過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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81: ◆zO7JlnSovk[saga !red_res]
2018/08/11(土) 16:04:39.49 ID:lUlIhfWz0
>>74>>78

【スーツの袖から銃弾が零れ落ちて、地面に出現する硝子細工の魔法陣に吸収される】
【カチューシャのリロード、能力を介したその手腕は、本来あるべき隙を帳消しにする】
【深雪模様の柔肌を銃身にそっと押し合てて、その温もりを感じ取る】

【──── 大きな瞳の輪郭が、雪の果てに曖昧となる、水彩色の艶を混ぜて】
【肌に感じる熱を殿方に喩えて、抱かれる喜びを表層に映す】
【睦言よりも淫らな科白、無垢白と呼ぶにはその奥の華は蜜に濡れて】


──── 駄目よお姉様、乱暴な手合いでは誰も濡れないの
乙女は繊細よ、生娘は精緻で、そうであるなら激しさとは間逆だから
でも近づいてくださるのは嬉しくて、お姉様の横顔に恋してしまうの

狙撃手が見るのは目だけでなくて、私の愛らしい耳も、淫らな口も、清楚な鼻も
全部が全部、お姉様を感じ取るのだから
届かないわそれでは、激しい夜に抱かれるには、まだ早いの


【振るわれる刃、一撃必殺の一閃は、而して空を切るだろう】
【空中へと躍り出る、狙撃銃で地面を叩き跳躍、夜に舞う蝶の仕草に似て】
【回避すると同時に空中へと翻り、天地が逆になって髪の毛が揺れる】

【──── 柊の後頭部に感触があるだろう、空中に飛んだカチューシャがその銃口を突きつけた】

【間髪入れない、引き金は引かれ、銃弾は発射される。並大抵の人間であれば間に合わない】
【万に一つか億に一つか、──── 果ては無量よりも遠き可能性の一端】
【並大抵ならぬ技量の持ち主であれば、その状態からも対応できるはずだ】


ええお姉様、殺されるのなら苛烈に殺して欲しいわ、この身が絶えて果てる永遠の狭間
そうして私は無限の愛に抱かれて、無辜の喜びに打ちひしがれながら、尊き身を散らす
でもそれは今じゃないの、今はまだ達するには途中でしかなくて

──── あらお姉様間違いないで欲しいわ、抱くのは私で、抱かれるのがお姉様よ
貴女の逞しいその指先から爪先まで、全てを丸裸に舐って差し上げる
そうやって何時までも愛を確かめましょう、曖昧の中でやがて眠るの


【空中に躍り出たまま、左手のレールガンを向けた。その銃口を以ってして、投げられたナイフを叩き落す】
【同時に威嚇射撃の銃弾が彼女を包む、靡くコートがそのことごとくを受け止めて】
【翻る白套の隙間から、清楚なマリンブルーの眼光を向けて】

【再びの発射、帯電した弾丸が、世界に一陣の線を描く】
【芸術家の吐いた渾身の絵筆、キャンパスに広がる轟音の一撃】
【カチューシャはどんな状況でも正確に脳天を狙う────逆説的に言えば】

【アリアならば、その思考すらも読めるかもしれない】



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