少年エルフ「人間の娘を育てたら魔王を倒すことになりました」

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125 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:55:59.80 ID:BakPlGxl0
○魔界校舎・開かずの扉前

第七王女「ここが魔界か?」

娘「たしか旧校舎を引き込んでるっていってわよね」

娘友「そのわりには作りはもとの校舎とよく似てるわね」

赤黒い開かずの扉が閉まり光の渦が消えた。

\あおおおーん/

ダダダダ

洗濯器の封印を狼男が破って逃げていく。

第七王女「おのれ逃げおった!」

娘「もう用はないわ、それよりエルフを……」

娘は少年エルフ探知機を取り出すとスイッチを入れる。

ピコ―ンピコ―ン

娘「あっちよ」

娘友「それまだ持ってたんだ」
126 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:58:40.46 ID:BakPlGxl0
○魔界校舎・廊下

エルフ子「はぁはぁ……、委員長さん……どうしよう」

蛙男「ゲロゲロ 女子だ!」

蜥蜴男「カワイイヤッター」

制服を着た蛙男と蜥蜴男が襲い掛かって来た。

エルフ子「うわああ!? 離して”風弾”」

ビュオオオ

「「ぐげげー」」

ビリビリビリ

掴まれていた制服が破れる。
127 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:59:49.02 ID:BakPlGxl0
エルフ子「うわああ服が!?」

蛇男「うおお つるぺたー!」

エルフ子「ひい!? ”旋風”」

「ぐわー」

風でウィッグが外れて少年エルフの耳があらわになる。

兎女子「長耳! 萌え―ッ!」

あちこちから魔族化した生徒があらわれ半裸の少年エルフに襲い掛かる。

少年エルフ「”竜巻”」

ギュゴオオオオオオ

\アレー/ \ぐわー/ \ひいいい/

少年エルフ「ハァハァ、どこかに隠れないと」

少年エルフは人気の無い教室へ入っていく。
128 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:01:08.62 ID:BakPlGxl0
○魔界学校・家庭科教室

ガラガラ

少年エルフ「ここなら……、何か着る物は」

パンツ姿の少年エルフは着るものを探す。

ガタン

少年エルフ「ひ!? 誰?」

男子「うぅ」

暗い教室の隅に男子がうずくまっていた。

少年エルフ「男子君? よかった無事だった? 怪我は?」

男子「エルフさん? ……パンツ? 女子?」カアア

少年エルフ「え? いやこれはその、ちょっとそこで狼男が」

男子「おお……」
129 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:02:37.76 ID:BakPlGxl0
少年エルフ「お? おなか痛い?」

――男子、お腹痛いの?

男子の中で微かに残る母親の記憶がフラッシュバックして――

男子「おかあさーん!」

ガバァ

少年エルフ「うわぁ!? 男子君」

男子は錯乱して少年エルフに襲い掛かった。
130 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:05:39.76 ID:BakPlGxl0
ガラッ

娘「誰がアンタのおかあさんだ ゴルァ!」

ゲシッ

少年エルフ「娘!」

突如現れた娘はそのまま男子にケリを見舞う。

娘「エルフは」

ゲシッ

娘「あたしの」

ゲシッ

娘「パパよ」

ゲシッ

少年エルフ「娘、そろそろやめてあげて」

娘友「うーわーひどいことになってるわね」

第七王女「ぬぅ、娘そろそろ堪忍してやらんか?」

娘「まったく」
131 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:07:11.04 ID:BakPlGxl0
男子「ぐぐぐ……、ぐがぁあ!?」

ボボン!?

娘「これは!?」

第七王女「男子が狼男に!?」

男子は狼男になってしまった。

\うおおおおーん/

男子(狼)「娘ーっ!」

男子は娘に向かって突進する。

娘「大人しくしなさい! ”雷撃”」

ガラガラガッシャーン

男子(狼)「ぐおおお」

少年エルフ「ああ!? 男子君」

男子は雷に吹き飛ばされるがすぐに起き上がった。

第七王女「うおう!? あれに耐えれるとは」
132 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:08:24.81 ID:BakPlGxl0
娘「もう! 手加減なしよ”重雷撃”」

ガガッガッシャーン

男子(狼)「ぐおおおお」

男子は雷に吹き飛ばされるがすぐに起き上がった。

娘「ウソぉ!? きゃああ」

娘は男子に押し倒された。

娘「いいかげんにしなさい男子ッ!」

男子(狼)「うお? うおおおおおぉおん」

娘「男子っ!?」

娘は男子を叱りつけるが効かない。

娘「この、言っても聞かないなんて…… ”帯電”」

バリバリバリバリ
133 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:09:20.56 ID:BakPlGxl0
男子(狼)「ぐぐぐぐ」

男子は電撃に耐えながら娘を押さえつけようとする。

娘「く……、無駄にタフなんだから」

男子(狼)「娘ぇー!」

ビリビリ

男子が娘の制服を掴み引きちぎる。

娘「な!? このバカ」

バチバチバチ

娘は電圧を上げる。
134 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:10:14.45 ID:BakPlGxl0
少年エルフ「娘! 男子君!」

娘「はやく気絶しなさいよ……」

男子(狼)「ガキ扱い……、するな!」

ビリビリ

再び娘の制服が破られた。

娘「男子っ!」カアア

第七王女「男子やめんか! 静まらんか!」

少年エルフ「駄目だ、正気を失ってる」

娘友「娘もチャノマもヤバいわよ! どうする」

第七王女「しかしあれでは近寄れん」
135 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:11:00.77 ID:BakPlGxl0
バチバチバチ

娘の電撃をものともせずに男子は娘に襲い掛かっている。

少年エルフ「男子君やめて、ケンカしないで」

男子(狼)「ぐ」

男子の動きが一瞬とまったがすぐに娘と格闘しはじめる。

第七王女「む、一瞬とまったのう」

娘友「ふーむ、もしかするとうまくいくかな?」

少年エルフ「なにか方法ある?」

娘友「そおねー、ギリギリOKかな?」

ボソボソ

少年エルフ「ええ!?」
136 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:13:02.97 ID:BakPlGxl0


