117: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:44:44.98 ID:xLULnzaZ0
ミアさんはかまくらから出て、ランジュさんにボールの入ったケースを渡し──そそくさとかまくらに戻っていく。
結構気に入ったのかもしれない。
かすみ「ふんふん! しお子もミア子も素直でよろしい!」
ミア「ミア子……? 勝手に変なあだ名付けるなよ」
かすみ「えーでも、年下なんでしょー? ミア子がちょうどいいって!」
ミア「なんなのこいつ……」
歩夢「ケンカしちゃダメだよ? 仲良くね♪」
ミア「いや、一応ボク敵陣営なんだけど……。……ま、いいけどさ……」
さて、オーディエンスたちの準備は良さそうだ。
私はランジュさんの前に歩み出る。
ランジュ「今回は貴方なのね。しずくだったかしら」
しずく「はい。よろしくお願います」
ランジュさんにペコリと頭を下げる。
ランジュ「ええ、かすみやせつ菜みたいな、楽しい勝負が出来ること……期待してるわ」
しずく「ご希望に応えられるよう、全力で戦わせてもらいます」
両者、ボールを構え──フィールドに向かって投げ放つ。
さぁ、中堅戦──開演です……!!
💧 💧 💧
しずく「ツンベアー! お願い!」
「──ベァァッ!!!」
私の1番手は、ここグレイブマウンテンの環境で育ったツンベアーだ。
一方、ランジュさんは、
ランジュ「行くわよ、グライオン!」
「──グライ!!!」
グライオンだ。
グライオンはじめん・ひこうタイプのポケモン。こおりタイプは大の苦手なはずだ。1番手は出し勝ってる……!
しかも今回ツンベアーには少しでもパワーを高めるために、“いのちのたま”を持たせている。
グライオンを一気に突破して、数的有利が取れれば……!
しずく「ツンベアー! “つららおとし”!!」
「ベァァッ!!!!」
ツンベアーがこおりのエネルギーをグライオンの頭上に飛ばし、そこからつららが生成されて降り注ぐ。
一方、ランジュさんは、
ランジュ「グライオン、“まもる”!」
「グライ!!」
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