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永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/26(火) 23:03:51.86 ID:nrMdkQ4a0
【動】
https://i.imgur.com/n44XbP9.jpg
【道】
https://i.imgur.com/ikxTlU3.jpg
【豪】
https://i.imgur.com/vBIfbn8.jpg
【仰】
https://i.imgur.com/60CQKsB.jpg
【――止――】
https://i.imgur.com/zZTdtsU.jpg
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/26(火) 23:17:57.89 ID:nrMdkQ4a0
(……………………)
【再】
https://i.imgur.com/2VHoXFj.jpg
【進】
https://i.imgur.com/g8yWRFR.jpg
【進】
【進】
【進】
【進】
(――――だ)
【進】
【進】
【進】
(ど――――こだ――――)
【進】
【進】
【進】
(どこに――――いゃる――――)
【進】
【進】
https://i.imgur.com/9poGSSu.jpg
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/26(火) 23:20:25.50 ID:nrMdkQ4a0
【進】
【至】
(――――!)
【発見】
https://i.imgur.com/BdbtvlT.jpg
(四つ葉のシロツメクサはどこにある――――!)
【――最後ノ獲物――】
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/26(火) 23:20:59.96 ID:nrMdkQ4a0
本日は此処迄
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 01:45:45.57 ID:9QvYt9c00
「どこだどこだどこだ――――四つ葉のシロツメクサは、一体どこにある!!」
――――兎は、一心不乱に探し続けた。
傷だらけの御身を引っ提げ、ただでさえ薄暗き竹林の中を、あるかどうかもわからぬ「四つ葉のシロツメクサ」だけを求めて。
(どこだどこだどこだ――――どこだどこだどこだ――――!)
兎にとっては、まさに死活問題であった。
文字通りまんまと盛られた一服。
してその効能は”望まぬ永遠”。
「――――永遠は望む者には薬となり、望まぬ者には毒でしかない」
薬売りの言葉を借りるなら、妖兎にとっての永遠は、まさに毒でしかなかったのだ。
「速く――――見つけないと――――」
何故ならば、永遠とはすなわち不滅と同義。
そして不滅が齎すは、兎の存在そのもの。
なればこそ、言葉の通りに兎を「永遠の存在」にしてしまうのだ――――”全身を痛めつける古傷と共に”。
「速く見つけないと――――あたしは――――あたし”達”が――――!」
しかしながら、兎が真に危惧する事は、傷の不治ではなかった。
兎が真に願いし事――――すなわち永遠亭の守護である。
傷の治療を目指し、暗躍し続けたるは未だ記憶に新しい。
しかしそれらは、あくまで目的遂行に至る、過程の一部でしかなかったのだ。
だが――――それもこうして、夢半ばに潰えようとしている。
兎の計り事が、”どこぞの薬売りのせいで”大幅に狂った事は、もはや言うまでもない事であろう。
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 01:50:03.81 ID:9QvYt9c00
(速く――――速く――――…………)
よって兎は、持てる全てを”今”に使った。
未来も過去も全てを忘れ、ただひたすらに「目前の希望」だけにしか目を向けなかった。
そうする事でしか、先が見えなかった――――未来を駆ける自分が、浮かび上がらなかった。
(は…………やく…………)
そう言えば……身共も久しく見ておらんな。
四つ葉のシロツメクサ、か。はて、最後に見たのはいつの頃だったか。
確か……ええと、修行時代に見た事があったような、なかったような……
ええいどうでもよいわ。
要は、かのように徳高き身共ですら、おいそれと御目通り叶わぬ草なのだ。
(……………………)
そんな稀有極まるシロモノがだな。
こんな昼間も薄ッ暗い竹林で、しかも全身手負いの状態で、早々都合よく見つかるはずが――――
「――――――――”あった”!」
【奇跡】
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 02:24:08.45 ID:9QvYt9c00
「あった――――あった! これだ! 間違いない!」
「やっぱりそうだ…………ちゃんと”全部”四つ葉になってる!」
ま、真かこやつ……
身共ですら数える程しか見た事がない四つ葉のシロツメクサを、いとも容易く見つけ出しよった。
しかも……んん? これは……
【会同】
――――なにィ!?
四つ葉のシロツメクサの”群生”だとォ!?
https://i.imgur.com/oUyIxev.jpg
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 02:33:08.99 ID:9QvYt9c00
「これで……やっと…………」
(――――あれ?)
俄かに信じられん……四つ葉のシロツメクサは孤立無援の亜種草と聞き及んでおったのだが……
お、落ち着け皆の衆! これは断じて偶然などではない!
この現象は……あと……そう……”因”だ!
天網恢恢疎にして漏らさず。これは所謂、「因中有果」の範疇なのだ!
【因果論】
よいか? 修験に代表される世の教えには、得てして等価の原則が付きまとう。
してその等価こそが、すなわち因果。
善因善果悪因悪果。善い行いが幸福を齎し、悪しき行いが不幸を齎す教えの意だ。
ほれ、おぬしらとて聞いた事くらいあるであろう。
平たく言えば――――「因果応報」と呼ばれるモノよ。
【四印】
「え――――ちょっと待って……」
よって此度の現象は、この兎の善因が、このように「シロツメクサ」と言う印で現れたに過ぎん……。
ふん、種が分かれば粗末な物よ。
よくよく考えれば、頭脳明晰にして修験の道極めしこの身共が、この程度の事で狼狽えるものか……と言う話よの。
【幡】
――――で、だな、話の続きなのだが。
善因あらば無論悪因もあり、両者は互いに引き合う定めなのだ。
善ある所に悪あり、その逆もまた叱り……
よって悪因の印また、同じく何らかの形で現れるわけで――――ほれみよ、やっぱり現れよった。
(服用(たべ)方がわからない――――!)
このようにして、兎の悪因が”急場の忘失”を招いたのだ。
【因幡】
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 02:45:12.25 ID:9QvYt9c00
「く………………そ…………」
この土壇場でまたしても新たな課題にぶつかるとは、つくづくなんと言おうか……
まぁ確かに、四つ葉のシロツメクサを「取る」者はいても、「食す」者など早々いまい。
そうだ、この際だからついでに教えといてやろう。
四つ葉云々関わらずな、シロツメクサを食すには、それ相応の手間を必要とするのだ。
【困惑】
皆の衆も覚えておけ。
シロツメクサにはな、実は――――”毒”が混じっているのだ。
そこらに生えているからと言って無闇に食えば、たちまち体調を崩し、最悪の場合は命を落とす事すらある。
これを”青毒”と言ってな……
よってシロツメクサを食すには、事前の「毒抜き」の手間が必要不可欠なのである。
【思案】
惣菜として食すか、薬草として飲むか。
いずれの場合にせよ、この「毒抜き」の過程なくば口に含む事は叶わん。
……え? 薬師でもないのに何故そんな事を知っているかだと?
それは……ええと……阿呆! 学書から学んだに決まっておろう!
【経験】
ったく、身共を誰と心得るのかと……ま、まぁ、そういうわけでだな。
皆の衆がどこぞの山にでも遭難した暁には、きっと今の知識が役に立つと思われようぞ。
「う”…………う”ぅ…………」
の、だが――――そんな、折角の修験者の知恵が全く役に立たぬと言う、哀れなる存在がこの兎。
この様子からして、十中八九毒抜きの方法など知らぬであろう。
そして仮に知ってたとしても、やはり出来なかったはずだ。
知ろうが知るまいが関係ない。
単純な話だ……今の兎に”そんな暇などありはしなかった”のだ。
【勝負】
【博奕】
「う…………オ ォ ォ ォ オ ォ オ オ ォ オ ! !」
よって兎は、運否天賦に賭けるしかなかった―――
四つ葉のシロツメクサを”そのまま食らう”と言う賭けに。
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 02:54:54.92 ID:9QvYt9c00
「オ”オ”オ”オ”オ”オ”――――!!」
貴重な四つ葉のシロツメクサを乱雑に鷲掴みにしたあげく、力任せに引っこ抜き、齧り、引き裂き、その赤き喉奥へと無理矢理押し込んでいく――――
その勢いたるやまさに猪突猛進が如し。
草に付着した土毎食らうその様は、誰が言ったか「毒を食わらば皿まで」の体現と言えよう。
「…………う”ッ!」
「う”っ…………ん”っ…………ぐぅ…………ッ!」
しかし兎はその覚悟が故に、三度壁へとぶち当たる事となる。
その反応、その顔色……はは、かつての身共とまんま同じである。
どうだ、生で食すシロツメクサの感想は……
その味はもはや、たった一文字で十分表す事が出来ようて。
(――――”苦”…………っガ…………!)
