過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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529: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2018/10/18(木) 21:46:15.16 ID:zR39dz4v0
>>528

――――――――――、

【ざり、と靴音が鳴った。底を擦り付けるような無粋な音色。おそらくは後ずさりでもしたのだろう】
【すればその主は相当に臆病であるとわからせた。こんなところに足を踏み入れておきながら】
【人死にのたぐいの絶えない「こんな」場所で、怯え切るなんて、よほどの「素人」であるか】

【もしくは、】

(――――――「濃ゆい」な。むせそう。どーせ殺すならもっとさっぱりやろーや)
(や、…………「殺した」んじゃないのか。「喰った」なコイツ。あーあ、ホントに濃いヤツだ)

覗いたっつーかなんつーか。偶然見ちゃっただけだしい。
見られたくないんだったらもっとお上品にお召し上がりになればいーんじゃネ?

【逆に、慣れ過ぎているがゆえ――感性が変な方向にねじ曲がってしまった人。こいつはおそらく後者だった】
【背の高い銀髪の男。夜闇に紛れるような褐色肌。その中で浮かび上がって見える黄色い瞳】
【表通りを歩けばいくらでも見かけられそうなたぐいの、ありふれた恰好をした青年。だが、】
【少女を見ても必要以上に怯えたりはしない。確かな警戒の色だけは、隠しきれなかったけど】

見ちゃったけど。帰してくれる? 見られたからには生きて帰さねーってタイプのヤツだったら――
おれ泣いちゃうからネ。こわいもん。それにおれ、きっと喰っても美味しかねーよ……

【「混ぜ物だから」 ――そう自称する青年の身体、極めて感覚が鋭敏であるか、感知のスキルがあるなら】
【「ナカ」で大量の「ナニカ」が蠢いているのが、きっと、ばれる。旨いか不味いかは口にするまでわからないだろうが】
【それでも、十分すぎるくらいに「珍味」ではあろうと。……そう予感させる程度には、こいつもバケモノだった】


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