118: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:45:23.45 ID:xLULnzaZ0
まずは様子見の防御技。
グライオンが頭上にハサミを掲げながら、つららを弾いて防御する。
それと同時に──グライオンが首に提げていた紫色の球が鈍く光る。
あの持ち物は──
しずく「……! “どくどくだま”……!」
持っているポケモンを“もうどく”状態にするアイテムだ。
そして恐らく、あのグライオンの特性は“ポイズンヒール”。
本来ダメージ受けるはずの“どく”状態で、逆にHPが回復していく特性だ。
相手は受け特化のグライオン……!
受けの姿勢を作らせちゃダメだ……!
しずく「“つららおとし”!!」
「ベァァァッ!!!!」
“まもる”は連続では使えないはず……!
今度こそ攻撃を直撃させようと同じ攻撃を狙うが──つららが落ちるよりも早く、
ランジュ「“とんぼがえり”!!」
「グライッ!!!」
「ベァァ…!!!」
グライオンがツンベアーに突撃し、その反動を利用してボールに戻っていく。
そして代わりに出てきた──
「──…ヤドラーン」
ヤドランに向かって、つららが降り注ぐ。
だけど──ヤドランはみず・エスパータイプ。
こおりタイプは効果がいまひとつでダメージが少なく、顔色一つ変えていない。
さらに──
ランジュ「ヤドラン! メガシンカよ!」
「ドラーン」
ヤドランが光に包まれ──尻尾に噛みついているシェルダーが巨大化し、ヤドランの全身を覆うサイズになる。
メガヤドランは極端なほどに防御が向上するメガシンカだ。
要塞とも言える防御力に手を焼くトレーナーも多いが──対策はある。
しずく「“ぜったいれいど”!!」
「ベァァァーーーッ!!!!!」
それは一撃必殺だ。
一撃必殺は、命中に難はあるが──防御主体のポケモンに対しては撃つ回数が確保できるため、防御崩しの手段として用いられる。
広がる冷気が、メガヤドランに向かって飛んでいくが──冷気はメガヤドランを外して、見当外れの場所を凍てつかせる。
冷気が強力過ぎる故に、相手を捉えるのが苦手な技だ。ここは割り切って回数を稼ぐしかない。
しずく「もう一度……!」
再び、“ぜったいれいど”を撃とうとしたそのとき──
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