わかるぞ兎……そうなのだ。シロツメクサは、とてつもなく”苦い”のだ。
あの苦味が口いっぱいを侵すとあらば、毒なぞ無くとも誰も食おうと思わん。
言っておくが、決して大袈裟な揶揄ではないぞ?
本当に、この世の物とは思えぬあの不快な味と来たらもぉそれは……
嗚呼〜恐ろしい! 思い出すだけでサブイボが立ち寄るわ!
【我慢】
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 03:06:27.98 ID:9QvYt9c00
(やば…………吐きそう…………)
おおよそ食うに値せぬ不味の草を、あろうことか束で、しかも生で貪った兎。
必然、想像を絶する「苦」が今、兎の口内を駆け巡っている事であろう。
……オエップ。すまぬ皆の衆。
此処だけの話、食についてはあまり語りたくなくてな……。
ま、まぁちょっとした、とある理由でな。
(う”……………………)
【限界】
(ウ”……………………)
と言うわけで、少しはこちらの都合も考えて欲しい今日この頃……
もう十分であろう。不要な忍耐はそこまでにして、とっとと「吐いて」しまえ。
(……………………)
【――――気合】
「ウ”…………ォ”ラ”ァァァァ――――ッ!」
【再燃】
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 03:17:22.69 ID:9QvYt9c00
「ア”ア”ア”ア”ア”ア”――――!」
な、なんと凄まじき執念……
あの猛烈な苦味を口にしてなお、さらに「お変り」までしようと言うのか。
それに、それだけの量を一片に食わらば、そろそろ本当に毒が……
わからん、わからんぞ兎。一体全体、何故にそこまでするのだ。
【暴飲】
「ま”だ”だァ”ァ”ァ”ァ――――!!」
この勢い……ひょっとするとひょっとして、本当に全てを平らげてしまうのか?
かつての身共ですら匙を投げた、あの超・極不味草を?
「あ” あ” あ” あ” ぁ” ぁ” ア” ア” ぁ” ぁ” あ” ア” ! ! ! ! 」
【暴食】
……なんであろうか、この内から湧き出る多情なる思い。
なんだか……なんだかよくわからんが、段々と高揚してきたぞ!
【不屈】
――――ほれ! ゆけ! 兎!
そこまで言うならもう止めん!
その溢れんばかりの情念で持って、見事――――全てを食らいつくしてみよ!
【本音】
(……………………いやだ)
【哀哭】
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 03:49:46.51 ID:9QvYt9c00
ロダが落ちてるっぽいので一時中断します
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 11:08:16.79 ID:9QvYt9c00
(苦い…………苦いよ…………まずいよ…………なにこれ…………)
(いやだよ…………もう…………こんなのもう、食べたくなんかないよ…………)
【苦痛】
(辛いよ…………苦しいよ…………体中が痛いよ…………血が止まらないよ…………)
(こんなに辛いのに…………こんなに苦しいのに…………)
(あたしはどうして…………”まだ生きている”の?)
【苦行】
(どうしてあたしだけが…………こんな…………)
(どうして…………こんな目に…………)
【荒行】
(教えてよ…………誰か…………)
(わからない…………何も、わからないよ…………)
(あたしは最初から…………何も…………)
【難行】
(”自分が誰なのか”さえ…………)
【至】
【境地】
https://i.imgur.com/rFr2yyE.jpg
(え――――?)
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 11:27:51.88 ID:9QvYt9c00
https://i.imgur.com/EjXZR4f.jpg
「は…………?」
https://i.imgur.com/POnrBev.jpg
https://i.imgur.com/qpLrlWn.jpg
https://i.imgur.com/3a2wzFk.jpg
「でも…………だって…………」
https://i.imgur.com/sfatAZz.jpg
https://i.imgur.com/0T8gxuw.jpg
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 11:48:15.40 ID:9QvYt9c00
「兎が…………兎が…………”ただの兎が”こんな目に合うものかッ!」
https://i.imgur.com/061UDKK.jpg
https://i.imgur.com/9mrdfoR.jpg
「今…………?」
https://i.imgur.com/XXlT5Mi.jpg
https://i.imgur.com/aFCoAGq.jpg
「今…………は…………」
https://i.imgur.com/JRsCf8z.jpg
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 12:14:21.11 ID:9QvYt9c00
かごめ かごめ
「今は…………」
籠の 中の 鳥は
「今の…………あたしは…………」
いついつ出やる
「今は…………ただ…………」
夜明けの 晩に
鶴と亀が 滑った
https://i.imgur.com/TKUctwi.jpg
後ろの正面 だあれ?
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 14:01:20.21 ID:9QvYt9c00
――――身共は一体、何を見せられているのだろうか。
薬売りにまんまと一杯食わされ、その食わされた毒を下すべく、四つ葉のシロツメクサを求めたと……そう認識していたのだが。
兎の思いがけぬ豪快な食いっぷりに、少しばかり我を忘れていたのは認めよう。
だがな……いや、確かに気が高揚していたとは言えだな……
【効用】
それでも……仮に草が、毒であろうとなかろうと……
やはり、かのような形で御身満たさんとは、どうもこう……夢見心地な気分と言うか、何と言うか。
【落】
【陽】
ひょっとして、知らずの間に眠りにでも落ちてしまったのだろうか。
いかんいかん。だとすれば、身共ともあろう者がなんたる失態か。
今一度気を引き締めねば……おおい誰か、身共の頬を軽くつねってはくれぬか。
【赤】
【橙】
【黄】
【水】
【青】
【藍】
そして、でき得るならば説いてくれ。
何故にこうして――――兎の身から”傷だけが剥がれ落ちて行く”のだ?
【――色・彩々――】
https://i.imgur.com/IdvSN2W.jpg
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/30(土) 14:02:14.08 ID:9QvYt9c00
夜また来る
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 00:02:18.31 ID:YYQSdYq10
【項垂】
(……………………)
【膝行】
(……………………)
【吐】
(……………………)
【白】
てゐ「……………………ゲップ」
ただ――――一つわかるのはだな。
妖兎はこうして、幾多に連なる苦難を、見事乗り越えてみせたと言う事である。
その様はまさに役優婆塞が如しであった。
妖兎が仮に人であったなら、きっと今や、鬼すら使役できる霊力が備わっておる事であろうて。
【無事】
いやぁ〜にしても、実に良き物を見た。皆もそう思わんか?
薬売りと言う巨悪の術策を、御身一つで跳ね返したこの事実は、拍手喝采に値する事請け合いである。
【完食】
天晴だ。まことに天晴であった。
屋号があれば叫んでやりたい気分よの。
そうだな、合いの手はさしずめ……
よッ――――【永遠亭】!
https://i.imgur.com/ScQmaH4.jpg
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 00:17:07.01 ID:YYQSdYq10
てゐ「…………」
はは、まるで千両役者みたいだな……と、時に私見であるのだが。
此度の一部始終、身共からすれば、薬売りの動きが少し意外であったのだ。
てゐ「…………」
考えてもみよ……あの不遜・悪鬼・腹黒極まるあの薬売りがだぞ?
