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召喚術師「安価で修業する」
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303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 20:45:01.83 ID:STJ1lLzPO
アルフ「(……これは……!)」
WPS「?」
魔導鎧2「〈! 高出力の魔法反応! 転移門のさらに上空から?〉」
魔導鎧1「〈バリア重ねろ! 3番は探知警戒〉」pray RIOT BARRIER
WPS「……マズい 出来るだけあれから離れた方がいい デカいのはゲート狙いだ!」ピョン ピョン
魔導鎧1〈備えろ 接敵したら噴射跳躍で囲むぞ――〉
WPS「違う こいつは攻撃だ……」pray teleport circle
ズガァァアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアアアッッッ
魔導鎧1「〈!!〉」BARRIER brake
魔導鎧2「〈隊ちょ――うわあああああッ!〉」KA-BOOOoooN
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ……
WPS「(……紫の雷……ブリキ野郎共は軒並み擱座 直撃の転移門は崩壊)」
WPS「(一発でひっくり返されたぞなんだ今のは あの二匹のじゃあない 援護? Jを鼻で笑えるような化物がもう一匹いる!)」escaped
WPS「(おk状況が変わったオレは戦略的退避を行う分身だろうが死にたくない 仕事はしたんだから文句言うなよサモナーに再生肉 バーイ)」コソッ
アルフ「奴らが沈んだ……よし 今なら」
アルフ「使い魔契約のリンクを頼りに フェイトをっ……!」Dimension Transport
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 20:51:27.23 ID:STJ1lLzPO
ズガァァアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアアアッッッ
伽耶子『……っぎぃいやあぁああああああああぁぁぁぁあああああ』
フェイト「!!」ハッ
伽耶子『……な に……誰だ…………まさか』クル
術師「」グチャ
伽耶子『……いや………… 手 足 首 胴体もバラバラ 解体したパーツも念入りに刺させた これで死なない人間なんていない……』バチバチバチバチバチバチバチバチ
伽耶子『お前 か……フェイト……』metamorphose
プレシア「フェイト……! 何をしたの……?』
フェイト「……」グッ
バルディッシュ《Power charge》
バルディッシュ《get set》
フェイト「…………うん バルディッシュ」
バルディッシュ《yes sir》
プレシア『……フェイト……?」
フェイト「あれは……母さんの魔法だ」
バルディッシュ《scythe form》ジャキン
プレシア「!』
フェイト「母さんは私を見捨てたりなんてしない 母さんは私を愛してくれているんだ」
フェイト「……私の仕事はジュエルシードの捜索と 確保 ……邪魔をするのなら」
フェイト「お前は 斬る」
伽耶子『(……そうか)』
伽耶子『(この子の世界は わたしのものよりも 深くて 狭いのか)』
バルディッシュ《SLASH》
伽耶子「ッァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」catch scythe
ジジジジジジジジジジジジジジジジジジ
フェイト「サイススラッシュを素手で取った……」グルン
俊雄「 ニャー オー 」ガシ
フェイト「(子供? 柄で)」ブンッ
ガッ
フェイト「!」
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 20:55:51.20 ID:STJ1lLzPO
佐伯剛雄「……痛ぇ……伽耶子……許さん……俊雄……俺の……」ガシ
小林俊介「何故……どうして……何で……俺が」ガシ
フェイト「この 放せっ……」
徳永和美「……あなた……母さん……あなた あなた あなた」ガシ
小林真奈美「何で 誰 どうして やめて」ガシ
フェイト「はぁッ!」slash
ズバッ ザシュッ
フェイト「……まだ!」
中田真理子「 」ァァアアアァ
仁科理佳「 」オオォォォ
フェイト「しつこいっ……」
ズシュ
フェイト「ジュエルシードを渡せッ!」
伽耶子「ォ゛ァ゛ァ゛ァ゛ォ゛」hair choke
フェイト「(髪の毛のバインド! 家の狭さと 壁の何処からでも出せる性質と合わさって確かに避け辛い 対処法は――)」Blitz Action
伽耶子「!」シュルルルルルルルルルルルルルルル
フェイト「(超速で肉薄 斬撃を見越させ ゼロ距離ランサーで回避ごと潰す!)」ゴォッ
summon WALL
フェイト「っ 壁ッ?」brake
術師「今だ カヤコ」
フェイト「死んだ筈じゃっ――」
シュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
transport
アルフ「させるか!」Photon Lancer
バシュバシュバシュバシュ
フェイト「アルフ!」
アルフ「遅れてごめんフェイト あの人に助けられたよ」グッ
フェイト「うん……」ジャキッ
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 20:59:32.04 ID:STJ1lLzPO
伽耶子『憎い 憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い お前達全員を殺す 殺してやるッ!!』髪髪髪髪髪髪髪髪髪髪
術師「吠えるのは一匹でも仕留めてからにしろこの陰湿メンヘラストーキングオナニスト」pray agreement bind(召喚獣契約拘束)
伽耶子『ッッぎぃィいィィイいいいいいッ!!!!』ギギギギギギギギギギギギギギギギ
フェイト「いい加減 消えてッ!」Thunder Smasher
術師「お前の仕事はあれの相手だ」summon WIRE MESH FENCE
伽耶子『髪を 金網に……』
バヂバヂバヂバチバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ
伽耶子「ギ ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛」
術師「ははははは アースだ! あッははははははは」sending magicpower
フェイト「……死体が無い……じゃあ本当に生き返ったんだ……」
アルフ「生き返っただって?」
術師「まるで私が化物のようじゃないか そもそも死んじゃいない、腸まで丹念に微塵切りにしてくれて悪いが まあ死にかけではあった」gggggggggggggggggggg
術師「さっきの雷に救われたのはお前達だけじゃなかったのさ」aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
フェイト「……」
術師「気になるか? いいよ 余裕あればだけど」ttttttttttttttttttttttttttttttttt
伽耶子「サァァァアァアァァモォォォォオオオオォオォオナァアァアァァアアアァァァアアアァ」
アルフ「邪っ魔ぁッッ!」ガッシャァァアアアァッ
術師「ああごめん じゃ短くしよう あの次元跳躍魔法を魔力に変換しました ごちそうさまです 終わり」eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
フェイト「母さんのサンダーレイジを? そんなこと……」Photon Lancer full auto fire
アルフ「ふッ!」Chain Bind
伽耶子『殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる!!』Bind brake
アルフ「ちィ 家が狭っ苦しい! リフォームしてあげるよッ!!」crash wall
伽耶子『この薄汚い獣めぇェええええエッッ!!!』hhhhhhhaaaaaaiiiiiiirrrrrrrr
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:09:09.31 ID:STJ1lLzPO
フェイト「空間が取れた!」
バルディッシュ《Arc Saber》バシュアッ
術師「バリアを切り裂く鎌の刃か 魔法防御では食い破られる」aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
summon GOLEM's
ゴーレム「……」ズズゥン
ドズン ズン ドスン……
アルフ「(硬そうなのを何匹も しかも一匹一匹が重い 床がッ……)」グラッ
術師「リフォームってのはこうやんだよッ!」ccccccccccccccccccc
ゴーレム「!!!」CRAAAAAAAAAAAAACK
ビシビシビシビキビキベキベキベキベキベキベキ
ゴシャァァアアアアアアアアアアアアアアアアアァァアアッッッ
ゴーレム「……」protect master
術師「そうだいい子だ 歯は欠けたが今のところランダム召喚出じゃお前が一番使いやすい くれた奴に感謝だ」tttttttttttttttttttttttttttttttttt
伽耶子『許さない……わたしはお前を許さないぞサモナー わたしの家をよくもッ……ッッ』ズォォォオオオオォオオオ
術師「無駄だ 傷は深く魔力は潤い準備も整った サプライズでそれが前倒しされた今――」
術師「死神と狂犬と私からすれば 召喚されたお前はただの独り善がりで昼下がりな吐息が薔薇にならん醜女でしかない」iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
伽耶子『……くく くくくく』
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:10:30.70 ID:STJ1lLzPO
アルフ「おらァッ!!」Photon Lancer Multishot
ゴーレム「……」guard
アルフ「雁首揃えてどうした、来い! かかってきな!」
ゴーレム「……」get set
アルフ「時間稼ぎってわけかい フン 丁度いい」ニヤリ
術師「何が可笑しい? カヤコ 当ててやろうか? なあ 何で私がお前の名前を知ってると思う? 自己紹介はァ゛ァ゛ァ゛だけ」vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
術師「そうだ 読んだぜ 素晴らしい挿し絵と最高の写真も合わせて傑作娯楽小説だった 結末も含めて くくっ」
術師「くくくく コバヤシくん可哀想にね くくく 部屋汚されて くくくく」pgr
伽耶子『お ま え え え え え え ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ……っ!!!』
術師「お前のような惨めな女はひっそりと生きてひっそりと死んでいれば良かったんだ ただ男選びがクソだったのと、致命的なのは――――」
術師「下着がコットンだけってのがいただけなかった 一組くらいはなぁ エロいのをさぁ 持っとくべきだろ」
アルフ「(サイテー あいつ)」knuckle knuckle knuckle
術師「あんたそれでも女か ……ちょっと下がうるさくなってきたな ……ところで……」eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:12:31.80 ID:STJ1lLzPO
アルフ「よし……フェイトっ!」
フェイト「――アルカス・クルタス・エイギアス」
フェイト「疾風なりし天神 今導きのもと撃ちかかれ……」
フェイト「バルエル・ザルエル・ブラウゼル――」
バルディッシュ《Photon Lancer》
バルディッシュ《Phalanx Shift》
フェイト「撃ち砕けッ――」
術師「ハーフィを渡すと思うか?」sending complete
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:14:18.34 ID:STJ1lLzPO
gggggg G gggggggggg
aaaaaa A aaaaaaaaaaa
tttttt T tttttttttttttttttt
eeeeee E eeeeeeeeeeee
aaaaaaa A aaaaaaaaaaaaa
ccccccc C ccccccccccccc
ttttttt T tttttttttttttt
iiiiiii I iiiiiiiiiiiiiiiii
vvvvvvv V vvvvvvvvvvvvvv
eeeeeee E eeeeeeeeeee
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:21:19.64 ID:STJ1lLzPO
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WPS?u?c?c???????o???o??????????????????v?????????????????v
WPS?u?j??????????? ??????W?J????????????c?c??????????@???v
?Z????2?u???? ?????????T?m?v???r????????I?vbeep beep beep
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???????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????gggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggg
312 :
ええええ 文字化けなんか初めて見た
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:24:28.57 ID:STJ1lLzPO
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313 :
……
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:27:51.15 ID:STJ1lLzPO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
WPS「……崩壊して空中でバラバラになったものとばかり思ってたが違ったのか」
WPS「破片は浮いている あれは展開した状態なのか……どういう魔法だ」
鎧操者2「隊長 生きてる分の探知計器が荒ぶってます!」beep beep beep
鎧操者1「魔導鎧が凄まじい反応を拾ってるが 逃げなくていいのか」
WPS「狙いはここじゃない 近いが別の次元だ、大丈夫の筈だ」
鎧操者1「ならいいが 大した信頼関係だな」
鎧操者3「ありがとねスライム君 アーマーから引っ張り出してくれたり」
WPS「そうだな 太股をくれ」
flying knee
WPS「ひざじゃない」ゴボッ
鎧操者2「呑気してる場合じゃないですよ! 一際反応がッ……!」
warp out
フェイト「ファイヤァァアアーーーーッッ!!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:30:19.13 ID:STJ1lLzPO
