47:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:11:03.72 ID:ZfoI9Jh90
( ¯灬¯ )「クビツェク、椅子の脚をとっておくれ」
(`・ω・´)っ「はい父さん」
ガラガラ
( ¯灬¯ )「ん、だれだ? 納品日は明後日の筈だが…」
48:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:12:40.33 ID:ZfoI9Jh90
一九〇六年の五月から六月にかけて
アドルフはウィーンに滞在していた
( ¯灬¯ )「おーいクビツェク、ヒトラー君から絵葉書が届いているぞ」
(´ᴖωᴖ`)「え、ほんと!?」
49:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:13:53.50 ID:ZfoI9Jh90
『建物の内部に感動はしない。
建物の外面の力強い威厳が芸術の記念碑的厳粛さを建物に及ぼすのであり、内部ではその威厳よりも感嘆を覚える。
力強い音の波が室内をうねり、風のざわめきが波打つ音のすごい洪水に消え失せるときにこそ、崇高さを感じ、内装を飾る金やビロードのことはわすれてしまう。
尊敬するご両親に宜しく。アドルフ・ヒトラー彡(゚)(゚)』
50:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:14:57.11 ID:ZfoI9Jh90
リンツ駅
ボクはアドルフを迎えにきていた
(´ᴖωᴖ`)「おかえり、アドルフ」
51:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:17:20.31 ID:ZfoI9Jh90
(;´・ω・` )「このマットレス、ずいぶん注文が込んでるね…!
(;`・ω・´)「ぐぐ…」
( ¯灬¯; )「ああ…今日いっぱいはかかるな…」
52:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:19:00.00 ID:ZfoI9Jh90
翌日 アドルフの住むアパートの前
階段の上からクララおばさんと女の子のすすり泣く声が聞こえた
そしてトントントンと軽快な足音と共にアドルフが降りてきた
53:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:20:45.31 ID:ZfoI9Jh90
( ¯灬¯ )「おかえりクビツェク… そうか、ヒトラー君は行ったか」
(;`・ω・´)「父さん…ボク…」
( ¯灬¯ )「みなまで言うな お前の頑張りはヒトラー君から聞いている」
(´・ω・`)「え…」
54:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:22:03.56 ID:ZfoI9Jh90
一九〇七年十月
アドルフがウィーンへ行って数週間がたった
ボクは仕事と音楽の勉強で忙しい日々を送っていた
55:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:23:30.28 ID:ZfoI9Jh90
( ¯灬¯; )「こ、これは…」
(。゚ω゚)「はえ〜」
注文書にはベットが五十床とあった
新築された婦人科病棟で使うみたいだ
56:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:24:57.35 ID:ZfoI9Jh90
( ;´-ω-` )「ってことなんだよ…どうにかならないかな?」
(∗ 'ω' ∗)「大変ね…私も時間があるときは様子を見に行くわ!」
( ¯灬¯ )「ダメだ!」
( ¯灬¯ )「頼まれてもないのに援助をするのは無作法にあたる」
57:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/03(月) 20:27:46.62 ID:ZfoI9Jh90
(´・ω・`) .。oO(アドルフはああ言ってたけど)
家事を単調で退屈な作業だって見下していたのに
本当にできてるのかな…?
( ;´-ω-` )「無理だろうなぁ きっと三日坊主…」
149Res/211.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20