事シロツメクサに関しては”真を述べておった”と言う、この気味の悪さよ。
てゐ「…………」
先ほど申した通り、シロツメクサは本来”毒”である。
薬師からすれば薬草になるやもしれぬが、凡に考えれば、やはり本来は含んではならぬ草よ。
故にシロツメクサと言う言葉が出た際、身共はてっきり「口から出まかせを吹かし、兎をさらなる窮地へ追いやらん」と言う風に思うておったのだが……
意外や意外。妖兎がこうして無事「永遠から脱する」事ができたのは、紛れもなく「薬売りの教授」があったが故でもあるのだ。
てゐ「…………」
まぁ、最後の方は少しわけがわからなかったがな……
とにもかくにも、終わりよければなんとやらだ。
あれほど血に塗れていた体はすっかり元の白を取り戻し、その血の出所たる”古傷”も、すでに塞り終えておる。
てゐ「…………」
そう、全ては元に戻ったのだ。
血も・傷も・痛みも・苦味も――――御身に纏わる、何もかもが。
てゐ「……………………す」
――――砕かれた心でさえも。
てゐ「―――― ” 殺 ス ” ! 」
https://i.imgur.com/RYJOqao.jpg
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 00:34:57.10 ID:YYQSdYq10
てゐ「殺ス――――殺ス! 絶対殺ス! 意地でも殺ス! 是が非でも殺ス!」
てゐ「殺ス…………殺ス殺ス殺ス殺ォァ”――――ッッスッ!!」
こうして妖兎は、折角体が癒えたにも関わらず、四つん這いのままピタリと動かなくなってしまった。
傍から見れば、背以外が食い散らかした草の痕へと向く格好となる。
その姿勢は意図せず、せっかく癒えた顔を覆い隠す形となった……のだが。
しかし案ずるなかれ。妖兎が「今どのような表情をしておるか」など、顔が見えずとも、いとも容易く思い浮かべる事ができるのだ。
【激憤】
てゐ「肉と言う肉を齧り殺してやる! 四肢の全てを削ぎ殺してやる! 臓物の全てを貪り殺してやる! 生きたまま食い殺してやる!」
【激怒】
てゐ「ありとあらゆる手段で殺してやる…………ありとあらゆる手段で苦しめてやる…………」
【激昂】
てゐ「殺した後でもさらに傷つけてやる…………死骸を延々、玩具のように弄んでやる…………!」
その怒りの全ては、薬売りただ一人に向けられる物であった。
所以はもはや、語るまでもないであろう。
如何に薬売りの助言が一役買ったとて――――そもそもな話、兎を傷つけたのは薬売りの方なのだ。
てゐ「あいつは…………絶対にここから出さない…………」
てゐ「誰が帰してやるものか…………もう、降参したって…………許してやるものか…………!」
そう言えばあの折り……あの男は恐れ多くも、蓬莱の薬を「貴方にとっての毒」などとほざいておったの。
身共からすれば、「お前が言うな」である。
そりゃそうだ。この場で最も有毒なのは、他でもない”あやつ自身”であろうに……皆もそう思わぬか?
【怨毒】
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 01:01:08.78 ID:YYQSdYq10
てゐ「殺ス…………あいつだけは…………」
てゐ「絶対に…………絶ェェェェッッッ――――対に”ィィィ――――ッ!!!」
ま、と言うわけで……今一度薬売りへの恨みを募らせた所でだな。
妖兎はようやっと、重い腰を上げ、その怒れる顔を面へと出したのだ。
てゐ「殺”ォォォォ――――――――」
そうなって、初めて……
妖兎は、ようやく「目を合わせる」事が出来たのだ。
(ォォォォ――――…………)
ずっと、傍で――――”自分を見守ってくれていた者”と。
てゐ「……………………すぇ?」
【末】
https://i.imgur.com/3CyxAQM.jpg
得てして、この夜通しかけた、永き攻防の末に――――
これにて、名実共に”誰もいなくなった”のであった。
【因幡てゐ】×
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 01:18:29.30 ID:YYQSdYq10
【経過】
【蓬莱山輝夜】×
https://i.imgur.com/xwOeGqB.jpg
神隠し最初の犠牲者。
永遠亭の真の主であり、その正体はかの有名な「竹取物語」のかぐや姫その人。
竹取物語の結末とは違い、実は月へと帰らず幻想郷に移り住んでいた。
薬売りが現れた当初は、永遠亭の新弟子となった薬売りと謁見の予定であったが、しかし直前にモノノ怪の襲撃に合い、謁見は中止。
そのまま薬売りと会うことなく姿を消してしまった。
しかし姿を消す直前、『自身のスペルカード』にモノノ怪の正体の示唆を残していた事が判明。
これは後に永琳経由で薬売りの手に渡る事となる。
・姿 不明
・真 不明
・理 不明
【藤原妹紅】×
https://i.imgur.com/JZQxkkt.jpg
神隠し二番目の犠牲者
過去にとある経緯で蓬莱の薬を服用し、輝夜同様不死の身となった炎の術師。
玉兎曰く、元々はどこにでもいそうな普通の娘だったとの事。
蓬莱山輝夜とは何らかの因縁(?)があり、その事実から、玉兎に「モノノ怪の正体」として名を挙げられていた。
しかし妹紅の元へ向かう際、すでにモノノ怪に攫われた後であった為、自動的に容疑者から除外される。
襲われた際多少の抵抗でもしたか、現場には焦げた竹と、辺りを覆う焦げ臭さが蔓延していた。
だが薬売りはその匂いの中に、焦げ臭さとは別の『何やら香ばしい香り』を嗅ぎ取った。
・姿 不明
・真 蓬莱の薬を服用し不老不死となった炎術師
・理 不明
【八意永琳】×
https://i.imgur.com/mgfUCVl.jpg
神隠し三番目の犠牲者
何かに怯え部屋に閉じこもった玉兎を見かね、強引に錠をこじ開けた所、直後モノノ怪に憑りつかれた。
実は過去、月の迎えから輝夜を奪い取った張本人である。
さらにこの時、周りの月人を「皆殺し」にした為、その経緯から人知れず「モノノ怪の正体は自分」と思っていたらしい。
薬売りも同様、当初は八意永琳こそがモノノ怪の真と睨んでいたが、当の永琳本人がモノノ怪に憑りつかれた為、両者の目論見はあえなく外れる事となる。
これにより一時は一切の手がかりがなくなったと思われたが、しかしこの時薬売りに「輝夜のスペルカード」を託した事が、薬売りが「モノノ怪の真」を得るキッカケとなった。
そして薬売りに後を託した直後、皆の目の前で消滅。
永遠亭の存続を揺るがす一大事にも拘らず、何故だか最後の最後まで『安心しきった』ような表情を浮かべていた。
・姿 赤と青に分かれた服を着た白髪の女
・真 元・月の賢者 現・月の大罪人
・理 不明
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 01:27:21.36 ID:YYQSdYq10
【鈴仙・優曇華院・イナバ】×
https://i.imgur.com/T3Sa8fr.jpg
神隠し四番目の犠牲者。
モノノ怪による神隠しの最中、一人だけ逃亡を図った所を薬売りに妨害され、追及の果てに観念して全てを白状するに至った。
実は過去に輝夜を地上へ突き落とした張本人であり、八意永琳が「姫強奪事件」を起こすキッカケを作った人物でもある。
この際、とある理由で「心狂わせる程の恐怖」を植え付けられた為、その恐怖がいつしか、本人すらあずかり知らぬ所で「別人格」として独立していた。
当初はこの別人格こそがモノノ怪の正体と思われたが、薬売りは輝夜姫のスペルカードから「玉兎はモノノ怪でない」と知っていた為、退魔の剣を抜かれる事のないまま再度封じられた。
そして自らの別人格の存在を認知した後、薬売りによって「モノノ怪ではないから」と見逃され、そのまま竹林を出ようとする。
しかし、脱する直前で不意に足を止めてしまったが為に「本物のモノノ怪」に追いつかれしてしまい、寸前の所で惜しくも消えた。
薬売りが現れる直前、『何らかの一報』が届いたらしいが、詳細は不明。
・姿 兎耳を生やした長身の女
・真 永遠亭から脱走しようとしていた
・理 月の追手の目を永遠亭から逸らす為
【因幡てゐ】×
https://i.imgur.com/dWuqAgV.jpg
神隠し最後の犠牲者。
当初から不審な行動が多くみられた人物。
此度の神隠し騒動を徹底的に「見知らぬ素振り」し続けた揚げ句、どころか所々モノノ怪を擁護するかのような言動すらあった。