WPS「フェイト 呼び寄せたか」
術師「そうだ 側にお付きも呼んでる」ride GOLEM
泥棒「………………」ドサッ
WPS「わっ」
鎧操者1「……Mr.サモナー あれは一体」
術師「特定の魔力の持ち主をロックオンし 他の次元へ放り投げる とにかく遠くの次元へと」
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ…………
フェイト「……き 効いていない……?」ハァ ハァ
アルフ「展開したゲートから……なんだアレ デカい腕……っ!?」Photon Lancer
グォォォオオオォォォオオオオオォオオォオォオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォオオオオォオォオオ…………
フェイト「くッ……!!」
ガ シ
鎧操者3「握って……手が 閉じた」
術師「かつて帝国で魔法使い用の極刑として使われていたものが原型だ 大陸乱世に帝国王朝を築き上げ――」
術師「泰平の世には邪魔になり その中でも聞き分けの無い英雄達を骨休めさせるために作られた流刑魔法……」
WPS「握り潰すんじゃないのか」
術師「いやこれで終わりだ 手が閉じた瞬間にもうあの二人は跳ばされた」
スゥゥゥゥゥゥ……
鎧操者1「消えた……」
術師「またのお越しを……っ……」フラ
鎧操者1「しっかりしろ」グイ
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:33:23.60 ID:STJ1lLzPO
術師「……はぁ、はぁ……機動隊の魔導鎧パイロットか……機体は大破……参ったな……」ゼェ ハァ ゼェ
WPS「今なら喰える!!」
鎧操者3「!?」
さくっ
WPS「」sting core
鎧操者2「……」
鎧操者3「」
術師「コントはいい どこだ……」つ出刃包丁
WPS「まあ送ってるの全部分身だし構わないんだがぽんぽん殺さんでくれよ 勿体無いじゃないか」ヒョコ ムシャモグ
鎧操者3「自分を食べてる……」
術師「Jかブラウンを呼べ……ドリアードでも悪かないがハーフィは駄目だ 奴とは口を効くな……」ハァー ハァー ハァー ハァー
WPS「用件は」
術師「一種の魔力失調 市販の安アンプルじゃ私には効かない」
術師「ステーキを安全にまだ食いたければ 急げ……奴をなんとかした後で」ゼェ ヒュゥ
WPS「?? !! あいつはどうした」
術師「今 拘束を振り払われた……」ハァー ハァー
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
伽耶子「………………ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」ニタァ…
鎧操者1「!」RDY armor magnum
術師「手傷は与えている……後は 機動隊でなんとかなると 思ったんだがな……」ゼェ ゼェ
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:57:16.26 ID:STJ1lLzPO
WPS「装甲車とライフルマンは二分で犬肉に全滅させられた しかし随分消耗が激しい」tentacle setup
術師「爺を運べゴーレム 私は……」フラ
鎧操者1「2番3番殿を努めろ、あれを近付けるな 肩を貸す 走れるか」ドッゴォーン
WPS「うぉっ」ビリビリ
鎧操者2「了解」ドォーン ドゴォン
鎧操者3「はい!」ドゴン ドゴン ドゴン
術師「…………徹甲拳銃 鼓膜が破れそうだ……」クラ
伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」シュンッ
鎧操者2「消えた」キョロ
術師「流石に 落ち着いてるな じゃ微力ながら……」summon CHAIN
伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ッ――」シュバ
ジャラララララララララララララ
伽耶子「 ァ゛ ァ゛」bind
WPS「よし 無駄撃ちせずに済むな」acidgun form
BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛
ドゴンドゴンドゴンドゴンドゴンドゴン
鎧操者1「行くぞ ……あの紫の雷を人力で門の魔力に変換したのか?」
術師「……ああ……」
鎧操者1「廃人になってないのが不思議だよ スキャンダラスなだけではないんだな……」
術師「……喋らなくても気絶したりしない……気使わなくていいぞ……」
鎧操者1「運ぶだけならその方がやり易い」
術師「……よし ここでいい」ザッ
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 21:57:43.06 ID:STJ1lLzPO
鎧操者1「何? 何をしてる まだ魔法を使うつもりなのか」
術師「……ドアの鍵を開ける…………招き入れる」draw circle
術師「恐らく……あの宝石……ジュエルシードが来てから なんだと思うが……この世界に来たがっている奴がいる……」ガリ
術師「カヤコが大分掻き乱したせいで 平時より次元が安定していない 繋ぐのに苦労しているようだ……」ガリ ガリ
鎧操者1「そいつの次元跳躍を手引きすると? 味方の保証はないのでは?」
術師「呼び水を掴ませて 来る分はそいつに負担させる ……これは召喚陣だ……」ガリ
術師「ダメならすぐに追い返すか殺す…… なんにせよ 弱らせて物理的に殺害できる今でなければ」ガリガリ
術師「Mrs.コットンランジェリーは いずれ ジュエルシードと魂由来の魔力からなる実体を振り切って……」ガリ
術師「呪いの怨念 "呪怨"とでも呼べる状態に戻る それが奴の本来の姿」ガリ ガリ
鎧操者1「呪怨……」
術師「意志を持った怪奇現象 それが佐伯伽耶子だ そうなったらもう手に負えない この世界は玩具箱になる」
術師「させねーよ 奴のじゃあない……」summon visitor
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 22:03:39.34 ID:STJ1lLzPO
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
術師「(……ちっ また大物か……? 頼むぞ)」
伽耶子「……!」バッ
WPS「いかん サモナー! まだ食べたいッ!!」
術師「普通に行ったぞと言えんのか鳥の糞が……」
術師「来いッ!」バチッ
外套の少年「……転移できた ここは……?」
鎧操者1「子供 この少年がそうなのか教授?」
術師「…………ああ……」フラァ
ドサッ
鎧操者1「く、限界か 君っ――――」ガシィッ
俊雄「 マー 」stretch neck
グイィィィイイイイィイイイイィイィイィィィィ
ブ ヂ ン
鎧操者1「」ドサ
伽耶子『死ね サモナー!』ヌッ
赤い石《"背後です"》
外套の少年「!」Circle Protection
guard
伽耶子『ッ……』バヂヂヂヂヂヂヂヂヂ
外套の少年「漸くこの世界に渡れた理屈は分からない でも来た理由はハッキリしてる……」
外套の少年「散らばったロストロギア ジュエルシードの回収 それが僕の責任だっ……!」chain bind
俊雄「 ! 」ジャラララララ
外套の少年「捕まえた けどこっちじゃない!」グイッ
俊雄「 」ドシャァアアッ
伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」evade and hairbind
外套の少年「人間の暴走体? 素早いッ……」Round Shield
WPS「飼い主か? 晩飯か?」
術師「…………茶番はいいと 言ったはずだぞ……」
鎧操者3「隊長? 隊長! そんなっ……」
鎧操者2「あの少年を呼んだんですか? 勝てると?」
術師「……チラチラ出てくる魔方陣が見えるか? さっきの二人組のと酷く似てる 恐らくは同じ魔法の行使体系だ……」
術師「一瞬意識が飛んだが ジュエルシードのことを知っている様子も見えた……」
WPS「つまりまた簒奪目当てを引いたのか いいぞ 子供だ あの足がいい とてもいい」ジュルリ
術師「よせ ……優先はカヤコの再封印 ないし撃破だ 援護しろ いいな……」
WPS「仕方がない……」ピョン
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 22:08:12.37 ID:STJ1lLzPO
外套の少年「喰らえッ!」Shoot Bullet
伽耶子「ァ゛ァ゛ ァ゛ァ゛ァ゛」ヒュンッ
外套の少年「(あいつが早いんじゃない、僕のが遅いんだ 魔力素が濃すぎて上手く制御できてないッ……)」
WPS「おい少年 よく来てくれたな 飼い主共々歓迎する」acid bullet
外套の少年「君はっ? 使い魔か、さっきの人の?」
WPS「あれはだらしのないことに奴とその他大勢との連戦で消耗してる 挨拶はオレが代わりに ぐぐぐぐ 初めまして」
WPS「単刀直入に聞くぞ あれを封印できるか?」
外套の少年「……その為にここに来たんだ」
WPS「頼もしい じゃあさっさとやろう」
伽耶子『何人来ようが同じだ 全員苦しめて殺す 殺し尽くしてやる』
WPS「ならば貴様の穴という穴を触手で埋めてやる」tentacle whip
伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ッ」hair stinger
外套の少年「危ないっ!」Circle Protection
ガギン
WPS「おっと 気にしなくていいのに」シュバババババババババババ
外套の少年「よし 今だッ……!」Chain Bind
ジャラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ
ニュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
伽耶子「 ッ 」dabble bind
外套の少年「回避方向が限定されたおかげで動きを読めた……行くぞ!」
外套の少年「広がれ 戒めの鎖!」 more chain
WPS「(っ? 引っ込めた方がいいな)」ニュルル
外套の少年「捕らえて堅めろ 封邪の檻!」chain chain chain chain
ギュルルルルルルルルルルルルルルル
伽耶子『鎖がッ……』
外套の少年「――アレスター チェーンっ!!」 グイィッ
KA-BOOOOOOOOOooooooon
WPS「引っ張って爆発 美味そうな顔と脚してえげつないやり方だ」
伽耶子「……ァ゛ッ……」ボロッ
外套の少年「行けるか……」
赤い石《yes, my master》
伽耶子『こ のっ……』hairhairhairhair
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 22:13:19.92 ID:STJ1lLzPO
外套の少年「(接近!)」Protection Smash
伽耶子『盾ェえ が 邪魔だぁああぁああああああああぁあッッッ……!』ギリィッ
赤い石《Preparing to seal》
外套の少年「妙なる輝き 光となれ! 赦されざる者を 封印の輪に――」
外套の少年「ジュエルシード 封印!」
カッッッッッ
伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ォ゛ォ゛オ゛ オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
伽耶子『力 が ……ッ わたしの力ッッ……っッ!!』
WPS「あれが封印……ジュエルシードと そこから涌いた魔力だけ抜き取っているのか」
術師「…………カヤコは殆どガス欠だった 外付けの魔導炉を?げば 後は出涸らし……」pray repatriat
術師「さあ 帰る時間だ……」バチッ
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
伽耶子「ァ゛ァ゛……グ……オ゛ォ゛オ゛ッッ……」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
外套の少年「暴走元の人が、消えて……」
赤い石《sealing》
術師「…………」ゼェ ハァ
外套の少年「……あなたですね、僕の転送を手助けしてくれたのは……ありがとうございました」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/12(月) 22:14:43.79 ID:STJ1lLzPO
外套の少年「(接近!)」Protection Smash
伽耶子『盾ェえ が 邪魔だぁああぁああああああああぁあッッッ……!』ギリィッ
赤い石《Preparing to seal》
外套の少年「妙なる輝き 光となれ! 赦されざる者を 封印の輪に――」
外套の少年「ジュエルシード 封印!」
カッッッッッ
伽耶子「ァ゛ァ゛ァ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ォ゛ォ゛オ゛ オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
伽耶子『力 が ……ッ わたしの力ッッ……っッ!!』
WPS「あれが封印……ジュエルシードと そこから涌いた魔力だけ抜き取っているのか」
術師「…………カヤコは殆どガス欠だった 外付けの魔導炉をもげば 後は出涸らし……」pray repatriat
術師「さあ 帰る時間だ……」バチッ
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
伽耶子「ァ゛ァ゛……グ……オ゛ォ゛オ゛ッッ……」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
外套の少年「暴走元の人が、消えて……」
赤い石《sealing》
術師「…………」ゼェ ハァ
外套の少年「……あなたですね、僕の転送を手助けしてくれたのは……ありがとうございました」
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/12/13(火) 07:15:05.87 ID:b0o3Ftar0
乙乙!!
苦境に次ぐ苦境と逆転。激しかった戦闘もようやく収束を迎えたか。チートなサモナーも今回は危なげに見えたな
にしても、伽耶フェイは執念が足り過ぎてて困る
そんで、魔導鎧の人達なんて言う、これまた魅力的な方々も出てきたし
ただ、隊長さんの事は……残念でした
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2016/12/13(火) 18:30:26.87 ID:Clb1+G8u0
お疲れ様、完結おめでとうございます
伽耶子とフェイトとの戦いをもっと濃く書いてほしかったです、主人公が召喚術師だからそっちの方出番取られるの仕方ないのですが
個人的にはもっとフェイトと伽耶子の直接対決もっと出して欲しかった、
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/14(水) 17:46:37.59 ID:HZ3u7bTJ0
まだなのは組の帰還とか、泥棒のジイサンと孫娘の治療とか、ハーフィーどうなったん?とか残ってるけどね。どうまとまるのか楽しみ
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/15(木) 08:28:31.88 ID:UI3supr20
おっと、孫娘じゃなくて娘だったか。ジイサンがフェイトで連想してたからか混ざったかな?
