高木さん「うん。西片とお幸せに、だって」西片「っ……からかわれても、困るよ」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/25(日) 02:14:40.57 ID:5WLZequMO
「ちょっと落ち着いて話そっか」

そう言って高木さんは屋根付きのバス停を指差した。丁度、誰もおらず座って話すには良さそうだ。オレがベンチに座るも彼女は立ったままだったので怪訝に思って訊いてみる。

「座らないの?」
「西片はずっと立って待ってたんでしょ?」
「それは、そうだけど……」
「だからわたしはこのままでいいよ」

これは高木さんなりの誠意なのだろうか。でもきっと彼女はオレが座って欲しいと言っても座らない。だからたぶん、これは意思だ。

「わたしが西片と下校するのはわたしがそう決めたからだとして、西片はそれに従ってるだけなの?」
「へ?」

一緒、何を言われているのかよく分からなかった。たしかにオレは高木さんに待つように言われた。けれど帰る選択肢もあるわけで。

「……違うよ。オレが待つって決めたんだ」
「そっか。ちなみにどうして?」
「どうしてって……」

告白の返事をするって言われたから。それはそうだけどそれが理由だろうか。もっと根本的にだからどうしてオレは待ったんだろう。


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