薬売りは勿論、身内すら咎める程の我関せず振りであったが、実はその全てが「退魔の剣を奪う為」であったと最後に判明する。
見知らぬ素振りは策略を張り巡らせていた為であり、その甲斐あって、一時は見事退魔の剣を奪い獲る事に成功。
しかし直後に「一服盛られた」事を知り、発狂。折角手に入れた退魔の剣を自ら投げ捨て、外に飛び出してしまう。
そして、意図せぬままに自分からモノノ怪の元へ飛び込んでしまった結果、心半ばにして消えてしまった。
実は輝夜よりも先にモノノ怪の襲撃を受けた当人。モノノ怪に襲われるのは計二回目となる
しかし最初の強襲に限り、何故か『掠り傷を負わされただけ』と言う、なんとも半端な被害に終わった。
・姿 兎耳を生やした小さい女
・真 退魔の剣を強奪すべく、裏で策略を練っていた
・理 単身で月の追手を退けた後、自らの手でモノノ怪を斬り払い、攫われた仲間を解放する為
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 01:48:33.37 ID:YYQSdYq10
【八雲紫】×(例外)
https://i.imgur.com/X7032Qe.jpg
無数の目・神隠し・月との因縁と言う経緯から、真っ先にモノノ怪の候補へ名を挙げられていた人物。
しかし後に「自ら弁明に現れた」事により、晴れて潔白を証明した。
この時の口ぶりから、薬売りよりも先にモノノ怪の真に辿り着いていたと思われる。
しかし「自分ならモノノ怪を難なく排除できる」と断言しつつ、「後学」を理由に今後一切手を出さない事を宣言。
今もどこかの隙間から、一部始終を覗いていると思われる。
余談ながら、別れ際に土産と称して『朱色のシロツメクサ』を薬売りに送る。
永遠亭の近くの穴で拾ったと説明したが、実は、永遠亭の誰もが見た事のない品種だったりする。
・姿 紫色の服に身を包んだ女
・真 幻想郷の創設者
・理 薬売りの解決力を今後の異変解決に役立てたい
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/12/31(日) 01:54:13.51 ID:YYQSdYq10
【御知らせ】
またまたまたまた(ry
とりあえず本年度はここまで。再開は年明けからにします。
例によって詳細は未定。目途が立ったら言いに来ます。
なんか予想外に時間かかってますが(99割画像のせい)今度こそほんとうに完結までこぎ着けたいと思います(マジで
では、よいお年を。
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/31(日) 01:57:48.62 ID:Uubqhm3Io
乙
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 17:03:01.47 ID:WphVAt9H0
まだかな
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/02(金) 23:08:02.69 ID:KocClk6p0
【定時報告】
■■■■■■■■■■■■□□□□
↑
今この辺
613 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/09(金) 01:11:17.82 ID:h39vv37+0
保守
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/10(土) 18:48:48.83 ID:KxqT+heF0
【定時報告】
■■■■■■■■■■■■■□□□
↑
今この辺
615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 19:06:03.49 ID:z1dsKJ2WO
待ってるゾ
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/17(火) 01:27:58.08 ID:ZaPO5a320
【定時報告】
https://i.imgur.com/1xbzMSh.jpg
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/17(火) 01:28:24.18 ID:ZaPO5a320
■■■■■■■■■■■■■■□□
↑
今この辺
618 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/17(火) 01:29:44.22 ID:QmE1wwAso
乙です。絶対絵に時間かかってるw
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/20(日) 11:29:59.22 ID:F8aTFj1xo
まだか
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/16(土) 23:29:05.30 ID:/LAOqaWg0
あ
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/18(月) 13:57:52.67 ID:pv6AAgwY0
最初は目目連とか話してたけど、結局どんなモノノ怪なんだ…
これからも続き期待してやす っ饅頭
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/27(水) 23:42:51.91 ID:ES789BLm0
【定時報告】
遅れてる理由=3Dツールに手を出したから
https://i.imgur.com/GmNCLjA.jpg
623 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/06/27(水) 23:43:34.34 ID:ES789BLm0
■■■■■■■■■■■■■■■□
↑
今この辺(たぶん
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 00:29:16.26 ID:75vweqlQ0
どんだけ気合入れとんねんwwww
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 18:58:00.87 ID:bsK1FHB0O
何もんだよお前
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 08:25:07.73 ID:s2MIcqCZO
待ってるから安心して制作に励んでくれ
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/30(月) 14:28:58.17 ID:28uCSUe60
( ) ツルギヲ
( )
| |
ヽ('A`)ノ トキハナツ!
( )
ノω|
__[警]
( ) ('A`)
( )Vノ )
| | | |
628 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/08/27(月) 01:15:13.88 ID:iRneVenA0
ほ
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 21:32:28.85 ID:uansV9yI0
てす
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 21:38:50.59 ID:uansV9yI0
【定時報告】
遅れてる理由=なんか板事落ちてたから
https://i.imgur.com/5OVcdmA.jpg
631 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/16(火) 21:40:37.23 ID:rR2/jikso
待ってる
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/10/16(火) 21:41:30.37 ID:uansV9yI0
■■■■■■■■■■■■(〜遊びに行きたい気持ち〜)□□
↑
今この辺(だったらいいなって
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/17(水) 07:03:51.97 ID:aLk45WUrO
いいなってwww
とりあえず待ってるぞ!