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 06:48:33.42 ID:YN+gXCbW0
ところで1に質問、本編では召喚術師が伽倻子とフェイト何とかする形で決着が付きましたが
あのまま伽倻子とフェイト戦っていたら二人の内どちらが勝ってましたか、1の勝手な想像で良いので教えてください
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/31(土) 23:53:26.55 ID:kQaqesC80
良いお年を!
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/01(日) 06:19:05.11 ID:jANNYk5X0
あけおめ〜
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/11(水) 23:54:23.64 ID:/qkhNlXwO
330 :
やったぁしょうがつやすみがとれたぁあけましておめでとう
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:10:24.43 ID:OPqu/friO
外套の少年「そして本当に申し訳ありませんでした 僕らの不手際のせいで、多くの被害が……」
術師「……気にしなくていいよ ……取り付いた奴が そう 例えば木とか 猫とか 初々しいカップルとかならもっと簡単に行った……」
術師「こういう類いのは扱う者次第だ…… カヤコの奴は最悪……」
術師「君はそこまでには見えない、見た目は…… 君が元々の持ち主?」
外套の少年「僕の一族が発掘した物です 僕がその現場の責任者でした」
外套の少年「移送中の事故で他の次元へ散ってしまって……」
術師「なら これで帰れるな……」
外套の少年「いいえ、ジュエルシードはこれ一つだけじゃないんですよ。ようやく一つ目で……」ハハ…
術師「(…………)」
術師「頑張ってくれ」
外套の少年「はい。本当に、ありがとうございました」
術師「……ちょっと聞いてもいいかな」
外套の少年「なんですか?」
術師「それはなんだ?」
外套の少年「?」
赤い石《"私のことですか"》
術師「意思がある 魔法行使の補助をさせているようだが」
外套の少年「ああ これは……このタイプはインテリジェントデバイスと言います 名前は――」
赤い石《初めまして "レイジングハート"です》
術師「……デバイス……」
外套の少年「使い方は仰る通りです。発動の補助としてとても重宝しますよ、ここみたいに魔力素の濃すぎる世界では 特に……」
術師「……それじゃ 君らの魔法体系ではあれで本調子じゃないってのか? ……ふざけてるな……」
外套の少年「(君ら?)」
術師「今幾つだ、十代も半ばまで行けば我々など足元にも及ばなくなるだろう」
術師「まったくゾっとしない 次があるなら穏便に関わりたいね……」
外套の少年「あはは、そんな……。じゃあ 僕はそろそろ」
術師「……ああ 気を付けて」
バリバリバリバリバリバリバリバリ
331 :
どちらが強いと思うかという件については書いた通りです
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:12:57.34 ID:OPqu/friO
WPS「サモナー?」
術師「無理だ 敵わないとは言わんが、少なくともこの体たらくでは奪えない……」
WPS「なるほど」ヌロロロロロロ
術師「シッ」thrust knife
WPS「腕からか」グァッ
術師「……暴食馬鹿め」
ドッゴォーン
WPS「ゴ っぼ」ブヂュッ
鎧操者2「……普通 こんな頻繁に召喚獣が反逆することは逆に有り得ないのでは」shootdown
術師「うちは自由意思を尊重してる 私への害意を直接表すまでは……」
鎧操者2「傀儡には」
術師「しない…… つまらん」
鎧操者2「そういうものですか」
術師「彼は いや彼らはか どうだ」
鎧操者2「いいえ」
鎧操者1「」
鎧操者3「……」
術師「……そんなに強かったのか?」
鎧操者2「直接展開した隊員は装甲車ごと全滅 我々も三機一組の二班でこの有り様です 一人相手にです……」
鎧操者2「避難誘導協力に感謝します」
術師「帝都警察上層部の判断力と 毎度ながら魔法大学の傍若無人っぷりがつつき回されるだろうな……何も無ければ そう 圧力とか」
術師「こっちは久方ぶりに総長が出張るかも知れない お互い少々忙しくなりそうだ」
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:15:56.21 ID:OPqu/friO
鎧操者2「……」
術師「フラつくんで私は座るが あんたは? 痔持ちならゴーレムはお勧めしない」スト
鎧操者2「ゴーレムといえば」チラ
泥棒「……………………」ボー
術師「爺か 大丈夫だ傷は塞いである ちょっと左腕が無いだけさ……」
術師「同情もいらない…… 今回の騒動の恐らく元凶だ」
鎧操者2「……何ですって?」
ファンファンファンファン……
鎧操者2「!」
術師「……一先ずの状況説明は頼んだ ……」ガク
鎧操者2「サモナー? 教授?」
術師「……私は 寝る」
キッ バタン
刑事「酷ぇなこりゃ……おい生きてんのか」
術師「………………」グテー
鎧操者2「眠ると言って 魔力欠乏が酷い、早急にアンプルの投与を」
刑事「状況を話したら念のためってついて来たんだが 功を奏したな」ガチャ
茶「サモナー! やっぱりまたはしゃぎ過ぎたのね、その内本当に死んじゃうわよ!!」ガサゴソ
茶「せっかくハーフィとか呼んだんだからもっと平和に過ごしたら? アウトドアなんてあなたらしくないわ!」ブスブスブスブスブスブスブスブスブスブス
術師「………………本っ当にうるせー声だな……」ガンガン
茶「あ起きちゃった まだ色々持ってきてたのに」
術師「一瞬でかぶれが出来てんだけど何 なにこれ」
術師「まさか注射痕かおい 腕だけ水疱瘡じゃねーか」ボツボツ
茶「! もしかしてまだフラついてる? 予後悪い? 大丈夫大丈夫いいのあるわよ!!!」ガサガサゴソゴソ
術師「はいはい後でな助けてくれてありがとう 先に仕事を片付けないと……」スッ
release GOLEM
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:17:22.62 ID:OPqu/friO
刑事「腕 出せ」
泥棒「………………あ……」
刑事「爺さんすっかり元気だ あんたのおかげだぜ教授殿」
術師「ブラウン 先にあっちを」
茶「歳いってるし 持ってきたのあなた用だから……魔法使いじゃないんでしょう?」
術師「魂が欠けてる」
茶「あらっ! まぁ! そうなの? そう! フフ 気付け薬が必要ね フフフ ちょっとキツめのやつ フフフフ」
術師「倫理が欠けてる」
刑事「そうだね」
刑事「なんでもいい とにかくすぐに余計な報告の要らん状態にまで出来るんだろ」
茶「マッドブラウンの名に懸けて!!」
刑事「すげー不安だ」カチャ
ガチャリ
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:18:45.08 ID:OPqu/friO
◆
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:19:32.62 ID:OPqu/friO
某次元
フェイト「……」
プレシア「おはようフェイト 早く支度なさい……」
フェイト「……? 母、さん……?」
プレシア「よく眠っていたようだけど "昨日"話したことは覚えているかしら?」
フェイト「…………昨日…… は、…… はい 覚えています」
フェイト「ジュエルシードの……探索」
プレシア「アルフが待っているわ 急ぎなさいね」
フェイト「はい 母さん……」
アルフ「……どういうつもりだ」
プレシア「……」
アルフ「答えな……なんで今回の分、フェイトの記憶を忘れさせたんだよ」
アルフ「失敗する度に添削してくつもりなのかい?」
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:20:50.12 ID:OPqu/friO
プレシア「……」
アルフ「……使い魔に話す義理はないって? フン ああそうかよ」
アルフ「研究に向けてる一欠片だけでも 娘に愛情をやれないのか!」
プレシア「 」ギロ
Photon Bullet
アルフ「っ!!」ビスッ
プレシア「……フェイトは使い魔の作り方が下手ね……」
プレシア「忠犬と狂犬の区別がつかないようじゃ やっぱり出来損ないだわ……お前共々 アルフ」
アルフ「何だとッ……!」
プレシア「次は当てる 頬なんて言わず お望み通り腹を撃ち抜いてあげるわ」
プレシア「さぁ まだ私の時間を無駄にするつもりなの? お前と違ってあれは私の言うことをよく聞くのよ」
プレシア「"使い魔が研究の邪魔をする"と言ったらどうするかしらね……」
アルフ「フェイトはっ――」
プレシア「フェイトは?」
プレシア「お前を庇う? でしょうね 庇って……それから?」
プレシア「知ってるでしょう フェイトはイイ子よ……」
アルフ「……っ……」キッ
プレシア「早く行きなさい まだあれと一緒に居たければ、だけど」
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:22:08.20 ID:OPqu/friO
プレシア「(……何故消したか ですって?)」
フェイト『……ごめんなさい、母さん……ごめんなさい……』
フェイト『次は もっと…… 上手くやります……から』
プレシア『……』chain release
ドサッ
フェイト『…………母さん……』
プレシア『何』
フェイト『私には……姉妹……が いるんですか……?』
プレシア『……………………何を言っているの?』
フェイト『名前を 聞いたんです……』
プレシア『いないわ』
フェイト『母さん 笑ってた かわいい猫とっ……』
プレシア『黙りなさい』
フェイト『アリシア……って……』
プレシア『黙れ』
フェイト『その子は アリシアは 今どこに――』
プレシア『…………』
プレシア『悪い子ね フェイト』
プレシア「……娘への愛情?」
プレシア「勿論あるわ 当たり前でしょう」
プレシア「それだけよ」
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:23:05.41 ID:OPqu/friO
「………………」
「…………』
『…………』
『……』
『 』
『 』
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:23:55.09 ID:OPqu/friO
「……あなたに 言いたいことがあって来ました」
「私は アリシア・テスタロッサじゃありません」
「あなたが造った ただの人形なのかも知れません」
「だけど 私は フェイト・テスタロッサは あなたに生み出してもらった……育ててもらった……」
「……あなたの娘です」
「ふふ……ふふふふ」
「あはは」
「ぁっははははは」
「だから何? 今さらあなたを娘と思えというの?」
「…………あなたが それを望むなら」
「……それを望むのなら 世界中の誰からも どんな出来事からも あなたを守る」
「私があなたの娘だからじゃない あなたが 私の母さんだからっ……!」
「……」
「……下らないわ」
「っ……」
「私は向かう アルハザードへ! そして全てを取り戻すッ……」
「過去も 未来も たった一つの幸福もっ……ッ!」
「母さん……っ!!」
「フェイト!」
「……一緒に行きましょう アリシア……」
「…………今度はもう 離れないように……」
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:25:24.49 ID:OPqu/friO
『 』
『 』
『……』
『…………』
「…………』
「………………」
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:26:12.07 ID:OPqu/friO
術師「全部で9個か」
少年「……それで これがジュエルシード?」
術師「手に持っているそれがかと聞かれれば はいそうです」
術師「どう見ても報告したものと違う 倒れた女性と培養槽の少女がかと聞かれれば いいえ違います」
術師「老化が止まっているのは見た目だけ? 白髪は駄目らしいですが」
少年「慎みたまえ」
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:26:50.10 ID:OPqu/friO
少年「とにかく召喚は成功だ よくやった 帝国の発展のため、これらは有効活用させて貰おう」
術師「奴の話に乗られるんですか」
少年「私は私の見たものしか信じはしない 知っているだろう不出来で醜い愛弟子よ」
術師「貴方の尺度で言うのであれば醜さにかけて貴方に敵う者は存在しないのでは イェー。ツートップ」
少年「マジでクビにすんよ?」
