過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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17:名無しのパー速民[saga]
2018/08/09(木) 18:33:57.89 ID:xLeI5wdYO
>>15

【──── 初めて嵯峨野は笑った。それは形骸的な笑いではなく、本質的な笑いであった】
【然してそれは笑いと呼ぶには、あまりにも醜悪な笑みとなって】
【彼は残酷な愉悦をそこに残していた。沈黙こそが肯定であって】


──── 彼女もまた、僕達を取り巻く円環の要素の一つだよ、あの子の所属がそう伝えているだろう
全ては定められているんだから、この世の中に意味の無い登場物など存在してはならない
キミは原初の観測者であって、それを構成する世界の唯一の担い手にアクセスする手段を持つ

だからこそ僕はキミに、そう振る舞う事を願ってやまないから
いい出会いだったよ、タオ=イーレイ、女王様が気に入るだけの存在だね
キミは僕達の流れの中に位置していた。そしてそれを認識したという事実こそが、僕にとっては必要だから
嵯峨野 鳴海として会えてよかった。必要な情報があれば、また教えておくれ


【そう言いつつ彼は連絡先の一つも渡さない。まるで必要ないと言いたげに】
【踵を返す、と同時に足元から黒い闇が侵食していく、瞬く間に彼の身体が消えていき】
【そして一つ、思い残した事があるように、思いついたみたいに言葉を残す】


御褒美に一つ答えてあげるよ。『あの子』は僕達の仲間なんかじゃない、そこは明らかにしないとね
寧ろ敵と呼ぶ方が相応しい、それを認識しているかは知らないけども
けれども、僕達とあの子を繋ぐバイパスが存在していない。──── 筈であった。

それを補うのがキミだよ、タオ=イーレイ。キミがキミ自身の口から、僕達を繋げてくれた。
認識は客観すらもら書き換えて、そこに残るのは虚飾の化け物よりも出鱈目な存在だから


──── また逢おう、出来れば願いと共に


【そうして彼は消えてしまう、果てなき不安をその場に残して】


/こんな所でしょうか! お疲れ様です!


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