過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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80:アルク=ワードナール&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk[saga sage]
2018/08/11(土) 16:03:53.23 ID:3gt90YRl0
>>75

――――ぐぅッ!! なんてパワーだ……ちょっと加減を誤れば、首筋を抉られてた……ッ!
どうやらこの軍服、伊達じゃない様だ……危険な相手だぞ……!
「――――問題ありません、ただの力押しならば――――ッ!?」

【弾き飛ばされて、アルクは床を――――砂面の外見とのギャップが忌々しいそこを転がり、何とか体勢を立て直しながら、知れず呻いていた】
【正確な刺突、強力な膂力、そして有効打とならなかったと判断した瞬間の、鮮やかな後退――――これは、正式な修練を積んだ人間の動きだ】
【そこに構わず、ビームを投射したラベンダーだったが――――着弾個所は、素知らぬ顔でその形状を変異させ、無為の光線としてやり過ごしてしまう】

「こっちの世界――――ッ? この男――――本当に虚神なんですか――――なんか、なんと言おうか、生々しい――――ッ」
――――異世界の軍人か何かか? さては――――手駒……!?

【どこか滅裂な、そして不明瞭な言動、しかしそこには、話に聞く虚神達の、超然とした態度が感じられない】
【比較対象としてイルの面影を思い出す事に、顔を顰めながらも――――ラベンダーは疑問を同時に浮かばせていた。この怪人、虚神そのものではないのではないか、と】
【そしてそれは、アルクにも伝わったようだ。かの『相棒』程に以心伝心とは流石にいかないが――――どうやらこの時、考える事は同じだったようで】
【――――自分たちは足止めをされている。それも、ただの手ごまにしてこれだけ強力な敵を用意して】

「――――この空間、見せかけのモノで、実際には例の地下室と言うだけのはずです。でも、この砂は――――」
……奴自身も、砂に化けていた……不味いな、一方的に干渉してくる幻影のようなものみたいだ――――ただの幻と侮るな、不味いぞ……!

【既にラベンダーも、独自にその幻影に気づいていたのだろう。だが――――足元の不穏な砂の動きに、嫌な予感はぬぐえない】
【この男は恐らく、砂の力を操る――――なら、ただの目くらましでは終わらないだろうと、改めて身構えた】

【ついに、足元から砂が炸裂した瞬間、2人は飛び出した――――】

「くッ!? 言う通りです、この爆裂、身に浴びたらひとたまりも――――ッ、えぇい――――ッ!!」

【翼を以って飛翔、ジグザグと飛び回りながら、何とか砂塊を回避するラベンダー。だが、懸念事項は多い――――開けた空間に見えて、目に見えない壁があるのだ】
【必然、回避距離は大きく取る訳にもいかず、身体はフラフラと揺れる。バランスを崩しかけ、先ほどのアルクの様に、咄嗟に床を踏みしめた】

――――物は試しだ……スー(水)・フェン(飛翔)・ビン(レベル2)――――『ウォーターバルーン』!!

【アルクは、ステップでその炸裂を回避しながら、防戦一方になっても仕方がないと、打って出る】
【――――砂ならば、水を浴びる事で固めてしまう事ができるのではないか、或いは洗い流してしまう事ができるのではないかと思い立ち】
【咄嗟に術式を構成。同じく回避動作を続ける大男に見舞い、その水の塊の水泡を発射した――――命中すれば、大量の水がぶちまけられるだろう】

グはッ!?

【――――その詠唱が隙となった。アルクの身体は中空へとぶち上げられ、その衝突の打撃で体は打ちのめされる】
【力なく地面に這いつくばった身体が、絶息している――――相当な打撃となって、身体に響いたらしい】


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