バチバチバチ

男子(狼)「ぐおおおお」

娘「魔力が……くぅ」

少年エルフ「こらー男子君やめなさい」

男子(狼)「ぐ……」

男子の手が止まった。

娘「?……、エルフ?」

少年エルフ「えっと……、ケンカやめないとご飯抜きだぞ」カアア

少年エルフが下着の上にエプロンを付けて母親っぽく(?)叱りつけた。

男子(狼)「お……」
137 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:14:14.16 ID:BakPlGxl0
娘友「エルフさんの裸エプロンママよ、さぁどうよ!」

少年エルフ「無理だよハズカシイ」カアア

第七王女「オトコじゃろう、何を恥ずかしがる?」

少年エルフ「だって……、なんでこんな格好ばかり」カアア

娘「エルフのパンツエプロン……(イイ)」

男子(狼)「お、おかあさーん」

ドドド

男子は少年エルフへ向かって突進した。

第七王女「成功じゃ!」

少年エルフ「うわあ!? でもこの後どうするの!?」

娘友「あ」

\うわあああ/ \きゃああ/ \ひょおおお/

バタバタバタ

男子は少年エルフを担いで走りさった。
138 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:15:08.97 ID:BakPlGxl0
男子は少年エルフを担いで走りさった。

娘友「とくに考えてなかったわ、テヘペロ」

第七王女「じゃったな」

娘「追わないと……、今の男子が何するかわからないわ」


○魔界学校・体育館

男子(狼)「」

娘「男子!? エルフはどこ?」

娘達は気絶した男子を発見した。

男子(狼)「」

第七王女「ううむ、この状態の男子を倒すとは、一体何者が……」

\ふふふ/

娘友「もしかしてあの飛んでるの……、委員長さん?」

魔族化委員長「ふふふ……、さぁエルフ子さん私のことはお姉様と呼んでください」

少年エルフ「委員長さん……、目を覚ましてぇ」

少年エルフは委員長に捕まっている。

第七王女「委員長までも……」

娘「……すごい魔力」

魔族化委員長「うふふふ……」

139 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:16:14.47 ID:BakPlGxl0
※つづく
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 20:30:22.30 ID:KygN8rCDo
141 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/10(土) 23:58:24.63 ID:vFYWACgk0
#12 ミスミストミッシングメモリー
142 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/10(土) 23:59:35.87 ID:vFYWACgk0
○魔界学校・体育館

ヒュオオオオオオオオオ

ミストドラゴンが冷たい霧を吐き出した。

娘友「さっぶー」ブルブル

第七王女「寒くて動けんのじゃ」ブルブル

娘「”閃熱”」ヒュゴオオオ

娘が魔法を唱えるがミストドラゴンは霧になり効果が無い。

娘「やっかいね……」

娘友「やっぱり操作してる本体をやっつけないと」

第七王女「そうはいってものう……」

娘「委員長を倒すの……」
143 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:01:13.95 ID:2cxU3RPu0
娘は体育館の球技施設の上に腰掛けた魔族化した委員長を見る、彼女は少年エルフを抱き込んで逃げられないようにしている。

少年エルフ「さ、寒い……」

魔族化委員長「寒いですかエルフ子さん、だったらまた一緒にお風呂にはいりましょね」

少年エルフ「いやそれは……、それよりあの竜を止めて娘たちを攻撃してるんだよ。 目を覚まして」

魔族化委員長「娘……さん」

少年エルフ「そうだよ、王女も友もいるんだよ。 迎えに来てくれたんだよ」

魔族化委員長「王女さん……、友さん……」

少年エルフ「思い出して……(もう少しで)」

小蜘蛛「……ボソボソ」

少年エルフ「……?(耳に蜘蛛が、しゃべってる!?)」
144 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:02:18.28 ID:2cxU3RPu0
シュルルル

女郎蜘蛛「ご機嫌いかが委員長」

天井から女郎蜘蛛が下がってきた。

魔族化委員長「あら先生」

女郎蜘蛛「あそこで勝手に体育館を利用してる生徒を止めてくれない? この子は私が見てるから」

シュルシュル

少年エルフ「んんー」

女郎蜘蛛は糸で少年エルフを絡めとった。

魔族化委員長「……そうですね、そういえばさっきもそれを頼まれたような」

女郎蜘蛛「そうよ、貴方の魔法でさっさとかたずけてこの子も仲魔にするんでしょう」

魔族化委員長「そうでした……、では行ってきますね」

フワッ

少年エルフ「んんんー」

女郎蜘蛛「フフ…… いい目の付け所だったわ、でもそれ以上は駄目よ」
145 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:03:31.03 ID:2cxU3RPu0


第七王女「委員長目を覚ますのじゃ」

娘友「そうよ、操られてるわよ」

魔族化委員長「はて? 何のことでしょう? とにかく止まってください”霧氷”」

ヒュルルルル

氷混じりの霧が吹きつけ娘たちが霜に覆われ凍っていく。

第七王女「ひゃむいいい」

娘友「ひいいい」

娘「貴方、エルフまで巻き込んでるのよいい加減に……」

魔族化委員長「エルフ……エルフ子さん。 寒がってましたし早くお風呂に入れてあげないと一緒に。 フフフ」

娘「なんですって!? 私だって最近一緒にはいってないのに!」

娘友「怒りのポイントそこですか?」
146 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:05:16.83 ID:2cxU3RPu0
娘「うらや……ケシカランわ、たとえ委員長でも”放電”」

バチバチバチ

娘は電熱で霜を溶かして委員長に飛び掛かる。

娘「”雷撃掌”」

魔族化委員長「あら? すごい嫉妬ね」

娘「エルフは私のパパよ! ハァッ!」

娘は電撃を帯びた掌底を委員長に繰り出し、そのまま顔面を掴む。

バチバチバチ

魔族化委員長「きゃあ」

小蜘蛛「!?」ジュ

娘友「決まったわ、娘の電撃クローよ」

第七王女「やったのかの?」
147 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:06:21.18 ID:2cxU3RPu0
キュオオオオ

娘「何コレ!?」

娘の嫉妬が委員長に吸収され魔力に変換される、委員長は回復した。

娘「これってもしかして」

魔族化委員長「あなたいい加減に止まってくださる?”霧竜波”」

ヒュオオオオ

委員長が生み出した霧竜が娘を飲み込みまとわりつく。

娘「ああっ!」

娘友「娘!」

第七王女「むぅ、わらわももう動けぬ」

娘達は凍えて動けなくなった。
148 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:07:19.45 ID:2cxU3RPu0


