『あいつら』って誰? 答えてもらうわよ」
狐女「ん……(このコ、耳ざといわね)」
コインが動き『マ』『ゾ』『ク』と示した。
第七王女「やはり魔族が絡んでおるのか」
狐女「そうね、超魔力学担当の女教師だけど実は彼女は……」
○
102 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/13(土) 21:44:10.35 ID:iA9e5ThD0
※つづく
103 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:27:37.11 ID:YWVGLnwm0
#9 魔王育成計画
104 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:28:31.27 ID:YWVGLnwm0
○???・古びた教室
\ひゃあああ/
\うほおおお/
男子「お前らしっかりしろ」
古びた教室で同級生たちがのたうちまわる。
男子「何をしたんだ先生!」
巨乳教師「ちょっとしたおまじないよ……素直になれるわ」
男子「人間じゃ……ないよな」
巨乳教師「正解、実は先生はね……」
メキメキメキ
巨乳教師の背後から節足が伸びて来た。
男子「……魔族が先生だったのか」
巨乳教師は下半身が蜘蛛の女郎蜘蛛だった。
105 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:29:15.03 ID:YWVGLnwm0
女郎蜘蛛(巨乳教師)「あら、魔族は教師しちゃいけないっていうの?」
男子「え?、いや……」
女郎蜘蛛「私だって教師やって皆に教えたかったのよ」
女郎蜘蛛がしなを造りながら男子に詰め寄る。
男子「い、いやしかし……こんな所で何を教えようっていうんだ?」デレデレ
男子は胸元を強調しながら詰めよる女郎蜘蛛から目をそらしながら問う。
女郎蜘蛛「それは……こうよっ」シュシュー
男子「うわああ」
男子は女郎蜘蛛の糸に絡めとられた。
106 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:30:10.76 ID:YWVGLnwm0
○狐女の異空間
娘「蜘蛛の魔族ね……」
狐女「ええ、あいつらが来てから私の元には一人も来ない……いい迷惑だわ」
娘「貴方は魔族とは関係ないの?」
狐女「私はもともとここにいたのよ、いっしょに居ないで」
娘「もともと、ね……」
狐女「……言い過ぎたかしら、次の質問は?」
娘友「アタシね」
娘「真面目に質問してよ」
娘友「わかってるって魔王に関することでいい?」
第七王女「OKじゃ」
\コックリサンコックリサン/
107 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:30:53.55 ID:YWVGLnwm0
娘友「魔王ってイケメン?」
娘「友ッ!」
娘友「何よ大事なことでしょう、最近は魔王とキャッキャッウフフもなきにもあらず」
第七王女「最近ってなんじゃ?」
狐女「魔王ねぇ……」
コインが大きく揺れ動くと『いいえ』を示した。
娘友「え〜」
狐女「そもそも、あの魔界に魔王はまだいないわ」
第七王女「まだじゃと?」
狐女「まって私の番よ」
\コックリサンコックリサン/
108 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:32:15.28 ID:YWVGLnwm0
狐女「貴方(娘友)が一番欲しいものは何?」
娘友「それやおか……いいえ、『愛』よ」
娘「そんなキャラだっけ」
娘友「そうよ、愛さえあれば何でもできる。 しゃーんなろー」
狐女「さて本当かしら……ふふふ」
コインは動いて『お』『っ』『ぱ』『い』を示した。
狐女「……」
娘「……」
第七王女「……友、そんなに気にしておったのか?」
娘友「ちょっ、違うって……。 やあああああ」
ダダダ
娘友は逃げ出した。
狐友「といってもここからは出れないけどね」
第七王女「そのうち戻ってくるじゃろう」
娘「そうね……」
109 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:33:14.96 ID:YWVGLnwm0
○
第七王女「その魔族らは何が目的なんじゃ?」
\コックリサンコックリサン/
コインが動いて『い』『く』『せ』『い』と示した。
狐女「あいつらは」
第七王女「魔王になったじゃと?」
狐女「あいつらは魔王を育成するつもりよ」
娘「どうやって……」
狐女「あいつらは魔界に引きずり込んだ旧校舎の一部でさらった生徒に……」
110 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:34:45.01 ID:YWVGLnwm0
○魔界・旧校舎の一室。
女郎蜘蛛「というわけでコレを貴方に埋め込むわよ」
委員長「なんですかそれは……(なんて禍々しい)」
女郎蜘蛛「とっても素直で強くなれるモノよ」
エルフ子「むぐむぐ」ジタバタ
エルフ子は糸に縛られている。
委員長「約束ですよ、エルフ子さんを解放して危害を加えないと」
女郎蜘蛛「ええ、大丈夫よ」
エルフ子「んんーんんーッ」
委員長「エルフ子さん安心してください、私が守りますから」
女郎蜘蛛「フフフ……」
ビシュッ
真っ黒な結晶が委員長の胸に打ち込まれた。
委員長「ぐうっ!」
111 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:35:40.26 ID:YWVGLnwm0
エルフ子「んんー」
委員長「うぎぎぎぎ」
メキメキ
委員長の頭から角が巨大化して背中たから黒い翼が生えてきた。
エルフ子「んんんーぶはっ 委員長さん!」
女郎蜘蛛が糸を解くとエルフ子は委員長の元へ駆け寄った。
女郎蜘蛛「ふふ、私は危害を加えないわよ。 私はね」
委員長「ふーふー」
ギロリ
エルフ子「い……委員長さん」
委員長(魔族)「に……げて……わたし……から」
\キュオオオオオオオオ/
委員長は魔族化してしまった。
