過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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527: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/15(月) 22:45:34.09 ID:rKXVxnHmo
>>525

【 ────、長い袂を拐かす、こぼれ落ちるのは雫か、或いは振り乱れた鎌首擡げ】
【扇であった、花を散らした派手目の装飾、色取り取りの杜若、拉げた筈の蓮華にも近く】
【口元を覆う所作、その一枚が浮き世を離れて、異国情緒の宗教画にも似た神聖を含む】


生憎と此処は天上でも天下でもござりんせん、せやけどわっちが天女やなんて嬉しい事言ってくれはる
主さんの様な色男やったら余計にええこと、亡くした筈の未練がほうと嘯かはってからに
あらまぁ、身体を仰山傷つけてはんのに、威勢のええこと、言わはって


【足音は無く、一つ一つと歩みを進める、息が止まりそうな程に緩慢な動作で】
【その実一片の隙も見せず、彼女は口元を扇で隠し、しとしとと言葉を降り注ぐ】
【男の側に腰掛けて、その双眸をゆるりと、貴方の身体へと卸していく】


女にかける言葉にしはったら、色気の無い言葉どすなぁ、口説くにはちぃと野暮な言葉でありんす
「わっちの様な乙女を待ってた」──── ぐらい、素敵な言の葉を散らすぐらいええんと思わはって?
思い出はよしなに、睦言ばかり上手くならはっても、それはそれで興ざめどす



──── 遅い夕餉の帰り道、こない綺麗な月を無視する程、わっちは風流を解さない人ではござりんせん


しかして見つかったんは、月やのうて珍しい一見さんやさかい、わっちの興味は主さんに移りて




次はわっちの番でありんす、こないな場所で火遊びなんて、感心せぇへんさかいに
主さんがそない七夕じみた人やとは思わへんけど、人は見た目によらへんからねぇ



【香る芳香、甘ったるい蜜に似た、心蕩かすような香りが、暴力的なまでに周囲へと降り注がれて】
【聞くに彼女は食事の後だと言う、それにしては随分と長い散歩ではあるのだが】
【続く質問は遠回しでいて、それでいて真に迫っていた──── 】

【仮に男が火遊びで怪我をしたにしては、周囲に火の元がなさ過ぎる、ならば──── その傷はどこで】


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