魔族化委員長「片付きましたわ」

女郎蜘蛛「お見事よ、後はまかせなさい」

女郎蜘蛛は少年エルフを委員長に渡すと娘たちのところへ降りていった。

魔族化委員長「ではエルフ子さんお風呂に……」

少年エルフ「んんー」ボロボロ

少年エルフは大粒の涙をこぼしている。

キュオオオ

魔族化委員長「これは悲しみ? ……エルフ子さん?」

少年エルフ「ンンンー」

キュオオオオ

少年エルフの悲しみが委員長に流れ込み魔力へ変換される。

魔族化委員長「……そんなにも」
149 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:08:34.71 ID:2cxU3RPu0


女郎蜘蛛「流石の勇者様一行も私の魔王には勝てなかったということかしら」

第七王女「……」

娘友「……」

娘「く……」

娘はかろうじて意識を保っているが動けない。第七王女と娘友は気絶しているようだ。

女郎蜘蛛「でも安心して、貴方も魔王になれるかもねコレで」

女郎蜘蛛は邪悪な黒い結晶を取り出すと娘に近づく。

娘「……(コイツが黒幕ね、せめてコイツだけでも)」

女郎蜘蛛「貴方も変わった魔力をもってるようね、どうなるかしら」

ブス……ズズズ

娘「ぐぅ!?」
150 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:10:08.76 ID:2cxU3RPu0
パアァ……バキン

娘が光り結晶が破壊された。

娘「ハァハァ……」

女郎蜘蛛「そう本物なの ……どうやら貴方はここで退学してもらったほうがよさそうね」

シャキン

女郎蜘蛛が爪を振り上げた。

娘「……(エルフ)」

ヒュオオオオオ ドォン

女郎蜘蛛「なに!?」

ミストドラゴンが女郎蜘蛛を横なぎで吹き飛ばした。

魔族化委員長「……先生、エルフ子さんが悲しむのです」

女郎蜘蛛「ぐっ(操り蜘蛛が) ……再教育が必要なようね」

151 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:10:43.07 ID:2cxU3RPu0
※つづく
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 14:38:39.27 ID:X1e6QtLSo
153 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:10:34.51 ID:6YkApIRy0
#13 ミスミストミッシングメモリー2
154 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:11:21.68 ID:6YkApIRy0
○魔界学校・体育館

娘「うう」

少年エルフは凍えた娘に駆け寄る。

少年エルフ「大丈夫? ”大治癒”」パアア

娘は回復した。

娘「エルフ……、どうやって」

少年エルフ「委員長さんが先生と戦ってるんだよ」

ドシュン バシュン

体育用具とミストドラゴンが攻防の応酬をしている。

少年エルフ「王女と友ちゃんも回復しないと」

少年エルフは第七王女と娘友にも治癒魔法をかけにいった。

娘「委員長……ありがとう」

パアア

娘の右手が光を放つ。

娘「これは!? ……来たわね、剣に!」

娘は光を操り剣を形づくる。
155 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:12:15.12 ID:6YkApIRy0


魔族化委員長「く、たかが糸なのに」

ビュン ドドン

あちこちから糸に操られた体育用具が飛んでくる。

バシン

魔族化委員長「ぐぅ!」

女郎蜘蛛「もっと広い視点をもたないと駄目よ、もっとも霧じゃふせぎきれないでしょうけど」

魔族化委員長「うう……」

女郎蜘蛛「さて、もう一度イイコになりなさい」

ツー

女郎蜘蛛の手から小蜘蛛が垂れる。

魔族化委員長「……ぐぅ」

パアア……

委員長をあしあう女郎蜘蛛は娘の光に気づく。

女郎蜘蛛「あれは、まさか!? まだ残っていたのね、これだから人間は」

女郎蜘蛛は糸を天井の鉄骨に伸ばす。

ギギギギ……、メキメキ
156 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:13:21.16 ID:6YkApIRy0


娘友「こっちに気づいたわ!」

第七王女「天井を落とす気じゃぞ!?」

娘「……

がしっ

魔族化委員長「娘さん 今です」

女郎蜘蛛「な!?」

委員長が女郎蜘蛛に組み付いた。

少年エルフ「委員長さん!?」

娘「委員長!」

女郎蜘蛛「なに!? 放しなさい」

魔族化委員長「早く、長くはもちません」
157 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:14:48.00 ID:6YkApIRy0
娘「……」

少年エルフ「娘、まさか委員長ごと撃つつもり」

娘「……これが最後の一撃なのよ」

娘友「でもそれ魔族特攻よね、委員長さんまで……」

第七王女「しかし委員長の覚悟を無駄にするわけにもいかんのじゃ」

娘「……」

魔族化委員長「エルフ子さん、貴方と友達になれて楽しかったです」

少年エルフ「委員長さん、僕だって」

魔族化委員長「私は魔族返りだし、Aクラスは競争ばっかりだったから…… だからとても楽しかったです」

第七王女「委員長」
158 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:15:31.48 ID:6YkApIRy0
魔族化委員長「先生は学校の生徒を魔族化して兵隊にするつもりなんです」

女郎蜘蛛「いつのまちそれを…… ぐぅ」

魔族化委員長「娘さん、私の学校と友達を救ってください」

娘友「娘……」

娘「ありがとう委員長」

ヒィイイイン

娘の光剣がさらに輝く。

娘「えーい!」

キィイイイイイイイイイイイイン

娘の斬撃が光線となり女郎蜘蛛と委員長を撃つ。

女郎蜘蛛「いやあああ」

委員長「……(エルフ子さん)」

パアアアアアアアアアアアア……

辺りが光に包まれる。
159 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:16:30.72 ID:6YkApIRy0


