王子『はちじょうひとまのワンルーム?』
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19:名無しNIPPER[sage]
2023/06/08(木) 22:27:10.83 ID:d1dzO/NC0
sageつけ忘れてるし自演かな?


20:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:35:20.76 ID:dr7q0Gdl0
 そして、10年後――
 その日の朝は、人間界の王様が魔王城に来城する特別な日ということもあり、給仕や兵士たちが城内をめまぐるしく行き交っていた。
 給仕『あー、もう忙しいったらありゃしない!』バタバタ
 兵士『給仕。これはどこに持っていったらいいんだ?』
 給仕『それは調理場! それにこっちの荷物も一緒に持って行って!』バタバタ
以下略 AAS



21:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:36:11.38 ID:dr7q0Gdl0
 魔王『まあ、そうボヤくな。綺麗な魔王城を見てもらうことも立派な外交だ』
 兵士『ま、魔王様!?』
 魔王『どれ、私も手伝おう。この荷物を持っていけばいいのか?』
 兵士『いっ、いえ、やりますやります! 置いておいてください!』
 魔王『なに、遠慮しなくてもよい。まだ早いからな。エントランスでただぼーっと王を待つのも苦痛なのだ』
以下略 AAS



22:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:36:38.94 ID:dr7q0Gdl0
 魔王『もちろんだ。それに』
 兵士『それに?』
 魔王『私だって魔王城の一員なのだ。こんな時ぐらいは手伝わせてくれ』ニッ
 兵士『〜〜っ! おっ、俺、一生、魔王様についていきます!』
 魔王『フフ。お主は相変わらず大げさな奴だなあ』クスクス
以下略 AAS



23:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:37:14.84 ID:dr7q0Gdl0
 魔王が兵士をねぎらうと、2人の足音をかき消すかのごとく大きな声が城内に響き渡った。

 巨人『おぉぉぉぉうぅぅぅぅじぃぃぃぃさぁぁぁぁまぁぁぁぁっ!!』
 王女『お・に・い・ちゃああああんっ!!』

以下略 AAS



24:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:37:40.97 ID:dr7q0Gdl0
 巨人『えぇーっとぉ、いちぃ、にぃ、さんぅ、よんぅ、ごぉ、ろくぅ――』
 魔王『……数えなくてもよい。巨人族の英雄よ』
 巨人『はいぃぃぃ』
 魔王『王女を下に降ろしてもらえるか?』
 巨人『かしこまりましたぁぁぁ。王女様ぁ、わしの手にぃ、乗ってくださいぃ』
以下略 AAS



25:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:38:07.73 ID:dr7q0Gdl0
 魔王『ありがとう。さて、王女』
 王女『なにー?』
 魔王『巨人族の英雄にはやってもらうことがたくさんある。だから、ひとりで王子を探してくれるか?』
 王女『えー。こんなに広いのに1人じゃ探しきれないよ〜』
 魔王『大丈夫だ。そのための魔法を教えよう。特別だぞ』
以下略 AAS



26:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:38:45.22 ID:dr7q0Gdl0
 魔王は床に手を当て、両目をつむる。

 魔王『――隠れる者を嗅ぎ出せ。探知魔法サーチ』
 王女『』ジー
 魔王『という風に、この魔法を使えば自分を中心に半径20〜30メートルぐらいの人の位置を把握できる』
以下略 AAS



27:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:39:28.23 ID:dr7q0Gdl0
 巨人『はははぁぁっ。王女様を見てるとぉ、幼い頃の魔王様をぉ、思い出しますねぇぇ』
 魔王『……そうか?』
 巨人『はいぃ。魔法に対する天才的なまでの才はぁ、魔王様ゆずりでしょうぅぅ』
 魔王『褒め過ぎだ』
 巨人『いいえぇ。人様の魔法を見てぇ、すぐにそれを使えるようになる者などぉ、まずおりませぬぅぅ』
以下略 AAS



28:名無しNIPPER
2023/06/08(木) 23:39:55.58 ID:dr7q0Gdl0
 魔王『一度見た魔法をすぐに使えるようになるなんて芸当、普通は出来やしない。私でも無理だ』
 巨人『普通はぁ、学校で何日も学んでぇ、やっと使えるようになるものですからねぇぇ』
 魔王『我が娘ながら末恐ろしいよ』
 巨人『血は争えませんねぇ』ニコニコ
 魔王『そうかもしれないな。けれど、だからこそ――』
以下略 AAS



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