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永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/01(土) 15:18:33.74 ID:WqlHno/No
うどんげ「あのね〜……言っとくけど、幻想郷ってほんッとうに、めッちゃくちゃ広いのよ?」
うどんげ「古今東西の妖怪が集う妖怪の山に、凶悪な吸血鬼の根城に、黒魔術の蔓延る暗黒の森に、後は……」
うどんげ「地底にはかつて地獄だった場所があると言われているし、聞く所によると、どこぞに冥界の入り口まで開いてるとかなんとか」
薬売り「冥界に地獄……ですか」
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1205174.png
うどんげ「そんないかにもな場所と比べたら、ここはま〜静かなもんよ。当然ね。ただ住んでるだけなんだから」
うどんげ「住み着きついでに病人救って、怪我人治して、薬出して、さ……」
うどんげ「ハッ、だったら猶更理由がないわね。攫われる所か、むしろ感謝されたいくらいよ」
今回もまさにその典型であろう。
此度の騒動、師が紫と言えば、弟子は紅と答える。
双方の言い分はどちらも根拠に足る物で、しかしその真偽はいまだ見えぬと来た。
薬売りも大層困り果てたであろうて。
師と弟子。紫と紅。人と兎。療と乱……真偽はどちらに傾くか。
それはやはり、薬売りが自らの眼で断ずる以外に無いのだ
薬売り「その藤原妹紅とやらに……会わせてもらえますかな」
うどんげ「……危険よ。命の保証はできないわ」
まぁ、唯一わかる事はだな。
紫も紅も、月桂に盾突かんとしている傾奇者なのだ。
荒唐無稽にして酔狂極まりないが、故に明快なのが不幸中の幸い。
してその心は……二色共、”決して近づいてはならぬ”色々。と言う事だな。
【至・竹林之最奥】
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