娘友「うお眩し」

第七王女「どうなったのじゃ?」

ヒィィン……

光が収まると、元に戻った委員長が倒れている。

娘「委員長!」

少年エルフ「大丈夫、気を失ってるだけみたい」

娘「魔族化も解けたわね、予想通りだわよかった……」

少年エルフ「よかった……」

娘友「予想通りって、あの魔法を誰かに試したことあったの?」

娘「ええ、男子に」

第七王女「なんと」

娘「まぁ、男子がタフだから何ともなかったのかどうかが怪しかったから不安は残ったんだけどね」

娘友「よくもまぁ……、そういえば男子君は?」
160 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:17:02.46 ID:6YkApIRy0
男子「ン……、なんだここは?」

男子は狼男から元にもどっている。

少年エルフ「男子君も元に戻ったみたいだね」

男子「エルフさん!? それに娘もなんだその恰好は」カアア

第七王女「む」

少年エルフは半裸エプロンで娘は制服が破れて胸元があらわである。

娘「アンタのせいでしょーが!!」

ゲシ

男子「ゴフ!」
161 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:18:00.17 ID:6YkApIRy0


ゴゴゴゴゴゴ

第七王女「なんじゃ!?」

少年エルフ「……この空間は不安定になってる」

娘「あの蜘蛛を倒したから崩壊しかかってるのよ」

娘友「じゃあ脱出しなきゃ」

娘「そうね、男子は委員長さんを運んで。 くれぐれも変な事しないでよ」

男子「しないって……、なんでみんなそんな目でみるんだ」

娘「王女、一応見張ってて」

第七王女「うむ心得た」

ゴゴゴゴ

娘「行くわよ」

少年エルフ「でもどこから?」

娘友「入って来たところよ」
162 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:19:43.68 ID:6YkApIRy0
○魔界学校・廊下

ダダダダ

\わー/ \きゃー/ \うほッ/

様々な魔族化した生徒が逃げ出していく。

第七王女「結構のこっていたのじゃな」

娘友「あの子たちはどうするの」

娘「とりあえず脱出してからね」

ダダダダ


○魔界学校・開かずの間

ひゅいんひゅいん

次々と魔族化した生徒が光の渦に飛び込んでいく。

第七王女「はやくするのじゃ」

男子「さすがにこれ以上はきついって」

ガラガラガラ

シュイン

最後の生徒が飛び込むと光の渦は消えてしまった。
163 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:20:16.46 ID:6YkApIRy0
少年エルフ「消えちゃったけど」

娘友「あ」

男子「どうした?」

第七王女「そういえば来たときは……」

娘「開けてもらったのだったわね」

ガラガラガラ

少年エルフ「え? じゃあ開けれないの」

娘友「もしくは他に生徒が残っていれば……」

第七王女「いなさそうじゃの」

ガラガラガラ

廊下が端から崩れてくる。
164 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:21:03.23 ID:6YkApIRy0
男子「どどど、どうするんだ!?」

娘「どうするたって……」

少年エルフ「こっちは?」

娘「そこは女子トイレよ……トイレ?」

娘友「そうよ! こっち早く!」

男子「まてそこは女子用だろ……、ここで待ってるから」

娘「馬鹿な事いってないで早く!」

ドタドタ

娘は個室のドアをノックする。

娘「コックリサンコックリサン遊びましょーう!!」

\ハーイ カムイ―ン/

165 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:22:12.33 ID:6YkApIRy0
※つづく
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 15:00:27.14 ID:vhlUXcT+o
167 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:00:19.23 ID:aDVmytRW0
#14 フレンズ
168 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:06:03.47 ID:aDVmytRW0
○一週間後・超魔力学園前

スタスタ

委員長「久々ね……(ようやく学園に戻れた)」

委員長は学園前の道を歩いている、超魔力学園が見えて来る。

委員長「事故があったというけど、元通りね」

スタスタ

委員長「……(私も巻き込まれたっていうけど、覚えてないのよね)」

\あ/ \まって慌てないで/

委員長「……?(姉弟かな? こっちを見てる)」

スタスタ

委員長「どうかされました、学校に御用ですか?」
169 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:08:26.80 ID:aDVmytRW0
少年エルフ「あ! あの……」

委員長「はい?」

娘「……貴方はこちらの生徒さん? ちょっと見学に来てて」

委員長「そうでしたか私は委員長といいます。 はじめまして」

娘「……はじめまして、私は娘ですこっちは」

少年エルフ「あの、僕はエルフです……その」

委員長「よろしかったら中を案内しましょうか?」

娘「……いえ、見学は十分したし大丈夫よ、ありがとう」

委員長「そうですか、見学は楽しかったですか?」

少年エルフ「……っ、はい楽しかったです本当に、本当に」ぐすぐす

委員長「あの、どうしたの? どこか体調を悪くしました?」

娘「そうね、ちょっとね……。 だからそろそろ行くわ」

委員長「そうですかお気をつけて」

少年エルフ「あの……委員長さんありがとう。本当にありがとう」

委員長「はい……?」
170 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:12:00.25 ID:aDVmytRW0
○学園・廊下

ドタドタ

委員長「……(なんだかやたら浮かれた生徒が多いような)」

掲示板に人だかりができている。

委員長「……(あら校内新聞、『恋愛・進路・どんな相談も解決!トイレの幽霊さん』)」

\これスゴイって/ \ホントにわかるの/

委員長「……(すこし見ない間にずいぶん紙面が変わったわね? なにこれ怪談?)」

よくみると行交う女子生徒が女子トイレに向かっているようだ。

委員長「……みんなこんなのスキね」
171 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:12:53.43 ID:aDVmytRW0
○学園・教室

委員長「……(なんだろう何か足りないようなあったような)」

\ぐすぐす……/ \そんなに落ちこまないで/

委員長「……(事故の前となんら変わらないのに)」

女子生徒は手に新聞を持っている。

委員長「……(事故で何が、私……何を?)」

\でも本当の事がわかるって/ \そうだけど/

委員長「なんでも……」
172 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:13:49.93 ID:aDVmytRW0
○学園の外・塀沿い

塀を乗り越えて娘友と第七王女があらわれた。

娘友「やれやれちゃんと発行されてたわね」

第七王女「これで幽霊との約束も守れたのじゃ」

娘「おつかれさま、こっちも用事はすんだわ」

娘友と第七王女が制服から着替える。

少年エルフ「うぅ」ぐすぐす

第七王女「大丈夫かエルフ? 別れはつらいのう」

少年エルフ「大丈夫……、ちゃんと元気になってたし」

第七王女「そうかそうか」なでなで

第七王女が少年エルフをあやしている。
173 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:15:03.04 ID:aDVmytRW0
娘「それでそっちは? もうひとつ用事があったでしょ」

