過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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297: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/08/15(水) 22:24:30.92 ID:5c2+aIKh0
>>295

【 ─── その内面は恐らく、単なる少女のそれでしかないのだろう。であれば眼前に範図を拡げる光景の生理的嫌悪感は如何許りであったろうか。】
【であれば青い瞳を引き絞り、ただ睨視するのが少女にとっての限界だった。 ─── 狂気者の理屈は、きっと彼女の聞き入れられる所にはない。】



     「 ……………──── !」



【故にトリガーを引き絞る。 ─── 撃針が薬室に込められた薬莢を叩き雷管を射抜く。銃声と硝煙。放たれる47口径のフルメタル・ジャケット】
【速度と慣性質量の塊は純粋な直線運動を以って生温い大気を引き裂き、やがて幼い少女の白い額へと着弾し】
【被甲の下にある軟らかな鉛が運動エネルギーの猛烈な放散と共に変形してその頭部を吹き飛ばす。 ──── 然して】
【尚も悪魔は静やかに笑っていた。少女は瞠目する。青い瞳が刹那に震えて、それでも殺意と忿怒を以って恐怖を上塗りする。】


「 ──── 五月蝿いな、外道のくせに ………、 !!」
「お前みたいな酷い奴と、話してやる義理はない。 ……… 死ね、ッ!」


【 ─── 脚首を掴む冒涜的な感触に崩折れなかったのは、せめて勇気の現れであった。銃の代わりにポケットに指を入れ】
【懐からばら撒かれるのは、ごく小さなベアリング。銀色の輝きが辺り一帯に撒き散らされて ──── されど】
【転瞬それら全てが"爆発"する。橙色の閃光と共に飛散する爆圧と金属片を以って、自身の足を掴む手もろとも】
【死者の手先も這い回る虫も無論のこと悪魔に似た少女も、 ─── 粉微塵に吹き飛ばしてしまおうとするのだろう。】
【それでいて少女は傷一つ負っていなかった。爆破範囲の全てを仔細かつ完璧に計算していた。自身に傷の及ばない散布範囲を一瞬で算出していた】
【 ──── 爆煙に紛れて、少女は距離を取ろうとするのだろう。それでも矢張り、震える吐息と、湿った足音はよく響いた。】


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