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/19(金) 18:09:02.70 ID:4ozNtZTE0
続きが来なくて何度読み返していたことか
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/18(日) 23:54:47.14 ID:eTf47pneo
ほ
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/27(火) 01:32:42.01 ID:9khhDRJa0
てす
軽
https://i.imgur.com/U4HKdRE.gif
中
https://i.imgur.com/r8agHYO.gif
重
https://i.imgur.com/2g4lyY6.gif
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/27(火) 02:12:03.67 ID:M9dMti5Uo
とうとう動画まで来たか…
全部見れたけど、うちはWiFiあるから通常の通信だとどうだろう
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/27(火) 23:31:21.76 ID:9khhDRJa0
【お知らせ】
https://i.imgur.com/pZqe964.jpg
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/11/27(火) 23:33:44.78 ID:9khhDRJa0
あと
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l::::::::::::::::::::| ≧===ミ -‐ `ヽ:::::::::::::::::::::| 待ってる間に予習しろ
l:::::::::::::::::::::| x===≦ミ !\:::::::::::ノ
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l:::::::::::::::::::::::::', /" ̄ ̄ i xxxx !::::::::::::::::::::i https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%B2%E7%A2%81%E7%94%A8%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7
l::::::::::::::::::::::::::∧ ! ノ /::::::::::::::::::::::',
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l:::::::::::::::! く 个-、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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l::::::::::::::/ て_r''" ̄`ヽ、 ,. -―-、 .ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
l::::::::::::/ { { ̄} i くヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
l::::::::::/ !.,_ ノ ̄',__,.ノ- .,_ ノ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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640 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/10(月) 22:43:03.80 ID:hxXr8xbF0
【御知らせ】
今週か来週に再開します
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/20(木) 22:48:24.81 ID:s4ApJ3r50
せっかくなんでクリスマスにやります
642 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 00:40:48.90 ID:A1WvWOlK0
『…………………………………………おかえり。』
https://i.imgur.com/fsWDlZb.jpg
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 00:52:16.13 ID:A1WvWOlK0
(…………)
【先手・黒】
https://i.imgur.com/rl1G2BC.jpg
(…………)
【後手・白】
https://i.imgur.com/feZpN6c.jpg
(…………)
【込・六目半】
(…………)
【押・対局時計】
https://i.imgur.com/8jcg9YK.jpg
【対局】
(・・・・・・・・・・・・)
【大三冠】
https://i.imgur.com/dnmQCed.jpg
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:06:58.56 ID:A1WvWOlK0
薬売り「人は…………変わるもの」
https://i.imgur.com/uiOih8I.jpg
薬売り「時は…………移ろうもの」
https://i.imgur.com/nBmT2QM.jpg
薬売り「海は…………揺うもの」
https://i.imgur.com/AzLHoaj.jpg
https://i.imgur.com/14RQ2Sn.jpg
薬売り「空は…………彩るもの」
https://i.imgur.com/B1SZWsN.jpg
https://i.imgur.com/ZrzSP54.jpg
薬売り「…………おや」
https://i.imgur.com/jeE1crM.jpg
【閃】
https://i.imgur.com/Ge9rup9.jpg
薬売り「…………ご苦労様でした」
【月光の活】
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:13:54.86 ID:A1WvWOlK0
薬売り「さて……いかがでしたかな。此度の神隠しの、程度の程は」
薬売り「きっと、さぞ難儀された事でしょう……なにせ、どいつもこいつも腹に一物抱えた者ばかり」
薬売り「いくら問い詰めようと、誰も、何も……真など、寸でも見せやしない」
薬売り「いやはや、本当に骨が折れたと言う物です…………互いにね」
【互先】
薬売り「そうそう、互いにと言えば……お互い、”四季”に助けられましたな」
薬売り「いえね、あっしも……当初は貴方と同様に、”卯の刻”を刻限と定めていたのですが……」
薬売り「いやはや、肝心のあの兎共ときたら……抵抗・反発に次ぐ足掻きっぷりで」
薬売り「まさに、二兎を追う者なんとやらとは、よく言った物で」
【一間】
薬売り「空が白み始めた時は、本当にどうしようかと思いました……が、時期がよかった」
薬売り「季節の変わり目と言う僅かな隙間が、我らに僥倖を差し込んだ……刻限をほんの少しだけ、遅らせてくれた」
【五ノ五】
薬売り「仮に、月の追手とやらの来襲が、もう少しだけ早ければ……我らは互いに”詰んでいた”」
【死活】
薬売り「よいじゃありませんか……結果的に、全ては貴方の思うがままになったのだから」
薬売り「貴方は無事、あの朝日昇るまでに、この地に住まう五人全員を奪い攫う事ができた…………否」
薬売り「むしろあの五人の方が――――”晴れて合格となった”と、言うべきでしょう」
【欠け眼生き】
646 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:24:57.79 ID:A1WvWOlK0
薬売り「結局……ここには誰も、誰一人として、”いらぬ者などいなかった”と言う事ですな」
薬売り「まぁ、結果こそ一言で言い切れるものの……されどその過程、まさに筆舌に尽くしがたし」
【ナラビ】
薬売り「しかし貴方はそれでも、限り無き尽力と確固たる意志で持って、見事大功を成してみせた――――まさに撼天動地の極致」
薬売り「いやぁ実に、めでたしや、めでたしや……」
https://i.imgur.com/HnPURIm.jpg
薬売り「よって僭越ながら……細やかな”御祝い”の準備をさせていただきました」
薬売り「ささどうぞ、遠慮なさらずに、どうぞ…………お手元の”御皿”を、お取りください」
『パキ――――』。
薬売りが指し示したと同時に、皿は一人でにヒビ割れた。
元々欠けていたわけでも、実は「適当にその辺で拾った物だったから」なわけでもない。
https://i.imgur.com/ggjVuYx.jpg
『パリン――――』
そうこう言う間もなく、皿は破片となりてその場に崩れ落ちた。
つまりは、皿は当てられたのだ――――”怒り”と言う力に。
薬売り「おや……まぁ……」
「祝事に皿」。これは祝いの席における禁忌の一つである。
その所以は、この皿のような割れ物が、めでたき縁を「割る」「壊す」「砕く」と悪い縁起を担ぐ為だ。
近年では、この作法を知らぬ若輩者が実に多く見受けられる……とは言え、今時そんな古き慣習に拘る老輩もままいまい。
所詮はただのゲン担ぎ。何時廃れてもおかしくない、どこかの誰かの思い付き――――
薬売り「お気に召さなかった……ですかな?」
――――だが薬売りは違う。
無駄に博識なこの男が、この程度の作法を知らぬわけがない。
それにこの見るからに一物抱えた顔……完全に、わざとである。
よって、このような「誤った作法」を向ける意もまた、ただの一つしかなかった。
薬売り「折角、共通の理を目指した……”一時の友”だと、思うておりましたのに」
【見合い】
「――――これからお前を討つ」。
実に薬売りらしい、皮肉に満ちた”宣戦布告”であったのだ。
https://i.imgur.com/tslJSYX.jpg
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:35:39.27 ID:A1WvWOlK0
薬売り「そう急かなくとも……よろしいでしょうに」
薬売り「如何に夜空が白もうと……陽の光見えるまでは、まだ空は、日の出と呼ばれない」
【星下】
薬売り「それに……今の内に、堪能しておくべきだと思いますがね」
薬売り「せめて悔いなき様……貴方にとっての――――”最後の朝となるのですから”」
『ミシリ――――』周囲の空気が、軋むように張りつめていく。
森羅万象の全てが怯えるように退き、唯一残りしは無音の静。
身共とてそうだ。目に見えぬながらも、この菱々と感じ取れる凶兆は、まさに暗雲渦巻く颶風の如しである。
すなわち……一度吹きすさべば最後。
何人たりとも荒れ狂う風雨を食い止める事は叶わぬ。
為されるがままに、全てが過ぎ去りしその刻まで……ただひたすらに、耐え忍ぶ以外に術はなし。
薬売り「まぁ、それでもいらぬと言うならば……無理に勧めは、しませんがね」
そして仮に、そんな颶風の凶行を食い止める物が、どこぞに存在せんとするならば――――
やはりそれは、颶風に等しき”万有の凶”のみなのであろう。
【絶局】
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:42:52.63 ID:A1WvWOlK0
薬売り「いやぁ、実は……ずっとこの時を、今か今かと待ち侘びておりまして」
薬売り「いえね……貴方の事じゃあございません。それもあると言えばあるのですが……しかし」
薬売り「どうにもこうにも、抑え難きものです…………この”腹の虫”と言う奴は」
【サシキリ】
薬売り「夜通しずっと、食事を摂る暇など、ありはしませんでしたからね……」
薬売り「それに…………目の前であれ程”旨い旨い”と連呼されては、さらにその欲求は高まるばかりで」
そう言うと薬売りはそっと立ち上がり、一歩・一歩と足を進め始めた。
この張り詰めた空気と反するような緩やかな歩は、まるでただ一人颶風の外にいるかのようである。
しかしその比喩はあながち間違いでもない。
颶風には、本当に存在するのだ――――荒れ狂いし風雨にぽっかり空いた、”空白の目”が。
薬売り「折角、ご用意致しましたのに……いらぬと言うなら仕方がない」
薬売り「ならばお先に……失礼してしまいましょうかね」
吹きすさぶ嵐・乱れ降る豪雨・崩れ行く大地・溢るる河川。
人々にとっては大きなる厄災であり、しかし一方では、迎えるべき恩恵の側面もある。
この相反する二つの心情が同時に起こるが故に、人々は得てして心を擦り減らす。
しかしながら、そんな疲弊しきった心に、そっと「一時の休息」が訪れたなら……人々は一体何をするであろうか。
【ツケ】
そう――――癒すのだ。
今この空腹を満たさんとしている、薬売りのように。
薬売り「では…………”いただきます”」
https://i.imgur.com/aoDuC0K.jpg
そうして薬売りは、堂々と手を伸ばし、食ろうた――――【蓬莱の薬】と印された、壺の中身を。
https://i.imgur.com/TrFrViS.jpg
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:55:11.97 ID:A1WvWOlK0
薬売り「勿論――――”蓬莱の薬なんかじゃありませんよ”、これは」
薬売り「これはあっしが、自分の手で拵えた物……限られし時の中で、なんとか暇を見つけ完成させた物」
薬売り「言い換えれば……”目上の者に命令された”が故に、やむを得ず用意せざるを得なかった物」
(――――つか、ほんとはあんたがやんきゃいけない事なのよ? 新入りの癖に、てんで仕事しないじゃない)
薬売り「急ごしらえでしたので、いささか不安ではありました……が」
薬売り「ああも旨そうに食していただけたなら……いやはや、”末弟子冥利に尽きる”と言う物です」
(――――ちょ、ほんとうまい! ヤバイヤバイ、マジ止まんないって!)