術師「またまた」
少年「……向こうからの接触である以上そう時間はかからない筈だ」
少年「また呼ぶ 今度は少し人が増えるからそのつもりで」
術師「承知しました 総長」
◆
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 21:27:29.90 ID:OPqu/friO
【事件から一ヶ月後】
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:06:30.05 ID:OPqu/friO
◆
泥棒「…………」
泥棒「(…………ここは……)」
『被検体4017号 蘇生しました』
『早かったな 今日はもう終わりかと思っていたが このペースならもう少し続けられるだろう』
『次の実験の触りだけ見てみようか 準備してくれ――』
『了解しました』
「さっきので何回目だ?」
「後で記録係にでも聞け 人間が三つも四つも腹に機械を繋がれればああもなるか うん」
「もう喋れるんだな いい回復速度だ」
「噂の魔法石、実験してみたいな……許可が降りるかも分からないんだ 大学の変態共め」
「しかし趣味の悪い実験だよな 少なくとも死ぬってのだけは予想つく分」
『聞こえてるぞ 大事なのは"多分こうなるだろう"を一つずつ――』
『"やってみたらこうだった"に変えていくこと それが実験というものだ そうだろう』
『4017号 分かりますね……』
泥棒「…………」
「おい 被検体と喋っていいのか」
『発狂されては困る 精神の回復に時間がかかるのは君も知っているだろう』
『君こそ貴重な特殊実験素材をもっと丁重に扱うべきだ……』
「フン 違いない 高い買い物だったようだしな」
泥棒「……」
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:12:35.75 ID:OPqu/friO
「……高い買い物?」
「知らないのか? あれだけ大暴れして身一つで娘の治療を買ったんだ この生命体は」
「"生命体"ね 魔法石、魔法生物との融合を経験した好実験素材」
「万が一命知らずのどこかにつつかれても"人間じゃない"から好きにできると」
「表向きには薬殺刑 実際はさる筋からここへ売られたって訳だ」
『……対魔法生物用鎮圧魔導兵器が時間的には適当なのでは? すぐに済みます』
『ガスと新型弾頭だったか 換気があるしガスは後回しだな……』
「その娘とは会えたのか?」
「分かるだろ」
「それに会わない方がいい 互いのためだ」
「……まあそうだな」
『五分で準備できる 待っていてくれ』
泥棒「……」ごろん
「どんな気分なんだろうな 殺されても生き返らせられるってのは」
「色んな薬も入ってる 内容を知ってる身からすれば落ち着いて見えるってだけで大したもんだ」
「正気なのか?」
「聞いてみろよ」ハハ
「そうだな じゃあ――」
「あ おい冗談だって……」
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:13:58.70 ID:OPqu/friO
泥棒「(……娘はどうなった)」
泥棒「(ちゃんと医者がついたのか)」
泥棒「(奴らは約束を守った? 本当に?)」
泥棒「(疑問は尽きねぇのに 知りたいとまで思わねぇ 気力が湧かねぇ)」
泥棒「(おかしくなってる 薬もそうだし 魂を削ったってのも関係あんのか)」
泥棒「(……だが)」
ガチャ
『時間だ 開いたドアに従って進んでくれ 杖、転ばないように』
『足は次の魔導実験には必要ないから後回しにする 終了後に生やす処置をしておくから心配しないように』
「4017号さん 気分はどうだ?」
『何をやってる』
『彼に何を聞いても……』
泥棒「娘はどうなった」
『……そら……またこれだ』
『何度も言ったが大丈夫だ 帝国一番の医者が責任を持って治しにかかっている』
『これはあなたの身元を送ってきた所の意向でもある、反故にはできない いいから進んで』
泥棒「……娘はどうなった……娘は」ブツ ブツ
カツ カツ カツ
『……本当に心配いらない』
『4017号 あなたは犯罪者のモルモットだが、今の時点でもあなたの帝国への貢献は凄まじいものがあるんですよ』
『あの技術は間違いなく魔導史を揺さぶる――』
泥棒「…………」
カツ……カツ……カツ……
泥棒「(どうでもいい)」
泥棒「(俺にとって大事で 確かなのは これが安い買い物だったってことだけだ)」
泥棒「次は 先生」
◆
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:15:06.17 ID:OPqu/friO
事件から一週間後
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:16:00.21 ID:OPqu/friO
◆
車掌「申し訳ございません、当乗合は今のお客様で満員でして……」
半鳥「あ ……本当ですね 二階席は?」
車掌「はい、二階席もです……」
おっさん「……」チラ
半鳥「……これは 乗れなくてラッキーだったのかしら」
スク
おっさん「……亜人の嬢ちゃん! 俺立つよ 二階のここ座りな」
半鳥「え……?」
車掌「お客様、走行中は危険ですからできれば座って――」
おっさん「おたくらが安全運転すりゃ問題ないだろ そうだろ? すぐ降りるし 転んだぐらいじゃ文句言わんよ」
車掌「そこまで言うんでしたら……」
半鳥「……では、乗ります……」
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:18:55.39 ID:OPqu/friO
魔法大学 廊下
半鳥「ってことが今朝あったの」
ドリアード「ああ、そうなの……」
茶「あら! 召喚魔法研究室の名誉助手、栄えある1号ちゃんとアイドル兼任2号じゃない!」
ドリアード「ブ ラ ウ ン」
茶「あっ それでこれが雑誌の仕事の振込明細ね! 口座無いと思って作っといたから」はい
ドリアード「……………………………………これは」まじまじ
半鳥「ドリアードちゃんドリアードちゃん 札束でひっ叩かれてるわ」
ドリアード「はっ」
ドリアード「こんなもんで私を懐柔できるだなんて思わないでくれない? 一応身内じゃ賢木の精で通ってるのよ……………………」チラチラソワソワ
茶「心配しなくてもそれはあなたのものよドリアードちゃん、あなたが自由に使っていいのよ。ふふふ……」
茶「ところで何の話をしながらどこへ向かってるのかしら?」
半鳥「話? いえ 来る途中で前に喧嘩したおじさんとまた会っちゃったって話で」
茶「ゴーレムでぶっ飛ばしたってヤツね。サモナーから聞いたわ 先週の宝石強盗事件の後で」
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:20:24.52 ID:OPqu/friO
半鳥「なんでも娘さんの夜遊びが激しいらしくて 気が立ってたから当たっちゃったんだって謝られたんです」
半鳥「教授の言った通り 話してみないと分からないこともあるのね って……」
茶「そりゃあそうよー。それが分からなくちゃ勿体無いわ! カッとなった時こそ落ち着く! 視点を広く持つの」
茶「多角的に物事を捉えなくちゃ、例え自分の経験したことでだってね。何をどうするにしたって情報と発想は多いに越したことないわ」
半鳥「そうですね……けどごめんなさい なんだかブラウン教授がちゃんとしたこと言うとビックリします……」
茶「じゃあこれでもう一個勉強できたってことねハーフィ。うふふふ」
ドリアード「……でっ! どこへ向かってるなんて何でわざわざ聞くのよ 研究室に決まってるでしょ」
茶「うん そー思ったから呼び止めたの サモナーなら珍しく講義よ、担当の教授が空けちゃったんで臨時の代理ね」
茶「それはあともう少しで終わるけど、今日はちょっと忙しくなりそう……」
ドリアード「そうなの」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:21:23.68 ID:OPqu/friO
半鳥「久しぶりに 助手みたいなことをするんですか?」
茶「それは彼次第だからなんとも言えないけど……とにかく研究室で待っててあげて。じゃあ私は行くわね!」
茶「ああそれとハーフィ 今日は服が全体的に白いわね!」
半鳥「……ええ」
茶「なんだか喋り方や佇まいまで大人しげだし…… 何 風邪でも引いてるの? まぁまぁかわいいからいいけど!」bye
半鳥「それじゃあ また……」フリフリ
ドリアード「…………」
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:22:28.49 ID:OPqu/friO
術師「……以上をもって召喚魔法の講義を終了とする 代打のゲリラ開講にも関わらずこれだけ集まってくれた生徒諸君らに感謝したい」
術師「と共に謝罪を 取ってない連中まで大勢来るなら端っこの教室じゃなく大きな部屋を使わせて貰うべきだったな」
「使えるんですか?」
術師「勿論」
術師「同じ時間にやってる算術魔法や攻性魔法 各種魔導研究の講義には顔を出さず――」
術師「元のやつ共々 こんな益体もない万物アブダクションに貴重ォーな時間を割く君らの為なら 喜んで」
術師「しかし 担当教授が法事とか抜かしやがって急遽こうなった訳だが 大体元のこの枠の講義取ってるのはどういう奴なんだ?」
術師「講義名"啓蒙"だぞ"啓蒙" 去年テスト中に発狂して精神病院行った生徒がいるのは知ってんだろうな」
「単位っス教授 単位……」
術師「テケリリとか鳴かされてる奴はいないか」
術師「見えてなかったデカブツに握り潰される幻覚を見た者は? ふむ 今年は某か足りてる連中揃いってことかな」
「正直後悔してます」
術師「伝えとく」
pray STINGER TENTACLE
術師「元気があって大変よろしい」pray CIRCLE WALL
「うわああ俺の槍触手が跳ね返されっ――ぎゃあああああああ!!」
「キモっ うわ何それお前の魔法キモっ イカ? タコ?」
術師「盛んな血気に免じて今回の講義における君の評価は上々ってことにしとこう」
術師「その触手の魔法もいい感じ うん 凄く啓蒙してると思うよ なんか」
術師「他に評価を上げたい者は? いない? よしじゃあ終わりだ終わり」
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:25:03.13 ID:OPqu/friO
「教授 たまの講義ですし質問とかさせてくれないんですか?」
術師「やだ こう見えて私は忙しい」
術師「実演を交えてわざと分かりやすくクドクドやったのも時間一杯使うためだ ふはは眠かったろ 寝てもよかったんだぞ」テキパキ
術師「レポートは適当に目を通しておくから次回啓蒙の教授に渡しておくように レポートのお題はなんだった?」
「召喚魔法による次元的差異に起因する被召喚対象との時間軸歪曲についてです」
術師「まあ当たり前のことだというのは当然分かってくれていると思うが 今回のレポートを――」
術師「一言の説明で終わるテーマを延々と引き伸ばして書き連ねる練習としてくれれば幸いだ」
術師「潰しの効かない魔法使いだしな たまには普通の処世術を教えてもいいだろう」
「流石 説得力違いますね」
術師「その通り 始末書を書くのにも役立つ技だぞ」
術師「ノルマ1000行な」
BOOOOOOOoooooooo
術師「じゃっ お偉方とマイスウィート助手二名が待ってるのでこれで失礼」
「教授の変態ー! 未成年淫行で取っ捕まっちゃえー!」
「死ね」
「教授はロリコンなんじゃないかって魔導研究者はみんな知ってんだぜ!」
「ズーフィリアー! 毛羽フェチー! 好き者ー!」
「木に欲情する変質者ー! 拝金主義ー! ロリのサディストー!」
「人外魔境ー! ロリハー! 酒池肉林ー! お取り寄セフレー!」
「ゲンジ・ヒカル計画 実在していたのか……!」
術師「私が手ェ出すかどうかで賭けてるなら教えてくれよ オッズ高い方に全財産賭けて実行する」
術師「破産覚悟でブックメーカーやる奴? いない? なんだつまらん じゃあな」
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:26:09.66 ID:OPqu/friO
術師「ふう いつも思うが校内は無駄に広い 空間魔法で広げてるにしてもやり過ぎだろうが」ツカツカ
J「病み上がりの身には堪えるかい? 友よ」
術師「我が親友の二足歩行猫じゃないか 丁度良かった」
J「?」
術師「総長は年だそうだしな」
J「そうは見えんが そうなのか」
術師「さあ」
J「???」
術師「研究室来る?」
J「……行こう 一息つきたい」
J「で ハーフィの具合は」
術師「かなり悪い 深窓の令嬢然としつつある」
J「君の嫌いなタイプだったか?」
術師「迷ってるが このままだと飽きて手を出してしまいそうだ 亜人はまだなんで興味もあるし」
J「……今度ドラゴンのステーキが美味い所に連れて行ってやるから そろそろそれやめにしないか」
