不思議な女の子と、クリスマスイブを一緒に過ごした話。
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8:名無しNIPPER[saga]
2024/09/25(水) 23:44:46.47 ID:zGU0K/8Z0

「ねえ。どうして手を挙げたの?」と彼女は言った。

「え?」
わたしは思わずワンテンポ遅れて返事をした。

彼女はすこしはなれたところに立ち、
紺色のカーディガンから覗いたほっそりとした指で
鼻先をさわっていた。

「……ほんとは、ひとりでやろうと思ってたのに」

彼女の声をちゃんと聴いたのは、それがはじめてだった。
空気が冷たいせいか、それはとても鮮明にきこえた。
こちらを見ようともせず、カオナシはプリントの束を整理していた。





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