『山菜・菜の花・木の実・茸・その他諸々、色々と。
あの僅かの間で、次々と穫れていく野の幸を目の当たりにすれば……「嗚呼、さすがは姉弟子様だ」と感嘆の念を禁じ得ぬと言う物。
だからこそ”鮮明に残った”のですよ。
あの次々と並んで行く食材の中で……一つだけやけに偏って集っている、あの無数の【芽】を目の当たりにすれば』
https://i.imgur.com/pIwMLAl.jpg
650 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 01:57:17.59 ID:A1WvWOlK0
薬売り「おかげさまで助かりました……ただ灰汁を抜くだけで、それなりの物には仕上がってくれますからね」
【テヌキ】
薬売り「ああ、ちなみに……棚の方の壺も、中身は同じですよ」
薬売り「自分の分だけと言うのもいかがなものと思いまして、こうして”貴方の分”も御用意させて頂いたのですが……」
【オキ】
薬売り「いらぬと言うなら仕方がない……ま、そのまま捨て置けば、『どこぞの御節介焼き』がつまみ食いでもするでしょう」
https://i.imgur.com/pw2Hirn.jpg
薬売り「そうです。この蓬莱の薬と印されし、壺の中身は――――」
『貴方様も、よぉくご存じの…………』
(!)
薬売り「――――”筍”に、御座いますよ」
https://i.imgur.com/LLnPIz5.jpg
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 02:07:49.58 ID:A1WvWOlK0
薬売り「湯に浸し、程よい硬さになるまで茹で続け、頃合いを見て取り出した後、皮を剥ぐ」
薬売り「この間おおよそ、四半刻程度でしょうか……本当はもっと、時間をかけた方がよいのですがね」
【ツケコシ】
薬売り「それでも……十二分に、香り漂っておりました」
『筍の持つ、あの風味豊かな香りが……
実に食欲そそる、あの旨味を含んだ香りが……
急ごしらえとは思えぬ、あの完成された香りが……』
薬売り「――――”藤原妹紅が居た場所”に漂っていた、あの香ばしい香りが」
https://i.imgur.com/gLeAwrC.jpg
薬売り「夜中にふと小腹が空く事など、ままある事……あの時の藤原妹紅も、やはり同じ物を食らおうとしていたのでしょう」
薬売り「しかしそこは炎術師と呼ばれる存在。姿焼きか、蒸し焼きか、あるいは包み焼きにでも挑みなさるつもりだったか……そこまでは存じませぬ」
【トビ】
薬売り「ただし…………”何がしたかったのか”はわかる」
【ハネ】
薬売り「一つだけ、あるのですよ……老若男女問わず、”食の旨味を限界以上に引き出す方法”が」
薬売り「誰であろうと関係なく……どんな食材にも左右されない……如何に腕の良い飯炊でも再現できぬ、そんな、画期的な方法がね」
(だってアイツ死なないじゃん。姫様と同じ不死身だし)
薬売り「あの一面に漂う程に満ちた香りが、何よりの証拠だ――――”あれは一人前ではなかった”」
https://i.imgur.com/99Frpkn.jpg
薬売り「――――それ故に”貴方に目を付けられる”事となった」
【トビコミ】
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 02:19:22.73 ID:A1WvWOlK0
【ヨセ】
薬売り「そう――――全ては”蓬莱山輝夜の為”であった」
【ヨセ】
薬売り「貴方が欲したのはただ一人――――”蓬莱山輝夜姫が御人・唯一人”」
【ヨセ】
薬売り「だからこそ求めた――――蓬莱山輝夜に連なる”全ての因果と縁を”」
https://i.imgur.com/lxxTglc.jpg
653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 02:23:42.80 ID:A1WvWOlK0
薬売り「八意永琳の”忠誠心”は言わずもがな……同じく藤原妹紅もまた、”共に永遠を宿した者”として欠かせぬ縁であった」
https://i.imgur.com/tBps0dl.jpg
薬売り「しかし貴方は、どうしても見抜けなかった…………あの、姫君と同じ屋根の下に住まう、【二羽の兎の理】が」
https://i.imgur.com/LwFQkGr.jpg
薬売り「玉兎は己が因果を偽り続け、妖兎は己の縁そのものを失っていた……」
薬売り「故に、一向に見えなかった……いくら瞳を増やし、眺めようと」
(――――ホント、どの口が言ってんだか……出まかせにしたって、よくぞそこまで言えたもんよね)
(――――ま、確かに。残念ながらてゐが「知」を得る事は、永遠にないんだけどさ)
薬売り「二羽の兎が、本当に――――”蓬莱山輝夜の御傍に相応しきかどうか”がわからなかった」
【ヨセ】
薬売り「だからこそ、共闘を申し出た……いや、応じざるを得なかった」
薬売り「託すしかなかった……誰とも知れぬ、何処からやってきたかもわからぬ、実に胡散臭い馬の骨に……」
【ヨセ】
薬売り「そして仮に……暴かれた兎の理が……万が一にも、”姫に仇成すモノ”であったなら」
【セキ】
薬売り「件の『月人の来襲』とやらに乗じて――――”本当に亡き者にするつもりだった”」
https://i.imgur.com/Grxbv1C.jpg
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 02:52:40.66 ID:A1WvWOlK0
薬売り「でもまぁ、そうはならなかったのは……それもまた、姫君の持つ因果と縁」
薬売り「誰が何と言うと、あの兎達もまた……巡り巡って、すでに”永遠の一部”となっていた、と言う事です」
【サシコミ】
薬売り「それに……あっしとて、最後まで推し量る事は叶いませんでした」
薬売り「よもや貴方が……あの二羽の兎の片割れと、明確な”上下関係”にあっただなんて、ね」
【メハズシ】
薬売り「そこが”最後の懸念”だったのですよ――――姫君を求めて動き出したはずの貴方が、”何故に肝心の姫君を後回しにしたのか”」
薬売り「貴方と同じです。こればっかりは、いくら探し回ろうと、どうにも……」
薬売り「”本人に教えてもらう”以外には……ねぇ?」
【ハザマ】
薬売り「知ってたんでしょ……? 最初から……あの兎こそが、此度の神隠しにおける最大の”壁”となる事を」
薬売り「だから真っ先に兎へ目を向けた――――”どこぞの馬の骨と揉めているあの機会”が、最初で最後の好機だと思った」
https://i.imgur.com/rRsY1i1.jpg
薬売り「でもまぁ、結果は案の定……嗚呼、どうかお気になさらずに」
薬売り「誰もわかりませんよ、あんなの……」
【ハメ手】
『――偶然千切れたシロツメクサが
偶然吹いた鋭い突風を浴び
偶然兎の体を貫く程の速度を得た結果
偶然貴方の目から逃れる事になった――』
薬売り「なんて……」
https://i.imgur.com/DhNjQEG.jpg
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 03:03:00.00 ID:A1WvWOlK0
薬売り「さらに言わば、あの時”怪我人”と言う大義名分を得た事で、あの兎だけが自由に動き回る事ができた……まさに、誰かの手引きを受けたかのように」
薬売り「そうです。通常ならほとほと起こり得ぬ、超常染みた稀の連鎖……しかしあの兎に限り、それは日常茶飯事だった」
薬売り「かのように、兎の起こす事象が、理から外れた稀ならば……理だけを求める貴方には、どう足掻いても叶わなかった」
【フセキ】
薬売り「だから今度は、同じ場所にいた馬の骨の方に目を向けた……自分一人では無理だと、悟ったから」
薬売り「兎と違い、自分と同じ理によってのみ動く馬の骨なら……言い様に扱えると、そう思った」
【キカシ】
薬売り「そして、要が済んだ後の馬の骨など……”後からどうにでもできる”と、そう踏んだ」
【カラミ】
薬売り「ただの一介の薬売り風情――――”恐るるに足らず”」
薬売り「貴方はそう……確信していた……!」
https://i.imgur.com/v8S8AtC.jpg
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 03:14:56.36 ID:A1WvWOlK0
薬売り「ならばもう……隠れる必要などないじゃないですか……」
薬売り「否、もはや隠れると呼ぶにすら値しない……そうでしょう?」
薬売り「貴方の全ては、すでに……”白日の下に晒されている”のですから」
https://i.imgur.com/fQmJqBJ.jpg
薬売り「そうです、貴方の真も、理も、全て……”貴方が追い求めた姫が教えてくれた”のです」
薬売り「この――――【スペルカード】と呼ばれる符によって」
【難題】龍の頸の玉-五色の弾丸-
【神宝】ブディストダイアモンド
【難題】火鼠の皮衣-焦れぬ心-
【神宝】ライフスプリングインフィニティ
【難題】蓬莱の弾の枝-虹色の弾幕-
657 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 03:20:10.53 ID:A1WvWOlK0
薬売り「結論から言うと…………姫君は最初から、貴方の事など”とっくにお見通し”だったんですよ」