112 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:37:13.16 ID:YWVGLnwm0
○狐女の異空間
第七王女「魔王の心臓じゃと!?」
狐女「まぁ心臓と言っても実際はコアとか魔力結晶とかそんな感じ? それを小さく砕いて……」
娘「そんなので魔族や魔王を造れるっていうの?」
狐女「実際みたでしょ、例の狼男はここの生徒だったのよ」
第七王女「なんと、あれは魔族化した生徒じゃたか!?」
狐女「そ、魔族化すると隠された欲望を抑えきれなくなるのよ」
娘「じゃあエルフも委員長も……ぐずぐずしていられないわね」
狐女「そう? でも私の番よ」
○
113 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/20(土) 22:39:01.41 ID:YWVGLnwm0
※つづく
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/21(日) 00:03:53.77 ID:igH6AGSJo
乙
115 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:13:39.39 ID:gsBPMEtU0
#10 魔界へGO
116 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:14:36.99 ID:gsBPMEtU0
狐娘「そうね、あなたたち知りたいことを知るみたいだけど、知りたくないことはなあい?」
第七王女「なぬ? それはどういう意味じゃ?」
狐娘「さぁ、聞いてみましょうか」
\コックリサンコックリサン/
狐娘「この子が本当は知りたくない事」
第七王女「ふむ、妙なことを」
娘「……(まさか)」
コインが動き『ゆ』『う』『し』『ゃ』と示した。
狐娘「ふぅん、ゆうしゃについてね……」
第七王女「これは奇妙な、わらわは二代目勇者ゆえに先代の事を調べておるというのに」
狐娘「ふぅん、本当に?」
第七王女「あ、あたりまえじゃ……、勇者の末裔として知る義務がある」
狐娘「ふふふ」
第七王女「なんじゃ……」
娘「次は私の番よ、準備して」
狐娘「とりあえずそういうことで」
第七王女「うむ……」
117 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:15:25.39 ID:gsBPMEtU0
\コックリサンコックリサン/
娘「魔界への行き方は?」
コインが動いて『あ』『か』『ず』と示した。
狐女「魔界へ行くには開かずの扉で――」
娘「開かずの扉で?」
そこで狐女は答えるのをためらう。
第七王女「どうしたのじゃ?」
狐女「ね、ねぇ。これはやめて、別の事にしない? これは後でもいいでしょ」
第七王女「どうしたんじゃ?」
娘「そう……、じゃあ次は二つ答えてもらうけどいい?」
狐女「ええいいわよ」
118 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:15:56.61 ID:gsBPMEtU0
娘「あなた友達いなかったでしょ」
狐女「ッ!? な、なにを……」ワナワナ
娘「それと、寂しがり屋なんでしょ」
狐女「そんなことは……」
娘「はい、コックリサンコックリサン。このコは友達のいなかった寂しがり屋の……」
コインが動き出し――
狐女「ダメ―ッ!! 今日はおしまいッ!」
119 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:16:27.09 ID:gsBPMEtU0
○女子トイレ
ドサッ
娘たちはもとの女子トイレへ投げ出された。
娘友「うおう、何があったの」
娘「図星だったみたいね……」
第七王女「幽霊のコケンにかかわるといったことかの……」
ヒラリ
娘が落ちて来た折り紙を拾いあげる。
娘「そして素直じゃないっていうね……」
折り紙には『またきてね』と書かれていた。
娘「でも困ったわね、開かずの扉について聞けなかったわね」
娘友「噂を調べなおそうか」
娘「うーん早く魔界に行かないと、でも他に方法は……」
第七王女「ふむ、わらわに心当たりがあるのじゃが」
娘「ホント!?」
120 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:17:17.60 ID:gsBPMEtU0
○夕方・開かずの扉前
娘「どうやってあけるの」
第七王女「案ずるな」
ガラガラガラガラ
風紀委員「王女もってきたわよ」
娘友「なにこれ」
風紀委員は洗濯機を台車に乗せて運んできた、なにやらスクロールが貼るられている。
ガタガタ
\うおお出せ―/
娘友「マジ」
第七王女「うむ、昨夜の作戦で狼男捕まえたのじゃ」
121 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:18:52.44 ID:gsBPMEtU0
\パンツ―/
娘「で、こいつが開けかたを知ってると」
第七王女「左様、おそらく魔界からやってきてるだろうて」
かち……グオングオングオン
洗濯機が動き出す。
\ぎょわああああああ/
第七王女「お主、この扉の開け方を教えるがよい」
\うおおお ウオォオオオン/
ゴォン
狼男が遠吠えすると扉が開き光の渦があらわれた。
娘「これが門ね」
第七王女「いざ魔界じゃ」
○
122 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/05/27(土) 14:19:54.32 ID:gsBPMEtU0
※つづく
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/29(月) 22:25:23.40 ID:DKsvzsoho
乙
124 :
◆VEKixXsFvlSQ
[saga]:2017/06/04(日) 00:52:55.88 ID:BakPlGxl0
#11 ハレンチアカデミー
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