娘友「ええばっちりよ、巨乳教師の記録。 それでわかった事だけど」

娘「何?」

娘友「あの教師、魔族化した生徒をあちこちに派遣してたらしいの」

娘「どこに?」

娘友「隣の研究所もあるけど、ほとんどは帝都よ」

娘「帝都……、まさか軍がらみじゃ?」

娘友「それはわからないわ、ほら宛名みて」

娘「……『帝都歌劇』? 劇場じゃない」

娘友「そ、わからないでしょ。 単純に役者にしてたのかしら」

娘「うーん、これだけじゃわからないわね」
174 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:15:57.83 ID:aDVmytRW0
第七王女「そうなのじゃ、だから実際に行ってみるのじゃ」

娘友「行くって……、そうねここまで来たら行きますか」

娘「そうね」

第七王女「そうじゃ次は帝都じゃ、よし帰ったら準備じゃ」

娘「ほらエルフ大丈夫? 行くわよ」

少年エルフ「うん、もう大丈夫」
175 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:16:37.14 ID:aDVmytRW0
○女子トイレ

委員長「……(まさかトイレに入るのに整理券が必要だとは)」

風紀委員が整理券を確認している。

風紀委員「それじゃあ次どうぞ、中に時計がありますから目安にしてください」

委員長「ありがとう……」

コンコンコン

委員長「『コックリサンコックリサン遊びましょう』」

\カムイ―ン/

176 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:18:30.64 ID:aDVmytRW0
※超魔力学園編、おわり。

 次回更新は7月15日です。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 19:13:29.29 ID:tX1q9fQKo
乙!
178 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:25:17.90 ID:hht7y1GI0
#15 百合の花咲く頃 〜スタア・イズ・ボンボーン〜
179 :" ◆6gaMajXtRNzv ["saga"]:2017/07/15(土) 23:31:00.46 ID:hht7y1GI0
○帝都・帝都演劇場

\わーわー/ \ドドーン/

*「監獄に白旗があがったぞ」

兵士達が勝鬨を上げる。

娘「そうか勝ったのかこれで革命がなされる……」

ホビット子「ああ! 目を開けてください娘様!」

貴族の位を捨て民衆と共に戦った娘は力尽き先に戦死した従者が迎えにきていた。

\キャー/ \娘様ー/

観客から感極まった叫びがあがる。

舞台は暗転し緞帳が下りてきた。
180 :"" ◆vZbjNwDQ0Zlc [""saga""]:2017/07/15(土) 23:32:31.86 ID:hht7y1GI0
○舞台裏

娘「あー〜、死に役って慣れないわ」

ホビット子「そんなことは……素晴らしかったです娘ねぇさま」モジモジ

娘「その『ねぇさま』はなくならないの? 私の方が新人でしょ」

猫娘「そうだけどここでは人気が物をいうの、娘は圧倒的ですよう」

娘「それなら先輩たちのほうが実力があるじゃ」

サソリ女「ちゃうちゃう実力やなくて人気や、人気とスター性があればあんたが一番や」

娘「そう、ありがとう」

\はいはいはーい通りますよ/
181 :""" ◆uYyQCt64cCDL ["""saga"""]:2017/07/15(土) 23:34:01.09 ID:hht7y1GI0
ドタドタドタ

娘友「一躍トップスターになった娘さん今のお気持ちは?」パシャパシャ

猫娘「勝手に写真は困りますう困りますう」

少年エルフ「娘ーかっこよかったよー」

第七王女「いいのう、わらわも出たいのじゃ」

娘「時代劇があれば王女もチャンスがあるかもね」

犬娘「まったく君たちときたら一カ月もかからずにこんなにも……」

ジリリリリリン! ジリリリリリン!

犬娘「む!? 警報だ、総員出撃準備!」
182 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:35:40.17 ID:hht7y1GI0
○帝都・東区教会

ドドーン ガシャーン

双頭熊男「グオオオオ」

双頭のウェアベアが教会を破壊している。

帝国兵「むちゃくちゃだ距離をとれ」

帝国兵は魔法や石弓で応戦するも効果がない。

ガラガラガラ

帝国兵「くそ一体どうすれば」

ギュルルルルル

魔導鎧(犬娘)「居たぞ一気に片づける」

双頭熊男「ぐま!?」
183 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:37:25.81 ID:hht7y1GI0
犬娘は魔導鎧の車輪をさらに加速させて大剣を構えて突撃する。

ジャキン

双頭熊男「グギャオオオ」

魔導鎧(猫娘)「もっらいー」

とどめを刺そうと猫娘が突撃する。

双頭熊男「グオオ」スボオオ

ブンッ!

魔導鎧(猫娘)「きゃあああ」

急速に再生した腕に猫娘は捕まってしまった。

魔導鎧(犬娘)「猫!」

ザシュッ
184 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:41:38.11 ID:hht7y1GI0
魔導鎧(娘)「気を付けて! 見た目以上に魔力もおかしいわよコイツ」

娘が猫娘をとらえている腕を切断するも見る見るうちに再生していく。

魔導鎧(猫娘)「うえー気持ちわるーい」

魔導鎧(犬娘)「首を両方、一気に落とすんだ!」

魔導鎧(娘)「わかったわ」

娘と犬娘が同時に切りかかった。
185 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:43:21.38 ID:hht7y1GI0
○帝都歌劇・宿舎

娘友「というわけで、魔王の手掛かりを追ってやってきた帝都歌劇団は昼は演劇、夜は帝都を荒らす怪人を倒す謎の魔導鎧兵団だったのです」

少年エルフ「どうしたの友ちゃん?」

娘「エルフ、気にしないでたまにそうなるのよ」

女兵士「怪人かーあたしもみてみたかった」

男子「俺もだ」

娘「やめた方がいいわ、今までの魔族や獣人とはずいぶん違うわ」

第七王女「魔王のなにかしらが関与しておるのかのう」

白竜(人型)「さてどうかしら」
186 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:45:35.64 ID:hht7y1GI0
コンコン