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:27:00.03 ID:OPqu/friO
術師「戸籍のある奴は食わん それに心配するな、犬猫は油泡が凄いそうじゃないか」
J「そーいうこと言ってんじゃねーから」
術師「生来の魔力炉たる脳や心臓には確かに魔力増強作用があった」
術師「医食同源ってね 普通の魔法使い以上に私にとって魔力の有無は死活問題だからな」
J「それは知ってるが……」
術師「美味いしィ〜」
J「それはありえん」
術師「とりあえず癖の無い所からいってみないか? 二の腕とか乳房とか 腕を振るうぞ、魔力も増すし」
J「やめろやめろやめろ昼食まだなんだ それにこれ以上強くなってどうする」
J「友よ もう個の強さが物を言う時代は斜陽を通り越して夜に差しかかっているのだ」
J「一人のメイジメイガスに寄って集って十人で銃弾を叩き込むのが最新のトレンドだ それが分からん君ではないだろ」
術師「突然どうした」
J「……すまない 例えが軍事になってしまうのは私が大量虐殺畑のメイジのスカラーだからだ」
J「それはいい 私が言いたいのはな、最近の君の活躍についてだよ」
術師「……」
J「トップからしてそういう人間が据わってる溜まり場な上 君はその直接の弟子な訳だから筋といえばそうなのだろうが」
J「名声は柵を呼ぶばかりだぞ 陳腐な事物に煩わされる君なんて見たくない 師を見ろ」
術師「昼間からマタタビでもキめてやがるのか」
J「…………あ いや 最後の方オフレコでお願いします」
術師「私の手料理を食べるということで手を打とう」
J「っサモナー!」
術師「真に受けるなよ ここは軍部じゃないんだから」
術師「……そうそう で丁度いいってのはだな」
術師「念のための触媒の確保に協力して欲しいんだ」
J「触媒?」
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:28:32.29 ID:OPqu/friO
半鳥「(帝都で起こった"宝石強盗事件"から一週間が過ぎた)」
半鳥「(なんて 訳知り顔で言ってるわたしも報道されてる以外のことはそこまで詳しくは知らない)」
半鳥「(教授達とかとちょこちょこ話してみて分かったのは、)」
刑事『事件の捜査状況について外部に話すことはできない それくらいは分かるだろハーフィ』tell
刑事『……いや駄目だ そいつは賄賂になっちまうからな 論外だ 駄目』
刑事『………………だが一発で口臭が治る薬ってのは話半分に聞くだけ聞いてやらんこともないこともないぞ あくまで あくまでプライベートな話として』
半鳥「(帝都警察では早々に事件が片付いたということ、なのに偉い人から直々に敷かれた箝口令がまだ生きているということ)」
刑事『この件は 俺はまだ終わってねェと見てる』
刑事『無論俺らなんかの手からはもう離れてる いつもの水面下でってヤツだ』
刑事『犯人は挙がり、邪魔者は教授殿がボッシュート、俺は失態と上の思惑が差し引きして辛うじて手柄になった』
刑事『これが全て それで終わりだ』
半鳥『……』
刑事『納得いかねェって沈黙だな だが納得しろこれ以上は無ぇ 何も』
刑事『もういいか?』
半鳥『……ええ 分かりました』
刑事『んンッ! それでだな――』
半鳥『勿論薬の件はしっかりやります 多分やれるんじゃありませんか 相談してみますね』
半鳥『ブラウン教授に』ニコ
刑事『? ……!? おい既製品の話じゃなかったのかよ!?』
刑事『おい! ちょっと待てコラてめェ、人の悩みをn』ガチャン
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:29:49.11 ID:OPqu/friO
半鳥「(……どうして わたしが首を突っ込みたがるか?)」チラ
シュル…
半鳥「……髪、動かせる……わたしの場合は羽根も ね……」
半鳥「(銃弾を使った召喚魔法の実験をしている途中で、気が付いたら読んでた……"読めてた"あの日記)」
半鳥「(吸い込まれるようにわたしは読んでた 文字も分からないのに そこからおかしくなってるのが自分でも分かる)」
半鳥「(どんどん他人のようになっていってる)」
半鳥「(こんな動き辛い、飛びにくい服はわたしの趣味じゃない 袖があると腕の翼を広げられないから)」
半鳥「(さっき言われた喋り方もそう、ずっと前からこんなだったみたいに……なってる)」
半鳥「(最初に服を見せた時の教授の反応からして 例の事件とあの日記が現れたのは無関係じゃない気がする)」
半鳥「(何よりも怖いのは……段々慣れてきてる 危機感が薄れていってる……わたしが私じゃなくなっていくことに)」
半鳥「(…………あの幽霊になっていくことに)」
ガチャ
半鳥「……教授?」
術師「おはよう 昼だが」
術師「待ってたって顔だな」
半鳥「ええ」
J「……」
術師「な」
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:32:16.05 ID:OPqu/friO
術師「ドリアードは?」
半鳥「買い物に 遅くなるって」
術師「そうか 好都合だな」
半鳥「? ……教授 ブラウン教授から聞いたの、今日は忙しいって」
半鳥「ねえ それって先週の事件のことでなの そうなんでしょう」
術師「J やってくれ」
J「……これを君にかけるのは気が引けるな」pray SOUL TRAP
半鳥「……教、」
フッ
半鳥「授……?」フラ
術師「よっ」ガシ
J「役得かな」つ魂石
術師「薄い チマい 細い 青い 砂肝嫌い 羽根が邪魔」
術師「鳥肌キモい 足が鳥の趾(あしゆび)っぽくなっててキモい さっきはああ言ったがやっぱ無いな」
J「ダメだこりゃ」やれやれ
J「長時間の部分魂縛が負担をかけることは無論知っているよな もう行くんだろう」
術師「ああ」ヨイショ
半鳥「ぅぐぇ……」ドサ
J「樽じゃないんだから……せめて横抱きにして運んでやらないか」
術師「行くぞ ……っと」
マンチカン「フゥゥゥゥゥゥ」
髪蛇「シェアァァァァァァァ」
術師「大丈夫だ心配するな」
術師「あんな女如きにどうこうされてたまるか そうだろ? ちゃんと元に戻す 待ってろ」
マンチカン「……」
髪蛇「……」シューシュー
J「ソファーは腰に悪いからな その心配をしてるのだろう」
術師「ベッドでも置けと」
J「ふ 引きこもりが捗るかもしれんぞ」
J「気を付けてな」
術師「ありがとう……何を?」
J「水臭い 行けよ」
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:33:40.22 ID:OPqu/friO
大学内 某所
ガチャ
術師「遅くなりました」
総長「講義には遅れず出た癖に」
術師「未来ある生徒達を待たせる訳にはいきませんからね」
「成程 我々二人が待たされるのは理に敵っているということだな、Mr.サモナー」
術師「……これはどうも 直接お会いするのは初めてですね、お噂はJから予々」
術師「こう薄暗くては寡黙な護衛の数の多さが不気味です 帝国陸軍大将殿」
護衛's「「「……」」」
陸軍大将「ボーリングのピンを増やすようなものだと総長殿には言われてしまったのだがね」ハハハ
陸軍大将「これが彼らの仕事だ ま この部屋はだだっ広いし悪く思わんでくれ」
術師「……僭越ながら 言い得て妙かと」
陸軍大将「傲岸不遜で通っている君にそんな顔で言わせる程の 取引なのか ほほう」
総長「向こうの準備も整っている 後はこちらから繋ぐだけだよ」
術師「せっかち過ぎやしませんか」
総長「時は金なり 大将もよろしいか」
陸軍大将「ご随意に」
総長「おい 何か用意をしているのならいつでも出せるようにしておきたまえよ」
術師「何でもお見通しですか」つ魂石
総長「いざ」open GATE
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
白衣の男「……揃ったようだ」
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:35:10.46 ID:OPqu/friO
総長「遅くなって申し訳ない」
白衣の男「いや構わない 最初からそちらで足を用意して貰えるという話だったが――」
白衣の男「実際助かった この次元世界はこちらからだと繋ぎ辛くてね……」
術師「音声越し一週間振りか いいスーツだ 白衣の下の」
白衣の男「君もなサモナー 大学総長と……?」
陸軍大将「ゲストだ」
白衣の男「……」
術師「秘書は? まさか本人が来るとは思わなんだ」
白衣の男「誠意だよ サプライズに貢献してくれることへの フフフ」
白衣の男「それに一人で来た訳じゃない」
ザッ
無人兵器『『『 』』』
白衣護衛「……」
護衛's「「!」」ジャキッ
陸軍大将「撃つな」
術師「愛嬌のあるデザインですねあれ 総長」
総長「通してる以上感知してはいる、安心したまえ」
術師「自分の身は自分で守れと」summon
ズ ル リ……
伽耶子『 』
総長「人の魂石に何故悪霊が因んでいるんだ いい趣味をしている」
白衣の男「下がれ 問題ない」
白衣の男「さて挨拶はこれくらいでいいかな」
総長「どれを持ってきた?」つ鞄
白衣の男「言っていた物は全部 といっても手に入る範囲でだがね」クイ
無人兵器『 』ガシャン パカ
白衣の男「ご所望の各種デバイスだ カートリッジ類のオマケもつけておいた」
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:38:58.94 ID:OPqu/friO
陸軍大将「……この機械 人が乗っていない……」
白衣の男「欲しいならそれもサービスしようか 荷物持ちがいるだろう」
白衣の男「総長 次はそちらの番だが」
総長「……」カパ
白衣の男「おぉ……間違いない、PT事件の立役者 失われし物とされていた」
白衣の男「ハハハハハ やはり君達に頼んで正解だったよ……しかし」
白衣の男「取り寄せに成功したジュエルシードは 4つ だけかい?」
術師「ああそうだ」
白衣の男「即答だ」
術師「言及されると予想していたからな」
術師「術者である私の沽券に関わる話だが、力不足は認める他ない」
術師「すまない……」
総長「……」
白衣の男「(…………)」
術師「(…………)」
白衣の男「…………まあ、いいだろう」
白衣の男「取引成立だ」
術師「良かった」
総長「……では」スッ
白衣護衛「こちらに」
無人兵器『 』ガション
総長「これの扱い方は?」
白衣の男「普通に命令すればいい」
総長「ふむ "私の弟子に向けAMFを展開"」
術師「?」
無人兵器『 』active Anti-Magilink-Field
術師「……!?」ガクッ
総長「まあお前ならそうなるだろうね」
白衣の男「? ……ほう そうか 成程……」
陸軍大将「サモナー? 総長殿 何を?」
術師「ッ……こいつは……」グググググ
総長「"停止"」
無人兵器『 』stop
術師「っはぁ! …………ふぅ、久々に死にかけた……くたばれショタジジィ」
総長「またまた」
白衣の男「少々の調整を施せばここの魔法体系にも有効に働くだろう」
術師「余計な物までつけてくれたな……」
白衣の男「そう誉めないでくれ」
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:40:16.44 ID:OPqu/friO
白衣の男「ところでサモナー 少しの間私の所へ来る気はないかな?」
術師「何か デカい仕事があるとか言ってたな」
白衣の男「愉しいことだ」ニィ
白衣の男「他の馬鹿共ならいざ知らず 君なら私と一緒に楽しめるだろう そこは保証するよ……」
術師「美女に囲まれてという点は非常〜に魅力的だな 何匹かくれるなら考えよう」
白衣の男「難しい条件だ……」
術師「真顔になるなよ 冗談だって おいおいホムンクルスの目があんたの目付き並みに怖いぞ……」
術師「襲わせないでくれ匹で数えたのは謝るから 言葉の綾!」
術師「悪いが ここを気に入ってる」
術師「今は弟子が面白い」
白衣の男「……残念だよ」
総長「とても有意義な取引だった 感謝します」
白衣の男「こちらこそ……」ス
術師「愉しみとやらが上手く行くことを願っている」
術師「Dr.スカリエッティ」
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:42:45.71 ID:OPqu/friO
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
術師「……」
陸軍大将「……」
総長「……」
術師「行った?」
総長「荷物持ち君以外は」コンコン
陸軍大将「……いや 私も久方ぶりだ、空気を張り詰める殺気に中てられたのは」
総長「お前のせいだぞ弟子よ 大将殿が心臓発作を起こしたらどうするつもりだったのだ」
陸軍大将「はは、そこまでヤワではない……つもりだが 死にかけた感はあったなサモナー お互いに」
術師「全くです 総長これからはどうぞ夜道に気を付けて」
総長「夜道で悲鳴を上げる 美 少年と襲いかかる魔法大学の問題児? ショタコンの評まで冠したいと 絶倫さんめ」
総長「さて大将殿 あなたに同席していただいた理由はお分かりですかな」