薬売り「不思議ですか? いやぁ、何も不思議な事などございやせん……姫が姫たる由縁を紐解くだけで……」
【シボリ】
薬売り「その由縁は、姫君がまだ『かぐや姫』と呼ばれた時代にまで紐解けば…………」
薬売り「かぐや姫が、まだ――――”五人の貴公子と出会う前”にまで遡れば」
(世界の男 あてなるも卑しきも
いかで このかぐや姫を得てしかな 見てしかなと
音に聞きめでて惑ふ)
薬売り「かぐや姫は……幼少より、常に”人目に晒されながら”育ったそうです」
薬売り「それは姫の美貌を聞きつけた男共が……昼夜も問わず、こぞって【覗き見】していたからだとか……」
(そのあたりの垣にも 家の門にも 居る人だにたはやすく見るまじきものを
夜は安き寝も寝ず 闇の夜に出でても 穴をくじり 垣間見 惑ひ合へり)
薬売り「してその男共は、貴も賤も、老も若も関係なく、全てが等しく混ざり合っていた……と、これは誰もが一度は耳にする話でしょう」
薬売り「しかしここで一つの疑問が生じる――――”何故それがわかったのか”」
(さる時よりなむ 『よばひ』とは言ひける)
薬売り「答えは実に簡単だ……かぐや姫もまた、見ていたのですよ」
薬売り「自分に向けられた、連なる目線の一つ一つを、全て――――”今の貴方と同じように”」
【アテツケ】
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 03:30:13.91 ID:A1WvWOlK0
薬売り「故に貴方が来るのを見越した上で、あっさりとその身を委ねる事が出来た……」
薬売り「そして不意の出現だったにも関わらず……こうして、貴方にとっては”致命的な一手”を、こうも容易く指す事が出来た」
【コウ】
薬売り「覗き覗かれ烏兎怱怱。一方的に向けたと思われたその視線は、その実すでに対面の矢面に立たされていたと言う現実」
薬売り「交差する目線。順序する互瞻。しかし器は決して互角などではなく、そこには何人も覆せぬ”五位の壁”があった」
薬売り「そうなればもう……そこはもう、かぐやの独壇場でしかなくなる」
『――――お分かり、いただけますか?』
【天元】
薬売り「貴方は初めから…………”かぐやの掌で踊らされていた”に過ぎない」
https://i.imgur.com/EHmWLuI.jpg
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 03:44:16.05 ID:A1WvWOlK0
薬売り「相手が悪かった…………いや、”貴方が弱すぎた”のですよ」
薬売り「だって……そうでございやしょう? 時の帝ですら手に入れられなかった姫君を……どうして”貴方如き”が手に入れられましょう」
https://i.imgur.com/0DRmiQK.jpg
薬売り「此度の一件は、言うなれば、身の程を弁えぬ者が高貴なる者を求めたが故に起こった悲劇…………いや、これはもはや”必然”と言っても過言ではない」
薬売り「節々の合間合間から…………【ノゾキ】見する事しかできない貴方に…………」
薬売り「できる事など――――”何もありはしない”」
https://i.imgur.com/IyKKcTd.jpg
薬売り「そうでしょうが――――堪えきれない渇望を持ちながら、それでもただ見守る事しかできなかった、無力な貴方が!」
【目】
薬売り「白と黒の二色しか持ち合わせる事のできなかった、色無き無彩の妖が!」
【白黒】
薬売り「誰よりも傍にいたにも関わらず、誰にも認知される事のなかった、薄っぺらな影が!」
【陰陽】
薬売り「違うと言うならどうぞ…………好きなだけ、異を唱えればいい」
薬売り「直接、貴方自身の口から――――その思いを、”言葉に乗せて伝えればいい”」
【日月】
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 03:56:33.59 ID:A1WvWOlK0
薬売り「少なくとも…………かぐや姫は、そうしましたがね」
薬売り「残されし者に、自らの思いの丈を伝えるように、努めましたが…………」
『――いまはとて
天の羽衣 着る折ぞ
君をあはれと 思ひ出でける――』
https://i.imgur.com/7orOksT.jpg
薬売り「できませんか…………同じ事が…………」
https://i.imgur.com/fQmJqBJ.jpg
薬売り「誰よりも姫君を見守り続けた貴方が――――”愛した人と同じ事”ができませんか――――!」
https://i.imgur.com/gkg1XEB.jpg
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 04:21:36.17 ID:A1WvWOlK0
薬売り「蓬莱山輝夜が残した難題の真意――――それは貴方の【生みの親】!」
https://i.imgur.com/4AV7Hs8.jpg
薬売り「かぐや姫における讃岐造に当たる者――――今は昔となった【無血の縁故】!」
https://i.imgur.com/dQqIhv2.jpg
薬売り「互いの生涯に遥かなる時を結んだ因果――――貴方を浮世へと解き放せし【夢想の重鎮】!」
https://i.imgur.com/q2j12FO.jpg
薬売り「そして貴方が…………その親から承った形こそが…………」
https://i.imgur.com/gvfSnZL.jpg
薬売り「今は昔に描かれし【目玉の怪】…………」
https://i.imgur.com/tYXszTY.jpg
薬売り「捨てられた廃屋に憑りつきしモノノ怪――――」
https://i.imgur.com/nxzuD7H.jpg
薬売り「人呼んで――――【目目連】!」
https://i.imgur.com/tQJbImX.jpg
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 04:55:59.24 ID:A1WvWOlK0
薬売り「いや、今は…………」
【輝夜】
【永遠】
【ナレ】
薬売り「――――【迷いの竹林】とお呼びすれば…………よいのですかな?」
https://i.imgur.com/Cn0c688.mp4
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 04:56:57.72 ID:A1WvWOlK0
>>662
※軽量版
https://i.imgur.com/y59Sn3H.mp4
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 05:07:07.94 ID:A1WvWOlK0
『重』――――薬売りがその名を口にした瞬間、天変地異と見間違う程の大震動が巻き起こった。
揺れ動く大地が竹の一本一本をなぎ倒し、葉の一枚一枚を宙に漂わせ、ただでさえ乱れ切った永遠亭はさらに乱雑へと掻き乱されていく。
自然の業としか思えぬこの地動は、しかし森羅万象とはほとほと無縁。
大地の蠢きが如何なる音を奏でようと――――全ては自然と相反する、純粋な【怪異】の所業なのである。
薬売り「――――退魔の剣を抜くには条件がある」
薬売り「形・真・理の三つが揃わなければ剣は抜けん」
『豪』――――足を大きく掬われそうな激しき揺れの中、それでも薬売りは速やかに立ち上がる事が出来た。
一介の薬売り風情に天変地異を正す力などない。
ただしそれが――――モノノ怪の仕業であるならば。
本来あるはずのない事象だと、初めからわかっているならば。
薬売り「モノノ怪を成すのは――――人の因果と縁」
薬売り「真とは――――事の有り様」
薬売り「理とは――――心の有り様」
薬売りにとっては、無も同然であったのだ――――それが如何に、大きなる慟哭であろうとも。
https://i.imgur.com/fNitEuG.jpg
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 05:22:20.47 ID:A1WvWOlK0
薬売り「この地に舞い降りた永遠の姫君に、心奪われし竹林――――それが貴方の・【形】!」
https://i.imgur.com/ix2oiMk.jpg
薬売り「姫君に思い焦がれた末に、姫君の全てを渇望した――――それが貴方の・【真】!」
https://i.imgur.com/tFzfLrQ.jpg
薬売り「してその全ては――――手中に収めた姫君を――――永遠に我が物とせんが為!」
(月になど 二度と返してなるものかと――――そう誓いしが為)
薬売り「それが貴方の――――【理】!」
https://i.imgur.com/jci6Sn3.jpg
https://i.imgur.com/7gEnCJH.jpg
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 05:35:43.45 ID:A1WvWOlK0
大地の震動は留まる事を知らず、より激しく、より強く揺れを増していく。
その余りに激しき揺れが為に、ついには竹林は、竹林と呼べる場所ですらなくなった。
https://i.imgur.com/dRHA5jj.jpg
さながら、まるで大蛇の群れの如きである。
生い茂る全てに命が宿るように、”さっきまで竹だった植物”は、一斉に歪んだ孤を描き始めた。
