永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」

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122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/01(土) 16:58:53.97 ID:WqlHno/No


うどんげ「あんたほんと、耳ついてる!? 危険な奴だっつったばかりだろーが!」

うどんげ「ほら……やっぱりあった! ここ見なさいよ!」

うどんげ「こーこ!」

薬売り(ん……?)


【痕】


うどんげ「竹が少し焦げてる……それにまだ、ほんのりと熱い」

うどんげ「ほんのついさっきまで、ここにいたんだわ……こんなの、どう考えても妹紅の仕業以外ありえない!」



 姫君に強い怨を持つ、強大な炎の不死者。
 肉親を侮辱され、不死を植え付けられ、にも拘らず未だ討ち取る事叶わぬその心中は、もはや身共では測り知れん。
 薬売りとてその念の強大さたるや、重々承知の上であろう。
 よもや自らも、怨念の炎に炙られ、あわや煤となりて闇夜に散らん……
 そんな結末も、薬売りには薄っすらと見えていたはずだ。



薬売り「いえ、その匂いじゃありやせん……むしろ、匂いに関してはあなたの方がわかるんじゃないですか……」

薬売り「この炙られた竹の焦げ臭さに混ざる……”香ばしい香り”は」


うどんげ「はぁ……? 香ばしい……?」




――――その話が、”真”であるならばな。 



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