過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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441:名無しのパー速民[sage saga]
2018/08/23(木) 21:37:09.75 ID:jODBTHOP0
>>440

【幼子はきっとそのばらいろの頬っぺたを嬉しそうに綻ばせて、おっきな口を開けるのだろう。とっておきのクリームパンを食べるときのしぐさとよく似て】
【けれどもその手に握りしめられているのはバタバタって暴れる哀れなバッタ、しかも捕まえたときに押さえつけてしまったからか、その口元から茶色い汁まで溢れさせ】
【それでも全くに気にしない素振りであったなら、――ぱくりと口に含むはずだった瞬間に、つむじ風によく似る"何か"が、攫って行ってしまって】

ンん……? ん……、ア? 

【――お行儀悪くしゃがんだ格好、きっと正面から見たらパンツだって丸見えのポーズにて、幼子はきっとひどく狼狽えるんだろう、不思議そうな声を幾重も重ね】
【きっと脳内にはたくさんのはてなが溢れかえっているに違いないなら、――ほんのいくらか遅れて、やっと、相手のことに気づき、振り返る】
【ならばおそらくその瞬間に向けられるのは鋭い目で在るのだろう。よく澄んだオレンジに近い黄色い眼だけれど、ひどく薄い色合いは、いくらも表情をキツく見せて】

ユーイの! ユーイのゴハン! ンン……、ユーイ、ご飯してた!
ユーイエライから、ゴハン、自分でやる! リンネ帰ってこない、ツガル、見つけるって言った!
おウチ居たら、ユーイ、飢えて死ぬ! だからゴハン捕りに来たっ!

【だけれども警戒しているわけではないのだろう、どちらかと言えば人懐こいとも言えるのかもしれない、ぱちくり瞬いたなら、幼子はやがてふっと立ち上がって】
【曰く今ご飯してたんだけどおかずが消えた――と訴えかけて来る、しばらく辺りをきょろきょろ探したけれど見つからないなら、しゅんと耳も尻尾も垂らし】
【何か不満があるらしくって、しゃべるたびにどこか少しずつ怒りながら、それをいくらも述べていたのだけど――】

親ァ? ユーイ、ヒトリ! ン……、ユーイの、森? あー、……ヒト来た! だからユーイ、逃げてきた!
今リンネの家居る、でもリンネ帰ってこない、ユーイ、エンと、オモチと、アンコと群れする!

【――親御さんは、と、尋ねられたなら。訝し気な目をする、それで、昔のことを思い返すかのよう、あー、と、不明瞭な声】
【森、だなんて伝える、ならばやはり全うなヒトではないのかもしれなかった。人間の子であったらもう少し上手におしゃべりが出来そうな年齢でもあって】
【それでも相手の言葉を理解して返事を返すことが出来るなら――そこまで問題はないのだろう。だけれども、やはり、どこかでちぐはぐな様子】
【エンはともかくオモチとかアンコとか称されたヤツは多分少なくとも人間じゃないと思わせた、――ペットとか、なんだか、そういう温度感】


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