過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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60: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2018/08/11(土) 14:42:49.76 ID:L9UjceST0
>>57 >>59 >>ALL

【――――――今日ばっかりは白衣を着ていた。彼女の大切な一張羅】
【その下には黒のシャツ、深赤のタイトスカート、黒ストッキング、パンプス】
【おおよそフォーマルに纏めた格好で彼女はその場に現れた。――据わった目をして】

【暗赤色の瞳はぞっとするくらい凪いでいた。怒りに燃える様子もなく、ただ、平淡に】
【首の中程まで伸びた黒髪がときどき風に揺らされるばかりだった。それを整えようともせず】
【じっとじっと、塔のてっぺんを見据えていた。それで――――ふ、と息を吐いたなら】


――――――――や、どうもどうも。一緒に来てくれた皆々様方、どうもありがとう。
攫われたバカ娘の<創造主>こと――――“冒涜者”だよ。

…………あの子は僕が創ったんだから。あの子のことを一番よく知っているのは僕だ。
だからあの子に何かあったとき――――最初に僕にその様子を伝えてほしい。
というわけで、……はい、これ。皆さんどうぞ持って行ってくださると助かるんだけど。


【白衣の内側からばらばらと何かを投げ捨てていく。人数分の通信機だった。どこでも買えるようなヤツ】
【それを以って連絡を寄越せと言う。……彼女自身は塔の中に入るつもりはないらしい】
【誰かがそれを拾おうと、拾うまいと――女は瞼を半分伏せて、ふ、と息を吐くのだから】



持って行った方がいいと思うよ。――――みんな、あの子の「壊し方」を知らないでしょう?



【そして笑う。そうしながら口にするのは――つまるところ、「どうしようもなくなったらあの子を殺せ」と】
【そういうことなんだった。あまりにも薄情だと思うだろうか。けれど、この世に新たな「虚神」が生まれるよりは】
【ここで殺してやった方がまだ「いい」のかもしれない。この世界にとっても、……あの子にとっても】

【言い終えると女は踵を返して歩いていく。後藤の乗る車に半ば無理矢理同乗しようとして】
【それが叶ったなら、助手席、それも無理なら後部座席、そこでも駄目ならどっかしらのスペース】
【勝手に潜り込んで――――体育座りし始める。きっとそこから、もう、動かない。……そうして彼女は、俯いてしまった】


//ブラスフェミアです、みなさんとは通信機越しに会話させてもらうと思います!よろしくおねがいします!


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