少年エルフ「あれ? はーいどちらさま?」

ガチャ

ホビット子「あ、エルフさんこんにちわ」

少年エルフ「ホビットさん、娘に用?」

ホビット子「ええ、今後の予定をお知らせに」

ホビット子は今後の稽古スケジュールを伝えた。

娘「じゃあ明後日までは休みね」

ホビット子「はい」

女兵士「やったー、観光いこー」
187 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/15(土) 23:47:26.79 ID:hht7y1GI0
第七王女「そうじゃ! こっちにきてから働きどおしじゃ遊ぶのじゃ」

娘「仕方ないわね皆でいく?」

男子「俺はやめ……」娘「あんたは荷物持ちよ」

\グワー/

それぞれが観光に浮足立つ。

ホビット子「あ、あの……ボクも行っていいですか?」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 07:21:01.25 ID:9d10/PlM0
伝説のモギリがいそう
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 08:07:10.14 ID:a20E1K500
VEKixXsFvISQ様、何時も楽しく拝読しています。
シチュエーションについて、リクエストします。
この後、主人公一行が危機に陥る展開があるならば、少年エルフと娘が敵に捕まって、くすぐり責めになる場面を読んでみたいです。
もし、可能ならば宜しくお願い致します。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 09:56:48.61 ID:lTPwVBO/o
乙!
191 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:12:58.75 ID:x/4ka/MP0
#16 群衆
192 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:13:55.54 ID:x/4ka/MP0
ホビット子「では、いってきます」

団長「気をつけろよ」

ホビット子は娘達と買い物へ出かけた。
193 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:15:05.64 ID:x/4ka/MP0
○数時間後 大通り

男子「ぐおお」

男子は大量の荷物をもっている。

女兵士「これおいしー」パクパク

第七王女「よし次はあの店じゃ」

第七王女は男子と女兵士を引き連れて次の店へ行った。

娘「暑いわね、大丈夫? ここで休もうか」

少年エルフ「うん」

ホビット子「はい」

娘達は喫茶店のテラス席で休憩することにした。
194 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:16:41.46 ID:x/4ka/MP0
○噴水広間・喫茶店のテラス席

娘「王女たちはしばらく出てこなそうね」

少年エルフ「暑くなってきたし衣替えしなきゃいけないしね」

ホビット子「皆さんにぎやかですね、いつもこうなのですか?」

娘「だいたいこうなるわね」

ホビット子「フフフ 今日は大勢で楽しいです」

少年エルフ「他の団員の人と買い物に来ないの?」

ホビット子「そうですね、犬ねえさまやサソリねえさまは出不精ですし……」

娘「猫娘は結構買い物好きそうだけど」

ホビット子「猫ねえさまは夜型の方なので休みの昼は寝てることが多いです」

少年エルフ「そうなんだ、白竜みたいだね」

娘「あれは紫外線を気にしてるのよ」
195 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:18:01.11 ID:x/4ka/MP0
○帝都劇場・宿舎

白竜(人型)「ふあぁ……お土産まだー」
196 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:20:37.85 ID:x/4ka/MP0
○噴水広間・喫茶店のテラス席

少年エルフ「ホビットは劇団入ってどれくらいなの?」

ホビット子「そうですね、3年くらいですね」

娘「けっこう長いのね」

少年エルフ「あの怪人と戦うのもそんなに前から?」

ホビット子「いえ、僕はまだ作戦には出てないんです」

少年エルフ「あ、ごめんそんなつもりじゃ」

娘「でもあの怪人は何なの? 普通の魔物や魔族返りじゃないわよね」

ホビット子「そうなのですか?」

少年エルフ「魔族じゃないの?」
197 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:23:01.13 ID:x/4ka/MP0
娘「そういうわかりやすいものじゃなくて…… なんていうか複雑に歪んでいるような、エルフも直に見たら何か気づくでしょうけど」

少年エルフ「僕も作戦には出れそうにないよ」

娘友「そうねーあの魔導鎧はサイズ的に無理かな、主に身長が」

少年エルフ「はうっ」

娘「ちょっと友」

娘友があらわれた。

娘友「ごめんごめん、アタシもここで休ませて。 王女が長考に入ったから」

娘「王女ってそんなに悩む方だったっけ?」

娘友「むしろ男子君が、かな」

娘「ああ」
198 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:25:01.08 ID:x/4ka/MP0
少年エルフ「うう、身長…… 着れない」

ホビット子「大丈夫ですかエルフ? 僕も鎧は着れませんから」

少年エルフ「そっか、そうだよね着れなくても普通だよね」

ホビット子「そうですよ」

少年エルフはホビット子と固い握手を交わす。

娘友「麗しい友情ね」

娘「……(カワイイ)」

少年エルフ「でもあの鎧ってそんなにすごいの?」

娘「そうね魔力を力に変えてくれるし、怪人の力に対抗するには必要ね」

娘友「でも正直魔法でどうにかなるんでしょ?」

娘「なるわよ、でも市街地では私の魔法は不向きよ」
199 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:27:13.16 ID:x/4ka/MP0
娘友「なるほどねぇ、でもあの鎧を帝国兵が着ればいいだけじゃないの?」

ホビット子「実はあの鎧はまだ試験段階なんです」

少年エルフ「そうなんだ」

娘友「ねぇねぇ正直あの劇団って帝国軍と関係あるの? こう裏の秘密部隊とかなんやらかんやら」

ホビット子「ないことはないというか、劇団のスポンサーに大手魔導具メーカーが協賛してますから」

娘「なるほどね」

少年エルフ「どういうこと?」

娘「魔導鎧を実用化されたら帝国軍に売り込むつもりなのね」

ホビット子「そうです、サソリねえさまも団長ももともとそちらの会社の方なのです」

娘「ふうん、いろいろシガラミがありそうね」
200 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:28:52.79 ID:x/4ka/MP0


男子「こんなとこに居た」

男子が荷物満載であらわれた。

娘「あら男子」

男子「俺はもう戻るぞ、もう持てない」

娘「王女と女兵士は?」

男子「また何か食べにいった…… 先に戻ったって伝えてくれるか?」

娘「わかったわ」

男子「頼んだ」

男子は宿舎へ戻っていった。
201 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:31:09.48 ID:x/4ka/MP0


