過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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509: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/08/30(木) 23:30:38.41 ID:Kh1W6Ydc0
>>503

【好きになれないのは恐らくそいつも同じだった。 ─── 同族嫌悪? いやいやそんな筈はない。】
【ただイカれ具合で言えば自分もこいつも大差ないんだろうと確信していた。そのくらいで丁度よかった。真っ当な神経してて得はしない仕事だ。】
【意地の張り合いはどちらが解くともなく終わって、 ─── 白百合のような手指には、紅く腫れ上がる残月の痕迹が、5つほど残るのだろう。お互いに何も言わぬまま。】


「 ─── ふうん。」「単なる噂じゃなかったんだ。 ……… なら、そうだね。」
「研修ならいつでも受け付けてるよ。教官はボクじゃないから安心していい。」


【胡散臭い理想主義者たちの話題になるならば納得したように頷く。「 ……… ボクより100倍おっかないけど。」ぽつり、そう零すのなら】
【積もる話はまた後日と聞いて特に咎めることもなかった。 ─── ただ、少女が続けた言葉は、儚い乙女の面構えを豆鉄砲を食らった鳩の面に変えた。】
【黒縁の眼鏡の奥にて瞠目していた。マスカラに濡れた長い睫毛がぱちくりと瞬いた。青く大きく透き通った瞳が丸く開いていた。口許をえも言われぬ形に結んでいた。そして】


「 ──── あは、」「っははは!」「 ………… そりゃあ確かに、よく効きそうだ。」「ホンット悪いこと考えるなぁキミって。あははッ。」
「確かにそうだ。大切な友達に心配かけるようじゃあ、折檻されても文句は言えないね。」「 ……… よおくボクから、言い聞かせておくよ。うふふ。」


【 ─── 藪から棒に噴き出して、なよやかな躯体を微かに捩らせさえして、幾ばくか品のない/しかし気取ることもない笑いで、少女の言葉を賞賛するのだ。】
【確かにこれでは友達でしか有り得ぬはずだった。そう"彼"は納得した。なら伝えてやるのも悪くはなかった。然し、彼女をほんとうに悲しませたくはなかったから】
【きっと付け加えるのだろう。「も一度でも会いたいって」「怒ってないって」「 ─── また、仲良くしたいって。」最後の補完だけは、正中であると信じていたから。】

【一頻り笑った後そいつは立ち上がるのだろう。所作だけで甘さが振りまかれた。品のいい洗剤と控えめな香水と、白陶の肌から薫り立つにおい。その中に、或いは、誰かの。】
【「言ったろ。面白いものなんてなかったって。」 ─── であれば、別れの挨拶さえそこそこに去るのだろう。至極もって無礼で不作法で傍若無人な奴だった。】


「お邪魔したね。 ─── 次は、あの子も連れてくるよ。」


【何せ最後にそんなことさえ言い残すのだ。 ─── 玄関口で振り向くそいつは、磨りガラス越しに夕陽を浴びて、確かにいじらしく微笑んだ。甘ったるい香りばかり残して】
【すれば帰り途に躊躇いはなかった。誰かが待っていることを知っている足取りだった。(もしも少しでも悲しそうな顔をするなら、いっぱいいっぱい、慰めてやるから。)】


/ようわからん感じになっちゃいましたがこんな感じでシメでいかがでしょう!なんかあれば続けられます!


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