過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆9VoJCcNhSw
[sage saga]
2018/08/15(水) 22:18:18.47 ID:CqbJXNkd0
>>294
【部屋の中には尚数人の手下。そしてその奥、装置の向こうにボスらしき人物】
【眼の前のカニバディールは膝をついて――おそらく感電しているのだろう】
【盾にしていて正解だった、なんて非道い事を内心思いながら更に周囲を見極める】
【左右には囚われた子供。装置から発生するのは電気――己の苦手な力】
【この鎧は物理的には強いが、それを透過する電気や熱には極端に弱い】
【そういう所もまた、父に似ているのだが。だが、ニヤリと笑う】
よお、おっさん!……そのスタンレーザーってのはよー、こいつの身体でもブチ抜けるのか?
もしそうならすげー怖いってのが正直な所なんだが……――でもこいつ、今無事だよな?
ちょいと両膝着いて痺れてるけど、貫通するほどの威力はねーんだろ!?
――――だったら俺の勝ちだ。臓物ぶち撒けても文句言うなよ、クソ野郎が。
【未だその位置はカニバディールの影。彼の巨体を盾としたまま、出ようとはしない】
【否、出る必要がない。手にした光剣を握りしめ、魔力を全力で流し込むと】
【その刀身は1m足らずであったものが、魔力そのものを奔流させる事で一挙に延長され】
【それを"ブぅん"――と、半円を描くように一振り。この大剣・センチネルの真骨頂を発揮する】
【先は武器や服を透過して肌を切った。しかして、その芯の力は"選んだものを斬る力"であり】
【カニバディールの肉体、左右の子供たちだけは切らず、透過して】
【コイル型の装置、子供たちの檻、そして"ボス"を含めた人攫いを纏めて】
【――両断≠オようと、するだろう。そも――殺人をしたことがない、見たことがないというのは】
【カニバディールの思い込み、でもある。その剣筋に躊躇いはなく、油断していたのなら間違いなく彼らは切り捨てられるはずだ】
【しかし逆を言えば、他に手段がない。一度防がれれば、カニバディールの影で息を整える他無くなってしまう、諸刃の剣でもあった】
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