真上に向けて伸び、しかし途中で踵を返すように曲がり・くねり・うねり尽くしたその果てに――――
ついにはその全てが、天に背く一点を目指すに至る。
薬売り「【形】【真】【理】の、三つによって――――」
歪んだ竹が目指す、天以外の終着点。
すなわち――――薬売りの元へ。
https://i.imgur.com/3XJQb5p.jpg
「剣を――――」
(――――――――……)
https://i.imgur.com/pmyYzCM.jpg
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 05:41:55.16 ID:A1WvWOlK0
そして、時を同じくして――――
退魔の剣が【トキハナツ】と、そう吠えた時
https://i.imgur.com/YdGV2zU.jpg
https://i.imgur.com/9gzJV1f.jpg
明暗分かつ【暁の大一番】が、たった今、幕を開いたのだ。
https://i.imgur.com/Lm1fMyS.jpg
【つづく】
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 05:44:20.11 ID:A1WvWOlK0
【お願い】
___
/ \
/ / ヽ_
//⌒ヽ ノ|)
// ̄\| _///フ <おねがいします休みをください
/ ヽ/ |廴/
| |) |/
レ ||||ノ ノ
ヽN/ノ L/
 ̄  ̄
またまたまたまたしても(ry
ほんとは今年中に終わらしたかったんですが、楽するために手を出した3Dツールでえらい目にあってしまいました
覚える事大杉で軽く引いてます。素人が手を出すもんじゃないと改めて思い知りました(感想
というわけで今年はここまで
次こそは今度こそ本当に終わらせるので堪忍してください(よいお年を)
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/24(月) 05:44:46.34 ID:A1WvWOlK0
【追記】
動画見れなかったら報告ください
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/24(月) 11:56:05.37 ID:GWmEe7HPo
乙です
671 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/25(火) 11:43:24.34 ID:ealnfeLRO
来てたーーーーーーーーー
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/26(水) 20:24:14.71 ID:p8iOFuc/o
なんか画風変わったな
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/13(日) 21:56:51.84 ID:OC00ucPPO
ハイパーさんの活躍期待
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/31(木) 17:22:46.89 ID:gQgfHOkQo
このモノノ怪めちゃくちゃいい奴じゃねえか
要は永夜組を守る為に出てきたんだろ?
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/17(日) 20:59:58.02 ID:tPrIlKXn0
てす
https://i.imgur.com/XJSYuWL.mp4
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/19(火) 21:16:26.71 ID:pdktMbTi0
【リンク切れ分挙げ直し+新規追加分】
>>1
https://i.imgur.com/gK8D4nP.mp4
>>10
https://i.imgur.com/emrm0q0.jpg
>>11
https://i.imgur.com/SzttCx9.jpg
>>12
https://i.imgur.com/VmONZ7L.jpg
>>13
https://i.imgur.com/GqvIjb3.jpg
>>22
https://i.imgur.com/9fCbvdo.jpg
>>26
https://i.imgur.com/EDaXhV6.jpg
>>27
https://i.imgur.com/KdI7zqW.jpg
>>28
https://i.imgur.com/lqBkrQL.jpg
>>30
https://i.imgur.com/zGyiQTh.jpg
https://i.imgur.com/zqvCSkZ.jpg
>>35
https://i.imgur.com/SgQrVFg.jpg
>>36
https://i.imgur.com/qKyci8i.jpg
>>37
https://i.imgur.com/x3zHF9e.jpg
677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/19(火) 21:18:44.69 ID:pdktMbTi0
【訂正】
>>20
×オレアドレナリン
〇オレアンドリン
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/21(木) 01:57:08.56 ID:aGYO/Ty10
>>42
https://i.imgur.com/lSJVcTf.mp4
>>45
https://i.imgur.com/B5Ugj9z.jpg
>>51
https://i.imgur.com/Rl1tEHB.jpg
>>53
https://i.imgur.com/YATnbb8.jpg
>>62
https://i.imgur.com/vUgq4mY.jpg
>>63
https://i.imgur.com/AKx28VP.jpg
>>65
https://i.imgur.com/wEe4Lzg.jpg
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/22(金) 03:19:31.87 ID:CnOcM+Hw0
>>75
https://i.imgur.com/zPkv9F4.jpg
>>78
https://i.imgur.com/GskTiEX.jpg
>>79
https://i.imgur.com/6h9GSZz.mp4
>>81
https://i.imgur.com/eG8S8Lt.jpg
>>82
https://i.imgur.com/ddFUXuZ.jpg
>>83
https://i.imgur.com/x0qPZ11.jpg
>>87
https://i.imgur.com/SpDNuYr.jpg
>>88
https://i.imgur.com/RpyaQiF.jpg
>>92
https://i.imgur.com/nRgSp1e.jpg
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/22(金) 16:32:00.25 ID:SbMQvOQ7O
改めてすげーな
この絵図
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/23(土) 01:13:06.05 ID:LLhL7bx70
>>93
https://i.imgur.com/R0zYv8p.jpg
>>96
https://i.imgur.com/irdFKEm.jpg
>>98
https://i.imgur.com/LsbauQa.mp4
>>99
https://i.imgur.com/DOYucjn.jpg
https://i.imgur.com/Iqc5QWI.jpg
https://i.imgur.com/sYbDs2A.jpg
https://i.imgur.com/TpoLKfl.jpg
>>102
https://i.imgur.com/oEuOXTg.jpg
>>103
https://i.imgur.com/qushCS3.jpg
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/02/25(月) 01:41:03.65 ID:PI/wWM+k0
>>109
https://i.imgur.com/dolt2NL.mp4
>>111
https://i.imgur.com/aVdua1f.jpg
>>113
https://i.imgur.com/JBXnJfA.jpg
>>118
https://i.imgur.com/JMdBTIM.jpg
>>122
https://i.imgur.com/rr5uGeW.jpg
https://i.imgur.com/qoo5T26.jpg
>>123
https://i.imgur.com/5YR7aHR.jpg
https://i.imgur.com/fHBecsO.jpg
>>124
https://i.imgur.com/F74T5up.jpg
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