もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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55:1[sage saga]
2024/11/01(金) 20:10:28.56 ID:4JAHijIv0
 
◇村の中
 
シャミ子「はっ、はっ、はっ……ちょ、ちょっと待ってください。もう走れません」

ごせん像「そもそもこんな夜中にランニングする理由が分からん。おいデカ村民、いきなり暗がりから出てきたと思ったらシャミ子の手をとって走り出しおって」
ごせん像「いい加減に理由くらい説明せよ。でないと奥方に言いつけるぞ」

ガタイのいい村人「……このくらい離れればいいか。よく聞け、シャミ子ちゃん。いますぐこの村から逃げるんだ」

シャミ子「逃げる? なんでです?」

ガタイのいい村人「魔法使いが来たんだ。アソリの家でシャミ子ちゃんを待ち構えてた」

シャミ子「!」

ごせん像「来るかもしれんと思っていたが、よもや本当に来るとは……」

ガタイのいい村人「先にシャミ子ちゃんに伝えようと思ったんだが、鹿狩りに行ってるって聞いてな……入れ違いになっても不味いから、家の傍で帰りを待ってたんだ」

シャミ子「ずっと待っていてくれたんですか? ……すみません、大人しく村にいれば……」

ガタイのいい村人「いや、逆に良かった。村の中で鉢合わせでもしてたらと思うと……」
ガタイのいい村人「来たのは一級魔法使いって奴だ。魔法使いの強さなんか分からんが、よりによって一等強い奴が来たってことだ」

シャミ子「……あ! アソリちゃんは大丈夫なんでしょうか……?」

ガタイのいい村人「ははっ、自分の心配より先に人の心配か。シャミ子ちゃんらしいが」
ガタイのいい村人「連中の狙いは魔族だけだ。村人には何もしない。ただ、表立って協力したらそれも分からん」
ガタイのいい村人「……背負子に食料や毛布をまとめておいた。これを持って早く行け。俺にできるのはここまでだ」

シャミ子「エルマーさん……で、でも、これがばれたらエルマーさんは」

ガタイのいい村人「気にするな。シャミ子ちゃんにはカミさんともども色々世話になったからな」
ガタイのいい村人「あいつともよく相談した結果なんだ。魔法使いはいろいろ言ってたが……俺はシャミ子ちゃんを信じるよ」

シャミ子「エルマーさん……」

ごせん像「……シャミ子、行くぞ。そやつの心遣いを無駄にするな」

シャミ子「はい……エルマーさん、いままでありがとうございました。この御恩は一生忘れません」

ガタイのいい村人「ああ、シャミ子ちゃんも元気でな。魔族も悪い奴ばかりじゃないってこと、覚えておくよ」

フリーレン「――そこまでだ」



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