過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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510: ◆moXuJYo6C0cW[sage saga]
2018/08/30(木) 23:39:34.29 ID:gRNqNiY/o
>>507
【その瞳は、やはりあのクラブで見た上流階級の誰とも違っていた】
【あまりにも透明な、水面がそこにあるのかと見誤ってしまいそうなほどに】
【眼鏡の奥から注がれるその視線は、己の闇の中に隠した矮小な本性を、すでに透かしているかのようだった】

人の欲というやつは、それだけ際限がないということだろうな
……まあ、そんなところだ。金も危険も集まる場所なら、私のような脛に傷のある者でも滞在しやすいのでね

好奇心が強いのが悪いとは言わないが、私の面は見て後悔するタイプのものだと自覚している
あまりお勧めは出来ないな

【彼女の立ち居振る舞いそのものが、この場の空間を彼女のものとしているかのような感覚に陥る】
【悪意と欲望と、それを含めても有り余るエネルギーに満ち溢れた、この雑多でにぎやかな都市の一画が】
【まるで、彼女のアトリエに早変わりしたかの如く。それでいて、その仕草には耽美さすらも漂うのだ】


あの模様は、人間社会でも危険の象徴として扱われるな。実際、よく出来ているよ。自然の生物というものは
確かに、人の世にも言えることだろう。闇に身を置く人間は、周囲を威嚇することが生き方の一つだ

だが、何事にも裏と表がある。力を誇示することは、同時に狙われやすくなるというリスクも負うということだ
今はただでさえ、厄介事を抱え込んでいるから、これ以上巻き込まれたくないのは間違いないがな


……なるほど。対話に応じた時点で、そこいらの悪党ではないという判断は、一理ある
だが、私は単に、相手を見た目で判断しないというだけだ
女だから、一人だから、そんな理由で侮ってかかるほどの、蛮勇を持ち合わせていないだけだよ

先ほど気にしてくれたこのフードの下を見れば。流石に、お前も考えが変わるだろうと思うがね

【ゆらりと大男の太い右腕が上がる。そのフードが、ゆっくりと取り払われた】
【眠らない街のもたらす、ネオンの光が照らしだしたのは。短く切り揃えられた黒髪に、角ばった顔つき】
【黒い瞳の両目と。額に面積を埋める巨大な眼球を持つ、醜怪な面相】

【多くの国や地域で指名手配を受け。数カ月前には、水の国で三頭会戦と呼ばれる事件を起こした男の貌が、そこにあった】


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