116: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:43:44.44 ID:xLULnzaZ0
せつ菜さんの言葉に頷く。
歩夢「しずくちゃんは、私の大切なもの……全部守ってくれた……。……しずくちゃんも怖かったはずなのに……全部全部守ってくれたから……。……しずくちゃんの勇気と芯の強さがあれば、誰にも負けないって信じてるよ」
しずく「歩夢さん……」
あのとき、ウルトラディープシーで共に過ごした二人からの激励の言葉に、
しずく「……はい。……はい……!」
私は力強く頷いた。
気付けば──ドクン、ドクン、と激しく主張していた心の臓は、少しずつ落ち着きを取り戻していた。
しずく「歩夢さん、せつ菜さん」
歩夢「ふふ、なぁに?」
せつ菜「なんですか?」
微笑みながら訊き返してくる二人に、
しずく「勝ってきます」
そう伝える。
歩夢「うん♪」
せつ菜「はい♪」
頼もしい二人の言葉に応えられるように、私は覚悟を決めたのだった。
💧 💧 💧
あれから、小一時間ほど経った頃に──ランジュさんたちは現れた。
ランジュ「また、先に着けなかった……」
ミア「それより……ボク寒いんだけど……」
二人とも、ちゃんと防寒装備はしてきているけど、ミアちゃんは寒そうに腕をさすっている。
かすみ「ふっふっふ……特別にかすみん特製かまくらの中に入れてあげてもいいですよ〜?」
ミア「Huh? そんな雪で作ったものの中に入っても、余計寒いだけだろ……」
かすみ「騙されたと思って入ってみるといいですよ!」
ミア「……はぁ……なんなんだよもう……」
そう言いながらも、ミアさんはかまくらの中に足を運ぶ。
ミア「……確かに暖かい」
栞子「はい! 私も入ってみて驚きました! 雪で出来ているのに、不思議です!」
ランジュ「ちょっとミア! ポケモン渡してからにしてよ!」
ミア「そうだった……」
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