映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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97:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:50:11.70 ID:lGZh6aoj0
静寂が訪れてから、ふとさっきまでのことを思い返していた。
彼女と話した、本当にたったそれだけのことのはずなのに、
まるで世界が丸っきり変わってしまったかのようにも思えた
98:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:08:14.35 ID:lGZh6aoj0
それから、ベッドに横たわると俺は瞼を閉じた。
思えば最近まであんまり寝てなかったんだ、
頭もぼんやりとして正しく機能してなかったな。
99:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:08:51.44 ID:lGZh6aoj0
そして、久しぶりに会うヒツジのことを考えながら、
俺はそのまま深い眠りについた。
100:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:39:39.10 ID:lGZh6aoj0
——それから、何やら色々なことがあったが、
それら全てが些末な出来事で片づけられてしまうだろう。
ただ、その中でもひとつだけ付け加えるとすれば、
101:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:42:30.42 ID:lGZh6aoj0
あれからヒツジは大々的に女優としてデビューをした。
世間的には空前の人気作を呼び起こすような
ヒットメーカーとして広く知られているのだろう
102:名無しNIPPER[sage]
2024/09/09(月) 23:24:30.86 ID:vKVwa+7u0
続き来てた!嬉しい
103:名無しNIPPER[saga]
2024/09/13(金) 01:41:39.38 ID:weXThE3b0
その日の帰り道、ふいに彼女が俺の手を繋いできた。
俺は思わず周りを見渡して、それから彼女の顔を見つめた。
「急にどうしたんだ?」
104:名無しNIPPER[saga]
2024/09/13(金) 01:42:44.85 ID:weXThE3b0
「今度、先輩の映画に出ることになりました」
「え?」俺は思わずその場に立ち止まった
105:名無しNIPPER[saga]
2024/09/13(金) 01:43:31.43 ID:weXThE3b0
「私もうれしいです、すごく」
「今日は素直なんだな」
106:名無しNIPPER[saga]
2024/09/13(金) 01:44:33.19 ID:weXThE3b0
「……誰かに見つかったらどうするんだ?」
呆気にとられた俺は、思わず彼女の方を見つめた。
「それはその時にまた考えましょう」
107:名無しNIPPER[saga]
2024/09/13(金) 01:45:13.31 ID:weXThE3b0
「せっかくなので、今日はお祝いでもしませんか?」
「ああ、酒でも飲もうか」
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