娘「そろそろ王女達と合流する?」

娘友「そうね」

ホビット子「まってくださいエルフはこっちへ」ぐいぐい

少年エルフ「なになに?」

娘「どうしたの?」

ホビット子は少年エルフを植え込みの陰へ引っ張る。

ガヤガヤ

大勢の人が通りを歩いてきた、手にはプラカードと百合の花を持っている。

\亜人はでていけー/ \皇帝陛下ばんざーい/ \議会はひっこめー/

娘友「なにあれ?」
202 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:33:57.06 ID:x/4ka/MP0
ホビット子「あれは排他主義のデモです」

少年エルフ「排他主義?」

娘「人間以外の種族は帝都から追い出すっていう考え方ね」

少年エルフ「ヒドイ、じゃあ僕たち見つかったらどうなるの?」

娘友「よくは思われないでしょうね」

少年エルフ「ええ…… 帝都ってそういう国なの?」

ホビット子「もともと帝国は他種族混在が成り立ちです、なのに皇帝が亜人排他法を唱えだしてからこんな事に……」

少年エルフ「そんな法があるの?」

ホビット子「まだありません、議会が反対をしているので」

娘友「でも中には皇帝側の人もいると……」
203 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:35:07.32 ID:x/4ka/MP0
少年エルフ「百合の花はなぜ持っているの?」

ホビット子「百合は皇帝の紋章になってます、皇帝支持のシンボルですね」

少年エルフ「そうなんだ、じゃああっちからのは?」

ガヤガヤ

\排他法撤回/ \自由の侵害だ/

ホビット子「あっちは議会派のデモですね」

娘友「よくみるとドワーフ族や獣人さんがいっぱいいるね」

ホビット子「最近ではそれ以外にも魔族返りの人もいるので」

娘友「て、まずくない?」
204 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:36:28.50 ID:x/4ka/MP0


広場では皇帝派と議会派の集団がにらみ合うことになった。

\わーわー/ \ぎゃーぎゃ―/

少年エルフ「うう、うるさい」

娘「これじゃあそのうち乱闘になるわ」

娘友「ていうか始まってる、ほらあそこ」

\ひいい/

もみ合いが始まっている。

ホビット子「このままじゃけが人が……」

娘「ホビット……」
205 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:37:38.10 ID:x/4ka/MP0
少年エルフ「うーんだったら……”二の口”」シュイン

少年エルフは魔法石を取り出して魔法をかけた。

娘「いつの間にそんな物を?」

少年エルフ「魔法学校でちょっとね。 娘、これを噴水まで投げれる?」

娘「わかったわ」

ヒュン…… ボチャン

娘が投げた魔法石は噴水の中へ沈んだ。

娘「OKよ」

少年エルフ「わかった、えっと……」ゴニョゴニョ
206 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:38:35.54 ID:x/4ka/MP0


沈んだ魔法石「”水流”」

ビシ バキャ ブシァーッ

噴水から水が垂直に吹き出し、広場に土砂降りとなって振って来た。

バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ

\ひゃー/ \雨だ―/ \中止中止ー/

デモ隊は散り散りに分かれていった。
207 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:39:39.96 ID:x/4ka/MP0


少年エルフ「うまくいったかな」

娘「すごいわエルフ」

ホビット子「エルフすごい」

娘友「あれなら噴水の故障って事でバレないかな」

神官「そうでしょうお見事でしたエルフさん」

パチパチパチ

少年エルフ「え」

娘「アンタ」

娘友「あらまいつぞやのオカッパ」

ホビット子「誰です?」

神官「お久しぶりですエルフさん、そちらは初めてですねどうも神官と申します」

神官は背後の席でワインを飲んでいた。

208 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/22(土) 23:40:48.23 ID:x/4ka/MP0
※つづく
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 13:16:55.40 ID:AFWiDLMao
乙!
210 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:39:33.55 ID:emqiaFku0
#17 ラストダンス・オン・ステージ
211 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:40:51.97 ID:emqiaFku0
少年エルフ「わぁ神官さん久しぶり、港で分かれて以来だっけ」

神官「そうですね勇者祭り以来ですね」

娘友「なんで魔王温泉で始めてあった酒好き女好き行き過ぎて破門されたうさんくさい聖職者がなぜここに居るの?」

神官「うさんくさいって……」

娘「なんでそんな説明口調なの」

娘友「なぜかしらね」

神官「エルフさんその様子だと私の勧誘で来たわけじゃなさそうですね」

少年エルフ「え? それって」

娘「なによ勧誘って」ズイ

神官「おおう、そんな睨まないでください怒ってもお奇麗ですが」

娘「御託はいいから、エルフに何を言ったの」
212 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:41:45.19 ID:emqiaFku0

神官「それはないしょ……」

シャキン…… パラパラ

神官の前髪が娘に切られて落ちる。

娘「……」ゴゴゴゴゴ

神官「では…… せっかくなのでご案内しますよ」

少年エルフ「え?」
213 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:42:45.95 ID:emqiaFku0
○教団本部

*「教祖様お告げを」

薄暗い祭壇の周囲で何人もの獣人がローブを目深にかぶった人物と儀式らしきものを行っている。

教祖「うむ、わたしはビジョンをみることができる……あまりはっきりとはみえないが」

にょろりにょろにょろ

教祖様とよばれたローブの人物が妙な動きで踊る。

教祖「むむ、みえたぞ! 今そこよりわれらの星がきたる」

\どよどよ/

教祖は仰々しく扉を指し示すとそれはゆっくりと開いた。

ガチャ
214 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:44:45.86 ID:emqiaFku0


神官「ここがここが以前お話した団体で、教団と呼ばれています」

扉を開けて神官に案内されてきた少年エルフ達が入って来た。

娘「異種族、魔族返りの互助組織ねぇ……」

少年エルフ「おおきな建物だね、エルフ族もいるの?」

神官「残念ながらそれはまだ……」

娘友「なんだか薄暗くて怪しさ満点ね」

神官「なにしろ古い倉庫を改築してますのでそこは御容赦ください」

教祖「おお神官よ戻ったか、この者たちは新しい同志か?」

神官「いえそれはまだ……とりあえず見学につれてきました」

教祖「そうかそうか、そちらの二人はホビット族とお見受けしたが?」

少年エルフ「ええと(本当はエルフ族だけど)……そうです」
215 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:46:45.13 ID:emqiaFku0
教祖「私がここの代表で教祖と申します、お名前を伺ってもよろしいか」