陸軍大将「皇帝陛下の御為、帝国軍へこれを導入する際の橋渡しを……といったところか」
陸軍大将「どれくらいかかります」
総長「解析から始めるとして…… 機構部分はこちらの技術に合わせた物とせねばなりませんから」
総長「帝国の工業力に見合った形へデバイスを造り替える所からでしょうな 早くて二週間か……」
術師「付呪魔法教授ならあなたの一声で動くでしょうが 肝心の魔導機構学教授は分かりませんよ」
陸軍大将「分からない とは?」
術師「えーと……」
総長「東方の島国へ行っています 食べ物のラーメンを極めるために」
陸軍大将「は?」
総長「呼び戻しますので問題ありません 心配なさらず」
術師「一応休暇取って行ってるんですがね……」
総長「大学在籍者である前に帝国臣民でいたければ 必要とされ得る時に協力しなければならない」
陸軍大将「素晴らしいお心掛けです」
術師「(アホか)」
陸軍大将「それでですな…… 肝心のデバイスの能力を私はまだ見れていない」
陸軍大将「総長殿の言を信用していない訳ではないが……」
総長「勿論 魔法の使える兵士を一人お借りしても?」
陸軍大将「どうぞ おい」
護衛「はっ」
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:55:14.02 ID:OPqu/friO
……
陸軍大将「――仔細についてはまた日を改めて詰めていきましょう 今日はいいものが見れた 総長殿」
陸軍大将「総長殿がストレージデバイスに封入した魔法を扱った者と それを見る兵の目を見られたか?」
術師「山盛りの玩具を見た子供のようでした」
陸軍大将「そんな気分だよ……フフフフ これは楽しみだ……」
ザッ ザッ ザッ…
術師「帰りますか」
総長「ツッコミ待ちか」
総長「その悪霊 護衛と魔法試射の的にするためだけに呼んだのではないのだろ」
術師「流石は総長」
伽耶子『 こ ろ し て や』
術師「憑依している人間の魂石がこれです 触媒とするために部分魂縛をかけて封印しました」agreeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeement bind
総長「?」
術師「この一週間お忙しいようでしたから お時間を見ていたので部分魂縛が必要な程まで結合が進んだんです」
術師「引き剥がすのを手伝って頂きたい」
総長「ああ……お前が頭を下げても聞かないだろうからね 死霊術研究の彼女は」
術師「頼めますか」
総長「随分と殊勝だ 弟子にでも憑かれたのかな」
術師「……」
総長「え 本当に?」
総長「それは…………はは そうかい そうかい 分かった、お願いしておくよ」
術師「ありがとうございます」
総長「ただ見るからに強烈な悪霊だからね、彼女の力を持ってして影響が残ることも十分考えられる 分かっていると思うが」
術師「お願いします」
総長「今度は大成させたまえ 私のようにね」
術師「……どうでしょうね」
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 22:58:15.80 ID:OPqu/friO
術師「そういえば――」
総長「なんだね?」pray FORCED VANISH
バシュッ
伽耶子「 ァ゛
術師「(人の喚んだ奴を召喚契約ごと消した 化物が……)」
総長「どうした 話したまえ」ニヤリ
術師「…………そういえば 彼女らはどうなさったんですか」
総長「彼女ら?」
術師「一番最初、未回収のジュエルシードを喚んだ折 9個と一緒に来た二人……」
術師「保存槽の肉体は死んでいたように見えましたが」
総長「ああ 二人とも私の息がかかった病院にいるよ」
術師「二人とも?」
総長「成人女性の方は あれからずっと治療に当たっているが目を覚まさないそうだ」
総長「原因は不明 外傷や傷付いた内臓など外科的に手の施せるところは全て治した が、それでも起きない」
術師「植物人間」
総長「まだ魔導治療に移っていないからね そちらも試して駄目ならそうだな」
総長「少女についてだが……」
術師「埋葬したとか」
総長「まずそれを考えたよ だが状態を見てやめた」
術師「確かに 鑑賞用として趣味の良い調度になりそうですからね」
総長「相変わらず幾つになっても口の減らない子だ……」
総長「少女の肉体保存は完璧だったんだ やろうと思えばいつでも我々の力で蘇生させられる程に」
総長「採取した生体情報を魔導的に照らし合わせた結果分かったのだが、彼女らは親子だ」
術師「…………また親子か」
総長「母親がその死を認められず娘を保存したという所だろう 他の多くの世界では禁忌・不可能とされる死者蘇生を目指して」
術師「そういうことなら……彼女の愛情の程は身をもって知っています そのイカれ具合も」
総長「?」
術師「いえ それで?」
総長「近親者がいるなら蘇生には許可が絶対だからね 多少なりともの変性は覚悟して貰わねばならないから」
術師「随分と殊勝だ」
総長「慎みたまえ とにかく現状は愛多き母の覚醒待ちだ」
総長「……フフ つまらなそうな顔をして 親子愛は嫌いかな?」
術師「先に戻ります」
総長「拗ねることはないだろうに」
ガチャ
総長「……は ならとっとと女の一人でも引っ掻ければいいだろうに」
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/14(土) 22:59:23.11 ID:OPqu/friO
『"新技術〈デバイス〉発表 魔法大学、魔導文明に革命か 高度魔法の使用が容易に"』
『"試作一号機デモンストレーション 単独での戦術魔法発動に成功 機械の杖"』
『"帝国軍部デバイス導入に本腰 特化部隊の育成 陸軍大将「敵は周辺諸国ではなく予算委員会」"』
『"魔導技術体系の変遷? 各界騒乱、賛否両論「デバイス・ショック」"』
『"教会関係者苦言「神秘を堕とす傲慢」「我々は銃器発明直後の混迷を再び見ることになる」"』
『"「不透明な開発経緯」魔導技術者懸念"』
『"ジュエルシード事件首謀者死刑執行"』
『"市民団体がジュエルシード事件と歩行植物の関連性を指摘 ブラウン教授失笑"』
次は↓
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/14(土) 23:01:13.98 ID:ENtAoJoP0
召喚術師が子供の頃に親に捨てられた玩具のロボットがパワーアップして帰って来た!
召喚術師が書いた自身の名前すら格好良くリデザインされ、光ったりまでするように
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/14(土) 23:09:25.54 ID:ENtAoJoP0
貴重な正月休みを俺達の為に使ってもらえるなんて、贅沢な味わいです!
や、それにしても本当に半端ない物語の練りっぷり。惹き込まれたわー
ここ最近は、これを読んで安価を踏む為だけに気を張ってた甲斐がありましたってもんですぜ
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/14(土) 23:47:55.16 ID:/VNtAID00
超乙乙!!
わーい、気になってたとこ全部乗せだぁー!
しかし、今回の話で一番報われてなかったのは、やっぱ泥さんだな。娘さんは本当に治ったんだろうか
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/15(日) 12:39:59.49 ID:yXl23nKB0
家族関連を嫌がってる所にこの安価か……でも流石にその程度のちっさい事が家族ヘイト?の大きな要因て訳はないよね?思い出すとやな気持ちにはなるかもだけど
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/15(日) 21:08:49.12 ID:JWSHH1lC0
>>367
ですが、重い話にしてもらおうというつもりはなかった。とだけ
まぁ、そういう話にするかどうかを決めるのは
>>1
さんですし、そうなったとしても、思いきり噛み締め思いきり味わうだけ!って感じですねw
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/15(日) 21:53:58.85 ID:l2u6H+5PO
重いのが続いてるので軽いのにします
あと解釈の差についてはご容赦ください
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/18(水) 13:21:16.16 ID:5GK3kq3Y0
まさか召喚術師でボスキャラ程度の強さとは……総長こそが真のチートであったか
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/18(水) 22:36:24.47 ID:HCSEIJAkO
帝都魔法大学
魔導工学棟 魔導機構学研究室
半鳥「ぃよっ……」グイッ
ブルルル… ブルルル…
半鳥「……かかんない! ダメじゃんこれ、本当に動くんですかー!?」
機構教授「はははは…… 壊れてはいないよ」
術師「腕力の問題じゃあないな、魔導炉かけるコツが掴めてないか」
術師「魔導耕運機とかチェーンソーとか 農業機械を使った経験があればそのままなイメージなんだがな 起動した感じ」
機構教授「まあ そんな風に落ち着いたね」
機構教授「発動補助・魔法記憶を担う心臓部と、本体始動と魔力増幅を行う補助魔導炉を頭に――」
機構教授「柄には利き手に合わせて位置を調整出来る手動発動用ピストルグリップを付けた」
機構教授「大分上が嵩張ったから石突きにウェイトを増やしてバランスを取ってる」
機構教授「大出力魔法に備えて部品単位で全体の耐久性も見ているから、ティーンの子が持つのは相当……」
半鳥「ええい 動け! 動けおらぁ!」ブンブン
機構教授「……ああ、彼女は亜人だったか 腕の羽根とサンダルの爪目立たせないと忘れるな」
術師「ハーピィ種とのハーフだけどな ……振ってどうする鳥頭、魔法の杖じゃないんだぞ」
半鳥「魔法の杖でしょ! かけるだけやってくれたっていーじゃんそんな離れたとこで見てないで!」
術師「私はもう一仕事したから 後はお前の仕事だ助手よ」
半鳥「イジワル!!」ブルルル… ブルルル…
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/18(水) 22:38:34.03 ID:HCSEIJAkO
術師「待機形体の再現はやっぱキツいか」
機構教授「起動するのにだってスターターの紐を引かせてるんだよ 僕らの技術じゃまだまだ無理無理」
機構教授「この上、インテリジェントデバイスとやらは意志まであるんだろう? 話だけではもう想像もつかないよ」
「お話し中すみません、今総長が追加のデバイス関連資料をお持ちになられました Dr.ヌードル」
機構教授→麺「また総長自らか 確かに誰よりも早く動けるんだろうけれどねえ」
術師「人間不信だからな」
麺「それは初耳だ」
術師「そりゃそうだろ今適当に考えた 流布していいぞ」
麺「……君も、その辺にしておきなよ 人の悪口は関心しないぞ」
術師「優等生ぶりやがって」ハッ
術師「お前に誠実さを見てあそこで働いてる助手共全員に、一晩で娼館三つと立ちんぼ五人と――」
術師「行きずりの女十数人にそいつら引っかけたバーのウェイトレス半数を ウィスキー一杯で"菜斬り"にした伝説話してやりてーよ」
麺「あれは一夜の過ちあれは一夜の過ちあれは一夜の過ちあれは一夜の過ちあれは一夜の過ち……」ブツブツブツブツ
術師「もっと自分を解放しろ……奔放に生きていいんだメン食い博士……」ガシ
術師「たっぷり眠ることが許されない以上、クリアできてる食欲の次は性欲といこうじゃないか……なあ……」ボソ…
麺「うごごごごごごごごごごごごggggggggggggggg」ガクガクガクガクガクガク
機構助手「うちの教授で遊ばないでください」
機構助手「強制のお休み明けで仕事溜まってるんです お暇な貴方と違って」
術師「だからこそ小休止が必要なんだ彼のために文句は言わせん お忙し過ぎて多忙に快楽を覚えると終いにはレスるぞお姉さん」
機構助手「訴えますよ?」
術師「これは申し訳ない忙しいんだから相手なんかいなかったなぁ! はははははははははは」ユッサユッサ
術師「どうです相手いない者同士?」
機構助手「……っ本ッ当に下品な人! 早くテスター済ませて帰ってください、じゃ!」
術師「おい おい 今の反応見たか? 列伝披露は彼女からにしよう――」
麺「離れてくれ! アルコールと香水と妙な焼肉の匂いがするぅ!」バッ
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/18(水) 22:41:53.88 ID:HCSEIJAkO
術師「えー……? 鼻の良さは褒めてやるがそれぞれ一昨日と五日前と 最後のは先週のどっかだぞ」
術師「まーいーや、こっちは適当にやっとくから戻ってくれDr.ヌードル」
