映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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75:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:43:08.68 ID:tvVwDFm30

「また会えてすごくうれしかったです」

「……俺もだよ」
枯れそうな声をなんとか振り絞って答えたんだ
以下略 AAS



76:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:43:44.23 ID:tvVwDFm30

「言っただろ、今日は口を忘れてきたんだ」

「たしかに、そうでしたね」

以下略 AAS



77:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:46:11.41 ID:tvVwDFm30


彼女はそうやっていつもみたいに笑って、
その場から去っていった。

以下略 AAS



78:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:47:18.03 ID:tvVwDFm30

ひとり取り残された俺は、
次の日も仕事があるっていうのに
その場所で酒を飲んでいたんだ。

以下略 AAS



79:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:52:41.85 ID:tvVwDFm30

その後の生活は悲惨なものだったな。
仕事をして、寝るためだけに家に帰るような生活を続けてたんだ。

あの時こうしていれば、なんてそんなことを
以下略 AAS



80:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:54:45.90 ID:tvVwDFm30


そんな風に毎日焦燥に駆られる生き方にも次第に疲れていって、
いよいよ限界を迎えたころ、俺は会社を辞めることにした。

以下略 AAS



81:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:56:03.07 ID:tvVwDFm30

数年勤めた仕事から距離を置いたら、
もしかしたら何かが変わるかもしれないと
そんな淡い期待を抱いていたんだよな。

以下略 AAS



82:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:58:36.74 ID:tvVwDFm30

生きる指針すら失ってしまった俺は、
週末にふらっと近くの公園に訪れると
ぼんやりと湖の方を眺めたりしてたんだ

以下略 AAS



83:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:00:56.35 ID:lGZh6aoj0

今更彼女とのことをどうにかしようとは考えていなかった、
それでも彼女のために「何か」を行動すべきだという思いに偽りはなかった。

だから、秋晴れの真っ新な空を眺めているうちに、
以下略 AAS



84:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:03:55.05 ID:lGZh6aoj0

それからしばらくして、
俺はまたあの頃みたいに脚本を書き始めたんだ

何枚も何枚も、ひたすらに文字を連ねていく、
以下略 AAS



85:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:10:16.72 ID:lGZh6aoj0

だから、脚本が出来上がった時は
達成感というよりも終わってしまった、
という気持ちになってたな。

以下略 AAS



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