少年エルフ「はい僕はエルフで、この子はホビット子です」

ホビット子「こんにちわ」

教祖「ほう……エルフ殿にホビット子殿と、ほうほう」シュルシュル

教祖は少年エルフ達をよく見ようと首をのばしてきた、教祖の頭は蛇だった。

ホビット子「ひゃ!?」

娘友「ヘビ!?」

教祖「おっと失礼、お嬢さんは蛇顔は苦手ですかな」シュルシュル

教祖は首を戻していく。

ホビット子「いえそんな…… ごめんなさい」

教祖「いえいえ若い女性では致し方ないこと、そちらの女性もお気を悪くしたら申し訳ない」
216 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:48:39.49 ID:emqiaFku0
娘「私は大丈夫よ」

娘友「蛇人とは珍しいわ、ここでは何を?」

教祖「今のわれわれの活動はこの帝都から種族差別を根絶するために働いております」

娘友「何かの新興宗教じゃないの?」

教祖「確かに私が僭越ながらも教祖となっておりますが、たいした事はしておりません」

神官「教祖は以前、小さな神殿のカンヌシをやってたのですよ」

娘友「カンヌシ…… 異国の聖職者だったのね」

教祖「はい、しかし今では皇帝陛下の排他的政策に抗議するためにこの場所と人手を提供しているしだいです」

娘「ふぅん(ウソは言ってないようだけど)」

少年エルフ「立派な活動をしてるんですね」

教祖「いやなに、エルフ君、ホビット子君、困った事があれば何でも相談してくれたまえ」

少年エルフ「はい、ありがとうございます」

ホビット子「はい……」
217 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:51:58.43 ID:emqiaFku0
○帝都劇場・宿舎

第七王女「まるでロックロック首じゃな」

少年エルフ「ろっくろ……何?」

娘友「東方の首の長ーいフェアリーのことよ」

第七王女「左様、夜中に首がのびてランプの油をなめたりするのじゃ」

少年エルフ「やだコワイ」

娘「妙なフェアリーが居るのね、まぁあの人は蛇人だったわけだけど」

第七王女「わらわも見てみたかったのう」

男子「あれ以上どこにも寄れませんよ」

少年エルフ「そうだ、ホタテ男さんも元気そうだったよ」

男子「ああ、港の時の」

\わいわい/
218 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:53:07.89 ID:emqiaFku0
ホビット子「あの団長から次の公演の予定が決まったって、コレ」

ホビット子が台本を持ってきた。

娘「へぇ……ファミリー向けなんだ」

ホビット子「夏季休暇中ですから」

少年エルフ「娘、次はどんな役するの?」

娘「これは…… フフ、私じゃないわ。 エルフが主役よ」

少年エルフ「え?」
219 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:54:09.84 ID:emqiaFku0
○帝都劇場・『お菓子の家』

サソリ女「かまどの具合を見とくれ」

少年エルフ「かまど具合? どうやって見るのか見本をみせて」

サソリ女「知らないのかい!? こうやって中をのぞき込んで……」

サソリ女はかまどの中をのぞき込む。

ドン! バタン!

少年エルフはサソリ女をかまどの中へ押し込むと扉を閉めてしまった。

\こらー開けろ あちー!?/

サソリ女はとうとうボイルロブスターになってしまいました。

少年エルフはホビット子を助けだすと宝物をもって家へとかえったのでした。

めでたしめでたし。

\パチパチパチ/
220 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:55:15.26 ID:emqiaFku0
○舞台裏

サソリ女「って、あたしゃエビじゃない! ロブスターになるかいな」

団長「はっはっはっ……、まあエビの魔女だったということでここはひとつ」

サソリ女「森にエビの魔女が居てたまるかい」

バシィン

サソリ女が団長にツッコミを入れている。

猫娘「バターになるよりかマシだと思うけどねー」

猫娘はひとつ前の劇でバターになったところだった。

娘「子供向けの話ってたまにワケわからないわね」

娘友「だが、そこがいい」キリッ
221 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:56:08.60 ID:emqiaFku0
ホビット子「エルフ、今回は主役お疲れ様です」

少年エルフ「ありがと、初めてだったけどちゃんと出来たかな」

ホビット子「ええとっても」

少年エルフ「よかった」

ジリリリリリン! ジリリリリリン!

犬娘「と、話の途中で済まないが警報だ総員出撃準備!」

ドタドタ

ホビット子「やっと初出撃です、がんばりましょう」

少年エルフ「うん」
222 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:57:46.44 ID:emqiaFku0
○倉庫街

水路沿いの倉庫街で巨大な影が飛び交っている。

蛾男「モスモスモス……」

無数のモスマンが周囲を飛び交い、倉庫の物資を強奪しようとしている。

魔導鎧(猫娘)「このドロボウネコめ」

ザシュッ

魔導鎧(娘)「貴方がそれ言う」

蛾男達「モスモス……」バタバタ

魔導鎧(犬娘)「エルフ、ホビット子そっちにいった頼むぞ」

複座式魔導鎧(エルフ・ホビット子)「「はい」」
223 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:58:45.70 ID:emqiaFku0
シャコン シャコン

少年エルフとホビット子は複座式魔導鎧で出撃していた、背部の射出口が開く。

ボボボボシュシュン ドンドンドン!

蛾男A「ボボッ」

蛾男B「ボーボッ」

蛾男C「ボーボボッ」

無数の誘導魔導弾が蛾男たちを撃墜する。

魔導鎧(猫娘)「新型の鎧すごいねー」

魔導鎧(娘)「アレも鎧でいいの? もはや歩行戦車じゃない」
224 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/07/29(土) 16:59:48.50 ID:emqiaFku0
○複座式魔導鎧の中

ホビット子「全弾命中、すごいです」

少年エルフ「まぁこれぐらいなら、ゴメンね操縦ほとんどまかせて」

ホビット子「こういうための複座式です気にしないでください」

少年エルフ「ありがと……まって後ろに何かいない?」

ホビット子「え? 探知機に反応はありませんが……」
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