麺「言われなくてもそうする! まったく、デキるんだからもっと真面目にやったらどうなんだ!」ツカツカ
半鳥「教授さあ ほんといい性格してるよね」ブルルル…
半鳥「こないだ年輩の生徒さんから教会のシスターの電話番号貰ったんだけど 言い辛いことあったら相談してみなって」ブルルル…
術師「でかした」
半鳥「暴行事件被害者とかのカウンセリングやってる人でしたよ 色々活躍してんのに何やらかしたらこんな評判になんの?」ブルルル…
術師「嫉妬だハーフィ嫉妬 出る杭は打たれる……」
術師「優れ過ぎ世に貢献しまくっていることが必ずしも称賛を呼ぶばかりではないのです迷い子よ どう? いけそう?」
半鳥「うん 何が?」ブルルル…
術師「友達の神父の真似」
半鳥「きったねェ神父」グイッ
ブルルルルrドルルルルルルルルルルルルルルル……
半鳥「あ かかった!」ヤッタゼ
術師「デバイス始動だけで十分弱だ お前の村も文明化されていればな」
半鳥「機械化は甘え」
術師「歳いってからもおんなじ事言えるなら大したもんだが 」
半鳥「必要な分しか作らないからそんなのいらないの! たくさん作ったって腐っちゃうよ」
半鳥「お年寄りはお年寄りにしか出来ないことがあるもん 言えますよー残念!」
術師「嫌なババアになりそう 胃石飛ばしてきそう胃石 カァーッペッッて」
半鳥「もういーから黙って! じゃあやるよ! やるから! これ握って普通に撃つ感じでいいの!?」ワクワク
術師「…………………………」
半鳥「黙らないで教えろください」
術師「そんな感じ」
術師「封入してる私の魔法に魔力を送るだけでいい お前なら余裕だ」
半鳥「オッケー そい!」バチッ
デバイス《ランダムサモン》
半鳥「ゑ?」
術師「(笑)」
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/18(水) 22:44:51.59 ID:HCSEIJAkO
半鳥「教ぉー授ぅー……」RDY GUN
麺「な、何事だい!?」ドタバタ
機構助手「召喚魔法……いい加減にして下さい」equip chakram-gear
術師「出せたの確認したらすぐに消す そう慌てるなって」
半鳥「そんな言って猫とペルセウス様以外ロクなことになってないでしょーが!」
術師「大丈夫大丈夫神話生物でもここがぶっ壊れるだけだから」
麺「僕もそろそろ怒るぞサモナー!」
機構助手「来ます」pray MAGNETIC FIELD
ロボット「…………ここは……どこ……?」
半鳥「……目が光る鉄の人形? 小さい……」
半鳥「でも喋った」ズギュゥーン
チュィーン
ロボット「ぅわッ……!」ricochet
麺「あのデザインは……知ってるぞ かなり昔の魔導鎧だ 人形っぽくデフォルメされてるが間違いない」
機構助手「歯車チャクラム電磁投げ!」シュバババババ
ロボット「い 痛い 何? 何なの、やめてよっ……」ギィン ギィン ギィン ギィン
麺「……? 二人とも一旦やめるんだ!」
術師「………………」
こいつをどうする(行動 半鳥)↓
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/18(水) 23:19:31.44 ID:e2Mbch1Z0
バラして構造を見よう
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/19(木) 00:38:13.57 ID:iznNXEm20
痛いで済むのか(困惑)
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/19(木) 19:18:27.95 ID:krE2TraJ0
ちゃんと元通りにできるんだろうね?ハーフィ
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/19(木) 20:06:15.06 ID:6Pd7OVLs0
ちょっと!玩具にも愛を!
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/20(金) 15:25:04.43 ID:HY+PKIoV0
麺氏が止めた所を速攻でバラそうとするハーフィ(汗
ロボ君が耐えてくれるか、サモナーがどう出てくれるかだよなぁ
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/21(土) 21:16:11.98 ID:irsDWeGU0
大丈夫だってきっと、軽い話だからバラされても「あー、ビックリした!」とかって勝手にくっついて元通りだろ。余裕、余裕(震え声
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/22(日) 15:10:15.76 ID:GBOyKnaYO
半鳥「本当に人形なんですか」
麺「かなり昔に出た玩具だよ 子供向けの知育魔導遊具、糸の代わりに魔力を通して動かすんだ」
麺「色々なモデルがあった その中に軍用機型のやつも確かあったと思う 僕も子供の頃遊んだなぁ……」
半鳥「でも自分で動いたりなんてしなかったんですよね」
麺「……まあ、流石に……」
半鳥「まいっか バラせば分かるでしょ」
術師「…………」
麺「それもそうだね。サモナー 君が呼んだわけだけど動きを止められるかい?」
術師「おらよ」agreement bind
ギシッ
ロボット「っ!」ギギギギ
術師「……頭部を撃てハーフィ そのガラクタの制御系が埋め込まれてる」
術師「旧式の軍用魔導鎧よろしく装甲に被弾経始の働く形状だ 真正面からド真ん中を狙え」
半鳥「了解」チャキ
ロボット「待って 待っ――」
ズギュゥーン バギン
ロボット「ぁだっ!」ステーン
半鳥「確保ォー」ヒョイ
ロボット「は、放して! 放せー!」
半鳥「全然元気っつーか折角作った強装弾跳ね返しやがったんですけど」
術師「いい腕してるぜ」
半鳥「曲線ボディに滑らせず当てろって結構なムチャぶりしてる自覚はある? おゥけィもう一発」ジャキ
術師「もういい 裏にツマミあんだろ それ捻ればおk」
半鳥「裏ー?」クル
ロボット「降ろしてよ!」
半鳥「……そんなのない……けど あ 名前かなこれ」
術師「なんだと?」
半鳥「えーと…………えー……ハイパー 何……?」
術師「……ハイパー? 読めないならいい捨てちまえ」
半鳥「違う 長いの」
半鳥「子供みたいな字で"超究極銀河狩人"って書いてある」
術師「…………そんなの書いたっけか……」
半鳥「へ?」
術師「いやなんでもない」
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/22(日) 15:13:46.93 ID:GBOyKnaYO
麺「見せて…… 本当だ」
ロボット「お、降ろして……」
機構助手「……教授 仕事を」
麺「分かってる分かってる、サボってこっちに行ったりはしないよ」
麺「でも懐かしい物を見てしまったな サモナーは知ってるかいあれ?」
術師「よーく知ってる」
麺「ロボット君 君のご主人様は誰だい?」
ロボット「……え……?」キョトン
麺「分からないのかな? うーん、召喚で適当な霊魂が混線したか? 見たことはないけどツクモガミってやつなのかな」
半鳥「はーいこっちいらっしゃい」むんず
ロボット「頭掴まないで!」
半鳥「助手さん!」
機構助手「何?」
麺「年代物は年代物だし誰かのコレクションだったのかもね」
術師「燃えないゴミが化けて出たってか クソが……」
麺「や、現在もファン っていうかプレイヤー? がいるんだよ。年齢層も相応だし 事情が事情だから規模もそこまで大きくないらしいけど――」
麺「コレクションは勿論 高いフレーム強度と工作自由度から来る改造と、魔導操作を用いた対戦が熱い……とか」
術師「オタクっぽい感じか」
麺「どうだろう、賭け試合が常態化してるとも聞くから 少なくとも子供の玩具では完全になくなっているみたいだね」
術師「ほーう……?」
バギッ
術師「あ?」
麺「へ? ……ああっ」
半鳥「あー」
ロボット「」首無し
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/01/22(日) 15:15:23.30 ID:GBOyKnaYO
機構助手「……工具を貸してって言われて貸したけど 使い方知らなかった訳じゃないよね」
半鳥「え モンキーレンチって潰してネジ切る使い方じゃなかったんですか?」
機構助手「おかしいのは使い方じゃなくて発想か…… バラしたいの? 壊したいの?」
半鳥「頭が弱点だっていうからまずそこから〆たの 」べきべきべき
半鳥「装甲取れた。セイギョケイってどれ? これは人形の骨だし……ん それっぽいの見当たらないなー」つドライバー
ロボット「あっあっ」ビクンビクン
麺「?」
術師「ああ知ってるぞ そうそう 塩梅を見て弄るとそんな感じになるんだ」
半鳥「はい?」
麺「……待って それ本当に頭がカラみたいだね」
術師「見れば分かるだろ」
半鳥「あ゛?」
麺「違うよ 見てごらん」グイ
ロボット「あぴょ」ビグッ
麺「本当に制御用の魔導回路が入ってない 人で言う頭蓋骨に当たる頭部フレームと――」
麺「下にほら ハーフィ君が千切った頸部フレームの余りがくっついてるだけだ」
機構助手「制御用の魔導回路?? ただの玩具になんでそんなもの」
術師「豊かな才能と豊かな家柄 温室の純粋培養で滞りなく今の地位に収まった腐れ秀才オタク野郎が懐かしむ玩具だ 分かれ」
機構助手「そんな言い方しなくたっていいじゃないですか 何なんですか本当」
麺「気にすることないよ助手君 僕らへの挨拶みたいなものさ」
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/22(日) 15:18:43.07 ID:GBOyKnaYO
麺「しかしとなると物質的核を持たないツクモガミめいた霊的生命体ということでほぼ確定かぁ……参ったなぁ……」キラキラ
麺「ねえサモナー、それ僕にくれ……いや預けてくれないかいっ?」
機構助手「ああもう」sigh
機構助手「教授、軍部にせっつかれてるのをお忘れになったんですか? そんなゴーストまた見繕えばいいでしょう」
麺「で でも! もし遠隔傀儡のイタズラじゃないなら、このロボットを操ってる彼? を分離させて定着させれば例のインテリジェントデバイスに近いものが――」
機構助手「今は目先の仕事が先です インペリアルデバイスの性能を落とさず機構を簡略化させられ得るのは付呪教授とあなたしかいないんですよ」
麺「…………廉価版の研究なんて嫌だあ! もう出力変換効率比と睨めっこなんてしたくない、背油と塩分と麺を啜ってもいいテーブルがこの国には無いんだ!!」うをををををををを
機構助手「また始まった みんな!」finger snap
「教授辛抱してください!」
「またインスタント買ってきますから!」
「食事の時我慢しますから啜ってもOKですから!」
麺「ヤメロー! ヤメロー! 僕は ボクは ぼくは 本物が欲しいいいいいぃぃぃぃぃ」ジタバタ
「おい 足持て! 担げ!」wasshoi!!
「あっスリッパ脱げた」
「後にしろ カンヅメ部屋にブチkお連れするのが先だ!」
麺「新年だって月半ばになってから初めて家族以外にあけましておめでとうって言ったんだぞ!! まだ三日残ってるんだああああああああああぁぁぁぁぁぁ」
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/22(日) 15:19:10.82 ID:GBOyKnaYO
機構助手「召喚教授 工具はお貸ししますからその生きてる残骸を早く持ち帰ってください いいですね」
術師「今度一晩付き合ってくれるなら」
機構助手「後日内容証明を送ります 楽しみに」
術師「んーそそる あの坊っちゃんには勿体ない逸材だと思わんかハーフィ」
半鳥「やっと分かった 体つきのこと言ってんでしょ」
半鳥「もう訴えられちまえよ」
術師「駄目だ ちょっと催してきた」
術師「その人形で遊んで満足したら適当に片しておけ 私はちょっと食事に出てくる」ジュルリ
半鳥「やだ もう教授の変態! 大っぴらに言わないでよ変態 変態!」
術師「何勘違いしてんだ、普通の飯しか無い以上普通の飯をただ食いに行くというだけだ 想像力が逞しいようですね?」
術師「食事という単語に何を見出だしているんだやーい変態ー! ベーコンとアスパラガスで掛け算でもしてろ!」ガチャ バタン
半鳥「くそっ 子供みたいな言い返し方しやがって! ……掛け算ってナニ?」
ロボット「」スヤァ…
半鳥「……とりあえず これ……この子どうしようかな」
どうする↓
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/22(日) 18:05:47.82 ID:91qCFFse0
近所の情熱溢れるおもちゃ屋の主人に見てもらって、直せそうなら手伝いつつの修理を頼む
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/22(日) 20:27:47.52 ID:AmrlsOfy0
ロボ系アニメのメカニックさん的な?
