王子『はちじょうひとまのワンルーム?』
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33:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:28:42.61 ID:sZTlet6c0
 魔王城、秘密の小部屋。
 戦時の際に魔王の一族が身を潜めるために作られたその部屋には、丁寧に床に積まれた本の数々とそのうちの一冊を読む王子の姿があった。
 王子『――よって、魔法の優劣を決めるのは、使い手自身の精神エネルギーの大小だけではない』
 王子『呪文の出来によっても魔法の質は少なからず変わると結論づけられる。考察終わり』パタン
 王子『……なるほどなぁ』ンー
 王子『やっぱり、この筆者の賢者って人は天才だなあ。残された考察を読めば読むほど目から鱗って感じだ』
 王子『ずっと昔にいなくなっちゃったらしいけど、この人が今もいたならどんな魔法の研究をしていたんだろう?』
 王子『……想像つかないなあ』



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