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/23(月) 16:31:37.10 ID:MWGr1DoU0
貸してもらった工具の質によっては、おもちゃ屋さん大歓喜?
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/24(火) 21:02:49.74 ID:BMasXdnU0
しかし3時間程も安価が踏まれないなんて珍しいねぇ
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/24(火) 22:07:01.73 ID:LVtr8pT00
昼更新が珍しかったのが
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/27(金) 12:13:15.24 ID:6G2Rv9cR0
名前はそう変わったか。賭け試合とやらには出させられたりするのかな?
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/29(日) 20:32:06.95 ID:ECBRRp0f0
超究極銀河狩人……サムスさんかな?
サモナーは元々なんて書いたんだろ
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/04(土) 03:22:11.67 ID:37rwMzzt0
いやぁ、続きが楽しみですな
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/12(日) 22:10:47.29 ID:eC2dk0PHO
麺『くっ……ハーフィ君ッ!』ビリ サラサラサラ シュバッ
半鳥『へ? うわっ紙が手裏剣みたいに ……メモ?』パシッ
麺『そこへ行くんだ! 老舗の玩具屋、その鉄の人形"対戦傀儡"のこともよく知ってる筈だ!』
麺『僕は模型を買いによく行く 名前を出してみてくれ!』
半鳥『はあ…… ありがとうございます』
麺『礼には及ばないよ! けど直ったらそれ僕にっ――』
機構助手『教授 その辺で』pray STUN WIRE SHOT
麺『あばばばばばばばばばばばばばばばばば』ttttttttttaaaaaaaaasssssssseeeeeeeerrrrrrrrrrrrrr
半鳥『お邪魔しましたー!』スタコラー
半鳥「とゆーわけでやってきましたここが老舗の玩具屋さんです」
ドリアード「なんで私まで……」つグラサン
半鳥「最近歩き回り辛くなってきてたでしょ? 研究室覗いたら寂しそうだったから」
ドリアード「寂しくなんかない 私は元々古木なのよ」
半鳥「うん 森に住んでるから一人ぼっちだったことなかったんだよね」
半鳥「帝都にいる時は私がいるから 大丈夫だから!」ニコー
ドリアード「……いいわもう それで」フイ
半鳥「照れちゃってこのこの こっち向きやがれ」ツンツン
ドリアード「やめなさい。お店に用があるんでしょ」
半鳥「はいはい! じゃ行こっか」
半鳥「ごめんくださーい」チリンチリーン
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/12(日) 22:11:45.81 ID:eC2dk0PHO
玩具屋「で 今回は何のパーツを造れって?」
禿客「でよぉ、だから奴の装甲をブチ抜けるように射突型ブレードを――」
太客「おい」
禿客「……っと」
玩具屋「いらっしゃいませ」
半鳥「(ハゲ デブ オッサン ふむイケメンの香りが毛ほどもしねぇ)」
半鳥「(なんて思っちゃダメだよねぇー教授みたくなっちゃうぅー)」
ドリアード「こんにちは……こちらで対戦傀儡を取り扱っていると聞いたのですけれど」
半鳥「頭が取れちゃって 出来たら直して欲しいんですけどー……」
禿客「……」
太客「……」
玩具屋「……対戦傀儡? そんなお高い骨董品はうちじゃ取り扱ってないよ」
玩具屋「君らが分かってるのか知らないが 起動させた対戦傀儡は抜き身のナイフと同じ扱いを法律でされる」
玩具屋「即逮捕とまではいかないけど 鑑賞目的の単純所持も怪しい曰く付きの代物なんだがね どこで手に入れた?」
ドリアード「…………私のじゃなくて今日はこっちの友人の付き添いですので」スッ
半鳥「ええっ」
ドリアード「(だって貴方 そんな脛に傷のある代物だなんて聞いてないわよっ?)」コソコソ
半鳥「(私だって聞いてませんから! えーどうしよめっちゃ怪しまれてない えー……)」コソコソ
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/12(日) 22:13:58.92 ID:eC2dk0PHO
半鳥「き、(ょうじゅは違うかなぁ)」
玩具屋「きィ?」
半鳥「……帝都魔法大学の魔導機構学教授から貰いました ここも紹介してくれて」
玩具屋「魔導機構学……」
半鳥「(名前出せって言われたけどそーいや名前聞いてねぇ……アダ名だよねあれ 通じるかな)」
半鳥「えーと Dr.ヌードルって呼ばれてました」
ドリアード「何そのふざけた名前は……」
玩具屋「ああ……ああ ああ! はいはいはいあのあんちゃんね」
ドリアード「通じてるし」
太客「誰よ」
禿客「ほら麺キチガイの」
禿客「島国街の地下でやった帰りにギャラリーで痩せの大食い発揮してたヒョロガリがいたろ」
太客「ああ ああ ああ ああ 一人で大豚ダブル八杯も食ってたアホインテリか 対戦傀儡はやってないんじゃなかった?」
玩具屋「やってなかったけど理解はあったろ、普通の模型買ってきがてら見てたのもそう けど持ってたんだなぁ――」
玩具屋「御大層な肩書きまで付いてるとは まあ金さえあるなら入手ルートはいくらでもあるからね、何でもそうだけど」
半鳥「はい あはは そうですね 」
玩具屋「それじゃ分かった 承りましょう」
玩具屋「悪い、どっちかちょっと見てて貰える? 店」カチャカチャ
禿客「おいおい俺注文の最中だったろーがよ 俺も下行くよ」
太客「俺別にいいぜ どうせこの時間は客滅多に来ないしな」ドッコイセ
半鳥「玩具屋の常連さんですか?」
太客「いい歳してって思ってんだろ ははは 店より店長と馴染みなんだよ」
禿客「こっちこっち カウンターの裏来てみな」
玩具屋「俺の台詞だよ」ガチャ
玩具屋「ついてきて 階段急だから足元気を付けてな」カツ カツ カツ カツ …
ドリアード「なんかユルい」
半鳥「いいよ 素人相手だからってしゃっちょこ張られるより 行こ」
ドリアード「まあそうね」
半鳥「"らしい"とか"聞いた"とかぼかしちゃって 結構しっかり見てたんじゃんラーメン教授……」
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/12(日) 22:18:38.57 ID:eC2dk0PHO
老舗玩具屋 地下工房
禿客「電球は代えたのかよ」
玩具屋「ああ忘れてた 買ってこなきゃあな」パチッ
light on
禿客「散らかってるけど気にしないでくれな」ズカズカ
玩具屋「だから」
半鳥「うわ結構広い……あ バラしてるそれとか全部魔導傀儡のパーツ? あっちはでっかい金庫……」ほわぁ
ドリアード「前はよく 呪い師が木から削り出して呪術用の触媒を作ったものだけど」
ドリアード「今 この人形は骨がある上に全部鉄製なのね 凄いわね 安心したような寂しいような」はー
半鳥「マゾなの」
ドリアード「ああん?」ぐにー
半鳥「ごぇんなさい」いだだだ
玩具屋「?」
ドリアード「何でもないわ いい工房ね」パッ
半鳥「っつー……」ヒリヒリ
玩具屋「ありがとう 人形みたいなお嬢ちゃん」
半鳥「あのでっかい金庫は?」
玩具屋「金塊なんか無いよ」ヘヘ
玩具屋「あの金庫の中にさらに個別の金庫がゴロゴロ入ってるんだ」
玩具屋「家に持って帰れない客の魔導傀儡を預かったりもしてんのさ」
半鳥「へー……」
禿客「先ちょっと弄っててーわ いいか」
玩具屋「15番の鍵な ほらよ ……さて、見せてごらん 」チャリン
半鳥「あ これです 工具箱の中」ゴトッ
玩具屋「工具箱? 随分立派なのを使ってる……」ガチャ
玩具屋「……これは……はは 後ろのカッコイイのは名前? どれどれ――」
ロボット「 」キュイッ
玩具屋「(動いた?)」
半鳥「……」
玩具屋「(悪戯? いや、剥き出しになってる中枢部は空だ……魔導回路が抜かれてる これじゃ動かない 気のせいだろ)」
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/12(日) 22:21:00.70 ID:eC2dk0PHO
半鳥「ど どうですか……?」
玩具屋「……んー…… このね、人形の頭に普通は……こいつを動かすための脳ミソみたいな部品があるんだけど」
玩具屋「頭部装甲を剥がしてそれだけ抜いてるんだよね 首の壊し方も酷い、工具で力任せに無理矢理やったんだわ」
玩具屋「丁度ほら、こんな感じのモンキーレンチでネジ切ったんだよ ……クソ」
半鳥「……………………」
ドリアード「よく出来た玩具なのに 心無い人間がいるのね……」
玩具屋「魔導回路はそこそこ高く売れるから それに危険物扱いされてるのは事実だからね」
玩具屋「ある程度儲かる目算があるからってのも勿論あるけど でも俺もやっぱり好きでやってるからさ、こういうの見ると許せないな」
ドリアード「お察しするわ こういう簡単に壊すのも作る大変さを想像できないからなんでしょう」
ドリアード「何にせよ 任せるのが情熱のある人で良かったわ ね ねハーフィ?」
半鳥「…………そっスね」
ドリアード「ハーフィ?」
ロボット「 」ギョロ…
玩具屋「……」
玩具屋「ざっと見て 回路の積み直しと剥がれた装甲と痛んでる旧フレームだなぁ、首から上含め総取っ替え 誓ってボろうとしてるわけじゃなくてさ――」
玩具屋「この型はかなり古いんだ 今のゲームで使われてる奴にはとても太刀打ちできない、マトモに遊べるレベルにするなら交換必須」
半鳥「(ゲームって……)」
玩具屋「ただフレームに関してはそこ以外割りと無事だし 下取りで多少安くできると思うよ」
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/12(日) 22:25:24.90 ID:eC2dk0PHO
半鳥「……で その えーと じゃあそれで大体お幾らくらいに……」オズ
玩具屋「そうね……」カタカタ ッターン
玩具屋「これくらいかな」show calculator
半鳥「どれどれ……」
半鳥「」
半鳥「」チラ
ドリアード「駄目です」
半鳥「私達友達でしょぉー……?」
ドリアード「だからこそお金の話を挟みたくないのが分からないのなら 今日からは一歩引かなきゃならなくなるわ」
ドリアード「私はそんなの嫌よハーフィ 貴女は」
半鳥「…………うぐぬぅ」
玩具屋「ははは 優しい正論だ」
禿客「笑ってていーのかよ」カチャカチャ
玩具屋「商魂も大事だが楽しんで笑わせるのが玩具の本懐ってもんさ」
玩具屋「ハーフィちゃんって言った? 扱っといてなんだけど対戦傀儡は高いから 金を貯めてくるか、でなきゃ無理はしない方がいいよ」
半鳥「うーん、そうですね……ごめんハンター君……」
ロボット「……ゴメンじゃない!」ビコォーン
玩具屋「うぉばっ!?」ポイッ
禿客「え? はっ?」
半鳥「ですよねー……」
ドリアード「……」
ヒューン ガシャッ
ロボット「いだ! 投げないでよおじさん!」flash MonoEye
玩具屋「……気のせいじゃなかった……のか マジか」
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